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「アジアのイメージ」

東京都庭園美術館で開催中の
「アジアのイメージ―日本美術の『東洋憧憬』」展に行って来ました。


https://www.teien-art-museum.ne.jp/

チラシに「キングダム」に登場する河了貂そっくりの香取秀眞《鳩香炉》と中国で紀元前に作られた《鴟鴞尊》を並べ、全くどんな内容の展覧会なのか伝わって来ませんが、行ってみると中々これが良い内容でした。


キングダム 河了貂 (かりょうてん)


香取秀眞《鳩香炉》 1949年
千葉県立美術館所蔵

1910年代から60年代にかけて日本人の中で、中国をはじめとするアジア諸国の古典美術に対し異様なまでに憧れを抱いた時期があったそうです。

香取秀眞《鳩香炉》もキングダムではなく、中国(商後期)の《鴟鴞尊》などに影響・感銘を受け作られた作品です。


鴟鴞尊》 商後期
泉屋博古館所蔵
※会期後半(12月12日)より展示

アジアの古い美術・工芸品とそれらからインスパイアされ描かれ作られた日本の近代作家の作品を、丁寧に見せています。

ジャンルは多岐に渡り、日本画、洋画から陶磁器、竹籠まで。多彩なジャンルの作品が取り上げられ次から次へと展開するので、飽きることなく鑑賞できます。


杉山寧《雲崗5窟 如来像
1942年 ユニマットグループ所蔵

ユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されている、中国山西省にある雲岡石窟を目の当たりにした日本画家たちが描いた作品はどれもとても品がよく、良い意味で作家の個性が消されています。

杉山寧やあの川端龍子も雲岡石窟に非常に強い衝撃(感動)を受け筆を走らせているのです。

中国の世界遺産「雲崗石窟」は仏教彫刻に囲まれた3D空間!

今でこそ労せず観に行けたり、こうしてwebでもその素晴らしい概要を掴むことが出来ますが、明治から昭和初期ではそれこそ夢のまた夢だったことでしょう。


染付魚藻文壺》 元時代
14世紀 東京国立博物館所蔵
Image:TNM Image Archives

また、「博物館で容易に目にすることが出来る」ような時代でもまだまだありませんでした。古典美術品を観る機会など皆無だったと言っても過言ではありません。

しかし次第にアジアへ足を広げていったことにより、中国や朝鮮の美術品が日本に持ち込まれ、衆目を集めるようになると、それが喜びと共に憧れとして日本人を突き動かしたのです。

展覧会の構成は以下の通りです。

アジアへの再帰
古典復興
幻想のアジア


大きなセクション分けは3部構成とざっくりしていますが、主たる展示である1章と2章はそれぞれ細分化され、丁寧に見せようとする想いが伝わってきます。

1章:アジアへの再帰
雲岡石仏との遭遇(川端龍子、杉山寧)
チャイナドレスの婦人(岡田謙三、藤島武二、安井曾太郎)
静物画のなかのアジア(岸田劉生、前田青邨、バーナード・リーチ)

2章:古典復興
古代青銅器と工芸モダニズム(岡部嶺男、香取秀眞、高村豊周、豊田勝秋、津田信夫)
生きのびる中国陶磁器(石黒宗麿、北大路魯山人、富本憲吉)
(1)黒釉褐彩 (2)白地黒花 (3)五彩
籐籠と竹籠(飯塚琅玕齋)
李朝白磁と民藝運動(河井寛次郎)
文様から装飾芸術へ (睫郛昌魁∩田三男、松田権六、石黒宗麿、北原千鹿)
(1)走獣文 (2)唐三彩と斑文 (3)魚文


安井曾太郎《金蓉》 1934年
東京国立近代美術館所蔵

この展覧会の文脈に沿って観ていくと、近代美術館で見慣れた感のある安井曾太郎《金蓉》も全く別物として目の前に現れます。

昭和初期に「チャイナドレス」を着た女性を描いた作家の多いこと!そしてそもそもチャイナドレス自体が、近代が生み出した新たな産物でもあるのです。

「キングダム」の河了貂そっくりの作品を敢えてチラシに用いて鑑賞者を混乱させているのではないかと穿った見方さえしてきます。


東京都庭園美術館 本館 ベランダ

小部屋で構成される庭園美術館本館の特性を上手く活かし、様々な作品がテンポよく目の前に展開します。

太陽光に当たっても問題ない焼物などを本館のベランダに置いたりと、普段ではめったに観られないチャレンジングな展示も印象的でした。


3章:幻想のアジア 展示風景

新館ギャラリーでは、岡村桂三郎(画家)、田中信行(漆芸家)、山縣良和(デザイナー)の3人の現代作家がアジアをイメージして制作した新作が展示されています。(3章:幻想のアジア)

若干解説が少なく関連性が掴めないものもありましたが、そこまで詳しく理解せずとも十分満足いく展示です。もっと深く知りたい方は公式図録兼書籍で補完すればOK!


アジアン・インパクト 日本近代美術の東洋憧憬
東京都庭園美術館 (編集), 樋田 豊次郎 (監修)

1910〜60年代の日本近代美術にみられる、アジアの古典を強く意識した傾向を、日本画、洋画、そして工芸の各ジャンルの事例により検証。東京都庭園美術館で開催される展覧会の公式図録兼書籍。

普段よく目にしている近代美術の創造の原点を探る意欲的な展覧会です。

「アジアのイメージ展」は2020年1月13日までです。派手さは全くないですが、とても良い視点からまとめ上げられた展覧会です。


「アジアのイメージ―日本美術の『東洋憧憬』」
Images of Asia: The East as Longed-for Other in Japanese Art

会期:2019年10月12日(土)〜2020年1月13日(月・祝)
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
*ただし、11月22日(金)、23日(土・祝)、29日(金)、30日(土)、12月6日(金)、7日(土)は夜間開館のため夜20:00まで開館(入館は19:30まで)
休館日:第2・第4水曜日(10/23、11/13、11/27、12/11、12/25、1/8)、年末年始(12/28〜1/4)
会場:東京都庭園美術館(本館+新館ギャラリー1、2)
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
年間協賛:戸田建設株式会社、ブルームバーグ・エル・ピー Bloomberg
特別協力:ユニマットグループ


東京都庭園美術館 庭園

これからの紅葉の時期に合わせて行かれると良いかもしれません。庭園美術館のお庭、紅葉の隠れた名所でもあります。


カフェのある美術館 感動の余韻を味わう
青い日記帳 (著)

ショップに『カフェのある美術館』置いてくださ〜い!!庭園美術館さん。



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【天皇陛下御即位記念】特別展「行幸 ―近現代の皇室と国民―」開催中!

国立公文書館にて、天皇陛下の御即位を記念し、11月10日(日)まで、特別展「行幸―近現代の皇室と国民―」が開催されています。


http://www.archives.go.jp/

「行幸(ぎょうこう)」とは天皇が外出されることであり、「行幸啓(ぎょうこうけい)」とは天皇・皇后がご一緒に外出されることです。

9月には全国豊かな海づくり大会、国民文化祭、国民体育大会へのご臨席と、3回の地方行幸啓が行われたことから、ニュース等で「行幸啓」という言葉を耳にした方も多いのではないでしょうか。



『百人一首』にも行幸を詠んだ有名な歌がありますよね。「小倉山 峰の紅葉ば 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ

今回の特別展「行幸―近現代の皇室と国民―」では、当館や関係機関の所蔵資料をもとに、明治以降の行幸・行幸啓の歴史を貴重な資料とともに紹介しています。

【展示構成】

 
参与大久保利通遷都ノ議ヲ上ル

第1部 近代化と行幸啓
鳥羽伏見の戦いの直後、新政府の参与大久保利通は天皇の大坂行幸と、それに伴う大坂への遷都を提案します。大坂への遷都は受け入れられなかったものの、慶応4年(1867)3月、大坂への行幸が実現、明治天皇は初めて京都の外の地を訪問されました。その後、江戸は東京と改称され、明治2年(1869)、二度目の行幸を経て、天皇は東京に滞在することとなります。


大正大礼記録より 宮廷列車(御召列車)

第2部 大正大礼と関東大震災
明治45年(1912)7月30日、天皇が崩御し、直ちに皇太子嘉仁親王が践祚しました。大正4年(1915)、天皇は京都へ行幸され、京都御所で即位礼と大嘗祭に臨みました。

大正12年9月1日、関東地方南部を震源とする関東大震災が発生しました。摂政の皇太子裕仁親王は、9月2日に成立した山本権兵衛内閣とともに、対応にあたり、震災から間もない時期に、東京、横浜の被災地へ行啓、被災状況を視察しています。

それまでの災害では、被災地に天皇の命を受けた勅使が派遣されていましたので、皇族が直接被災地を見舞われるのは、当時は異例のことでした。


大正大礼記録より 御裂地(黄櫨染御袍)

第3部 戦災と戦後復興
昭和16年(1941)12月、日本はアメリカを中心とする連合国に宣戦を布告し、第二次世界大戦に参戦しました。昭和20年3月、東京大空襲により、東京は下町を中心に大きな被害を受けました。天皇は、富岡八幡宮へ行幸し、被災地を視察しています。

昭和21年1月1日、「新日本建設ニ関スル詔書」が発せられました。詔書では、敗戦後の困難な状況の中でも、天皇は国民とともにあり、その関係は「終始相互ノ信頼ト敬愛」によって結ばれ、「単ナル神話ト伝説」によるものではないことが述べられています。


新日本建設ニ関スル詔書

その後、同年2月から、昭和天皇による戦後巡幸が開始され、昭和29年までに、当時、米軍の施政権下にあった沖縄を除く、すべての都道府県を行幸されました。

第4部 平成 ―国民とともに―
昭和64年(1989)1月7日、天皇が崩御、皇太子明仁親王が即位され、元号は平成に改元されました。

平成の時代、天皇皇后両陛下は、国民体育大会、全国植樹祭、全国豊かな海づくり大会といった、各地で行われる行事へ精力的にご臨席されました。また、毎年8月の全国戦没者追悼式をはじめ、さきの大戦における戦没者の慰霊のため、海外を含め、各地へ行幸啓が行われました。平成7年の阪神淡路大震災、同19年の中越沖地震、同23年の東日本大震災など、たびたび起こる災害の際には、常に被災地に心を寄せられ、現地の事情が許し次第、被災地を訪問され、被災者を励ましてこられました。

平成31年4月30日、天皇陛下は御退位され、翌日には上皇となられ、皇太子徳仁親王殿下の御即位とともに、元号は令和と改元されました。天皇陛下は、これまで、上皇陛下が行われてきた御公務を引き継がれるとともに、皇太子時代に行われていた御公務の一部を引き続き行われるなど、新たな時代を迎えています。


【音声ガイド】アナウンサー 山根基世

皇室関連番組のナレーションに欠かせない元NHKアナウンサーの山根基世さん
落ち着いたわかりやすいナレーションで、近現代における皇室と国民の関わりを、魅力的に解説します。 (貸出料金:200円)


【記念講演会】
近現代の皇室について、知識を深めることのできる記念講演会。

講師は、近代日本政治史をご専門とされている御厨貴氏と、『昭和天皇』などのご著書で知られる古川隆久氏。

「天皇と政治ー明治から令和まで150年」御厨 貴氏(東京大学名誉教授)
「天皇のあり方―権威から象徴へ」古川 隆久氏(日本大学教授)


改元・即位礼という時代の節目に、必聴! 参加費無料。

日時:令和元年10月26日(土) 13:30〜15:40
場所:日経ホール(東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル3F)
定員:600名 ※要事前申込、先着順、定員になり次第締切
http://www.archives.go.jp/exhibition/

10月22日の「即位礼正殿の儀」、11月10日の祝賀パレード「祝賀御列の儀」を控える今秋、貴重な資料約60点を通じて皇室と国民の関わりについて理解を深めてみませんか? 



会期:令和元年10月5日(土)〜11月10日(日)
開館時間:月〜水・土・日曜日・祝日 午前9時45分〜午後5時30分
木・金曜日 午前9時45分〜午後8時00分
※各日とも入場は閉館30分前まで
※入場は、それぞれ閉館30分前まで(特別展は、期間中無休)
会場:国立公文書館 本館
http://www.archives.go.jp/
入場料:無料
主催:独立行政法人国立公文書館
後援:内閣府
監修:羽毛田信吾 昭和館館長  古川隆久 日本大学教授

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「たのしうつくし 古伊万里のかたち機

戸栗美術館で開催中の
「たのしうつくし 古伊万里のかたち機彭犬帽圓辰突茲泙靴拭


http://www.toguri-museum.or.jp/

焼物に全く興味のない方でも「伊万里焼」の名前だけはご存知のはずです。1610年代に初めて誕生した日本最初の国産磁器が伊万里焼です。

佐賀県の有田町を中心とした地域で作られる伊万里焼は、現在でも続いており400年の歴史を誇る世界的にも名が知れ渡っている焼物です。

そんな伊万里焼の長い伝統の中で、特に江戸時代に作られたものを「古伊万里」と呼んでいます。なんでも鑑定団でも骨董的価値が非常に高いとされる焼物としてしばしば登場しています。


色絵甕割唐子文八角皿 17世紀末

展覧会や博物館の常設展示でも目にする機会のとても多く古伊万里と聞いても、もしかすると積極的に「観たい!」という気持ちにならないかもしれません。

しかし、憧れの陶磁器「マイセン」も古伊万里無くしては存在しないと言っても過言ではないほど、焼物の世界では芸術的価値、歴史的価値のとても高いものなのです。

昨年ヒットした映画「ボヘミアンラプソディー」の主役フレディ・マーキュリーも古伊万里のコレクターとして有名でした。


青磁染付 樹鳥文 葉形三足皿 伊万里 17世紀
戸栗美術館

そうは言っても焼物をどこをどう見てその有難味を実感すればよいか分かりませんよね。一口に「古伊万里」と言ってもバリエーションは実に多岐に渡ります。色や形そして用途など。

そこで、今回戸栗美術館では「古伊万里のかたち」に注目し、優品を観ていこうという道筋を作ってくれています。

単に形だけではなく、そこに託された想いなども分かってしまうとても優れたキュレーションが展示室1〜3にて展開されています。

展覧会の構成は以下の通りです。

1 かたちをつくる
2 ○□△、多角形
3 生物をかたどる
4 植物をかたどる
5 風物や器物をかたどる
6 凹凸でかたちづくる 
7 洒落た持ち手と素敵なつまみ



染付 蝶形皿 伊万里 17世紀
戸栗美術館

焼物の展示は専門的になり過ぎてしまい、鑑賞者が置き去りにされてしまうことがあったりします。とことん突き放してくれるのならそれはそれで良い(心地よい)のですが、中途半端な解説がなされているのが一番厄介です。

展示構成1〜7を見て分かる通り、「古伊万里のかたち展」ではビックリするほど丁寧に、そして素人の自分にも興味関心が沸くように説明されています。

轆轤(ろくろ)を使って成形することは知っていても、ただ轆轤を回し形作るだけでは焼物として完成しないことが、図解入りで教えてくれます。

ヘラ、なめし革、糸などなどをどのように駆使して、土から「古伊万里」が生み出されるのでしょう。その過程は是非会場で!


青磁琉璃銹釉 鶴亀松竹梅文 三足皿 伊万里 17世紀
戸栗美術館

他の展覧会で多くの古伊万里の中にあったら見逃してしまうようなことも、かたちに注視して観ていく展覧会だと驚きの発見があるものです。

↑「青磁琉璃銹釉 鶴亀松竹梅文」には「陽刻」「陰刻」「透かし彫り」という、いわば凹凸で絵模様を現す手法が採られています。

松の木などは、器面に凸状の文様で表されています(陽刻)。背景の白地の部分はヘラなどを用いて直接凹状の文様が入れられています(陰刻)。

そして驚くべきことにぐるりと皿の周りの文様には透かし彫りが用いられているのです。ハイレベルなんて表現ではこの作品の素晴らしさ、とても伝えきれません。



展示作品リストの他に「展示解説シート」も会場入口で配布されています。

多種多様な古伊万里の世界を「かたち」で分け、そして如何に魅力的に見せるかを極めた展示となっています。

全く焼き物の知識、または関心がなくてもこの展覧会へ行けば、誰しもが「面白い!」と感じるはずです。とても素晴らしい展示でした。

特別展示室には「磁器誕生から100年の変遷」(創始期からの約100年間に作られた伊万里焼を年代順にその様式の特徴に沿ってご紹介。)もあります。

「たのしうつくし 古伊万里のかたち機彭犬12月19日までです。是非是非!オススメです。


「たのしうつくし 古伊万里のかたち機

会期:2019年10月4日(金)〜12月19日(木)
開館時間:10:00〜17:00(入館受付は16:30まで)
※毎週金曜は10:00〜20:00(入館受付は19:30まで)
休館日:第4週を除く月曜
※10月14日(月・祝)、11月4日(月・振休)は開館、10月15日(火)、11月5日(火)は休館。
※会期中の毎月第4月曜日(10月28日、11月25日)はフリートークデーとして開館。
10月14日(月・祝)は創設者 戸栗亨のメモリアルデーとして無料開館いたします。
会場:戸栗美術館
http://www.toguri-museum.or.jp/


『古伊万里 IMARI ジャパノロジー・コレクション』 (角川ソフィア文庫)
森 由美 (著)

戸栗美術館の森由美さんというよりも、「開運!なんでも鑑定団」の森さんと紹介した方が話は早いでしょう。因みにお父様は、中島誠之助さんです。

古代ギリシャの入門書がこれまでありそうでなかったように、日本を代表する古伊万里を学ぶ手ごろな本もこれまでありませんでした。

文庫本サイズでカラー図版もふんだんに使われています。そして何より一番の魅力は森由美さんの分かりやすく優しい語り口です。


古伊万里 IMARI ジャパノロジー・コレクション (角川ソフィア文庫)

日本を代表するやきもの、伊万里焼。その繊細さ、美しさは国内のみならず海外でも人気を博す。人々の暮らしを豊かに彩ってきた古伊万里の歴史、発展を俯瞰し、その魅力を解き明かす、古伊万里入門決定版。

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東京ビエンナーレ2020 プレイベント

2020年、オリンピック&パラリンピックで世界中から大いに注目される東京を舞台に「東京ビエンナーレ」が開催されます。


https://tokyobiennale.jp/

東京ビエンナーレは、東京都心北東エリアの公共スペース、公共施設、学校施設、寺社会堂などを会場として、多方面のジャンルの専門家や住民・企業人と共に、「東京の未来」を描いていく、市民によるボトムアップ型の芸術祭です。

「東京ビエンナーレ」〈開催概要〉
開催日 時:2020年7月3日(金)〜9月13日(日) 73日間(予定)
会場:千代田区、中央区、文京区、台東区の4区にまたがる東京北東エリア
主催:一般社団法人東京ビエンナーレ
https://tokyobiennale.jp/

本展開催に先立ち、2019年10月より「東京ビエンナーレ2020」の全貌を展示する「東京ビエンナーレ2020 プレイベント」が都内の復習箇所でスタートしています。。



「東京ビエンナーレ2020 プレイベント」 概要
会期: 2019年10月12日(土)〜11月24日(日)
会場:アーツ千代田3331 1階 メインギャラリー(東京都千代田区外神田6-11-14)
COREDO室町テラス 3階 室町三井ホール&カンファレンス(東京都中央区日本橋室町3-2-1)
南池袋公園(東京都豊島区南池袋2-22-1)
番町の庭(東京都千代田区四番町5-9)
東京スクエアガーデン公開空地(東京都中央区京橋三丁目1-1)、中央通り(住所) 他
主催: 一般社団法人東京ビエンナーレ
後援:千代田区、文京区
特別協力 :3331 Arts Chiyoda、一般社団法人非営利芸術活動団体コマンドN 他
総合ディレクター:中村政人(アーティスト)、小池一子(クリエイティブディレクター)
プロジェクトプロデューサー:中西忍(建築家、日本科学未来館副館長)
https://tokyobiennale.jp/2019pre-event/

各会場でのプレイベントは以下の通りです。「これは!」とアンテナに引っ掛かるものがあれば是非参加してみましょう。



神田・日本橋を中心に都内5エリアで開催。展示、シンポジウム、ワークショップなどのほか、ライティングスクール プロジェクトや批評、災害対応力向上プロジェクトなど多数のプログラムが用意されています。

神田のアーツ千代田3331では、「東京ビエンナーレ2020 計画展」を実施。2020年の本展に向けたプロジェクトプランが発表となります。
https://tokyobiennale.jp/2019pre-event/venue1/


2019年10月オープンのCOREDO室町テラスでは、鈴木康広、スプツニ子!+西澤知美、やんツーの3組による現代美術のを展示が観られます。コレド室町テラスまた行かれてない方この機会に是非。誠品書店台湾料理もついでに!
https://tokyobiennale.jp/2019pre-event/venue2/



番町会場では山崎亮(コミュニティデザイナー)率いるstudio-Lが海外の事例を元にしたチャリティショップを出現させ、実験的運用を行うそうです。果たしてどんなことになるのやら…ここは盛り上げたいですね。
https://tokyobiennale.jp/2019pre-event/venue5/



京橋会場では「日常のまち、まちの1階に人が居る光景をつくる」をテーマに活動をするグランドレベル(田中元子+大西正紀)が“人・まち・アート”を繋ぐ数十台のベンチと通常の2倍サイズのベンチが設置されます。これがぱっと見一番インパクトあるかも。
https://tokyobiennale.jp/2019pre-event/venue3/



南池袋公園では竹内昌義(建築家/みかんぐみ)、中田理恵(省エネ建築診断士/HandiHouse project)を中心に持続可能な社会の在り方を提案するいくつかの「tiny(小さな)house (家)」が展示されます。
https://tokyobiennale.jp/2019pre-event/venue4/

東京ビエンナーレ 2020 総合ディレクターは中村政人氏です。

「東京ビエンナーレ2020 プレイベント」

2020年に開催する東京エンナーレ2020 のプレ事業として「東京ビエンナーレ2020プレイベント」を開催いたします。

2020年の本展に先立ち、本年10月より「東京ビエンナーレ2020」の全貌を展示する「東京ビエンナーレ2020 プレイベント」を都内各地で開催いたします。 神田、日本橋、京橋、番町、池袋を舞台に、アーティストによる展示だけではなく、シンポジウムやトークセッション、 ワークショップなど、多彩なイベントも実施することで、来場者が自由に作品に接し、街との関わりを感じ取り、作家たちと共に未来の東京について対話したり、体験することのできる、いままでにない祝祭「東京ビエンナーレ」の計画段階をお伝えいたします。

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「カルティエ、時の結晶」

国立新美術館で開催中の
「カルティエ、時の結晶」展に行って来ました。


https://Cartier2019.exhn.jp

「カルティエ コレクション」を紹介する展覧会は、今回が国内では4回目の開催となります。過去1995年、2004年、2009年にそれぞれ開かれその都度話題となりました。

東京国立博物館・表慶館で2009年に開催された「Story of …」カルティエ クリエイション依頼、10年ぶりとなる「カルティエ展」です。


ネックレス カルティエ、2018年 個人蔵
©Vincent Wulveryck © Cartier

これまで3回と決定的に違う点がひとつあります。それは展示されている主な作品が1970年代以降に作られた現代作品であることです。

つまりカルティエの歴史を学ぶのではなく、素材やデザインに焦点をあて見せていく作りとなっています。



「カルティエ、時の結晶」展示風景

極端なまでに会場の照明をおとし、暗闇の中に一点一点の作品が浮かび上がり、あたかもそこで生活しているかのような非常に興味深い展示となっています。

宝飾の展覧会だからといって敬遠されていた方もいるかもしれませんが、いやいや、これは観なければなりません。展示ケース内は木彫を生かしているので、不思議な落ち着きもあり、ギラギラとして感じは一切受けません。



現代作家、須田悦弘(すだよしひろ)さんの作品とカルティエのネックレスが、屋久杉の上に鎮座しているなどアートファンにとって嬉しい驚きの連続です。

会場構成を手がけた「新素材研究所」杉本博司の美意識が控えめながらも力強く発揮されています。



展覧会の構成は以下の通りです。

序章 時の間 ミステリークロック、プリズムクロック
第1章 色と素材のトランスフォーメーション
 メタルの技術:プラチナ
 石の技法:グリプティック
 職人技と装飾技術:象嵌
 カルティエのカラーパレット:「トゥッティフルッティ」
第2章 フォルムとデザイン
 エッセンシャルライン
 球体
 ニューアーキテクチャー:ジオメトリック
 オプティック(視覚的効果):モーションとキネティック
 アクシデント:意図されたカオス
 日常の中にある美:インダストリアルモティーフとクチュールモティーフ
第3章 ユニヴァーサルな好奇心
 カルチャー ―外の世界からもたらされたもの:日本
 自然からのインスピレーション─写実から抽象へ:フローラ/鳥/爬虫類/タイガー
パンテール タイムレスな象徴
トレジャーピース
カルティエ アーカイヴ ルイ・カルティエの好奇心



展示風景 序章「時の間」

この「光の柱」のような柔らかな円柱の中に、見た者を虜にするカルティエのミステリークロックの名品がそれぞれ鎮座しています。

展示室初めから終わりまで、展示構成の妙が光ります。仮に同じカルティエ作品をホワイトキューブで一般的な展示ケースに並べられたとしたらどうでしょう。同じように心動かされることはないはずです。


大型の「ポルティコ」ミステリークロック カルティエ パリ、1923年
©Marian Gérard, Collection Cartier © Cartier

ここ数年、作品をより良く見せようと展示に力点を置いた展覧会が増えてきたのは、新たな楽しみが加わったことでもあり、喜ばしい限りです。

時としてやり過ぎ感が出てしまうこともあり、本末転倒となってしまうことも無きにしも非ずです。しかし今回の新素材研究所/杉本博司+榊田倫之の仕事は実に見事で感動的です。


展示風景 第2章 新素材研究所© N.M.R.L. Hiroshi Sugimoto + Tomoyuki Sakakida

会場構成だけが勿論素晴らしいのではありません。その中に展示されているカルティエ作品の持つ歴史の重みがあるからこそ成立していると言えます。

この前まで同じ空間で「ボルタンスキー展」を開催していたとはとても思えないほどエレガントで深遠な世界が展開されています。



尚、会場が暗いのでキャプション(解説)はほとんどありません。その代わりに入口で無料の音声ガイドが借りられます。これはあった方が絶対よいと思います。

一部写真撮影可能なエリアもあるのでiPhone,スマホも忘れずに持って行きましょう。そうそうグッズ売り場もまた素敵な作りとなっているのでお財布の紐も自然と緩んでしまうかもしれません。



「カルティエ、時の結晶」は12月16日までです。これは観ないと後悔します。混雑する前に是非是非!カルティエのイノヴェーションに満ちたデザインの世界が新美の2階で待っています。


「カルティエ、時の結晶」

会期:2019年10月2日(水)〜12月16日(月)
毎週火曜日休館
※ただし、10月22日(火・祝)は開館、10月23日(水)は休館
開館時間:10:00〜18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室2E
https://www.nact.jp/
主催:国立新美術館、日本経済新聞社
特別協力:カルティエ
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協賛:大成建設、山元
協力:川島織物セルコン、宇都宮市/大谷石材協同組合、ジオネクサス、SALIOT、ザ・ユージーン・スタジオ
会場構成:新素材研究所


杉本博司《逆行時計》ミクストメディア(作家本人により逆行化され修復された1908年製造の時計[製造フォンタナ・チェーザレ、ミラノ])© Hiroshi SugimotoCourtesy of N.M.R.L.


カルティエ そこに集いし者
横尾忠則 (イラスト)

変幻自在、融通無碍、千姿万態。パリのモンパルナスに拠点を持つ、カルティエ現代美術財団(Fondation Cartier pour l'art contemporain)30周年記念展に出品した、横尾忠則による、カルティエの「住人たち」(The Inhabitants)119名の、万華鏡的美神一族肖像画シリーズを、ここにコンプリート。

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