青い日記帳 

  
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「ルーベンス展」
国立西洋美術館で開催中の
「ルーベンス展―バロックの誕生」に行って来ました。


http://www.tbs.co.jp/rubens2018/

ペーテル・パウル・ルーベンス(1577−1640)の国内初となる大規模な展覧会が、上野の国立西洋美術館で始まりました。

ルーベンスの活躍した時代は重厚長大であることを良しとした所謂バロックと呼ばれる時代です。数年前に日本で流行った「盛り髪」のような現象が芸術全般で派手に行われた時代だと理解して下さい。

フェルメールが余計なものをそぎ落とす「引算の美学」を追求したのに対し、ルーベンスはどんどん盛りこんだ「足し算の美学」で世界中に名を轟かせることに成功しました。


ペーテル・パウル・ルーベンス《マルスとレア・シルウィア》1616-17年
油彩/カンヴァス
ファドゥーツ/ウィーン、リヒテンシュタイン侯爵家コレクション
©LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienna

濃厚なソースをたっぷりかけて味わう肉料理のような味わいがルーベンス絵画の特徴です。絶対に展覧会観終えた後に口直しのコーヒーが欲しくなります。

近くの上の森美術館でちょうど「フェルメール展」が開催されているので、プロテスタントが多いオランダ生まれの画家フェルメールと、カトリックのベルギーで育ったルーベンスとの比較を料理に喩えてみると分かりやすいかもしれません。

(こちらで詳しく書いています)
美術展初心者も怖くない! 絵画に潜むサイドストーリーから読み解くアートの楽しみ方


ペーテル・パウル・ルーベンス《聖アンデレの殉教》1638-39 年
油彩/カンヴァス
マドリード、カルロス・デ・アンベレス財団
Fundación Carlos de Amberes, Madrid

では、実際に作品を観るとどう感じるでしょう。正直な話、例え話など頭に微塵も浮かんでこないほどに、目の前にある作品にひたすら圧倒されまくります。

舐めてかかってはいけません「ルーベンス展」。これは10年に一度あるかないかのガチな生粋の西洋美術の展覧会です。


ペーテル・パウル・ルーベンス《聖アンデレの殉教》1638-39年

実際の展示風景画像で見ると何を言わんとしているのかがお分かりになるはずです。とにかく大きい!そして色使いも派手!!これぞバロック絵画。

縦3メートル、横2メートルを超える超大作です。展覧会を担当された学芸員さんもこの作品を西洋美術館で観られるとは正直なところ思っていなかったそうです。

下世話な話ですが、これ一枚をスペインから借りてくるだけでどれだけの費用(レンタル代、輸送費、保険代etc…)がかかるのでしょう。絵画の面積比では「フェルメール展」の何十倍もこちらが勝っています。



展覧会の構成は以下の通りです。

1:ルーベンスの世界
2:過去の伝統
3:英雄としての聖人たち―宗教画とバロック
4:神話の力 1 ―ヘラクレスと男性ヌード
5:神話の力 2 ―ヴィーナスと女性ヌード
6:絵筆の熱狂
7:寓意と寓意的説話


あまり展覧会の細かな作りや構成を意識しなくても十分に楽しめます。濃厚こってり味一本勝負で実に潔いものがあります。

キリスト教の主題や聖書のどのような場面なのか、はたまたギリシャ神話の神々が何を行っている絵なのか、そこに描かれているものの意味を知らないと楽しめませんが、安心して下さい。ほぼすべてに丁寧な作品解説が付けられています。


ペーテル・パウル・ルーベンス《パエトンの墜落》 1604 / 05年
油彩/カンヴァス
ワシントン、ナショナル・ギャラリー Courtesy National Gallery of Art, Washington

またこちらの作品などは比較的小振りなものですが、大画面作品と比較するのにもってこいです。そもそもこの作品自体の完成度が非常に高く、主題を知らずともグイっと惹かれる魅力を湛えています。

それにしてもこれまでどうして本格的な「ルーベンス展」が日本で開かれてこなかったのでしょう。過去の展示はみなルーベンスと○○といった内容でした。
「ルーベンスの世紀展」(池袋西武百貨店)1969年
「ルーベンスとその時代」(北海道立近代美術館)1982年
「ルーベンス展―巨匠とその周辺」(日本橋高島屋他)1985年
「ルーベンスとその時代展」(東京都美術館他)2000年
「ルーベンス―栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」(Bunkamuraザ・ミュージアム他)2013年


裏を返せばようやく日本でも直球勝負の「ルーベンス展」が出来るようになったと言えます。鑑賞者の目が肥えてきた今だからこその「ルーベンス展」です。

だからでしょうか、ちょっと苦手としていたこってりしたルーベンス絵画を今回は、いとも簡単に受け入れることが出来ました。それどころかワクワクドキドキの連続で久々に展覧会を心の底から楽しんだ感があります。

ここで謝罪しておきます。今まで「ルーベンス展」にさほど期待していなかったことを。

一番のおススメはこちらかな〜

ペーテル・パウル・ルーベンス「法悦のマグダラのマリア」1625-28年
リール美術館

中央に横たわるマグダラのマリアに何が起こったのか、周りの天使たちのオーバーな仕草で想像がつきます。

これは是非単眼鏡(もしくは双眼鏡)を持参してマグダラのマリアの顔、なかでも両目をしっかりと観て下さい。とても「怖い絵」です。しかしだからこそ惹かれるものなのです。

時間に余裕を持って観に行かなかったので、近いうちに再挑戦します。こんな質の高い西洋絵画の展覧会を日本で観られる幸せ。素晴らしい!!

今年の展覧会ベスト5入り決定しました。

「ルーベンス展―バロックの誕生」は2019年1月20日までです。混雑する前に是非是非!巡回はありません。


「ルーベンス展―バロックの誕生」

会期:2018年10月16日(火)〜2019年1月20日(日)
開館時間:9:30〜17:30
毎週金・土曜日:9:30〜20:00
(ただし11月17日は9:30〜17:30まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし12月24日、1月14日は開館)、2018年12月28日(金)〜2019年1月1日(火)、1月15日(火)
会場:国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/
主催:国立西洋美術館、TBS、朝日新聞社
後援:ベルギー大使館。イタリア大使館、ベルギー・フランダース政府観光局、BS−TBS、TBSラジオ
特別協賛:大和証券グループ
協賛:NISSHA株式会社、あいおいニッセイ同和損保、三井物産、東日本旅客鉄道株式会社、シュガーレディグループ
協力:アリタリア、日本貨物航空、日本航空、日本通運、ルフトハンザカーゴ AG、ルフトハンザ ドイツ航空、西洋美術振興財団
展覧会公式サイト:http://www.tbs.co.jp/rubens2018/


ヴィタメール マカダミア・ショコラ 〈 ルーベンス展限定パッケージ 〉

ベルギー首都ブリュッセルの王室御用達老舗洋菓子店「ヴィタメール」を食いしん坊の主催者が口説き落として実現したコラボ商品。めちゃめちゃ売れてるそうです。美味しゅうございました。

これはもう“事件”!?「ルーベンス展」開催で、あの名作アニメ「フランダースの犬」放送決定!


《フランダースの犬》
© NIPPON ANIMATION CO., LTD.


ルーベンスぴあ (ぴあMOOK)

宮廷画家として活躍し、故郷アントウェルペンに大工房を構え、ダイナミックな神話画や荘厳な宗教画、きらびやかな肖像画など、数々の傑作を世に送り出し、「王の画家にして、画家の王」と呼ばれたペーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)。
彼は教養ある知識人にして魅力的な超イケメン、そして妻と子を愛した家庭人でもありました。数か国語を操り、画家としてだけでなく外交使節としても活躍したスーパースター、ルーベンス。日本では『フランダースの犬』のネロがその祭壇画を観ながら天に召されたエピソードでも知られています。

本誌では「超入門 ルーベンスってどんな人?」「絶対見逃せない作品BEST20」などの特集で、そんなルーベンスの人物の魅力と作品の見どころを、アート初心者にもわかりやすく徹底ガイド!
「ルーベンス展」の展覧会紹介特集、会場である国立西洋美術館の見どころ紹介、ルーベンスの故郷・アントウェルペンの観光ガイドなど、盛りだくさんの内容です。


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「WAKU WORK ―津森千里の仕事展―」
21_21 DESIGN SIGHTで開催中の
「WAKU WORK ―津森千里の仕事展―」に行って来ました。


http://tsumorichisato.cc/

男性の読者の方は知らなくても、女性の方なら皆さんよくご存じのファッションブランド『TSUMORI CHISATO』。うちのかみさんが好きなので自分もしばしばショップへ行っています。

新宿の伊勢丹や小田急に他のファッションブランドと同じフロアにショップがありますが、『TSUMORI CHISATO』は遠くから見てもすぐに発見できます。

「個性的なファッション」と称しながらも結局右へ倣えの傾向が強い日本のファッション業界にあって『TSUMORI CHISATO』は良い意味で異彩を放っており、真の意味で個性的な服を多く扱っています。



デザイナーの津森千里さんの40年のデザイナー人生がぎゅっと詰まった展覧会会場は、安藤忠雄の無表情なコンクリートの展示空間にこれまでで一番彩を与え華やかなものとしています。

公式サイトにこうあるようにまさにおもちゃ箱をひっくり返したように様々な服がぎゅうぎゅう詰めに展示してあります。
TSUMORI CHISATOは、デザイナー津森千里が好きなもの、興味のある事を、自由な発想で素直に表現したブランドです。ガーリィでセクシー、大人のためのファンタジーがあふれる、ハッピーなテイストを提案していきます。


「津森」という名の服の森に迷い込んでしまった感覚です。

でも、安心してください。森は森でもクマや危険な昆虫はいません。代わりに歴代の服を身にまとったマネキンの妖精たちが楽し気に集っています。

いつも、自分にとって何が面白いか、何を作ったら喜んでもらえるかを考えています。
いろいろなテーマで物作りをしてきましたが、テーマは違っても、自分の型を作りたい、自分の気持ちを伝えたい、という思いから、どこか、いつも同じ感じになっているな、なんて思っています。
「津森」の案内図である、会場マップは何と津森さん直筆!どこに何が展示されているか、オリエンテーリングのような気分で会場のあちこちを彷徨いましょう。

これまでデザインしてきた服飾以外にも津森千里さんお気に入りのモノを集めたこんなチャーミングなボックスも用意されています。


この会場には、本当にいろいろな物があり、私の頭の中を覗かれてしまった、そんな感じです。

イッセイミヤケさんの下で働き、「イッセイ スポーツ」より「I.S. Chisato Tsumori Design」にブランド名を変更しチーフデザイナーとなったのが1983年。

「I.S.」ってブランド名、覚えていらしゃる方も多いのではないでしょうか。自分も大きくロゴマークが入ったスウェットを着ていた記憶があります。

その懐かしの「I.S.」が、この展覧会の限定グッズとして再登場!しかも会場で販売されているのです!!





今の若い世代の人たちの間では、ブランド名を大きくあしらったものが流行っています。ちょうどバブルの頃に流行ったものが「一周」して今また復活しているのです。

「I.S.」Tシャツ、スウェット、ジャンパーなどなど揃っていました。流行というものを観察する上でも大変面白い展覧会に仕上がっています。



こんなにたくさんの服を作らせていただき、ありがとうございます。私は幸せです。」津森千里

これからも情熱を持って、笑って、楽しんで『TSUMORI CHISATO』継承して下さるとのこと。今日ご本人にお会いして、なるほどこの人の服ならそれは売れるよな〜と強く感じました。

他人に左右されない人ってやっぱり強いですね。

「WAKU WORK ―津森千里の仕事展―」は10月24日までです。入場は無料。写真撮影も可能です。


「WAKU WORK ―津森千里の仕事展―」

会期:2018年10月6日(土)- 10月24日(水)
開館時間:10:00 - 19:00
休館日:火曜日
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
http://www.2121designsight.jp/
入場料:無料
主催:株式会社エイ・ネット、津森千里デザインスタジオ
http://tsumorichisato.cc/


「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」

21_21 DESIGN SIGHT(ギャラリー1.2)では2018年11月2日より、プロダクトデザイナーの深澤直人ディレクションによる「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」が開催されます。


TSUMORI CHISATO 2018 SPRING & SUMMER (バラエティ)

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| 展覧会 | 23:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
「カール・ラーション展」
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の
「カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」展に行って来ました。


https://www.sjnk-museum.org/

北欧スウェーデンの画家、カール・ラーション(Carl Larsson、1853年-1919年)の作品に何処で出会ったのか記憶は定かではありません。

しかし、2016年日本語で彼の画業や生涯を丁寧に紹介する画集が発売になると、何度も何度も読み直しそこに掲載されている絵に一種の憧れを抱くようになりました。


カール・ラーション スウェーデンの暮らしと愛の情景

「カール・ラーション展」を観てみたいものだと、切に願っているとあっけないほどすぐに日本での開催が決まりました。なんだか拍子抜けするほどに。

ラーションが活躍した時代は、印象派の画家たちとちょうどタイミングが重なります。パリに出てきたラーションは初めはサロンで認めてもらう為の絵を描いていましたが、一向に評価されないと次第に作風を変えていきました。

ラーションらしい作品がお目見えするパリ時代の作品を観られたことが一番の収穫だったかもしれません。


カール・ラーション「モンクール風景」1884年 他

サロンで高評価を得たり、巴里中の人気画家にもしなっていたら、この展覧会で紹介されているような家族をモティーフにした温かい作品は生まれなかったはずです。

もし、パリで画家として成功していたら、金銭的に世話になった奥さんを足蹴にするように、パリで若い女性と恋に落ち浮き世を流し、酒におぼれる…

それはそれで、面白い絵は残したかもしれませんが、幸いに?ラーションは故国スウェーデンに戻り制作をすることを選びました。



アルフォンス・ミュシャと対比しながら観ると面白いかもしれません。彼はパリで名声をあげた絶頂期に故国チェコに戻り大作「スラブ叙事詩」を完成させることに心血を注ぎました。

一方、パリで鳴かず飛ばずだったラーションは故国に戻ると、自分の家族へ目を向けたのです。ここがポイントです。大成していたら家族へは気持ちは行かないものです。


リッラ・ヒュットネースの庭に集うラーション一家
1906-07 年頃
© Carl Larsson-gården

カール・ラーションは、スウェーデン人の心の故郷ともいわれるダーラナ地方に伝統的な家、通称「リッラ・ヒュットネース」を手に入れ、妻とともに理想の家に改装し、8人の子供たちとともに幸せな生活を送りました。

彼の作品からマイナスオーラを感じないのは、根底に「家族の幸せ」があるからに他なりません。人間どれだけ名声を得てもそれが揺らいでしまうと結局悲しさしか残らないものです。


カール・ラーション「アザレアの花」1906年
水彩
ティールスカ・ギャラリー
Photo:The Thiel Gallery / Tord Lund ©The ThielGallery/ ThielskaGalleriet, Stockholm

手前に花を置いた大胆な構図は浮世絵からの影響と解説にありました。浮世絵やアール・ヌーヴォーの影響は他の作品にも数多く見られます。

ただ、それをあまり感じさせない何かが彼の絵にはあります。

展覧会の構成は以下の通りです。

第吃堯 カール・ラーション(1953-1919)の画業
第1章  絵画・ 前期
第1章  絵画・ 後期
第2章  挿絵の仕事
第3章  版画〜家族の肖像
第4章  ラーションとジャポニスム
第蕎蓮 ラーション家の暮らしとリッラ・ヒュットネース



カーリンがデザインしたクッションとタペストリ
カール・ラーション・ゴーデン
© Carl Larsson-gården

妻であるカーリン・ラーションの作品も最後に何点か出ています。この才能ある奥さんの存在があってこそのカール・ラーションだったのだと分かります。

カーリンが1882年頃描いた「マルムストローム先生のアトリエ」は正直、カール・ラーションより画才があるとしか思えません。


カーリン・ラーション「マルムストローム先生のアトリエ」1882年頃

カール・ラーション作品に憧れ展覧会開催を待ち望んだ。

実際に行ってみるとパリ時代や版画がとても良いことに気付く。

さらに奥さんのカーリンの方が実は絵が上手かった。

大体こんな流れで、エレベーターで42階まであがっていざ観るぞ!と意気込んでいた時と随分と展覧会に対する印象が変わりました。


リッラ・ヒュットネース
(現:カール・ラーション・ゴーデン)の玄関

となると、次はスウェーデンに行ってみたくなります。困ったものです。

予期せぬ作品に出会えたり、事前のイメージとは大きく異なったりするからこそ、展覧会通いは楽しいものです。画集で満足せずに出かけて良かったです。

「カール・ラーション展」は12月24日までです。損保ジャパン日本興亜美術館建て替え(新美術館建設)が決まりました。今の42階展示室を満喫できるのも僅かです。


「カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」

会期:2018年9月22日(土)〜12月24日(月・休)
休館日:月曜日(ただし9月24日、10月1日、8日、12月24日は開館)
開館時間:午前10時−午後6時(ただし10月3日(水)、26日(金)、12月18日(火)〜23日(日)は午後7時まで)
※入館は閉館30分前まで
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
〒160-8338 新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
https://www.sjnk-museum.org/
主催:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
協賛:損保ジャパン日本興亜
後援:スウェーデン大使館
特別協力:カール・ラーション・ゴーデン(記念館)
協力:イェーテボリ美術館、ティールスカ・ギャラリー

油彩画、水彩画、リトグラフ、エッチングなどの絵画約50点をはじめ、夫妻がデザインした家具や日本美術 のコレクション、画家であった妻カーリンのテキスタイルなど、日本初公開作品を含む品々約100件によって、世界を魅了した家族のライフスタイルに迫りまる展覧会です。

展覧会図録は一般書籍として販売されています。


カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家
荒屋鋪 透 (監修)

スウェーデンの国民的な人気画家、カール・ラーションの画業と、創作の重要なモティーフであった家と家族、そして画家を支え続けた妻カーリンのクリエイティブな才能にも光をあてたラーションの入門書。

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注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

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| 展覧会 | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
AR Roppongi x INGRESS
六本木ヒルズで開催中の
「AR Roppongi x INGRESS」に行って来ました。



毎年秋に六本木ヒルズで開催される都市とライフスタイルの未来を考える国際会議『Innovative City Forum』にあわせ開催されている「INNOVATION TOKYO 2018- AR Playground with Niantic -」のプログラムの一環として「AR Roppongi x INGRESS」がウェストウォーク 2F 南側吹抜けに登場。

Ingressを世に送り出した、Niantic, Inc.(ナイアンティック)は現在では「Pokémon GO」の会社として広く知られるようになりました。

「INNOVATION TOKYO 2018」のサイトでもまず最初にどーんと紹介されているのがポケGOです。



Pokémon GO AR庭園

日時:10月12日(金)〜10月21日(日)12:00〜20:00(土日は10:00〜)
場所:毛利庭園
協力:株式会社ポケモン、Rhizomatiks Research、東京大学、ambie株式会社、ソフトバンク株式会社、レノボ・ジャパン株式会社

しかし、ポケGOが大成功を収めた背景にはIngressのプレイヤー(AG)たちあってのこと。ポケストップは基本的にIngressのポータルと呼ばれる主要ポイントと同じです。

What is Ingress / Ingress Prime?
地図情報を利用することで現実の世界をゲーム盤にしたIngressは、リアル・ワールド・ゲームを先駆けた作品です。緑のエンライテッドと青のレジスタンスのチームが世界各地に実在する建造物などのポータルを取り合い、自分のチームのポータル同士をリンクして三角形をつくることで、チームの得点を獲得します。また、2018年10月後半に提供開始予定のIngress Primeは、Nianticの最新の技術を駆使し、新しいUIとAR機能など、これまでのIngressのSF感はそのままに、よりエキサイティングなゲームに仕上げました。
「AR Roppongi x INGRESS」では、1000分の1のスケールで精巧に再現された東京の都市模型に「Ingress」の世界観をプロジェクションマッピングで投影。

ここでは、2018年9月22日0:00から、10月1日0:00(日本時間)までの10日間、東京で #TokyoXMChallenge と称されたイベントが行われた際の24時間の戦いの記録を映し出しています。



ARグラスを体験することも出来ます。数に限りがあるのでタイミングが悪いと30分以上待つことになりますが、それでも一見の価値ありです。

因みに、自分の前にいたカップルは全くIngressのことは知らずARに惹かれて並んだそうです。幸せそうな二人には「始めるなら緑(エンライテッド)だよ!」と布教活動も忘れず行ってきたのでした。



ARグラスを借りない方は行列に並ぶことなく「AR Roppongi x INGRESS」を見ることが出来ます。目まぐるしく緑と青それぞれの陣地が交代するさまは迫力満点です。

10日間の戦いやフィールドアートの中で最も注目すべきは「大体NIAノセイ」です。



六本木の街中を全て使い、美しい緑のフィールドアートが大体完成しました。
https://plus.google.com/+Ingressjapan

公式も認める芸術性の高さ!!

「AR Roppongi x INGRESS」では、任意の日時を止めて観られる仕組みにもなっています。係りのお兄さんにお願いすると快くやってくれます。(「大体NIAノセイ」が現れる隠しコマンドも?!)

「AR Roppongi x INGRESS」は10月21日(日)まで開催しています。ポケモンもいいけど、イングレスもね!

そうそう拙著『いちばんやさしい美術鑑賞』のあとがきでもIngresのことについて言及しています。


AR Roppongi x INGRESS

日時:10月12日(金)〜10月21日(日)12:00〜20:00
場所:ウェストウォーク 2F 南側吹抜け
協力:ソフトバンク株式会社、株式会社ティーアンドエス



TVアニメ『イングレス』
2018年10月17日よりフジテレビ「+Ultra」にて毎週水曜日24:55から放送開始
http://ingressanime.com/




ジョン・ハンケ 世界をめぐる冒険 グーグルアースからイングレス、そしてポケモンGOへ

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「日本画の挑戦者たち」
山種美術館で開催中の
「日本画の挑戦者たち―大観・春草・古径・御舟―」に行って来ました。


http://www.yamatane-museum.jp/

今年は明治元年(1868年)から満150年の年に当たります。日本が近代化という名目のもと、西洋化に邁進して150年が経ちます。

今でこそ、日本古来の良さを見直す動きがそこかしこに見られますが、今回の展覧会の主役である大観・春草・古径・御舟らが活躍した明治から大正にかけてはそれはそれは居心地の悪い時代だったことでしょう。


速水御舟「昆虫二題 葉蔭魔手・粧蛾舞戯」1926年

現代の我々の目で観ると、どこが「挑戦者」的な絵なのか首を傾げてしまいます。ごく普通に人物や花鳥、物語の一場面を描いているだけのようです。

所謂、洋画(油絵)が時代に合わせ積極的に描く画家が、ぐんと増えたことに対するカウンター的な存在だったのでしょう。

と同時に、日本画の火を消すまいとする強い意志がそこには存在しているのです。


横山大観「燕山の巻」1910年

そのような、視点であらためて山種美術館コレクションの中でも充実度の高い、日本美術院を舞台に活躍した絵師たちの作品と向かい合ってみましょう。

西洋文化に追いつけ、追い越せと国をあげて盲目的に邁進していた時代にあって、日本画を描くことはどれくらい強い風を受けたか想像に難くありません。



「絶対に負けられない戦いがそこにはある」以上の強い気持ちが、これらの日本画を生み出した原動力として向かうと、随分と印象も違ってくるものです。

展覧会の構成は以下の通りです。

1:日本美術院のはじまり
2:再興された日本美術院
3:戦後の日本美術院


日本美術院を立ち上げ盛り上げていった絵師たちの志を継承した作品も今回は多く出ているのが特徴です。昭和に入ってからの作品も多く展示されています。


安田靫彦「出陣の舞」1970年

今回の展覧会の流れの中に安田靫彦を置いてみると、平べったく面白味の希薄な絵と思われがちな彼の作品にも、妙に味わい深いものを感じます。

今回のおススメ作品は御舟を敢えて外して、守屋多々志にします。


守屋多々志「葛の葉」1983年

陰陽師・安倍晴明の母が狐であったという伝説に基づく人形浄瑠璃・歌舞伎の演目「芦屋道満大内鑑」に取材した作品。

狐が変身した「葛の葉」を妻し幸せな生活を送るも、昔話のお約束事としてその正体がばれてしまい、姿を消してしまうというお話。

家族と分かれ一人野で哀しむ狐。守屋多々志が描く「葛の葉」は不思議なことに、人間と狐相応の姿として同時に目に飛び込んできます。

こんな一枚に出会えると、展覧会に来て良かったな〜と心の底から思えるものです。

「日本画の挑戦者たち―大観・春草・古径・御舟―」は11月11日までです。是非!


「[企画展] 日本画の挑戦者たち
―大観・春草・古径・御舟―」


会期:2018年9月15日(土)〜11月11日(日)
*会期中、一部展示替えあり
会場:山種美術館
主催:山種美術館、日本経済新聞社
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日
[但し、9/17(月)、24(月)、10/8(月)は開館、9/18(火)、25(火)、10/9(火)は休館]
http://www.yamatane-museum.jp/

速水御舟《名樹散椿》【重要文化財】の展示期間は、10月16日(火)から11月11日(日)までです。


2018年9月28日全国公開
映画「散り椿」
原  作 :葉室麟「散り椿」(角川文庫刊)
監督・撮影:木村大作
脚  本 :小泉堯史
キャスト :岡田准一、西島秀俊、黒木華、池松壮亮、麻生久美子 他
配  給 :東宝
Ⓒ2018「散り椿」製作委員会
http://chiritsubaki.jp/

岡田准一の主演作、映画「散り椿」に登場する“国宝”って?


Kenko 単眼鏡 ギャラリーEYE 4倍 12mm口径 最短合焦距離19cm 日本製 001400

明るくクリアなフルマルチコート&フェイズコートを装備したレンズ群とプリズム、芸術にマッチしたデザインのギャラリースコープです。遠くのものはもちろん、最短19cmまで近づいてピントが合わせられ、美術館や博物館での芸術品鑑賞に最適な単眼鏡です。すべてのレンズ、すべてのプリズム透過面にマルチコーティングを施した明るい視界。ダハプリズムにはフェイズコートを施し、高コントラスト、高解像度でクリアな視界。ギャラリースコープトップクラスの明るさとクリアな見え味。

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【お知らせ】
おかげさまで重版となりました!


いちばんやさしい美術鑑賞』 (ちくま新書)


編集・執筆を務めた『フェルメール会議』10月2日発売です!

編集・執筆を務めた『カフェのある美術館 素敵な時間を楽しむ』(世界文化社)好評発売中です。


青い日記帳(編集)『美術展の手帖』小学館より発売中です。


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「展覧会に出かける前に準備しておきたい5つのこと。」

「展覧会を何十倍も楽しむために心がけたい5つの秘訣。」

フェルメールへの招待
國學院大學文学部教授の小池寿子先生監修。不肖私(Tak)が編集と一部執筆しました。詳細はこちら

【展覧会レビュー】
「国宝 雪松図と花鳥 美術館でバードウォッチング」
「上原コレクション名品選」
「セーヴル、創造の300年」
「パリ・グラフィック」
かみさんが選ぶ「2017年 展覧会ベスト10」
プロが選ぶ「2017年 ベスト展覧会」
読んでおきたい10冊のアート関連本

パリ行って来ました
オランダ行って来ました
 

BLUE HEAVEN(本館)

『文藝春秋』に寄稿しました。

『AERA』に載りました。

「マウリッツハイス美術館展公式ガイドブック」編集・一部執筆しました

「ザ・シネマ」に寄稿しました。

トークショーに出演しました

日経に掲載されました

朝日新聞に掲載されました

再び日経に掲載されました

「美連協ニュース」寄稿

『アートコレクター』で紹介されました

Yahoo!カテゴリ絵画に登録されました

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