弐代目・青い日記帳 

  
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「歌川国貞展」
静嘉堂文庫美術館で開催中の
「歌川国貞展〜錦絵に見る江戸の粋な仲間たち〜」に行って来ました。


http://seikado.or.jp/

同じ「歌川」でも歌川国芳の展覧会を開くとお年寄りから若者まで幅広い層の人で賑わいをみせます。2,3年に一度、多い時では毎年のように「歌川国芳展」が開催されています。

ところが、意外なことに思えるかもしれませんが、現役時代、つまり江戸時代においては圧倒的に歌川国貞(1786〜1864、三代歌川豊国)の方が人気がありました。

それは比較するのもおこがましほどの差でした。


歌川国貞「豊国漫画図絵 袴垂保輔
大判錦絵 安政6年(1859)
静嘉堂文庫蔵
前期展示

版画,肉筆画,絵本,挿絵本を大量に手掛け、どれだけの作品を手がけたのは把握しきれないほどです。浮世絵師の中でダントツナンバー1の存在が、国貞だったのです。

歌川 国貞(1786年〜1865年)
歌川 国芳(1798年〜1861年)
歌川 広重(1797年〜1858年)


第一線で活躍した時期も国貞が飛びぬけていることが分かります。


歌川国貞「北国五色墨(花魁)
大判錦絵 文化12年(1815)頃
静嘉堂文庫蔵
前期展示

人気のプロデューサーや監督に多くの仕事が次から次へと舞い込むのと同じ要領で、当代きっての人気浮世絵師であった国貞のもとへは、歌舞伎役者やパトロンたちから多くの仕事の依頼が来ました。

それに、見事応える出来栄えの作品を作ってしまう国貞。こうして人気は不動のものになっていったのです。

今回の「歌川国貞展」では、幅広い仕事の中から国貞が得意とした役者絵と美人画をメインに展示しています。的が絞ってあるのはとても鑑賞しやすいものです。とくに浮世絵の展覧会においては。


歌川国貞「仁木弾正左衛門直則 五代目松本幸四郎 秋野亭錦升 後 錦紅
大判錦絵 文久3年(1863)
静嘉堂文庫蔵
前期展示 後期は複製展示

十代目幸四郎の襲名披露公演がまさに今月、歌舞伎座で開かれています。高麗屋の特徴をデフォルメを加えよく捉えています。

二月大歌舞伎も拝見してきたので、余計にこの作品に目が留まりました。脈々と受け継がれる歌舞伎の家系。現在ではテレビやネットで容易に観られる松本幸四郎の姿ですが、江戸時代の人々にとって唯一のメディアが浮世絵でした。

我々が思うよりも、はるかに「重み」のある、価値ある一枚だったのです。


「歌川国貞展」展示風景

そして今回の国貞展の一番の見どころは、色艶やかな(鮮やかな)美人画です。

花魁から市井の人まで、国貞の手にかかるといずれも美しさ3倍増しとなります。秘密は絵師、彫師ほ、摺師の三者が最高のメンツだったことにあります。

浮世絵師(国貞)だけがいくら上手くても、それを具現化できる腕のたつ彫師と摺師がいないと元も子もなくなってしまいます。


歌川国貞「誂織当世島(金花糖)」
大判錦絵 弘化2年(1845)頃
静嘉堂文庫蔵
前期展示

この作品など、絵師はもちろんですが、彫師と摺師の驚きの超絶テクニックが冴えわたっています。髪の毛や着物の模様など木を彫って表現しているとは思えません。またそれを潰さずに摺り上げる技術も超一流のものです。

売れっ子には良いブレーンが付くものです。国貞作品を観ていると「好循環」が成立してたことがよく分かります。駄目ですよ、そこで自分の仕事環境と比べては…


歌川国貞「歳暮の深雪
大判錦絵3枚続 弘化元年(1844年)頃
静嘉堂文庫蔵
前期展示

静嘉堂で国貞の展示をするのは8年ぶりだそうです。また美人画はウラ・オモテ貼込みの折帖に仕立られているため、光に当たることがほとんどなく、江戸時代の色合いを今に残している貴重なものです。

歌川広重、葛飾北斎、歌川国芳、鈴木春信、喜多川歌麿、写楽etc…今の時代に名の知れているどの絵師よりも江戸時代にはメジャーだった国貞の魅力を知る好機です。

「歌川国貞展」は3月25日までです。是非!

因みに、街中でよく見かける洋麺屋 五右衛門(パスタ屋)のシンボルマークに使われている役者絵も実は、国貞の作品です。


歌川国貞展〜錦絵に見る江戸の粋な仲間たち〜

会期:2018年1月20日(土)〜3月25日(日)
[前期]1月20(土)〜2月25日(日) [後期]2月27日(火)〜3月25日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし、2月12日は開館)、2月13日(火)
開館時間:午前10時〜午後4時30分(入館は午後4時まで)
会場:静嘉堂文庫美術館(東京都世田谷区岡本2-23-1)
http://seikado.or.jp
主催:静嘉堂文庫美術館


歌川国貞 これぞ江戸の粋
日野原健司 (著),‎ 太田記念美術館 (監修)

2014年に太田記念美術館で開催された特別展 没後150年記念「歌川国貞」

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| 展覧会 | 21:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
やっぱり「仁和寺展」は凄かった!
懺悔の意味も込めてもう一度、東京国立博物館で開催中の特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」の凄さについて書きます。


公式サイト:http://ninnaji2018.com/

明るいグリーンを基調としたチラシがどうもぱっとしないことや、仁和寺にどんな仏像やお宝があるのかさっぱり知らなかったこともあり、全くノーチェックでいました。

それでも、食わず嫌いはいけないと両親から教えられてきたので、食が進まないホウレン草色のチラシを片手にトーハク平成館まで観に行ったのが先週。

3割未満の期待度で足を運んだにも関わらず、あまりの素晴らしさに興奮して書いた記事がこちらです


仁和寺観音堂の仏像

「え!これ本物の仏像なの??」と思わず声に出していらしゃる方の多いこと。それだけ、博物館に展示されているとは思えぬほど自然なお姿で佇立しています。

普段非公開の仁和寺の観音堂の33体の安置仏が全て公開されています。それだけではなくお堂の壁画を高精細画像で再現し、まるで空間ごとそのまま京都から瞬間移動させてきたような展示です。



観音堂の須弥壇正面壁をはじめ内陣の板壁や柱には、極彩色の壁画で彩られています。江戸時代の画家。木村徳応のてになるものだそうです。

そもそも、観音堂自体が普段は非公開であるため、仏像をはじめとしてこうした壁画も目にすることは叶いません。


内陣(須弥壇の裏側)も忠実に再現されています。

仁和寺観音堂の仏像再現展示スペースは、写真撮影が可能です。

最初に伺った時はiPhoneしか持っていかなかったので、今回(二度目)は一眼レフを引っ提げて行って参った次第です。











これだけでも、十分お腹いっぱいになります。

千手観音に従う28人の武将像を個性豊かに表現した「二十八部衆立像」。インド由来の神々も含まれています。


さらに両サイドには風神・雷神立像も加えられています。

これだけ素晴らしいものを目の前にすると、インスタ映えとかもうどうでもよくなります。拝んでは撮って拝んでは撮るの繰り返し。他では滅多に出来ない体験です。

2月14日からはリアル千手観音の異名を持つ国宝「千手観音菩薩坐像」も「仁和寺展」に加わります。混雑が予想されますので、なるべく早めに行かれるのが得策です。


国宝「千手観音菩薩坐像
奈良時代・8世紀 大阪・葛井寺蔵
(展示期間:2018年2月14日(水)〜3月11日(日))

秘仏もこんなに見せちゃっていいの!とこちらが心配するくらい出てます。中には露出展示で!!その他も見どころ満載です。詳しくはこちらで予習してくださいませ。

自分は、一度目の鑑賞後こちらを読んで仁和寺について学びました。「仁和寺展」の目玉は決して仏像だけではありません。そのことがよく分かる一冊です。


もっと知りたい仁和寺の歴史
京都の真言宗御室派総本山・仁和寺の創建から現在までの1130年に及ぶ歴史を豊富な図版と詳細な解説でたどる。 仏像・絵画・書跡など、所蔵の貴重な宝物が持つ意味を知ると、仏教史の知識も深まる。

ノーマークだった展覧会かもしれませんが、上半期で一二をあらそうほどの素晴らしい内容です。徐々にSNSなどでも話題になってきています。混雑する前に急いで、できれば前期後期2回観に行きましょう!

特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」は3月11日までです。是非是非〜


特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」

会期:2018年1月16日(火) 〜3月11日(日)
※会期中展示替えあり
開館時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、金曜・土曜は21:00まで開館)
休館日:月曜日(ただし2月12日(月・休)は開館、2月13日(火)は休館)
会場:東京国立博物館 平成館(上野公園)
http://www.tnm.jp/
主催:東京国立博物館、真言宗御室派総本山仁和寺、読売新聞社
特別協力:仁和会
協力:サビア
協賛:光村印刷
公式サイト:http://ninnaji2018.com/


おかざき真里さんの『阿・吽』とのコラボグッズ

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| 展覧会 | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ブリューゲル展」
東京都美術館で開催中の
「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」に行って来ました。


http://www.ntv.co.jp/brueghel/

16世紀のフランドルを代表する画家、ピーテル・ブリューゲル1世(Pieter Bruegel 1525年-1530年頃生 - 1569年9月9日没)。彼の真作とされる油彩画は現在僅か41点しか残っていません。

16世紀のネーデルランドの画家、フェルメールの作品が約35点しか存在しないその稀少性に注目が集まっていますが、ヒエロニムス・ボスやピーテル・ブリューゲル1世も負けず劣らず目にする機会が非常に少ない画家です。

昨年(2017年)同じ、東京都美術館にボイマンス美術館所蔵のブリューゲル「バベルの塔」やボスの「放浪者」が展示され一年と経たぬ間に、新たなブリューゲル作品に再びまみえることが出来るのですから、何とも贅沢な話です。


ピーテル・ブリューゲル1世と工房《キリストの復活》1563年頃
Private Collection, Belgium

気軽に思い立ったら海外の美術館へ行ければよいのですが、中々難しいものがあります。ですが、世界中の美術館や個人蔵の作品が集められ、こうして日本にいながらにして、多くの名作を目にすることが出来るのです。こんな有難いことはありません。

因みに今回の「ブリューゲル展」は東京都美術館をかわきりに、豊田市美術館、札幌芸術の森美術館、広島県立美術館、郡山市立美術館と一年をかけ巡回します。

公式サイト→http://www.ntv.co.jp/brueghel/


「ブリューゲル展」展示風景

今回は、「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」とあるように、ピーテル・ブリューゲル1世から脈々と繋がるブリューゲル一族の全貌を紹介する内容となっています。

ピーテル・ブリューゲル(父)→ピーテル・ブリューゲル(子)・ヤン・ブリューゲル (父)→ヤン・ブリューゲル (子)・ダフィット・テニールス (子)→アブラハム・ブリューゲル…

狩野派の名前を中々覚えられない以上に、ブリューゲル一族は同じ親子で同じ姓名を名乗っているので、とても厄介です。


ブリューゲル一族 家系図

しかも、ピーテル・ブリューゲル(父)の作品のコピーをピーテル・ブリューゲル(子)が数多く描いていたりするので、ぱっと見ただけでは判別が難しいものがあります。

でもだからこそ、そこが面白いとも言えます。


ピーテル・ブリューゲル2世《鳥罠》1601年
Private Collection, Luxembourg

過去の展覧会で、キャプションにブリューゲルとあるが、はてどのブリューゲルなのか混乱してしまった経験一度や二度あるはずです。

自分もすぐに忘れてしまうので、その都度はて子なのか孫なのか…と思い出すまでに苦労します。

今回の展覧会ではそんな煩わしさから解放し、絵に集中できる一目でわかる案内がキャプション下に付けられています。



感動的な分かりやすさですよね!これ考えた人偉すぎます。もう他の美術館でもブリューゲル作品に皆これに倣って同じようなもの付けて欲しいです。

因みに、入口でもらえる作品リストの表面にも大きくブリューゲル一族の家系図が載っているので、怖いものなしです!

展覧会の構成は以下の通りです。

1:宗教と道徳
2:自然へのまなざし
3:冬の風景と城砦
4:旅の風景と物語
5:寓意と神話
6:静物画の隆盛
7:農民たちの踊り



「ブリューゲル展」展示風景

今回は予習をしている時間が無かったので、飛び込みで観てきました。てっきりブリューゲル1世からその子、孫、ひ孫たちと年代順に展開されるとばかり思いこんでいたので、この構成はとても新鮮でした。

下手に年代順にするよりも、この時代にどのような作品テーマが好まれていたのかを知るには、とても良い構成であり、画家それぞれの得手不得手も分かります。


ヤン・ブリューゲル2世《聴覚の寓意》1645-1650年頃
Private Collection

パトロンたちが、何故こうした主題を好み描かせたのかを考えながら観ると、単に絵を見るよりも数倍も面白い鑑賞体験となり得ます。

今回の展覧会ではそれが随所で出来たことが最も大きな収穫でした。


アンプロシウス・ブリューゲル「四大元素―台地、水、大気、火」1645年頃
個人蔵

これなどは昨年、お隣の国立西洋美術館で開催された「アルチンボルド展」に出ていた「四大元素」の作品と比べて観ると、面白さも倍増です。

因みに、ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593年)とピーテル・ブリューゲル1世(1525-1569年)と活躍した時期がもろ被りなのも興味深いところです。

そうそう、ピーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640年)の優品が一点「ブリューゲル展」に出ていたのも、同じ時代の同じ地方の画家として比較対象するためでしょう。


ペーテル・パウル・ルーベンスと工房
フランス・スナイデルス
豊穣の角をもつ三人のニンフ》制作年不詳
Private Collection

こうした関連する作品と比べて観たり、工房作や共作についての解説も丁寧にされています。また映像を併設した見せ方も斬新でした。

四条円山派や狩野派も同じようでそれぞれ個性豊かな絵師が揃っているのと同じく、ブリューゲル一族も実にバラエティーに富んだ顔ぶれです。それぞれ得意としたジャンルがあったりするのも面白いものです。

中には、大理石にリアルに昆虫を描いたヤン・ファン・ケッセル1世のような変り者もいたりします。


ヤン・ファン・ケッセル1世《蝶、カブトムシ、コウモリの習作》1659年
Private Collection, USA

最期に驚きの事実を。100点以上展示されている作品のうち2,3点を除く全てがプライベートコレクション(個人蔵)です。つまり世界中飛び回り美術館を巡っても今回の作品はほとんど観られないのです。

何に価値を置くかは各人によりますが、この「ブリューゲル展」を見逃すことだけはないように。そうそう、2階展示室は2月18日(日)まで何と写真撮影ができます。

「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」は4月1日までです。是非是非!


ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜

会期:2018年1月23日(火)〜4月1日(日)
休館日:月曜日、2月13日(火)
※ただし、2月12日(月)は開室
開室時間:9:30〜17:30(入室は閉室の30分前まで)
夜間開館:金曜日は9:30〜20:00(入室は閉室の30分前まで)
会場:東京都美術館 企画棟 企画展示室
http://www.tobikan.jp/
主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、日本テレビ放送網、読売新聞社、BS日テレ
協賛:光村印刷
協力:日本通運、JR東日本、CS日テレ、ラジオ日本、文化放送、TOKYO MX、テレビ神奈川
企画協力:NTVヨーロッパ
特別協力:アルテミジア
公式サイト:http://www.ntv.co.jp/brueghel/


ミュージアムショップ


ブリューゲルの世界 (とんぼの本)
森洋子(著)

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| 展覧会 | 23:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
「熊谷守一展」
東京国立近代美術館で開催中の
「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」に行って来ました。


http://kumagai2017.exhn.jp/

1967年、87歳の時に文化勲章の受章者に内定するも自ら辞退したことや、昭和天皇が熊谷の絵をご覧になり「これはどこの子どもの絵ですか?」と宣うたなど、彼のシンプルな作品とは裏腹に実に多くのエピソードを抱える熊谷守一の大回顧展が、東京国立近代美術館で開かれています。

熊谷守一(くまがい・もりかず 1880‐1977)の絵は必ず一度ならず何度も目にしたことがあるはずです。シンプルな線と色から形作られるその絵は多くの人を魅了しています。


熊谷守一 《稚魚》 1958年
天童市美術館

5匹の魚が描かれています。一見静止しているように見えますが、守一の作品には動いている小さな命の一瞬を捉えた作品が多くあり、この《稚魚》もその一枚に入ります。

日がな一日中、池をのぞき込み水中を泳ぐ魚の様子を観察し続け、この一枚を描き上げました。「子どものような絵」にも見える反面、一枚の絵の中に様々な動きを描く「異時同図法」を取り入れているようにも思えます。

また別の見方をすれば、一匹だけ色の違う魚だけ雄雌が違うことを表しているのかもしれませんし、または死んで水面に浮いている姿なのかもしれません。

アンリ・マティスの《ダンス》との関連性についても展覧会では語られていました。このように、一見単純な熊谷の作品ですが、噛めば噛むほど味が出るスルメのように、絵の前に立っていると色々考えが浮かんできます。


「熊谷守一展」展示風景

展覧会の構成は以下の通りです。

1:闇の守一:1900-10年代
2:守一を探す守一:1920-50年代
3:守一になった守一:1950-70年代


構成はいたってシンプルですが、学生時代の作品からどのようにして、我々がよく知る熊谷守一独特の作品が生まれたのかが、一目でわかる流れとなっています。

まず、最初はざーーと流して観てしまうといいかもしれません。ほんと見事に次第に「守一」らしくなっていきます。


熊谷守一《轢死》1908年
岐阜県美術館

97歳まで長生きした守一ですが、人間の死についてはことさら敏感だったようです。熊谷を語る上で必ず登場する問題作《轢死》。この作品に関する新たな知見も会場で披露されています。

1931年(昭和6年)に闇に横たわる女性の遺体を描いた《夜》という作品も出ています。《轢死》を描いてから23年も経ってから同じようなモチーフを描いたのは何故なのでしょう。

かなり、読ませ説明しているパートが多いので、さらりと見終えることは出来ません。知れば知るほど守一ワールドにどんどんはまって行きます。


熊谷守一 《ヤキバノカエリ》 1956年
岐阜県美術館

守一の長女・萬は21歳の若さでこの世を去ってしまいました。その葬儀の帰り道の自分を含めた家族を描いた作品が《ヤキバノカエリ》です。

美味しいケーキを買って一家談笑し家路につく場面では決してありません。でも、知らずに観ると楽し気に見えてしまう不思議な作品です。
生きていたいと思いますね。
わたしってしみったれですから幾つになっても命は惜しいです。
命が惜しくなかったら見事だけれど、残念だが惜しい。
蒼蝿』1976年、求龍堂
晩年、生に固執したのも身の回りの者を多く亡くしてきたからこそ。そして晩年、自然に目を向けたのもそこに理由があるように感じました。


「熊谷守一展」展示風景

ダブル・ミーニング的な展覧会タイトル「熊谷守一 生きるよろこび」上手いこと付けたものです。

日本経済新聞社東京本社で先日開催された山下裕二先生による特別講座「熊谷守一・赤瀬川原平・老人力」で、守一の線について興味深いお話を伺いました。

画像では分かりませんが、守一の作品は筆の跡(線)がはっきりと残されています。それが横線の場合と縦線の場合があるそうです。さてその区別とは?会場で確認してみて下さい。


「熊谷守一展」展示風景

それと、守一と言えば《猫》です!猫を描いた作品が壁一面にずらりと展示されている様は壮観です!!

昼間は自然を観察し、仕事中は家族であっても仕事場に入れず黙々と絵を制作するのは決まって夜中だったそうです。静謐な夜は「生」「死」と向き合うにはもってこいだったのでしょう。

東京美術学校 (旧制)で青木繁と同期だった熊谷守一の都内では久々の大回顧展「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」は3月21日までです。是非是非!


「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」

会期:2017年12月1日(金)〜2018年3月21日(水・祝)
開館時間:10:00-17:00 (金曜・土曜は10:00-20:00)
*入館は閉館30分前まで
休館日:月曜(1/8、2/12は開館)、年末年始(12/28−1/1)、1/9(火)、2/13(火)
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
http://www.momat.go.jp/
主催:東京国立近代美術館、日本経済新聞社、テレビ東京
公式サイト:http://kumagai2017.exhn.jp/

贅沢言うなら、もうちょっとグッズがあれば良かった。版権の関係で難しいのだろうけど。出せるうちに出しておかないと忘れられてしまうものです。

映画も公開されますよ!


映画「モリのいる場所」(2018年5月公開予定)

監督・脚本:沖田修一
キャスト:山努、樹木希林
http://mori-movie.com/


もっと知りたい熊谷守一 (アート・ビギナーズ・コレクション)

熊谷守一は、権威を嫌い40年以上自宅にこもって身近な生き物や風景を描き続けたユニークな画家。明るい色彩と単純化されたかたちが印象的です。近年ますます評価が高まり、この冬東京国立近代美術館で大回顧展が開催されます。「仙人」とも評される飄々とした生き方、時代を超えたデザイン性が際立つ作品の数々。油彩はもちろん、日本画や書にも傑作が多い守一の主要作品を楽しめる入門書。97年の生涯を凝縮した本書でその魅力にふれてみてください。

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注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

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| 展覧会 | 22:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
「仁和寺と御室派のみほとけ」
東京国立博物館で開催中の
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」に行って来ました。


国宝「阿弥陀如来坐像」平安時代・仁和4年(888) 
京都・仁和寺蔵 撮影=小野祐次
http://ninnaji2018.com/

完全に今年上半期のダークホース的存在の展覧会がこの「仁和寺展」であることは間違いありません。悪いようにはしませんので、なるべく早めに観に行かれることを強く勧めます。

正直自分も葛井寺(ふじいでら)の国宝「千手観音菩薩坐像」(2月14日〜3月11日)が展示される後半からでもいいかなと悠長に構えていました。

怪我のリハビリも兼ねて有難い仏像を拝みつもりで出かけた「仁和寺と御室派のみほとけ」展で、こんなにも長いこと滞在することになるとは夢にも思いませんでした。


国宝「阿弥陀如来坐像」平安時代・仁和4年(888) 
京都・仁和寺蔵 (展示期間:通期展示)

京都の仁和寺と聞くと、まず真っ先に頭に浮かぶのが兼好法師が記した『徒然草』に登場する仁和寺のお坊さんの失敗話です。

石清水八幡宮へお参りに行ったのはいいが、手前で帰ってきてしまった話(第五十二段)や、酒の席で鼎を頭から被り抜けなくなってしまい、無理やり引っこ抜き耳と鼻が取れてしまった話(第五十三段)など、兼好が、仄聞した失敗談が掲載されています。

ここにあげた二つの話には「仁和寺」と記されていますが、仁和寺という表現は出てこない第五十四段もまた、仁和寺のお坊さんの滑稽な話となっています。


仁和寺外観

その『徒然草』第五十四段には、「仁和寺」ではなく「御室」と記されているのがポイントです。今での仁和寺の「御室桜」は有名です。

そもそもこの御室(おむろ)という表現をこの寺にあてるのは、平安時代(888年)に仁和寺を創建した宇多法皇のために設けられた室(僧房・住居)を御室と呼んだことに由来します。

鎌倉時代以降この「御室」が「仁和寺」そのものを指す呼称となり用いられました。そして仁和寺を総本山とし全国約790箇寺で形成される真言宗の一派を「御室派」と呼ぶのです。


「仁和寺と御室派のみほとけ」展会場風景

展覧会タイトル「仁和寺と御室派のみほとけ」には、京都・仁和寺の仏像やお宝を筆頭に、全国に点在しる御室派寺院の仏像が一堂に会する「次は絶対ないからね」というメッセージが込められているのです。

御室派寺院の普段年に一度しか御開帳しないような秘仏をガラスケース無しで展示しちゃっていいのか、こちらが心配してしまいます。しかもそれが一体や二体ではなく平成館を埋め尽くしているのですから、もうどんな状況になっているかちょっと想像できません。

チラシや公式サイトからは、この展覧会の凄さが伝わって来なかったので、行って観て驚嘆したそのギャップが何とも言えませんでした。


秘仏本尊
重要文化財「如意輪観音菩薩坐像」平安時代・10世紀
兵庫・神呪寺蔵 (展示期間:通期展示)

毎年5月18日にのみ開扉される秘仏。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章 御室仁和寺の歴史
第2章 修法の世界
第3章 御室の宝蔵
第4章 仁和寺の江戸再興と観音堂
第5章 御室派のみほとけ


4章、5章が仏像のオンパレードで「運慶」展よりも濃密な空間が形成されています。それに比べ1章などは一見地味なように思えますが、出ているものは滅多にお目にかかれないものばかりです。


国宝「高倉天皇宸翰消息
高倉天皇筆
平安時代・治承2年(1178)
京都・仁和寺蔵
(展示期間:1月16日(火)〜2月12日(月・休))

天皇直筆の書のことを「宸翰」(しんかん)と呼びます。こうした貴重な書が仁和寺には残されているのです。有難くて直視することが憚られる宸翰コーナーは、ある意味でこの展覧会の隠れた見どころだと思います。

またあの弘法大師・空海の直筆の書も仁和寺に伝わっているのです。


国宝「三十帖冊子
空海ほか筆 平安時代・9世紀 京都・仁和寺蔵
(展示期間:通期展示(帖替あり)、1月16日(火)〜28日(日)限定全帖公開)

弘法大師・空海(774-835)が、中国(唐)で書写して持ち帰った経典・儀軌類。早い話メモ書きです。急いで書き写したんだな〜ということがよく分かると共に、何としてでも書写し日本に持ち帰り、教えを広めたいという熱い思いが伝わってきます。

筆に勢いがあるとよく言われますが、それを超越した忘我の域に達した筆使いです。

続く第2章、3章にもたくさんのお宝が待ち受けています。密教修法・孔雀経法を修する際の本尊画像である国宝「孔雀明王像」(2月12日まで)を初めてこの目で観ることか出来ました。次はもうないだろうな〜とかみしめながら舐めまわすように拝見。


重要文化財「金銅火焰宝珠形舎利塔」鎌倉時代・13世紀
京都・仁和寺蔵 (展示期間:通期展示)

今なら、まだ混雑していないので一点一点じっくりと観られます。

途中のショップで気持ちを落ち着かせてから、残り半分第4章、5章に臨みましょう。生半可な気持ちでそのまま進むと後悔することになります。

第4章では、普段非公開の仁和寺の観音堂の33体の安置仏が全て公開されています。それだけではなくお堂の壁画を高精細画像で再現し、まるで空間ごとそのまま京都から瞬間移動させてきたような展示です。


仁和寺観音堂内部を再現。

しかも、このエリアは写真撮影が可能です。大事なことなのでもう一度書きますが、普段は非公開の仁和寺観音堂の仏像全て撮り放題です!

近いうちにもう一度行く際は一眼レフを持って行きます。

そして最後に御室派寺院に伝わる貴重な仏像たちをまとめて紹介する第5章へ突入です。多分この時点で残された体力はあと僅か。振り絞るようにして這ってでも観る気持ちで拝見しましょう。


秘仏本尊
国宝「十一面観音菩薩立像」平安時代・8〜9世紀
大阪・道明寺蔵 (展示期間:通期展示)
全国の御室派(おむろは)寺院の中から、葛井寺の国宝「千手観音菩薩坐像」、道明寺の国宝「十一面観音菩薩立像」、中山寺の重要文化財「馬頭観音菩薩坐像」、神呪寺の重要文化財「如意輪観音坐像」、雲辺寺の重要文化財「千手観音菩薩坐像」などの普段は公開されていない数多くの“秘仏”、さらに明通寺などの仏像ファン待望の名宝が一堂に。
そして、2月14日からはリアル千手観音の異名を持つ国宝「千手観音菩薩坐像」もここに加わります。


国宝「千手観音菩薩坐像
奈良時代・8世紀 大阪・葛井寺蔵
(展示期間:2018年2月14日(水)〜3月11日(日))

一般的に千手観音と言っても実際に千本の腕が表現されているわけではありません。ところがこの葛井寺の国宝「千手観音菩薩坐像」は千本どころか、大手・小手あわせて1041本もの腕があります。勿論他に類例はありません。

これは誰が何と言おうと、仏像ファンであろうとなかろうと絶対に見逃せませんよね。それまでに早く怪我を治さなくちゃ。

ちなみに普段は葛井寺で遠くから拝めるだけです。それがトーハクでは…もう待ちきれませんね。


国宝「千手観音菩薩坐像」撮影=小野祐次
奈良時代・8世紀 大阪・葛井寺蔵
(展示期間:2018年2月14日(水)〜3月11日(日))

兼好法師がもしこの展覧会を目にしたら『徒然草』の記述もきっと好意的なものになっていたに違いありません。

ノーマークだった展覧会かもしれませんが、上半期で一二をあらそうほどの素晴らしい内容です。徐々にSNSなどでも話題になってきています。混雑する前に急いで、できれば前期後期2回観に行きましょう!

特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」は3月11日までです。是非是非〜


特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」

会期:2018年1月16日(火) 〜3月11日(日)
※会期中展示替えあり
開館時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、金曜・土曜は21:00まで開館)
休館日:月曜日(ただし2月12日(月・休)は開館、2月13日(火)は休館)
会場:東京国立博物館 平成館(上野公園)
http://www.tnm.jp/
主催:東京国立博物館、真言宗御室派総本山仁和寺、読売新聞社
特別協力:仁和会
協力:サビア
協賛:光村印刷
公式サイト:http://ninnaji2018.com/


おかざき真里さんの『阿・吽』とのコラボグッズ

人気漫画家のおかざき真里さんが、展覧会のグッズのためだけに描きおろしたスペシャル商品。三十帖冊子を書写する空海の姿が!

またこの他にも空海真筆の「三十帖冊子」の文字もグッズに!書道ファン買い占めに走らないと。


阿・吽(7) (ビッグコミックススペシャル)

日本仏教の要である、比叡山延暦寺の開祖である最澄、弘法大師の名で日本人なら誰もが聞いたことがある空海。最澄x空海 ふたりの天才の物語。

Twitterやってます。
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注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

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「展覧会に出かける前に準備しておきたい5つのこと。」

「展覧会を何十倍も楽しむために心がけたい5つの秘訣。」

フェルメールへの招待
國學院大學文学部教授の小池寿子先生監修。不肖私(Tak)が編集と一部執筆しました。詳細はこちら

【展覧会レビュー】
「国宝 雪松図と花鳥 美術館でバードウォッチング」
「上原コレクション名品選」
「セーヴル、創造の300年」
「パリ・グラフィック」
かみさんが選ぶ「2017年 展覧会ベスト10」
プロが選ぶ「2017年 ベスト展覧会」
読んでおきたい10冊のアート関連本

パリ行って来ました
オランダ行って来ました
 

BLUE HEAVEN(本館)

『文藝春秋』に寄稿しました。

『AERA』に載りました。

「マウリッツハイス美術館展公式ガイドブック」編集・一部執筆しました

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