弐代目・青い日記帳 

  
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「カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」
パナソニック 汐留ミュージアムで開催中の
「表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」展へ行って来ました。


http://panasonic.co.jp/es/museum/

抽象絵画の創始者ヴァシリー・カンディンスキー(1866-1944)と、20世紀フランス最大の宗教画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)それぞれの初期作品から晩年の作品まで、二人の画家の作風の変遷を辿る展覧会。

カンディンスキー、ルオー単体の所謂回顧展では、ちょっと味わうことの出来ない展開となっています。いくら好きなお菓子でもそればかり食べていると飽きてしまうもの。二種類の「お菓子」を交互に見比べることで最後まで、知的好奇心を削がれることなく鑑賞できます。


ヴァシリー・カンディンスキー『青騎士年鑑』表紙 1912年刊 
宮城県美術館蔵

パナソニック 汐留ミュージアムでは定期的にルオーと「何か」「誰か」を比較しながら、新たな視点で読み解く展覧会を開催しています。

「マティスとルオー展 ―手紙が明かす二人の秘密―」(2017)
「ルオーとフォーヴの陶磁器」(2015)
「モローとルオー −聖なるものの継承と変容−」(2013)

同じように見えてしまいがちなルオー作品も、他の作品と組み合わせると見え方も変わってくるものです。


ジョルジュ・ルオー《降誕》1953年頃 
ジョルジュ・ルオー財団蔵

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章:カンディンスキーとルオーの交差点
第2章:色の冒険者たちの共鳴
第3章:カンディンスキー、クレー、ルオー―それぞれの飛翔


第1章で展開されている、二人の初期作品がまずはなんと言っても見どころです。抱いている作風とまるで違います。「カンディンスキー」、「ルオー」それぞれのスタイルになっていく過程は想像以上に地味です。

丁度、東京国立近代美術館で「熊谷守一展」を観て来たばかりなので、同じような感覚で観られたのも刺激的でした。


ヴァシリー・カンディンスキー《商人たちの到着》1905年 
宮城県美術館蔵

カンディンスキーらしい作品になるこの時代の作品が個人的には一番好きです。完全に抽象化してしまう一歩、二歩手前の「商人たちの到着」は、これ一枚でも観に行く価値があると思います。

画像ではつぶれてしまい、判別できませんが、描かれている場所による人の描写が違います。一番奥の方は丸を描いて色を置いただけ。それでも動きのある人に見えるのです。

実物はもっともっと発色もよくとてもカラフルで綺麗な作品です。カンディンスキーの抽象画ちょっと苦手な方も、1,2章にある作品は見ておく価値ありです。


ガブリエーレ・ミュンター《抽象的コンポジション》1917年 
横浜美術館蔵


パウル・クレー《橋の傍らの三軒の家》1922年 
宮城県美術館蔵

二人と関連の深かった、同時代の作家も展示されています。面白いもので、ガブリエーレ・ミュンターやクレーをもし知らなくても、「あっ、この作品なんだか違う」と直感で分かるはずです。

それくらい、ルオーとカンディンスキーのキャラ(作風)が確率している証でもあります。間違い探しのようにキャプションに頼らずに作品だけで判断付くか試してみるのも面白いかもしれません。

展覧会の見方、楽しみ方はその都度自由ですからね〜

「カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」展は、12月20日までです。年末で慌ただしい時ですが、これから先休館日無しで午後6時まで開館しています。よろしければ是非。


表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」 

会期:2017年10月17日(火)〜12月20日(水)
休館日:水曜日(ただし12/6、13、20は開館)
開館時間:午前10時〜午後6時(入館は午後5時30分まで)
会場:パナソニック 汐留ミュージアム
http://panasonic.co.jp/es/museum/
主催:パナソニック 汐留ミュージアム、NHK、NHKプロモーション
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、ドイツ連邦共和国大使館、港区教育委員会
特別協力:ジョルジュ・ルオー財団
協力:日本航空


点と線から面へ (ちくま学芸文庫)
ヴァシリー カンディンスキー (著),‎ Wassily Kandinsky (原著),‎ 宮島 久雄 (翻訳)

芸術にも科学を―。20世紀はじめに“抽象絵画”の概念をいち早く提唱し、絵画作品の新局面を切り開いたカンディンスキーが試みたのは、絵画の構成要素を徹底的に分析し、理論的・科学的に吟味することだった。点や線がもつ本源的な力を把握すること。そうしてこそ、それらが平面の上に置かれたときに相互に共鳴し合い、生きた作品としての“コンポジション”が実現するのだ。絵画にとどまらず、さまざまな造形芸術に大きな影響を与えた古典的名著。

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| 展覧会 | 22:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
「上原コレクション名品選」
上原美術館で開催中の
リニューアル記念「上原コレクション名品選―印象派の絵画から平安の仏像、写経まで―」に行って来ました。

日本一理想的な展示空間を備えた上原美術館へ行ってみよう!


http://uehara-museum.or.jp/

伊豆半島の突端、下田にある上原美術館は、平安・鎌倉期の貴重な仏像や、奈良時代の写経など仏教美術が上原美術館のひとつの大きなコレクションの柱となっています。

また、もうひとつ、モネやピカソ、黒田清輝、小林古径といった西洋絵画と日本の近代絵画のコレクションも充実しています。粒ぞろいの作品が多く個人コレクションの良さが出ています。



自然美豊かな恵まれた環境にあり、都心の美術館とは一味も二味も違った良さを持っている美術館です。大正製薬株式会社の名誉会長を務めた上原正吉・小枝夫妻の寄付により1983年に誕生した上原美術館。

この度、展示室拡張を兼ねた大幅リニューアルを果たしました。


右が仏教館、左が近代館です。

それでは、仏教館から見て参ることにしましょう。

1000年の長きにわたり大切に守り伝えられてきた仏教美術の優品を展示するに相応しい、現在考えられ得る最良の空間が、今回のリニューアル工事で新たに誕生しました。


尾崎文雄「仏教館 展示室検討図」2015年

詳細はこちらに書きました。
日本一理想的な展示空間を備えた上原美術館へ行ってみよう!


観世音菩薩像」平安時代(12世紀)

展示室に入る前室のホワイエは自然光を取り入れた特別な空間となっています。新潟にあるジェームス・タレルの「光の館」を想起させます。

空の色は何色?光の魔術師・タレルの「光の館」に泊まってみた


仏教館 展示室


十一面観世音菩薩像」平安時代(10世紀)

最良の環境で有難い仏様と対峙する幸せ。都会の喧騒から逃れるように「踊り子」で辿り着いた先にこんな空間があるなんてにわかに信じられないかもしれません。

でも、あるところにはあるのです。

仏教館だけでも十分過ぎるほど観に行く価値があるのですが、上原美術館にはお楽しみはまだあるのです。


近代館

そう、もう一つの建物。近代館です。

はやる気持ちを抑えつつ、中へ入ってみると…


近代館 展示室

あたたかな照明に包まれた空間が目の前に開けます。このお奥にも展示室が2つあります。ゴッホやモネ、ルノワールといったメジャーな西洋絵画から、小林古径、黒田清輝、安井曽太郎など日本人画家の作品が展示されています。

一メートルを超えるような大きな作品は皆無で、いずれも自宅の部屋に飾るのにちょうどよいサイズの作品ばかりです。上原正吉・小枝夫妻が自分たちが楽しむために購入した絵画は目に見えない糸でつながれているかのようです。

三菱一号館美術館で開催された「奇跡のクラーク・コレクション展」や「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」も個人コレクション主体であったため、小振りで愛らしい作品が多くみられました。


オディロン・ルドン「花瓶の花」1910年頃

三菱一号館美術館といえばルドンの「グラン・ブーケ」を所蔵しているので有名ですが、上原美術館にもこんな良質なルドンのパステル画がありました。


クロード・モネ「藁ぶき屋根の家」1879年
オーギュスト・ルノワール「横になった婦人」1912年

この2点が並んで展示されているのを目にし、あらためて上原正吉・小枝夫妻の審美眼の高さを知ると共に、作品選びにおけるセンスの良さ(上品さ)を感じ取りました。

簡潔に言うなら「全部お持ち帰りしたい作品ばかり」なのです。

日本一理想的な展示空間を備えた上原美術館へ行ってみよう!

リニューアル記念「上原コレクション名品選」は2018年4月8日までです。是非是非!

上原美術館の敷地内にはお寺(向陽寺)や達磨大師堂もあります。こちらもとても興味深いものがありますが、行って見てのお楽しみということで。


リニューアル記念
上原コレクション名品選
―印象派の絵画から平安の仏像、写経まで―


開催期間:2017年11月3日(金)〜2018年4月8日(日)
※会期中無休
開館時間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:展覧会会期中は無休
会場:上原美術館 近代館・仏教館
http://uehara-museum.or.jp/


学芸員のための展示照明ハンドブック

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注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
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| 展覧会 | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
「セーヴル、創造の300年」
サントリー美術館で開催中の
六本木開館10周年記念展「フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年」に行って来ました。


http://www.suntory.co.jp/sma/

陶磁器(焼物)の展覧会はお好きですか?

絵画展は行くけど工芸はちょっと…と二の足を踏んでいる方、もったいないことしてますよ。

日本の茶道具は渋いものばかりで確かにその良さが分かるまで時間と経験をようするかもしれません。しかし西洋のものは見た目も派手で一目見て「素敵!」と思えるものばかりです。


Photo © RMN-Grand Palais (Sèvres, Cité de la céramique) / Martine Beck-Coppola / distributed by AMF
壺《ポプリ・エベール》
フォルム:ジャン=クロード・デュプレシ(父)、装飾:ジャン=ジャック・バシュリエ
1757年 セーヴル陶磁都市

「焼物を観る」と同時にそこに描かれている「絵を観る」楽しさがあります。セクション1「18世紀のセーブル」に展示されているものは、フランス国王お抱えの画家たちによって描かれたものがほとんどです。

マリー・アントワネットの画家として知られるヴィジェ=ルブランが手掛けてものもありました。


Photo © RMN-Grand Palais (Sèvres, Cité de la céramique) / Droits réservés / distributed by AMF
パーヴェル・ペトロヴィチのティーセット
1772-73年 セーヴル陶磁都市

ところで、展覧会タイトル「フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年」を見て「あれ?」と思いませんでしたか。

300年って、もっともっと歴史があるように思えますよね。でもセーヴル工房がパリ郊外に誕生したのは1740年のことなのです。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章:18世紀のセーヴル 
第2章:19世紀のセーヴル 
第3章:20世紀のセーヴル
第4章:2016-1960 現代のセーヴル
 


Photo © RMN-Grand Palais (Sèvres, Cité de la céramique) / Martine Beck-Coppola / distributed by AMF
デザート皿《将校デュプレシの戦闘と死》(「エジプトのセルヴィス」より)
ジャック・フランソワ・ジョゼフ・スヴェバック/ドミニク=ヴィヴァン・ドゥノンとアレクサンドル・テオドール・ブロンニャール(父)に基づく
1811年 セーヴル陶磁都市

中国から伝わる陶磁器をヨーロッパでも、ようやく生産できるようになったのが18世紀初頭のこと(ドイツのマイセン)。歴史的に見るととても意外に浅いことが分かります。

ただ、逆にそのことが色鮮やかで華やかな、そして現代でも使えるデザインを生み出したとすれば、それはそれで瑕疵になるどころか、プラスの側面が多くあると言えます。

丁度、日本では多色摺りの浮世絵が街中に溢れていた時代です。


マリー・アントワネットのための乳房のボウル(ランブイエの酪農場のためのセルヴィスより)
ルイ・シモン・ボワゾ、ジャン=ジャック・ラグルネ
1787-88年 セーヴル陶磁都市

第1章では、セーヴル・ブルーや宮廷画家による装飾など、一般的にイメージするところのセーブル焼きが並んでいます。そしてそれらは、国立セーヴル陶磁美術館のコレクションで、まとめて観られるのは実に20年ぶりとなります。

カップアンドソーサーなど、今でも店先や百貨店に並んでいるのでレアな感じが中々持てないかもしれませんが、体調消費社会のそれとは比べものにならない、一点物のまさに国王のために焼かれた陶磁器の前に立つと、ちょっとした金縛りに遭ったような気にさせられます。



アール・ヌーヴォー、アール・デコ的な作品も19世紀、20世紀になると作られるようになります。

第2章から最後の第4章までは、セーヴル焼に対して持っているイメージとはかけ離れた作品が現れ、飽きることなく歩みを進められます。

草間彌生など現代作家とのコラボ作品も最終章では観られたのはとても新鮮であり、お得に感じました。


草間彌生「ゴールデン・スピリット」2009年

この他にも、ニコラ・ビュフやスラージュ、ジム・ダインなど名だたる現代アーティストとコラボしたセーヴル焼が並びます。

どの時代のセーヴル焼が自分の好みか探りを入れながら観ても面白はずです。個人的に大収穫だったのはやはり第4章の現代アーティストの作品でした。

まさかこんな作品が観られるなんて!と思えるものが一つでもあると、足を運んだ甲斐あったと思えるものです。

「フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年」展は2018年1月28日までです。

会場内に一部撮影可能なエリアが設けられています。


六本木開館10周年記念展
「フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年」


開催期間:2017年11月22日(水)〜2018年1月28日(日)
開館時間:10:00〜18:00
※金・土、11月22日(水)、1月7日(日)は20時まで、12月29日(金)は18時まで開館
※いずれも入館は閉館30分前まで
※shop×cafeは会期中無休(年末年始をのぞく)
休館日:火曜日(ただし1月2日、9日、16日、23日は開館)、12月30日(土)〜1月1日(月・祝)
会場:サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/
主催:サントリー美術館、TBS、朝日新聞社
企画:セーヴル陶磁都市
協賛:大日本印刷、三井不動産、サントリーホールディングス
協力:日本航空、日本通運
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、BS-TBS


セーブル(Sevres) ティーカップ&ソーサー オボイード(No.108) セーブルブルー ハンドメイド

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| 展覧会 | 23:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
「改組 新 第4回 日展」
国立新美術館で開催中の
「改組 新 第4回 日展」に行って来ました。


https://nitten.or.jp/

「安藤忠雄展」「新海誠展」と若者受けする企画展を絶賛開催中の国立新美術館の1階から3階までの大半のスペースを使い、とてつもない規模で開催している「改組 新 第4回 日展」。

公募展には興味が沸かないと足が向かない人でも、日展は行ってみる価値ありますよ。思っている「日展」とは全くちがう作品が待っているからです。

例えば、1階の日本画のフロアをざっと観ただけでも、所謂日本画的な作品は少なく、とても現代的で尚且つ斬新な発想で描かれた作品のオンパレードです。







ドクターXに影響受けたのではなかろうかといった作品や、新聞紙に蟹を載せ真上から描いた作品など実にユニーク!

しかもこれらの作品、すべてサイズが大きいのです。とても。


日展公式サイトより会場の様子
https://nitten.or.jp/

山種美術館やトーハクで普段拝見している日本画とは明らかに違います。でもでも、総じて言えることは皆さんとても丁寧な仕事をなさっていることです。

新聞紙蟹の絵など一体どれくらいの時間をかけたのでしょうか。無駄に金箔とかも使ってもいて是非密着取材させて頂きたい気分にさせます。



展示フロアが上になるほど、「難易度」が高くなります。2階は洋画と彫刻。3階は書です。国立新美術館の展示スペースのほとんどを日展が占めているので、気軽な気分で観に行くと全部見切れないかもしれません。ヘトヘトに疲れてしまいます。



日展はこのごった煮感が最大の魅力です。好きな作品との出会いを探しに行くというよりも、こんな作品もありなんだ!と驚く作品を見つけに気軽な気持ちで出かけるのが一番です。



入口で写真撮影したい旨を伝え簡単な申請書を書けば、好きなように写真も撮れます。会場で記念撮影している人を見かけるのもこうした公募展の楽しいところでもあります。

作品数めちゃくちゃ多くて疲れるのですが、基本的にほのぼのとした感じでさらりと観られました。

「日展」は12月10日までです。意外や意外面白いですよ〜


「改組 新 第4回 日展」

会期:11月3日(金)〜12月10日(日)
開館時間:午前10時〜午後6時
(入場は午後5時30分まで)
会場:国立新美術館
1A・1B・1C・1D・2A・2B・2C・2D・3A・3B
http://www.nact.jp/
主催:公益社団法人 日展
後援:文化庁、東京都


日展の日本画 改組 新 第4回(2017年)第1科

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| 展覧会 | 23:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
「森本草介展」
一関博物館で開催中の
一関博物館開館20周年記念企画展「生誕80年 森本草介展」に行って来ました。


http://www.museum.city.ichinoseki.iwate.jp/

原始から現代までの一関の歴史や文化を紹介する一関博物館で、洋画家・森本草介の展覧会を開催しています。

何故ゆえ、一関で森本草介展?と疑問でしたが、少年期のおよそ6年間をこの地で送ったそうです。父親である森本仁平も画家であったことから、自然と絵の道を選んだのでしょう。


森本草介「微光」1979年
蘭島閣美術館所蔵

静物画や風景画を緻密な写実描写で描く森本ですが、1980年代に入るとその対象を女性に向け多くの美しい作品を描きました。

千葉県にあるホキ美術館でも森本作品が多く展示されていますが、その大半は女性像が占めます。

“億”単位?の新作14作品がごっそり入れ替わる「ホキ美術館」のココがすごい!

チラシに使われているウッドワン美術館所蔵の「ゆかた姿」は、森本写実女性像の到達点と言っても過言ではない一枚です。


森本草介「女性デッサン」2004年
長谷川町子美術館所蔵

個人蔵の「永遠」などの作品の他に、デッサンが数点出ており、これらが観られたことは大きな収穫でした。

2015年にこの世を去られた森本草介の絶筆も今回の展覧会に出ています。


森本草介 絶筆「未完のパンジー」2015年
山口蘭氏蔵

ご遺族の方が大切に持っているとのこと。最期の作品が花の絵なんて森本のやさしい人柄が偲ばれるようです。

ホキ美術館でお会いした時に、緊張してあまりお話できなかったのが悔やまれます。

それでも、旅先で偶然展覧会開催を知り、拝見できたのはとても幸せなことでした。


森本草介「ゆかた姿」1995年
ウッドワン美術館所蔵

私の絵はリアリズムとは違うでしょう。ものを再現しようとしているのではなく、誌を描きたいのです。ありふれた普通のモチーフを借りて、より美しい絵であることを望むだけなのです。

「生誕80年 森本草介展」は12月3日まで開催しています。


一関博物館開館20周年記念企画展
「生誕80年 森本草介展」


会期:2017年9月16日(土)〜12月3日(日)
休館日:月曜日(※祝日の場合は翌日)
開館時間:10時〜17時(入館は16時30分まで)
10/1(日)は19時まで開館
会場:一関博物館
http://www.museum.city.ichinoseki.iwate.jp/


一関博物館
http://www.museum.city.ichinoseki.iwate.jp/


光の方へ 森本草介

17年ぶり、待望の森本草介最新画集。敬虔なる写実--自選作による決定版。現代日本の写実絵画界を牽引してきた油彩画家・森本草介。モチーフを細密に描写する確かな技術、また人物像、静物、風景に通底する独自の穏やかで優しい作風は、多くの芸術愛好者を魅了してきた。特に、女性美の一瞬の輝きを写しとったかのような裸婦の作品郡は高い評価を得ている。本書の掲載作品は作家自身により選ばれ、モチーフを独自の写実技法により極限まで「美」に昇華し、「生きる喜び」を描いてきた作品群には、生への謳歌、未来への讃歌がある。

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| 展覧会 | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
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パリ行って来ました
オランダ行って来ました
 

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『文藝春秋』に寄稿しました。

『AERA』に載りました。

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池永康晟画集 君想ふ百夜の幸福
池永康晟画集 君想ふ百夜の幸福 (JUGEMレビュー »)
池永康晟
日本画の異才“池永康晟”がベールを脱ぐ!

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すゞしろ日記 弐
すゞしろ日記 弐 (JUGEMレビュー »)
山口 晃
画家・山口晃のエッセー漫画第2弾。

面白きことも無き世を、面白く!

画家・山口晃の“どーでもいいけど楽しげなこと”満載
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OLYMPUS ダハプリズム防水単眼鏡 ギャラリースコープ Monocular I 6×16
OLYMPUS ダハプリズム防水単眼鏡 ギャラリースコープ Monocular I 6×16 (JUGEMレビュー »)

観劇・美術鑑賞・セミナーなどの知的シーンや、コンサート会場・ファッションショーなどで大活躍!
軽いのでいつも持ち歩いています。
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モチーフで読む美術史 (ちくま文庫)
モチーフで読む美術史 (ちくま文庫) (JUGEMレビュー »)
宮下規久朗
宮下規久朗先生の最新刊!絵画に描かれた代表的な「モチーフ」を手掛かりに美術を読み解く、画期的な名画鑑賞の入門書。カラー図版150点を収録した文庫オリジナル。
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日本美術図解事典―絵画・書・彫刻・陶磁・漆工
日本美術図解事典―絵画・書・彫刻・陶磁・漆工 (JUGEMレビュー »)

「これ一冊で日本美術を鑑賞する際の知識が全て揃う」
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アイテムで読み解く西洋名画
アイテムで読み解く西洋名画 (JUGEMレビュー »)
佐藤 晃子
西洋絵画を鑑賞する際に必要となる宗教画,神話画の50のアトリビュートを紹介。ありそうで無かった絵画ファン待望の一冊。
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美術鑑賞手帳
美術鑑賞手帳 (JUGEMレビュー »)

美術鑑賞の楽しみをさらに広げるこれまでになかった手帳です。ミニガイドと書き込み式の鑑賞の記録ページが一緒に。

自分もお手伝いさせて頂きました。レビュー→こちら
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画家の食卓
画家の食卓 (JUGEMレビュー »)
林 綾野
画家たちが楽しんだ26のレシピを再現。クレー、フェルメール、セガンティーニ、メムリンクの暮らしと創作現場を巡る旅。
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美術品はなぜ盗まれるのか: ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い
美術品はなぜ盗まれるのか: ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い (JUGEMレビュー »)
サンディ ネアン
とかく扇情的に扱われる美術品盗難。だが実際は、麻薬や犯罪に絡む危険な裏社会と結びつく場合が多い。事件に巻き込まれた学芸員の立場からその実態を訴え、問題点を考察する一書。 レビュー→こちら
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江戸の献立 (とんぼの本)
江戸の献立 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
福田 浩,松井 今朝子,松下 幸子
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日本美術全集2 法隆寺と奈良の寺院 (日本美術全集(全20巻))
日本美術全集2 法隆寺と奈良の寺院 (日本美術全集(全20巻)) (JUGEMレビュー »)
長岡 龍作
法隆寺金堂内陣は、普段は大変暗い上に太い円柱に加え、金網が廻らされており、その詳細はなかなか見ることができません。今までに撮影された写真も鮮明さということでは満足のゆくものではありませんでした。今回は最新の撮影技術により、南面(正面)のみならず、北面(背面)からも撮影。その結果、全く見たことがない写真を目の当たりにすることになりました。仏像の質感と量感、豊かな色彩に感嘆し、感動をおぼえる一冊となっています。
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山口晃 大画面作品集
山口晃 大画面作品集 (JUGEMレビュー »)
山口 晃
8年ぶり、待望の最新作品集。11月26日発売!予約しないと!!

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運慶: リアルを超えた天才仏師 (とんぼの本)
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山本 勉,ヤノベ ケンジ,橋本 麻里,みうら じゅん
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知識ゼロからのキリスト教絵画入門
知識ゼロからのキリスト教絵画入門 (JUGEMレビュー »)
池上 英洋
池上英洋先生が易しく紐解く『聖書』の世界。レビュー→こちら
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芸術家の家: 作品の生まれる場所 (JUGEMレビュー »)
ジェラール=ジョルジュ ルメール,ジャン=クロード アミエル
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フェルメールへの招待
フェルメールへの招待 (JUGEMレビュー »)

不肖・私がフェルメール30作品の解説執筆と全体の編集に携わった一冊です。オールカラーB5版。96ページから成る、これまでにないフェルメールパーフェクトガイドです。主に「フェルメール初心者」に向け丁寧に噛み砕いた表現で綴られているので、美術の専門用語を知らずともフェルメール作品について一通りの知識を得ることが出来ます。

お手に取って頂ければ幸甚です。よろしくお願い致します。
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偽りの来歴 ─ 20世紀最大の絵画詐欺事件
偽りの来歴 ─ 20世紀最大の絵画詐欺事件 (JUGEMレビュー »)
レニー ソールズベリー,アリー スジョ
来歴さえあれば、たとえ贋作でも「ほんもの」になる。詐欺師は驚くべき方法で美術史を捏造した。美術界を震憾させた事件を追うドキュメンタリー。レビュー→こちら
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フェルメールの食卓 暮らしとレシピ (講談社ARTピース)
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林 綾野
林綾野さんの待望のフェルメール本!レビュー&インタビュー→こちら
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ヴァチカン物語 (とんぼの本)
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塩野 七生,藤崎 衛,石鍋 真澄
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野兎の眼
野兎の眼 (JUGEMレビュー »)
松本 典子
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Vixen 多機能単眼鏡 マルチモノキュラー4X12 1105
Vixen 多機能単眼鏡 マルチモノキュラー4X12 1105 (JUGEMレビュー »)

掌に収まる単眼鏡は、必要なときにサッとポケットなどから取り出して使える便利な、美術館・博物館必須アイテム。
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日本美術のことば案内
日本美術のことば案内 (JUGEMレビュー »)
日高 薫
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日本美術鑑賞の際に、よく出てくる言葉を満載。絵画、彫刻、工芸品などの具体的な写真をふんだんに使い紹介
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