弐代目・青い日記帳 

  
TB&リンク大歓迎です!
「琳派 ―俵屋宗達から田中一光へ―」
山種美術館で開催中の
特別展「琳派 ―俵屋宗達から田中一光へ―」へ行って来ました。


http://www.yamatane-museum.jp/

あらためて考えてみると琳派という流派は実にユニークです。桃山時代から江戸時代初期に活躍した俵屋宗達(生没年不詳)や本阿弥光悦をいわば「心の師」と仰いだ、尾形光琳や酒井抱一らによって大成された時空を超えた繋がりで成り立っています。

本阿弥光悦(1558年〜1637年)
尾形光琳(1658年〜1716年)
酒井抱一(1761年〜1829年)


生没年がはっきりしない宗達の代わりに光悦で琳派を代表する三絵師の生没年を見てみると、活躍していた時代どころか生きていた時代すらそれぞれ全く違うことが分かります。

現代のように故人に関するデータや書籍、作品などが体系的に整っていなかった時代において、この関係性はまことに奇妙と言わざるを得ません。


伝 俵屋宗達「槙楓図」17世紀
尾形光琳「白楽天図」18世紀
酒井抱一「秋草鶉図」19世紀

直接指導を受けたわけでもなく、尊崇の念により数百年と継承された琳派。「心」の繋がりによる絵画の流派は世界でも極めて稀なことです。

【関連エントリ】
とにかくカッコいい。デザイン好きは必見、それが琳派!

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章:琳派の流れ
第2章:琳派へのまなざし
第3章:20世紀の琳派・田中一光


この琳派の展覧会は大小様々なものが、これまでに数多く開催されてきました。つい先日まで近くの根津美術館で開催されていた特別展「光琳と乾山―芸術家兄弟・響き合う美意識」も直球勝負の琳派展でした。

【関連エントリ】
これぞ金メダル級…!日本美術史上最も有名な芸術家兄弟とは


奥村戸牛「南瓜」昭和23年
安田靫彦「うさぎ」昭和13年

今回の山種美術館での「琳派展」には、おや?と一瞬思わせる作品が出ています。例えばこの2点。明治から昭和にかけて活躍した日本画家の奥村土牛と安田靫彦の作品です。

何故彼らの作品が展示されているのでしょう。それは共に琳派から大きな影響を受けているからに他なりません。モティーフや図様をこの2点は琳派から受け継いでいるのです。


速水御舟「翠苔緑芝」昭和3年

国宝指定されてもおかしくない御舟の傑作「翠苔緑芝」は構図がそのまま琳派です。因みに白い兎は宗達モティーフだとされています。

こうした視点で拝見すると、近代日本画の新たな魅力に気が付かれるはずです。と同時に違ったアプローチの仕方が可能になり鑑賞の幅がぐんと広がります。

第2章:琳派へのまなざしは、琳派から影響を受けた近代日本画を次の4つに分けて展示してあります。

・構図の継承
・モティーフと図様の継承
・トリミング
・装飾性とデザイン性


福田平八郎「芥子花」がどこに展示されているか想像つきますよね。



そうそう、オリジナルグッズで「芥子花」をデザインに用いたTシャツが販売されています。山種美術館でTシャツ見かけたことが無かったのでとても新鮮でした。そしてやっぱり活きますね〜琳派テイストは意匠として。

さてさて、展覧会タイトル「琳派 ―俵屋宗達から田中一光へ―」にもあるように、琳派の影響を20世紀最大のデザイナー田中一光にまで連ねる展示が、今回の展覧会の大きな見どころとなっています。


俵屋宗達(絵)・本阿弥光悦(書)「鹿下絵新古今集和歌巻断簡」17世紀


田中一光「JAPAN」昭和61年
東京国立近代美術館蔵

20世紀を代表するグラフィックデザイナー田中一光も今でこそ、日本の古典文化に惹かれそれを自分の作品に取り入れたとして高い評価を受けていますが、高度成長期からバブル景気の日本においてかなり異端児扱いされたのではないでしょうか。

何故、今更そんな琳派など埃を被っているようなものをリスペクトするのかと。

しかし、田中一光が最も惚れ込んだのは西欧のデザインではなく、脈々と私借され続けてきた琳派のエッセンスだったのです。

言葉で説明するよりも「第3章:20世紀の琳派・田中一光」で直に見て頂く方が早いので、是非会場へ足を運んでみて下さい。

田中一光が琳派の影響を受けていたことは知っていましたが、まさかこれほどまでとは!まだまだもっともっと両者の関りを調べたくなります。


俵屋宗達「烏図」17世紀

特別展なので図録も販売されています。また「烏図」のような個人蔵の貴重な作品も展示されており、非常に見ごたえのある展覧会となっています。

山種美術館は会場もさほど広くないので、じっくりと一点一点鑑賞できるのが良い点です。そして何より疲れない!これ最近思うのですが大事なポイントですよね。

楽しみにしていた展覧会に限り期待外れだったりすることよくありますが、特別展「琳派 ―俵屋宗達から田中一光へ―」はその逆。期待値以上の内容でした。

新しい発見の連続でワクワクする展覧会です。山種美術館「琳派展」は7月8日までです。是非是非!!


特別展「琳派 ―俵屋宗達から田中一光へ―」

会期:2018年5月12日(土)〜7月8日(日)
*会期中、一部展示替えあり(前期: 5/12〜6/3、後期: 6/5〜7/8)
開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日
会場:山種美術館
主催:山種美術館、日本経済新聞社
http://www.yamatane-museum.jp/

山種美術館から歩いてすぐの國學院大學博物館も一緒に!
http://museum.kokugakuin.ac.jp/


特別展「狂言―山本東次郎家の面―」

【関連エントリ】
大学でアートを楽しもう!〜無料で楽しめる大学ミュージアムガイド〜

ウォーキングと美術館!青山美術館通りを歩こう!!


江戸琳派-花鳥風月をめでる-
宮崎 もも (著), エリック・ルオン (翻訳)

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=5114

JUGEMテーマ:アート・デザイン



注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
続きを読む >>
| 展覧会 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
「くまのパディントン展」
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
生誕60周年記念「くまのパディントン展」へ行って来ました。


http://www.bunkamura.co.jp/museum/

ピーターラビットやミッフィーは、小さい頃に絵本などで接したことがあるので、思い出もあり大人になってから見返すと懐かしい気持ちにさせてくれます。

ところが、どうしたことか、くまのパディントンだけは子供のころから今に至るまでただの一度も接したことがないのです。絵本も映画も…

別に、嫌悪感を抱くとか、可愛らしさが分からないとかではありません。たまたま今の今まで手にする機会が無かっただけです。ごめんねパディントン。


アイバー・ウッド画 商品化のためのアイデア画、1970年代後半
Illustrated by Ivor Wood © Paddington and Company Ltd 2018

思い入れや予備知識を全く持たないパディントンですが、だからこそ展覧会を楽しむことが出来ました。目にするもの全て新鮮で驚きと感動の連続でした。

くまのパディントンは、「暗黒の地ペルー」から送られてきた密航者だったこと。そしてそもそも英国のパディントン駅で、お世話になるブラウン夫妻に出会ったことが、名前の由来だなんて。。。

絵画展に出かけ未知の作家の初見作品に出合った時の感動ってたまらないものがあります。それをまさか「くまのパディントン展」で味わえるとは!


R.W.アリー画 絵本『クマのパディントン』の原画、2007年
Illustrated by R.W. Alley Illustrations copyright © R.W. Alley 2018

展示構成は以下の通りです。

第1章:パディントンの物語
第2章:パディントン誕生秘話
第3章:世界のパディントン
日本とパディントン
第4章:パディントン大活躍
第5章:おわりに


「くまのパディントン」の原作者であるマイケル・ボンド(Michael Bond、1926年1月13日 - 2017年6月27日)が、1958年に初めてこの世に誕生させたパディントン。

とても興味深いな〜と感じたのは、当時の挿絵を担当したペギー・フォートナムが描いたパディントンの姿が、ラフスケッチのようで随分と印象と異なる点です。


ペギー・フォートナム画 「パディントン」シリーズの挿絵」

まるでフーテンの寅さんのようないで立ちで、首には「このくまをよろしくお願いします」("Please look after this bear. Thank you.")と書かれた札が付けられています。

第二次世界大戦当時の駅には、空襲を逃れるために疎開する子どもたちがこのような名札を首に付けていたそうです。

自分は馴染みがないので、「はじめはこんなだったんだ〜」と興味を持って拝見できますが、映画「パディントン」などに愛着を持っている方にとっては「コレジャナ感」満載なのではないでしょうか。



因みに、パディントンのトレードマークのダッフル・コートは1950年代に流行していたものであったり、ブッシュ・ハットはボンド自身がお気に入りでかぶっていた帽子だそうです。

ボンドの分身のような存在なのでしょうね。


マイケル・ボンド氏
© P&Co. Ltd. 2018

女流画家ペギー・フォートナムが挿絵を担当した初版本はあっという間に完売し、以後何と合計27冊も続く人気シリーズとなったパディントン。

前出のR.W.アリーは、1997年以降に絵本を手がけた作家です。このように様々な作家が手掛けた「パディントン」が観られ比べられるのが今回の展覧会の最大の魅力ではないでしょうか。

作家によってパディントンの表現もかなり変わってくるものです。シンプルだからこそ、少しの違いで大きな変化が見られるのでしょう。


フレッド・バンベリー画 絵本『パディントンのかいもの』の原画、1973年
Illustrated by Fred Banbery © Estate of Fred Banbery/HarperCollins 2018

キャラクターものの展覧会だからといって侮ることなかれ。まだまだ紹介しきれていませんが、これはほんの一部です。

パディントンについて何にも知らない自分が行ってもこれだけ楽しめたのですから、お好きな方ならもう堪らないはずです。

生誕60周年記念「くまのパディントン展」は6月25日までです。是非是非!!


生誕60周年記念「くまのパディントン展」

開催期間:2018年4月28日(土)〜6月25日(月) 
※5/8(火)、6/5(火)のみ休館
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
主催:Bunkamura、フジテレビジョン、毎日新聞社
協賛・協力等
[協賛]ニューカラー写真印刷
[後援]ブリティッシュ・カウンシル
[協力]コピーライツアジア、東京子ども図書館、福音館書店、理論社、WAVE出版、日本航空
[監修]松岡享子(東京子ども図書館名誉理事長)
[学術協力]三宅興子(梅花女子大学名誉教授)、河野芳英(大東文化大学教授)


くまのパディントン


【Takのアート入門講座】いつもと違ったルートで展覧会へ行こう!

Bunkamuraザ・ミュージアムへは、今注目の「裏渋」「奥渋」からのルートがお勧めです!!

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=5106

JUGEMテーマ:アート・デザイン



続きを読む >>
| 展覧会 | 22:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
「暁斎・暁翠伝」
東京富士美術館で開催中の
河鍋家伝来・河鍋暁斎記念美術館所蔵「暁斎・暁翠伝 ─先駆の絵師魂!父娘で挑んだ画の真髄─」展に行って来ました。


http://www.fujibi.or.jp/

没後120年を記念して2008年に京都国立博物館で「絵画の冒険者 暁斎 Kyosai -近代へ架ける橋-」展が開催されてから早10年が経ちました。

この当時はまだ、河鍋暁斎(1831〜89)という日本美術史上類まれなるマルチな才能を持った絵師について、まだまだ広く知られていませんでした。

その後、三菱一号館美術館で「画鬼・暁斎」展、Bunkamuraザ・ミュージアムで「これぞ暁斎! 世界が認めたその画力」展他が、立て続けに開催され知名度も上昇。

そして我々は暁斎の真の実力、マルチな才能を展覧会を重ねるごとに、思い知らされてきた10年でもありました。


河鍋暁斎「竹虎之図」明治21年(1888)

ようやく、落ち着いて本当の意味で、河鍋暁斎という絵師と向かい合える時が来ました。京博の衝撃から10年が経過して…

これまで、暁斎展を幾つもご覧になられた方にこそ、足を運んで頂きたいのがこの「暁斎・暁翠伝」展です。理由はいくつもありますが、まず一つ大きなものとしてあげるとすると展示構成でしょう。

展覧会の構成は以下の通りです。

プロローグ 絵師・暁斎の源流
第1幕 暁斎伝
暁斎「伝」説〜エピソード「画鬼暁斎」
絵師の魂、下絵の線に宿る
骨から描く、骨格〜肉付け〜着付けの画法
絵師・暁斎
 1動物画
 2美人画
 3道釈人物画
 4幽霊・妖怪変化図
 5風俗画・物語絵
 6風景・山水画
暁斎の戯画・風刺画
暁斎の浮世絵版画
暁斎のデザイン
暁斎の本の仕事
間奏 暁斎・暁翠、父娘二代の能・狂言画
第2幕 暁翠伝
「伝」承・絵師の魂、暁斎から暁翠へ
絵師・暁翠
 1動物画
 2美人画
 3神仏画
 4風俗画
暁翠の戯画
暁翠の浮世絵版画
暁翠の本の仕事
女子教育の先駆者・暁翠
エピローグ 現代に「伝」えられる暁斎
暁斎・暁翠の足跡
河鍋家「伝」来!秘蔵の暁斎・暁翠アーカイブズ
KYOSAI LOVE! 現代から見る暁斎の魅力



河鍋暁斎「新富座妖怪引幕」(複製)
明治13年(1880) 早稲田大学演劇博物館蔵 

ただ漫然と暁斎作品に触れるのではなく、事細かに分類されたジャンルごとに見せてくれます。中でも「暁斎のデザイン」や「暁斎の本の仕事」といったセクションでは一体何が展示されているのか、想像がつきません。

美人画や妖怪画だけが暁斎ではないのです。

また貴重な下絵もまとめて観ることが叶います。本画は未だどこにあるのか行方知らずの作品の下図を前にすると自然と想像力が働き脳内再生をしてくれます。


河鍋暁斎「風流蛙大合戦之図」元治元年(1864)

もうひとつの大きな見どころとして、娘・暁翠の作品をかなりの割合で出していることです。これまでで最も暁翠作品をまとめて観られるチャンスです。

暁翠は父・暁斎に師事していましたが、彼女が20代のころ暁斎は他界してしまいます。その後の仕事を一手に引き受けたのが暁翠です。

流派を聞かれると「狩野派です」とキリッと答えたそうで、父の仕事だけでなく精神性も引き継いで絵筆を走らせていたことが分かります。


河鍋暁翠「寛永時代美人図」大正5年(1916)

父・暁斎の美人画と比べると、線が繊細で表情や仕草も柔らかい印象を受けます。暁斎を「ますらをぶり」とするなら、暁翠は「たおやめぶり」と言えます。

男性、女性だからという訳ではなく、仮にキャプションが無かったとしてもきっとそのように感じられるはずです。

『万葉集』と『古今和歌集』の歌の違いよりも、はるかに分かりやすいものがあります。


河鍋暁翠「百猩々

さて、暁斎や娘・暁翠の美術史上での評価が、これほどまでに高まったのは、ひとえに河鍋楠美氏(河鍋暁斎記念美術館 館長)の尽力によるものです。

河鍋暁斎の曾孫、暁翠の孫にあたる河鍋楠美氏は、埼玉県にある蕨眼科の院長でもあります。病院長の仕事の傍ら、歴史に埋没しかけていた暁斎を再び表舞台に引き上げたのです。

と言っても、容易なことではなく40年という長い長い歳月をかけ、研究論文を書き、海外へ流出してしまった暁斎作品を買い戻すなど、獅子奮迅の活躍をなされてきたのです。

公益財団法人 河鍋暁斎記念美術館


河鍋暁斎「横たわる美人と猫

こちらの作品は『ONE PIECE 尾田栄一郎画集』に同じ構図のイラストがあります。「KYOSAI LOVE! 現代から見る暁斎の魅力」のセクションで紹介しています。

河鍋暁斎記念美術館に初めから暁斎の本画があったわけではなく、河鍋楠美氏の働きにより一点一点増えていったのです。

今回の「暁斎・暁翠伝 ─先駆の絵師魂!父娘で挑んだ画の真髄─」展では、展示替えはありますが、河鍋暁斎記念美術館所蔵作品をこれまでにない規模で展示しています。

尚、新たに「発見」された暁斎作品など、初めて展覧会に出される個人蔵の作品もありまました。

もうひとつこの展覧会に行くべき理由を加えるとするならば、圧倒的な量の作品を観られることとなります。八王子まで行く価値十分過ぎるほどあります。自分もまず行って驚いたのがこの点でした。

「暁斎・暁翠伝展」は6月24日までです。今年の日本美術展で5本の指に入る見応えのある展覧会です。是非是非!


河鍋家伝来・河鍋暁斎記念美術館所蔵
「暁斎・暁翠伝 ─先駆の絵師魂!父娘で挑んだ画の真髄─」


開催期間:2018年4月1日 (日)〜6月24日 (日)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)ただし、4月2日(月)は開館。
開館時間:10:00〜17:00(16:30受付終了)
会場:東京富士美術館:本館・企画展示室1〜4
http://www.fujibi.or.jp/
主催:東京富士美術館、河鍋暁斎記念美術館、トランズパシフィックエンタープライズ
後援:八王子市、八王子市教育委員会、八王子商工会議所
監修:河鍋楠美(河鍋暁斎記念美術館 館長)

「暁斎・暁翠伝展」の図録はKADOKAWAより一般書籍としても出ています。


河鍋暁斎・暁翠伝 ─先駆の絵師魂!父娘で挑んだ画の真髄─
河鍋 楠美 (著)


東京富士美術館
http://www.fujibi.or.jp/

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=5101

JUGEMテーマ:アート・デザイン



続きを読む >>
| 展覧会 | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ガレも愛した−清朝皇帝のガラス」
サントリー美術館で開催中の
「ガレも愛した−清朝皇帝のガラス」展に行って来ました。


https://www.suntory.co.jp/sma/

日本が江戸時代だったころ、お隣中国(清)では多くのガラス器が作り出されました。中国におけるガラスの歴史は古く、紀元前5世紀頃まで遡ることが出来るそうです。

今でこそガラスはとても身近なもので100均でも買えますが、昔はとても貴重なものであり、儀礼の道具であったり、貴石は玉(ぎょく)の代わりとして大切にされていました。


玉琉璃象嵌帯鉤」戦国時代(紀元前4〜前3世紀) 中国
MIHO MUSEUM

まず、プロローグとして紀元前に中国で制作されたガラスの展示があります。「七星文」のトンボ珠や琉璃杯はそれぞれとても小さな作品ながら不思議な魅力を湛えています。

因みに七星とは、中国の星学で、北斗七星のことだそうです。(貪狼星・巨文星・禄存星・文曲星・廉貞星・武曲星・破軍星の七つ)。それがお花模様のように配置されておりとても可愛らしい意匠です。


青緑色長頸瓶 中国清時代 乾隆年間 
東京国立博物館蔵

第1章と第2章がこの展覧会のメインディッシュ。4階の第一展示室が清朝ガラスで隅から隅まで満たされています。圧巻の一言。

日本国内にある清朝ガラスがまさに一堂に会しているだけでなく、遠くロンドン、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵の清朝ガラスも加わり大変なことになっています。


青色文字入双耳瓶 乾隆年製銘 清時代・乾隆年間(1736-95) 中国
永青文庫

日本国内の美術館・博物館が所蔵する清朝ガラスのほとんどが、今サントリー美術館で展示されていると思って頂いてほぼ間違いありません。

トーハクの東洋館で他のものに混じっていると、どちらかというとスルーしてしまいがちな清朝ガラスを、このようにまとめて観ることで、初めてその価値や良さを知ることが出来ました。大きな得るものがあり、満足度のとても高い展覧会です。

展覧会の構成は以下の通りです。

プロローグ:中国ガラスの始原
第1章:皇帝のガラスの萌芽
―康熙帝・雍正帝の時代(1696−1735)
第2章:清王朝の栄華
―乾隆帝(1736−95)の偉業
第3章:エミール・ガレと清朝のガラス
エピローグ:清朝ガラスの小宇宙(ミクロコスモス)



雪片地紅被騎馬人物文瓶 乾隆年製銘 清時代・乾隆年間(1736-95) 中国
サントリー美術館
(撮影可能な作品もあります。)

さてさて、「第1章:皇帝のガラスの萌芽 ―康熙帝・雍正帝の時代(1696−1735)」には東京国立博物館、大和文華館、サントリー美術館所蔵の3点しか展示作品がありません。

第4代康煕帝は、紫禁城内に玻璃廠(ガラス工房)を設け皇室内で使用するガラス製品を作らせました。続く雍正帝の時代には工房も拡張され複数のガラス工房が出来たそうです。

200年に渡る清朝ガラスの幕開けを飾ったこの時代のガラス器の展示数が少ないのには理由があります。


藍色鉢 清時代・おそらく雍正年間(1723-35) 中国
サントリー美術館

それは、ガラスの病美「クリズリング」(Crizzling)にかかってしまうからです。今でこそ成分分析などが正確に行えますが、当時は試行錯誤を繰り返しながら作られたガラス器。成分バランスの偏りによって経年劣化を招いてしまうそうです。
クリズリング Crizzling
クリズリングとは、ガラスの成分バランスが原因で引き起こされる、いわばガラスの病気の一種です。主に、中世および17〜19世紀にかけてのヨーロッパ、東アジア、アメリカで作られたガラスなどに見られる劣化現象です。
ガラスの主成分は珪砂ですが、融点を下げる、あるいは加工後の耐久性をあげるなどの目的で、副成分を混入させるのが一般的です。現在もっとも普及しているガラスは、「アルカリ石灰ガラス」で、主な成分と役割は、以下の通りです。
シリカ(珪砂):ガラスの原材料 融点1730℃
炭酸ソーダ(アルカリ):ガラスの融点を下げる
炭酸カルシウム(石灰):耐久性を向上させる安定剤
また、加工後、もっとも耐久性の強いアルカリ石灰ガラスの配合の対比は、シリカ:炭酸ソーダ:炭酸カルシウム=6:1:1 と言われています。
しかし、この比率が崩れ、アルカリに対してカリウムの比率があまりにも低いガラスの場合、時の流れの中で、空気中の水分を引き寄せ、器胎に附着した水分にガラス内のアルカリ分が汲み出され、表面に微細な空洞を作り出してしまいます。その結果、ガラスは次第に透明性と輝きを失い、そればかりか、完全に乾くと、微細なクラックは薄片状に剥離し、砂糖のような不透明な表情を現して、終には崩壊してしまうのです。
実際にクリズリングに罹ったガラス器も展示されています。まさに百聞は一見に如かずです。


乳白地多色貼獅子文扁壺 大清乾隆年製銘 清時代・乾隆年間(1736-95) 中国
東京国立博物館

ところで、展覧会タイトルに「ガレも愛した」とあるので、タイトルからだとガレと中国ガラスとの比較展示のように思えてしまうかもしれません。でもそれは最後の第3章で紹介されているだけに過ぎません。あくまで展示のメインは清朝皇帝ガラスです。

ただし、「ジャポニズムの影響を受けたガレ」はあまりに有名でも、「中国ガラス(清朝皇帝ガラス)の影響を受けたガレ」はほとんど日本では知られていないのが現状です。

これは日本だけに限ったことで、ヨーロッパ他日本以外では、後者つまり「中国ガラス(清朝皇帝ガラス)の影響を受けたガレ」との認識が一般的です。

ガレの「黒褐色のガラス」は日本の水墨画の影響を受けたとの説がありますが、この展覧会を観ればそれは眉唾もので、明らかに中国ガラス(清朝皇帝ガラス)をインスパイアしたものであることが分かります。

草花や動物・昆虫の表現もまた然り。


花器「おだまき」 1898-1900年 エミール・ガレ フランス
サントリー美術館(菊地コレクション)

色々と考えさせられる展覧会後半です。

最後にスッキリと頭をリセットしてくれるかのように、エピローグでは小さな清朝皇帝ガラスがずらりと勢揃い!

嗅ぎたばこを入れる器である鼻煙壺が、照明を落とした展示室に、夜空に煌めく星々のような輝きを放っています。


清朝ガラスの小宇宙(ミクロコスモス)

鼻煙壺のコーナーも写真撮影可能です。まずはしっかりと作品を観て、次に上手く写真に収めてみましょう。

最後にもう一度。大きな得るものがあり、満足度のとても高い展覧会です。

「ガレも愛した−清朝皇帝のガラス」展は、7月1日までです。知らない世界が待っています。それとガレの見方も変わります。是非是非!


「ガレも愛した−清朝皇帝のガラス」

会期:2018年4月25日(水)〜7月1日(日)
開館時間:10時〜18時
※金・土および4月29日(日・祝)、5月2日(水)、3日(木・祝)は20時まで開館。
(5月26日(土)は六本木アートナイトのため24時まで開館)
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日:火曜日(ただし5月1日、6月26日は18時まで開館)
※shop×cafeは会期中無休
会場:サントリー美術館
https://www.suntory.co.jp/sma/
主催:サントリー美術館、朝日新聞社
協賛:三井不動産、三井住友海上火災保険、サントリーホールディングス
特別出品:ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館


鼻煙壺


中国清朝のガラス Ch'ing Dynasty Glass

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=5095

JUGEMテーマ:アート・デザイン



続きを読む >>
| 展覧会 | 21:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
「あしたのジョー展」
東京ソラマチ5Fスペース634で開催中の
連載開始50周年記念「あしたのジョー展」に行って来ました。


http://joe-50th.com/exhibition/

「あしたのジョー」連載開始50周年を記念して開催されるスペシャルな展覧会です。

アニメではじめジョーに接し、漫画は後追いで読んだ記憶があります。アニメも再放送を繰り返していたので何度も何度も観ました。

自分が子供の頃は、みんながひとつの漫画やアニメを観て、翌日学校の教室で話題にする。そんな佳き時代でした。youtubeで好きな動画を見るだけの今の子供にはこの共感覚は説明しても分かってもらえないはずです。

ソラマチ内の他のスペースで子供さんは遊ばせておいて、お父さんひとりでゆっくりと「あしたのジョー」の世界に没入されるのがよろしいかと。会場にはお宝が満載です。


冒頭シーン

山谷のドヤ街が舞台である「あしたのジョー」。南千住から10分ほど歩いた場所にジョーの銅像がたっています。

しかし、50年前と現在では街も様変わりし、今では簡易宿泊所(ドヤ)が外国人旅行者向けのお洒落なホテルにリニューアルされたりしています。

昔ながらの宿泊施設は生活保護を受けている方々の「家」と化し、連日「満室」状態です。現在の山谷を歩いて丹下段平や鼻水を垂らしたやんちゃな子どもたちの姿を見かけることは出来ません。



東京のシンボルも「東京タワー」から「東京スカイツリー」へ。東京タワーが誇らしげに描かれている原画をスカイツリーのおひざ元で観る不思議。時代の大きな変遷が端々に観てとれます。

しかしジョーが教えてくれたことは、変わらずに今でも心に刻まれています。40代、50代の働き盛りのお父さんたちを根底から支えているのがまさにそれです。

展覧会の構成は以下の通りです。

Round1:伝説はここから始まった!原画編
Round2:熱狂のTVシリーズ!アニメ編
Round3:オリジナル漫画動画「矢吹 丈の足跡」
Round4:高森朝雄とちばてつやの世界
Round5:TVアニメ『メガロポリス』




ちばてつや先生 メッセージ
主人公はもちろん、その周りで関わるすべての登場人物にも、それぞれの大事な人生がある。いつもそんな気持ちでどの作品にも向き合ってきました。
展覧会では、高森城さんとボクが厳選した場面の原画を展示するコーナーがあるのですが、その中でボクが選んだ場面に、下町で暮らす人々を俯瞰で描いたシーンを入れたのは、そんな気持ちからです。彼らの貧しいけれども温もりのある存在が、梶原さんとボクとのやり取りに潤いを与え、この物語が、半世紀にもわたって皆さんに読み継いでもらえているとしたら、こんなに嬉しいことはありません。




今あらためて観ると雑さが目立ったりもしますが、当時はこのアニメを観るのが楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。(テレビアニメの最高視聴率は31.6%)

アニメ「あしたのジョー2」で出崎統監督が用いた通称「ハーモニー画」。登場人物が大事な場面で突然劇画調に変わって静止する「止め絵」の演出は効果絶大でした。


ハーモニー画

現在、連載50周年を記念して、「あしたのジョー」を原案とした新作アニメ「メガロボクス」(2018年4月TBS/BS-TBS放送開始予定)が放送されています。その制作資料も公開されていました。



この番組はノーチェックだったので録画予約して観たいと思います。それにしても今のアニメって深夜枠ばかりなのですね。ゴールデンや17、18時頃は基本アニメタイムだったのを懐かしむのは、立派なおじさんの証ですね。。。

多くの漫画家さんからのメッセージやオリジナル作品も展示してあります。ジョーがいかに多くの人に愛され続けているのかが分かります。

尾藤イサオ(アニメ「あしたのジョー」主題歌担当/歌手)
連載開始50周年おめでとうございます。当時、少年マガジンの愛読者であった僕がテレビのアニメ主題歌を歌うことに決まった時は、大感激でした。これからも一生、大事に歌わせていただきます。


アニメのダイジェストを会場内で流しているのですが、2回、3回と何度も観てしまいました。子どもの頃に観たアニメ・漫画でもやはり「あしたのジョー」は別格だったのだとよく分かる展覧会です。


撮影コーナー

最近どこの展覧会にも撮影コーナーが設けられていますが、これほどある意味でレベルの高い記念撮影スポットは他にありません。

どうぞ、燃え尽きちゃってください!

「あしたのジョー展」は5月6日までです。会期が短いのでお早めに!


連載開始50周年記念「あしたのジョー展」

会期:2018年4月28日(土)〜5月6日(日)※会期中無休
時間:午前10時〜午後6時(入場は閉場の30分前まで)
会場:東京ソラマチ®︎5F スペース634
主催:講談社、読売新聞社、トムス・エンタテインメント
協賛:サミー、大日本印刷
協力:A・Tプロダクツ、ちばてつやプロダクション
後援:墨田区、一般社団法人墨田区観光協会
http://joe-50th.com/exhibition/


劇場版 あしたのジョー2 [4K ULTRA HD] [Blu-ray]

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=5087

JUGEMテーマ:アート・デザイン



注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
| 展覧会 | 23:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
編集・執筆を務めた『カフェのある美術館 素敵な時間を楽しむ』(世界文化社)好評発売中です。


青い日記帳(編集)『美術展の手帖』小学館より発売中です。


青い日記帳「出前ブログ」


gooいまトピ連載中

朝日マリオン・コム「ぶらり、ミュージアム」

びゅうたび連載中


山下裕二&井浦新トークショー


青い日記帳コラボグッズ

「展覧会に出かける前に準備しておきたい5つのこと。」

「展覧会を何十倍も楽しむために心がけたい5つの秘訣。」

フェルメールへの招待
國學院大學文学部教授の小池寿子先生監修。不肖私(Tak)が編集と一部執筆しました。詳細はこちら

【展覧会レビュー】
「国宝 雪松図と花鳥 美術館でバードウォッチング」
「上原コレクション名品選」
「セーヴル、創造の300年」
「パリ・グラフィック」
かみさんが選ぶ「2017年 展覧会ベスト10」
プロが選ぶ「2017年 ベスト展覧会」
読んでおきたい10冊のアート関連本

パリ行って来ました
オランダ行って来ました
 

BLUE HEAVEN(本館)

『文藝春秋』に寄稿しました。

『AERA』に載りました。

「マウリッツハイス美術館展公式ガイドブック」編集・一部執筆しました

「ザ・シネマ」に寄稿しました。

トークショーに出演しました

日経に掲載されました

朝日新聞に掲載されました

再び日経に掲載されました

「美連協ニュース」寄稿

『アートコレクター』で紹介されました

Yahoo!カテゴリ絵画に登録されました

+ CATEGORIES
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2018 >>
moon phases
 
   
+RECOMMEND
  
ロマネスク美術革命 (新潮選書)
ロマネスク美術革命 (新潮選書) (JUGEMレビュー »)
金沢 百枝
11~12世紀のロマネスクこそは、ヨーロッパ美術を大きく塗りかえる「革命」だった。宮廷文化から民衆文化への流れのなかで、知識より感情を、写実よりかたちの自由を優先する新たな表現が、各地でいっせいに花ひらく。古代ギリシア・ローマやルネサンスだけがスタンダードではない。モダン・アートにも通じる美の多様性を、豊富な図版を例に解きあかす。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
若冲の描いた生き物たち
若冲の描いた生き物たち (JUGEMレビュー »)
小林 忠,小宮 輝之,湯浅 浩史,佐々木 猛智,本村 浩之,秋篠宮 文仁
若冲と学研がコラボした画期的な若冲本!レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
叢 小田康平の多肉植物
叢 小田康平の多肉植物 (JUGEMレビュー »)
小田 康平
「人の間にあるサボテン−自由な美しさ、見たことのないトーン。自然と人との関わり、その不思議を小田康平さんは知っている。とても豊かだ」レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
現代アート探偵ゲンダイチコースケの事件簿『銀髪の賢者と油之牝狗』(ぎんぱつのけんじゃとあぶらのビッチ)
現代アート探偵ゲンダイチコースケの事件簿『銀髪の賢者と油之牝狗』(ぎんぱつのけんじゃとあぶらのビッチ) (JUGEMレビュー »)
岡田 裕子,阿部 謙一,松下 学
現代美術家岡田裕子が主宰、会田誠顧問による謎の人形劇団「劇団★死期」の伝説の公演を小説化。アートの知識を楽しく学べる児童文学。

+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
名画のネコはなんでも知っている
名画のネコはなんでも知っている (JUGEMレビュー »)
井出 洋一郎
ゴッホ、ミレー、ゴーギャン、ゴヤ、ルノワール、歌麿、北斎、国芳などの天才画家たちの思想を、まさかのネコ目線でひも解く、新感覚な名画解説書。
+RECOMMEND
  
美術館で働くということ 東京都現代美術館 学芸員ひみつ日記 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
美術館で働くということ 東京都現代美術館 学芸員ひみつ日記 (メディアファクトリーのコミックエッセイ) (JUGEMレビュー »)
オノユウリ
アートに囲まれて働く美術館学芸員。優雅な職業のイメージだけど、実際は日々、ドタバタの連続なのです!? 展覧会の舞台裏から、学芸員のお仕事のリアルまで。美術館の知られざる一面を描くコミックエッセイ!
+RECOMMEND
  
九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史 (角川選書 556)
九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史 (角川選書 556) (JUGEMレビュー »)
山本 聡美
腐敗し白骨化してゆく亡骸の様子を克明に描く「九相図」。仏教とともに伝来し、日本に深く根を下ろしたこの図像には、生と死、そして肉体の無常をめぐるいかなる想いが秘められているのか。豊富な図版とともに探る。
+RECOMMEND
  
千年の翼、百年の夢 豪華版 (ビッグコミックススペシャル)
千年の翼、百年の夢 豪華版 (ビッグコミックススペシャル) (JUGEMレビュー »)
谷口 ジロー
ルーヴル美術館とビッグコミックオリジナルの共同企画。オールカラー豪華版。
+RECOMMEND
  
美術館のなかのひとたち(1) (バンブーコミックス)
美術館のなかのひとたち(1) (バンブーコミックス) (JUGEMレビュー »)
黒田 いずま
美術館で働く学芸員の近江さん。個性豊かなメンツが解説、展示、監視などの仕事を通して、日々様々な工夫をしながら楽しく来館者をお出迎えする日常をユーモラスかつ鋭いツッコミで描いた作品。
+RECOMMEND
  
PENTAX Papilio 6.5×21 双眼鏡
PENTAX Papilio 6.5×21 双眼鏡 (JUGEMレビュー »)

普段は単眼鏡で済ませていますが、どうしても隅々まで観たい作品の場合はこの双眼鏡を使ってます。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
西洋美術史入門・実践編 (ちくまプリマー新書)
西洋美術史入門・実践編 (ちくまプリマー新書) (JUGEMレビュー »)
池上 英洋
美術史の実践方法が最後にまとめられています!世界が変わる、名画の見方。前作「西洋美術史入門」からさらに一歩奥へ。池上英洋 著

レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
ウォーターハウス夢幻絵画館 (ToBi selection)
ウォーターハウス夢幻絵画館 (ToBi selection) (JUGEMレビュー »)
川端 康雄,加藤 明子
夏目漱石をイチコロにしたウォーターハウスの文学性と蠱惑的な魅力を余すところなく紹介!

レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
池永康晟画集 君想ふ百夜の幸福
池永康晟画集 君想ふ百夜の幸福 (JUGEMレビュー »)
池永康晟
日本画の異才“池永康晟”がベールを脱ぐ!

レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
すゞしろ日記 弐
すゞしろ日記 弐 (JUGEMレビュー »)
山口 晃
画家・山口晃のエッセー漫画第2弾。

面白きことも無き世を、面白く!

画家・山口晃の“どーでもいいけど楽しげなこと”満載
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
OLYMPUS ダハプリズム防水単眼鏡 ギャラリースコープ Monocular I 6×16
OLYMPUS ダハプリズム防水単眼鏡 ギャラリースコープ Monocular I 6×16 (JUGEMレビュー »)

観劇・美術鑑賞・セミナーなどの知的シーンや、コンサート会場・ファッションショーなどで大活躍!
軽いのでいつも持ち歩いています。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
モチーフで読む美術史 (ちくま文庫)
モチーフで読む美術史 (ちくま文庫) (JUGEMレビュー »)
宮下規久朗
宮下規久朗先生の最新刊!絵画に描かれた代表的な「モチーフ」を手掛かりに美術を読み解く、画期的な名画鑑賞の入門書。カラー図版150点を収録した文庫オリジナル。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
日本美術図解事典―絵画・書・彫刻・陶磁・漆工
日本美術図解事典―絵画・書・彫刻・陶磁・漆工 (JUGEMレビュー »)

「これ一冊で日本美術を鑑賞する際の知識が全て揃う」
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
アイテムで読み解く西洋名画
アイテムで読み解く西洋名画 (JUGEMレビュー »)
佐藤 晃子
西洋絵画を鑑賞する際に必要となる宗教画,神話画の50のアトリビュートを紹介。ありそうで無かった絵画ファン待望の一冊。
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
美術鑑賞手帳
美術鑑賞手帳 (JUGEMレビュー »)

美術鑑賞の楽しみをさらに広げるこれまでになかった手帳です。ミニガイドと書き込み式の鑑賞の記録ページが一緒に。

自分もお手伝いさせて頂きました。レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
画家の食卓
画家の食卓 (JUGEMレビュー »)
林 綾野
画家たちが楽しんだ26のレシピを再現。クレー、フェルメール、セガンティーニ、メムリンクの暮らしと創作現場を巡る旅。
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
美術品はなぜ盗まれるのか: ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い
美術品はなぜ盗まれるのか: ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い (JUGEMレビュー »)
サンディ ネアン
とかく扇情的に扱われる美術品盗難。だが実際は、麻薬や犯罪に絡む危険な裏社会と結びつく場合が多い。事件に巻き込まれた学芸員の立場からその実態を訴え、問題点を考察する一書。 レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
江戸の献立 (とんぼの本)
江戸の献立 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
福田 浩,松井 今朝子,松下 幸子
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
日本美術全集2 法隆寺と奈良の寺院 (日本美術全集(全20巻))
日本美術全集2 法隆寺と奈良の寺院 (日本美術全集(全20巻)) (JUGEMレビュー »)
長岡 龍作
法隆寺金堂内陣は、普段は大変暗い上に太い円柱に加え、金網が廻らされており、その詳細はなかなか見ることができません。今までに撮影された写真も鮮明さということでは満足のゆくものではありませんでした。今回は最新の撮影技術により、南面(正面)のみならず、北面(背面)からも撮影。その結果、全く見たことがない写真を目の当たりにすることになりました。仏像の質感と量感、豊かな色彩に感嘆し、感動をおぼえる一冊となっています。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
山口晃 大画面作品集
山口晃 大画面作品集 (JUGEMレビュー »)
山口 晃
8年ぶり、待望の最新作品集。11月26日発売!予約しないと!!

+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
運慶: リアルを超えた天才仏師 (とんぼの本)
運慶: リアルを超えた天才仏師 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
山本 勉,ヤノベ ケンジ,橋本 麻里,みうら じゅん
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
知識ゼロからのキリスト教絵画入門
知識ゼロからのキリスト教絵画入門 (JUGEMレビュー »)
池上 英洋
池上英洋先生が易しく紐解く『聖書』の世界。レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
芸術家の家: 作品の生まれる場所
芸術家の家: 作品の生まれる場所 (JUGEMレビュー »)
ジェラール=ジョルジュ ルメール,ジャン=クロード アミエル
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
フェルメールへの招待
フェルメールへの招待 (JUGEMレビュー »)

不肖・私がフェルメール30作品の解説執筆と全体の編集に携わった一冊です。オールカラーB5版。96ページから成る、これまでにないフェルメールパーフェクトガイドです。主に「フェルメール初心者」に向け丁寧に噛み砕いた表現で綴られているので、美術の専門用語を知らずともフェルメール作品について一通りの知識を得ることが出来ます。

お手に取って頂ければ幸甚です。よろしくお願い致します。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
偽りの来歴 ─ 20世紀最大の絵画詐欺事件
偽りの来歴 ─ 20世紀最大の絵画詐欺事件 (JUGEMレビュー »)
レニー ソールズベリー,アリー スジョ
来歴さえあれば、たとえ贋作でも「ほんもの」になる。詐欺師は驚くべき方法で美術史を捏造した。美術界を震憾させた事件を追うドキュメンタリー。レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
フェルメールの食卓 暮らしとレシピ (講談社ARTピース)
フェルメールの食卓 暮らしとレシピ (講談社ARTピース) (JUGEMレビュー »)
林 綾野
林綾野さんの待望のフェルメール本!レビュー&インタビュー→こちら
+RECOMMEND
  
ヴァチカン物語 (とんぼの本)
ヴァチカン物語 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
塩野 七生,藤崎 衛,石鍋 真澄
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
野兎の眼
野兎の眼 (JUGEMレビュー »)
松本 典子
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
Vixen 多機能単眼鏡 マルチモノキュラー4X12 1105
Vixen 多機能単眼鏡 マルチモノキュラー4X12 1105 (JUGEMレビュー »)

掌に収まる単眼鏡は、必要なときにサッとポケットなどから取り出して使える便利な、美術館・博物館必須アイテム。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
日本美術のことば案内
日本美術のことば案内 (JUGEMレビュー »)
日高 薫
レビュー→こちら
日本美術鑑賞の際に、よく出てくる言葉を満載。絵画、彫刻、工芸品などの具体的な写真をふんだんに使い紹介
+RECOMMEND
  
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ RECENT TRACKBACK
+ ARCHIVES
+ LINKS
+ PROFILE
+ OTHERS

 1/476PAGES >>

このページの先頭へ
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...