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特殊切手「美術の世界シリーズ」発行

魅力ある名作絵画などの美術品を題材とした特殊切手「美術の世界シリーズ」が新たに発行されます。第1集は「青の世界」がテーマです。

84年切手シートと63円切手シートが同時に発売になります。それぞれ青が印象的な作品10点が切手の絵柄となっています。

ただし、両者とも全てが同じ作品というわけではありません。全部で13点の国内にある美術作品が用いられています。


横山大観「雲中富士
東京国立博物館蔵
https://www.tnm.jp/

東京国立博物館所蔵の以下の4点と、すみだ北斎美術館の葛飾北斎「冨嶽三十六景 甲州石班沢」、ポーラ美術館のマリー・ローランサン「ヴァランティーヌ・テシエの肖像」の計6点はどちらにも採用されています。

染付兎水葵図大皿」(伊万里焼)
酒井抱一「四季花鳥図巻
黒田清輝「湖畔
横山大観「雲中富士
東京国立博物館蔵
https://www.tnm.jp/

また、同じ作品を用いていてもトリミングや切手の形状を変化させるなどして違いを持たせているあたり、とてもよく考えられています。

それでは主な作品を紹介して参りましょう。まずは84円切手シートから4点。


84円郵便切手(シール式)


酒井抱一「四季花鳥図巻」江戸時代 19世紀
東京国立博物館蔵
https://www.tnm.jp/


並河靖之「紫陽花図花瓶」(七宝)
清水三年坂美術館蔵
http://www.sannenzaka-museum.co.jp/


黒田清輝「湖畔」1897年
東京国立博物館蔵
https://www.tnm.jp/


オディロン・ルドン「グラン・ブーケ(大きな花束)」1901年
三菱一号館美術館蔵
https://mimt.jp/




続いて63円切手シートから4点。足立美術館の「待月」(たいげつ)は是非一度実物をこの目で観たい作品のひとつです。


63円郵便切手(シール式)


染付兎水葵図大皿」(伊万里焼)
東京国立博物館蔵
https://www.tnm.jp/


植村松園「待月」1944年
足立美術館蔵
https://www.adachi-museum.or.jp/


オディロン・ルドン「ペガサス、岩上の馬」1907-10年頃
ひろしま美術館蔵
https://www.hiroshima-museum.jp/


マリー・ローランサン「ヴァランティーヌ・テシエの肖像」1933年
ポーラ美術館蔵
https://www.polamuseum.or.jp/

さてさて、重複していない作品をピックアップしてみましょう。

84円切手:「アレ夕立に」竹内栖鳳、「グラン・ブーケ(大きな花束)」オディロン・ルドン
63円切手:「待月」上村松園、「ペガサス、岩上の馬」オディロン・ルドン


冒頭で「13」点あると書きました。でもこれだと「12」しかありません。おや?何か見落としてはいませんか。

実は、双方に使われているモネ「睡蓮」は同じ作品ではないのです!

84円切手シートは国立西洋美術館の「睡蓮」、63円切手シートの「睡蓮」はアサヒビール大山崎山荘美術館所蔵のモネなのでした。


クロード・モネ「睡蓮
国立西洋美術館蔵
https://www.nmwa.go.jp/


クロード・モネ「睡蓮
アサヒビール大山崎山荘美術館蔵
https://www.asahibeer-oyamazaki.com/

助言・監修 盍澣院陛豕大学大学院人文社会系研究科 准教授)、切手デザイン 楠田 祐士(切手デザイナー)、特殊切手「美術の世界シリーズ」第2集以降も楽しませてもらいます。

特殊切手「美術の世界シリーズ」第1集は、2020年3月19日(木)発行です。発売楽しみですね!


『ジュニア版もっと知りたい世界の美術 1 北斎と広重』
美術の世界シリーズの第一弾は、「青の世界」です。洋の東西を問わず、美術のなかで青は高貴な色とされ、青色の顔料として用いられたラピスラズリは、高価な素材でした。近代のヨーロッパで青色の絵の具が化学的に調合できるようになると、世界中に広がりをみせ、葛飾北斎の浮世絵など庶民向けの絵画にも用いられるようになりました。空や水景だけでなく、遠望した山岳など青のイメージは風景の中に欠かせないものといえます。

今回は19〜20世紀の、日本絵画と工芸、ヨーロッパ絵画の中から、青が特徴的な作例を選びました。同じ青でも、濃淡の変化や他の色彩との対比によって、まったく異なる表情を漂わせます。季節や時間によって変化する水面や空気の表情を、東西の芸術家たちはそれぞれの感覚でとらえ、表現しています。


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映画「キャッツ」

映画「キャッツ」を観てきました。


https://cats-movie.jp/

アメリカで公開され映画評論家から酷評されたとネット情報を耳にしていたので、果たしてどんな映画なのか、逆にいつも以上に期待し劇場へ。

劇団四季のミュージカル「キャッツ」を昨年観たばかりだったので、比べたくもなりますが、映画は映画、劇場は劇場。はっきりと峻別して観なければ、それぞれの作品の良し悪しは分かりません。


「自由って、最高。」
テイラー・スゥィフト(ボンバルリーナ)


駅構内などに掲載されているポスターも合わせてご紹介して行きますね。

言わずとしれた、T・S・エリオットによる詩集『キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法』を元にした、アンドルー・ロイド・ウェバーが作曲を手掛けたミュージカル作品。

1983年(昭和58年)から日本でも公開となり、国内のミュージカル上演回数として最多記録を更新中。そんな偉大過ぎる作品を映画化したのですから、はじめからハードル高過ぎて、まともな評価も出来ません。

ただ繰り返しますが、ミュージカル「キャッツ」と映画「キャッツ」はストーリーは基本同じであっても、エンターテインメントとしてはまるで別物と考えた方がよいかと。


「私を支えるのも、傷つけるのも、美しい思い出。」
ジェニファー・ハドソン(グリザベラ)


「キャッツ」は「オペラ座の怪人」や他の作品のように明確な物語展開があるわけではありません。基本的に、猫に扮した俳優が踊り唄う場面が次々と展開します。

映画でも大筋では変わりないのですが、ひとつだけ大きな違いは、ヴィクトリアを「案内役」として主人公的なポジションに配置している点です。

フランチェスカ・ヘイワード演じるヴィクトリアの存在は、映画「キャッツ」ならではの大きな見どころのひとつです。Instagram@frankiegoestohayward


「誰かに必要とされたくて、ここまで来た。」
フランチェスカ・ヘイワード(ヴィクトリア)


英国ロイヤルバレエ団でプリンシパルダンサーを務めているだけあり、踊りはピカイチ。そしてとにかく可愛らしい!一緒に観た女性もフランチェスカ・ヘイワードに惚れ込んでいました。

「キャッツ」は知らない人でも名曲「Memory」(メモリー)は何度も耳にしたことがあるはず。グリザベラの十八番の名曲を映画では、ヴィクトリアも熱く歌い上げます。ここ見どころです!


「わがままで、ヘソ曲がり。それがオレの生き方。」
ジェイソン・デルーロ(ラム・タム・タイガー)


映画で初めて「キャッツ」をご覧になる方は、是非事前にどんな話なのか調べてから行きましょう。どんなストーリーなのか知らないと「つまらない」と感じてしまいます。(ミュージカルも映画も)

そう、歌舞伎が各演目の筋書きを知らないのと楽しめないのと同じく。

ヴィクトリアの他にも、マジック猫(手品師)のミストフェリーズという猫がいい味出していました。「メモリー」は別格として、「Oh!Well I never was there ever A cat so clever as magical Mr.Mistoffelees」と次第にテンション上げて行きながら歌う彼の姿には、忘れてしまった勇気をもらえました。


「ずっと見守ってきた。あなたをー」
ジュディ・デンチ(オールド・デュトロノミー)


ミストフェリーズのマジックで助け出された長老猫のオールド・デュトロノミーを演じるのは、映画「007」などでお馴染みのジュディ・デンチ!

映画版『キャッツ』、元祖キャストのジュディ・デンチが出演へ

観終えてから知ったのですが、1981年にウエスト・エンドで公演されたオリジナルのミュージカルでグリザベラ役を演じていたのがデンチだったそうです。

ロングランならではの「いい話」。何故それがいい話なのかは、映画を観てのお楽しみです。

最後にもう一度。歌舞伎と同じで事前にストーリーを頭に叩き込んでから観に行かないと楽しめませんよ!


『キャッツ』日本版予告

世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔「キャッツ」が待望の実写映画化!最高峰の製作陣と、多彩なジャンルから集結した珠玉の超豪華キャストが贈る極上のエンターテインメント。映画『キャッツ』2020年1月24日(金)全国ロードショー

因みに、吹替版もあります。世界中で吹替の許可が下りたのは日本とドイツだけだそうです。

字幕版で観てしまった後に教えてもらったので、次はファーストデイ辺りに吹替版で鑑賞します。


キャッツ - オリジナル・サウンドトラック


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「ハマスホイとデンマーク絵画」

東京都美術館で開催中の
「ハマスホイとデンマーク絵画」展に行って来ました。


https://artexhibition.jp/denmark2020/

キャッチコピーは“静かなる衝撃、再び。”とはいえ、前回の「ハンマースホイ展」をご存知の方もそう多くはないはず。

「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展が、国立西洋美術館で開催されたのが今から12年前の2008(平成20)年のこと。

12年前に名前も聞いたことのない謎めいた画家の展覧会に足を運ぶ人なんてそうそういませんでした。美術関係者の中にも展覧会見逃したなんて方も意外といたりします。


ヴィルヘルム・ハマスホイ《ピアノを弾く妻イーダのいる室内》1910年 
国立西洋美術館蔵 〔東京展のみ出品〕

この作品も12年前の「ハンマースホイ展」終了後に西美が購入し、常設展示室の静かな人気者となっている作品です。

その不思議な響きの名前と人気がとにかくひとり歩きしてしまった感のあるハンマースホイを、冷静な目であらためて検証せんとする展覧会が「ハマスホイとデンマーク絵画」展です。


ヴィルヘルム・ハマスホイ《室内》1898年 
スウェーデン国立美術館蔵

「ハンマースホイ」からよりデンマーク語の発音に近い「ハマスホイ」に変えてまで開催するだけあって相当気合が入っています。 Vilhelm Hammershøi

ただし、主役のハマスホイはもとより、他のデンマーク絵画も彼ほどではないにせよとても穏やかな雰囲気の作品ばかりですのでイタリア絵画のように強烈な印象を受けることはありません。

心のどこか隠れた部分が、ぞわぞわと終始微かに震えるはずです。


ピーザ・スィヴェリーン・クロイア《スケーイン南海岸の夏の夕べ、アナ・アンガとマリーイ・クロイア》1893年
ヒアシュプロング・コレクション蔵 © The Hirschsprung Collection

展覧会の構成は以下の通りです。

1:日常礼賛─デンマーク絵画の黄金期
2:スケーイン派と北欧の光
3:19世紀末のデンマーク絵画─国際化と室内画の隆盛
4:ヴィルヘルム・ハマスホイ─首都の静寂の中で



「2:スケーイン派と北欧の光」展示風景

最後の最後にお目当てのハマスホイが登場する構成となっています。ただし1〜3章までのデンマーク絵画が粒ぞろいの優品揃いで結構観るのに時間かかります。

また、それらをしっかりと観ておくことでハマスホイの特異性や関連性なども見えてくるので、逸る気持ちを抑えつつ3章までの作品をとにかく丁寧に観ることをお勧めします。

半島北端の漁師町スケーインで作品制作をした画家の中には、戸外(主に海岸)で働く逞しい男たちを描いたミケール・アンガと、家事に勤しむ女性を描いたアナ・アンガのような夫婦もいました。

アナ・アンガ「戸口で縫物をする少女」は、オランダ黄金時代に描かれた風俗画に通ずる美しさがあります。


ピーダ・イルステズ《ピアノに向かう少女》1897年 
アロス・オーフース美術館蔵
ARoS Aarhus Kunstmuseum / © Photo: Ole Hein Pedersen

「3:19世紀末のデンマーク絵画─国際化と室内画の隆盛」に入るとその傾向は更に顕著なものとなります。そしてそれらの中にハマスホイがどのように組み込まれていくか見どころであります。

とりわけ、ピーダ・イルステズ「アンズダケの下拵えをする若い女性」やカール・ホルスーウ「読書する女性のいる室内」また肖像画ではユーリウス・ポウルスン「カーアン・ブラムスンの肖像」は、ハマスホイと時を同じくして描かれた作品であり、かなり密接な関連性があることがうかがえます。


「4:ヴィルヘルム・ハマスホイ─首都の静寂の中で」展示風景

展示方法として3章と4章つまりハマスホイと同時代のデンマーク絵画を並べ比べながら見せるといった方法もきっと考えられたことでしょう。

結果として今回は峻別し、ハマスホイを最後単独で見せています。日本ではまだ二度目ですし、ある意味で実質初めての「ハマスホイ展」なのでこれで良かったと思います。


ヴィルヘルム・ハマスホイ《農場の家屋、レスネス》1900年 
デーヴィズ・コレクション蔵 
The David Collection, Copenhagen

ハマスホイ作品約40点が集結している様は少々「不気味な」雰囲気を漂わせます。極力登場人物は少なくし、描いても背中姿であったり、視線を合わせない人たちだったりとそこに「生」を感じさせません。

この展覧会で真のハマスホイが分かると思ったら大間違い、果てしなく深淵なハマスホイの沼から脱出できなくなります。

人物が登場する作品よりも、「ロンドン、モンタギュー・ストリート」や「クレスチャンスボー宮廷礼拝堂」のような風景画に今回かなり惹かれました。

当然そこには人っ子ひとりとして描かれていません。しかも建物以外の余計なものは全て消し去り描いています。画像処理ソフトで人物を消した風景よりも更に得体の知れない風景となっています。


ヴィルヘルム・ハマスホイ《廊下に面した室内、ストランゲーゼ30番地》1903年

私はかねてより、古い部屋には、たとえそこに誰もいなかったとしても、独特の美しさがあると思っています。あるいは、まさに誰もいない時にこそ、それは美しいものかもしれません。
1907年、ヴェルヘルム・ハマスホイ

ハマスホイが残したこの言葉に象徴されるように、彼の美意識が「誰もいない時」にあったのですから、人や物を描かないのも当然といえます。

水墨画の絵師に何故、余白を埋めないのか?と問い詰めないのと同じように、ハマスホイの絵画に多くのものを求めてはなりませんし、理由を考えてもいけません。


ヴィルヘルム・ハマスホイ《カード・テーブルと鉢植えのある室内、ブレズゲーゼ25番地》1910-11年 
マルムー美術館蔵
Malmö Art Museum, Sweden

他にもハマスホイ作品を観る上で抑えておきたいポイントはいくつかあります。

その中でも古典絵画との関連性はかなり重要です。「アキレウスに懇願するプリアモス」(トーヴァルスンによるレリーフの模写)や「ルーヴル美術館の古代ギリシャのレリーフ」といった作品も今回出ています。

また、ホイッスラー、ルドン、エリンガ、ホーホストラーテン、カラヴァジョ、そしてフェルメールなど。これについては佐藤直樹氏の著書『ヴィルヘルム・ハマスホイ 沈黙の絵画』が何よりも参考となります。


ヴィルヘルム・ハマスホイ《画家と妻の肖像、パリ》1892年 
デーヴィズ・コレクション蔵
The David Collection, Copenhagen

生前は国立美術館にも買い上げられ評価の高かったヴィルヘルム・ハマスホイ(1864-1916)も、50代の若さで死去した後は急速に忘れ去られてしまいます。

時代が求める絵画とは真逆であり、彼の画風は時流にそぐわなかったのでしょう。ブラムスン国立美術館に寄託していたハマスホイ作品が「展示スペースの不足」を理由に全て売却されたのが1931年。満州事変が始まった年です。

再び脚光を浴びたのが1983年のアメリカでの「ハマスホイ展」以降。2008年に「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展を、国立西洋美術館が開催したのは世界的に見てもとても先見性があったのです。


ヴィルヘルム・ハマスホイ《背を向けた若い女性のいる室内》1903-04年
ラナス美術館蔵
© Photo: Randers Kunstmuseum

陽光を拒否するかのようなハマスホイ作品のように、美術史の表舞台にあげられるのを望んでいないかもしれません。

大行列を成すような展覧会は彼の意図に反するようにさえ思えます。

それでも、12年間待った人たちできっと賑わうことでしょう。かく言う自分もあらためて足を運びたいと思っています。この展覧会に際し刊行となった2冊の関連書籍をしっかりと読んで。

「ハマスホイとデンマーク絵画」展は3月26日までです。是非!


「ハマスホイとデンマーク絵画」

会期:2020年1月21日(火)〜3月26日(木)
休館日:月曜日、2月25日(火)
※ただし、2月24日(月・休)、3月23日(月)は開室
開館時間:9:30〜17:30(入室は閉室の30分前まで)
夜間開館:金曜日、2月19日(水)、3月18日(水)は9:30〜20:00(入室は閉室の30分前まで)
会場:東京都美術館
https://www.tobikan.jp/
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、読売新聞社
後援:デンマーク大使館
協賛:大日本印刷
協力:イープラス、ルフトハンザカーゴAG、J-WAVE
公式サイト:https://artexhibition.jp/denmark2020/


ヴィルヘルム・ハマスホイ 静寂の詩人
萬屋健司 (著)


ヴィルヘルム・ハマスホイ 沈黙の絵画
佐藤直樹(著)


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「大阪万博50周年記念展覧会」開催!

「大阪万博50周年記念展覧会」がT-ART HALL(東京・天王洲)で開催されます。


https://www.expo70-park.jp/50th/

今から何十年も前のこと、母の実家に行くと、万博のお土産にと岡本太郎の太陽の塔のキーホルダーが用意されていました。

まだ幼稚園か小学校低学年だった自分にとって「太陽の塔」は、手のひらサイズながらもとても強烈な印象を与えると同時に、一体「ばんぱく」とはどんなものだったのかと大きな想像力の翼を広げさせるものでした。



テレビで懐かしの映像として流れる大阪万博しか知らない自分にとって、いつまでもその存在は大きな夢の舞台でした。それは今も変わらずに心の中に宿っています。

そんなアジアで初めて開催された日本万国博覧会(大阪万博)は、今年50周年を迎えます。開催されたのは1970年!皆さんは何をされていましたか。まだ生まれていない方も多いのでは。

「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」



まだ「大きな物語」が存在していた時代。77カの国と地域が参加し、国内外から6,400万人を超える来場者が訪れたまさに世紀の大イベントが大阪万博だったのです。

後にも先にもこれだけの規模のイベントは行えませんし、多様化のもと価値観が分散してしまった現在にあっては信じ難いことでもあります。



さてさて、そんな世紀の祭典であった「大阪万博」開催から50年が経過した今、熱狂と興奮を振り返りつつ、次世代へ継承していくための展覧会がT-ART HALL(東京・天王洲)で開催されます。
本展覧会では当時の記憶を紐解くように岡本太郎らの当時の貴重な作品や資料を始め、大阪万博に影響を受けたアーティストたちによる新たな作品を展示し、レガシーの再現とともに、継承(=バージョンアップ)を試みます。

また、今回万博記念機構が徹底的にアーカイブしてきた資料を5000 点以上展示します。特に音の資料に関してはこれまで例がないほどの貴重な展示をご覧いただけます。


西耕一(音楽評論/音楽プロデューサー)氏も今回のイベントの音楽的な意味を興奮を抑えきれない様子でコメントして下さっています。

「万博の音資料を発見!重要資料の数々に大興奮!これは現代音楽のタイムカプセルだ!日本の現代音楽界にとって最高の調達点と言える大阪万博。黛敏郎、伊福部昭、武満徹、一柳慧、小杉武久、松平頼暁、松下眞一、團伊玖磨など多士済々、錚々たる作曲家が音楽を担当した。

その音資料が、大阪府に残されていたのだ。特に、お祭り広場で行われた毎日のイベントがすごい。「黛敏郎・音と光のファンタジア」「磯崎新設計のロボット・デメのコメント」「具体美術祭り・ミラー人間と光の広場」「グランドバレエ・進歩と調和」など、タイトルだけでも芸術的感覚が刺激される。

「動く歩道を使う場合の注意喚起のアナウンス」 という珍品もあったが、実は当時を知る人には懐かしい音資料だろう。意図せずタイムカプセル化して、50周年に再発見される音の資料。今回、その宝箱の蓋が開くのだ。頭がくらくらするような、戦後現代音楽における重大資料発見に大興奮である。」




今回の「大阪万博50周年記念展覧会」は50年前の祭典を回顧するだけでは決してありません。岡本太郎作品などと共に、現代アーティストの西野達による新作も披露されます。

西野達氏が今回取り組むのはアート持つ常識を揺さぶる力を通し、大阪万博当時のセンセーショナルな体験に思いをめぐらせるバスをカットした巨大な作品。

彼の手法の「逆転」ということは、観客の常識やこれまで経験も凌駕し、また、仮設作品のために展示期間が終わると、跡形もなくなりストーリーだけが残るのも万博的です。


西野達
Photo:Sachiko Horasawa

まだまだ展示内容も凄いことになっているので公式サイトやFBでチェックしてみて下さい。そして何といっても展覧会が全て無料であるのも流石主催大阪府!素晴らしい!!

他にもイベントも無料で開催されます。ゲスト、ナビゲーターも豪華な顔ぶれとなっています。

【イベント1】DOMMUNE LIVE
武満徹を中心に黛敏郎や一柳慧などの音楽家達の他にも世界中から音楽会のスターが勢揃いした万博の、半年間の全貌が今回初めて明らかにされます。2回のDOMMUN の開催を通じて、衝撃の音資料を公開します。

1)「EXPOʼ70_50th/大阪万博解体新書」第一夜「万博音楽大百科」 ―Encyclopedia of EXPO MUSIC
日時:2020年2月7日 19:00〜24:00
会場:SUPER DOMMUNE@渋谷パルコ
参加費:無料 先着:100名
ゲスト:一柳彗(作曲家)、樋口真嗣(映画監督)、西耕一(音楽プロデューサー)、樋口尚文(映画監督)、宇川直宏(DOMMUNE)
ナビゲーター:玉置泰紀(KADOKAWA)

2)EXPOʼ70_50th/大阪万博解体新書」第二夜「万博と美術」―Encyclopedia of EXPO ARTS
日時:2020年2月16日 14:00〜18:00(予定) *トーク 14:00〜16:00 *音楽 16:00〜18:00
会場:T-LOTUSM 東京・天王洲 参加費:無料 先着100名
ゲスト:黒瀬陽平(美術評論家)、宇川直宏(DOMMUNE)
ナビゲーター:玉置泰紀(KADOKAWA)



掌中の小さなキーホルダーから抱いた大きな夢の祭典が、半世紀経った今、東京で展覧会として蘇ります。

2025年に日本の大阪府・大阪市・此花区の夢洲で開催される予定の国際博覧会。「大阪・関西万博」へバトンを渡す意味でも、旧き良き時代を振り返る意味でもとても大事なイベントとなるでしょう。

会期は2020年2月15日から24日までと短期間ですので、お忘れなきように。


「大阪万博50周年記念展覧会」
Expo 70ʼ 50th Anniversary Exhibition


会期:2020年2月15日〜2月24日
会場:T-ART HALL TERRATORIA、T-PASSAGE、T-LOUTUS M、ボンドストリート、天王洲オーシャンスクエア、寺田倉庫など天王洲エリア一帯、渋谷パルコ
時間:平日13:00〜19:00、土日祝11:00〜20:00
休館日:2月17日
入場無料
公式サイト:
https://www.expo70-park.jp/50th/


海洋堂 1/350スケール 太陽の塔 PVC&ABS製 塗装済み 完成品 全高約220mm


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佐藤可士和氏デザインによる「くら寿司」

回転寿司チェーン「無添くら寿司」が、2020年1月21日より新ロゴを導入。デザインを手がけたのはあの佐藤可士和氏です。


http://www.kura-corpo.co.jp/

ユニクロ、セブンイレブン、楽天、Tポイントと我々の身の回りに常にあるログや空間を作り出しているクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が、回転寿司の「くら寿司」を手がけました。

アートファンには、国立新美術館のシンボルマークデザインで知られており、今年同美術館で「佐藤可士和展」も開催される予定となっているあらためて説明する必要のない超売れっ子デザイナーです。


佐藤可士和展
会期:2020年9月16日(水)〜12月14日(月)
会場:国立新美術館
https://kashiwasato2020.com/

さて、新しい「くら寿司」のロゴですが、日本伝統の江戸文字をベースに現代的にデザインし、アルファベットの「KURA」を組み合わせてあります。

これは、今後のグローバル展開の際にも、瞬間的に日本の回転寿司チェーン「くら寿司」の記号だと、わかりやすく認識できることを意識しデザインされたものだそうです。UNIQLOと着想が同じですね。



新旧のロゴを比べてみると、大きな違いがないように思えるかもしれません。でもそこが佐藤可士和流のデザインの優れた点でもあります。

一見変化がないようでその実、大きな差があるのです。



「く」「ら」の文字をモチーフに蔵に用いられるなまこ壁のイメージを踏襲したデザインとなっています。

このロゴがお披露目となった1月21日にオープンした「くら寿司浅草ROX店」を皮切りに、随時店舗にも反映していくそうです。

それにしても、新ロゴを使用したグローバル期間店「くら寿司 浅草ROX店」ちょっと素敵過ぎじゃありませんか。


くら寿司浅草グランドオープン

安っぽい回転寿司屋のイメージとは程遠いものがあります。この店の為だけに浅草に明日にでも行きたい気分にさせます。

「くら寿司 グローバル旗艦店」店舗特徴
・国内最大の店舗規模

グローバル旗艦店の敷地面積は国内最大255坪(一般店舗で125坪)、座席数も国内最大となる272席(一般店舗で199席)を配置しました。


壁際に並ぶ多くの提灯


畳素材が使われたイスと白木のテーブル


醤油やお箸がしまわれるフラットテーブル

・和を意識した装飾

店内には浮世絵や提灯などが飾られており、日本の江戸時代のような「和」をイメージさせる空間になっています。食事スペースにもこだわっており、白木を使用したフラットテーブル*1や、畳を使用した椅子は上品さと落ち着いた空間を演出します。


待機スペースにある様々なお面


待機スペースにある歌川広重の浮世絵

・佐藤可士和氏デザインの新しいロゴ(CI)を使用

新店舗では、店内装飾の提灯や、食器類、スタッフのユニフォームにクリエイティブデザイナーの佐藤可士和氏がデザインしたロゴが使われています。今後グローバルでのブランド確立の為に刷新され、日本の各店舗、及び海外(アメリカ、台湾)でも共通してこのロゴが使用されていく予定です。


新ロゴの入った「浅草ROX店」独自のユニフォーム


新ロゴの入ったお皿や湯飲み

・多言語対応

外国人のお客様にもくら寿司での体験を楽しんでいただくべく、外国語対応できるスタッフが一目でわかるように、プレートで明示。また注文用のタッチパネルは4カ国語に対応しています。

また円滑な接客のために、音声翻訳機「Langogo Genesis」を導入。世界104言語に対応し、「話す/訳す/伝える」それぞれに最適のAI言語サーバとつながることで、高速・高精度に翻訳が可能なデバイスです。


「くら寿司 浅草ROX店」

住所:〒111-0032 東京都台東区浅草1−25−15 浅草ROX4F
営業時間:1月22日(水)〜1月26日(日)12:00〜21:00 
※ラストオーダー 20:30
1月27日(月)〜通常営業11:00〜23:00
※ラストオーダー 22:30
電話:03-5830-6106(お持帰りの注文も承ります)
駐車場:専用駐車場なし(浅草ROX地下駐車場あり)
座席数:272席(ボックス44席、カウンター8席)


佐藤可士和 Kashiwa Sato
クリエイティブディレクター


博報堂を経て「SAMURAI」設立。主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループ、セブン-イレブンジャパン、今治タオルのブランドクリエイティブディレクション、「カップヌードルミュージアム」「ふじようちえん」のトータルプロデュースなど。近年は日清食品関西工場や武田グローバル本社など、大規模な建築プロジェクトにも従事。また、文化庁・文化交流使としても活動し、日本の優れた商品、文化、技術、コンテンツなどを海外に広く発信していくことにも注力している。毎日デザイン賞、東京ADCグランプリほか多数受賞。著書「佐藤可士和の超整理術」(日本経済新聞出版社)ほか。
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