青い日記帳 

  
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『映画と芸術と生と』
筑摩書房より刊行となった『映画と芸術と生と』を読んでみました。


映画と芸術と生と
岡田温司(著)

ここ数年、画家の伝記映画(ビオピック)が数多く公開となっているのは、あらためて説明するまでもないでしょう。ドキュメンタリー映画も含めれば年に5,6本は少なくとも画家や美術館をテーマとした映画が封切られています。

これまで『映画は絵画のように――静止・運動・時間』(岩波書店)、『
映画とキリスト』(みすず書房)と2冊の映画に関する本を上梓されてこられた美術史家の岡田温司による最新刊が、『映画と芸術と生と』です。

三冊の中では最も読みやすく、美術ファンなら必ず読んでおきたい良著です。


ゴッホ 最期の手紙

1章で取り上げているのが皆大好きファン・ゴッホ。この本によるとゴッホを扱った映画はドキュメンタリーも含めると20本は下らないそうです。切り口が山ほどありますからね。

そんな数多いゴッホ映画の中から、岡田先生が注目したのが、『炎の人ゴッホ』、『ゴッホ』、『ヴァン・ゴッホ』の3本です。

それぞれ、「悲劇の人」、「アンチヒーロー」、「普通の男」と同じゴッホの生涯を描く映画でも扱いが全く違い点に注目されています。

アルルでの耳切事件や自殺についてそれぞれの映画でどう扱われているかを子細に比べています。


ヴァン・ゴッホ

しかし、あくまでもこの本は美術史家の岡田先生が記しているものであるので、単なる映画での表現の違いを紹介するだけでなく、それと作品を照らし合わせるなど、映画評論家が出来ないことを成し遂げているのです。

これまで画家の伝記映画(ビオピック)は、映画研究と美術史研究のどちら側からも敬遠されてきたそうです。確かに言われてみるとそうかもしれません。

アートライターがパンフレット等に映画評を書いていることはあっても、美術史家が文を書いていることはまず見たことがありません。

そうした観点からも『映画と芸術と生と』が如何に画期的な一冊であるか、説明は多く必要ないでしょう。

画家の伝記映画(ビオピック)を美術史家である岡田先生がきちんとした視座から読み解く、金字塔的な一冊です。

映画と芸術と生と目次

序 実像と虚像のあいだで
1 三人の「ゴッホ」―耳切りと自殺はどう描かれたのか
2 解釈された「レンブラント」―民衆の画家か、ナルシシストか、肉体派か
3 モダニズムとその脱構築―ポロック、ウォーホル、バスキア
4 よみがえる女流アーティストたち―カミーユ、アルテミジア、フリーダ
5 ベル・エポックの画家たち―ロートレック、モディリアーニ、ゴーガン
6 性と暴力―カラヴァッジョ、ベーコン
7 政治と色事―ゴヤの場合
8 アール・ブリュットの画家たち
9 名画誕生の秘密―フェルメール、ブリューゲル、ジェリコー、レンブラント
10 異色のビオピック―イコン画家ルブリョフ、表現主義者ムンク、装飾家クリムト



アンドレイ・ルブリョフ

タルコフスキー『アンドレイ・ルブリョフ』、ピーター・ワトキンス『ムンク 愛のレクイエム』、ラウル・ルイス『クリムト』を画家のビオピックの三本の名作として最終章で紹介しています。

美術史家の岡田先生がおススメ!と太鼓判を押し、本文でもその魅力について特異な映画として熱く語られているのを読むと、すぐにでも映画を観たくなるものです。

クリムト』はかつて映画館で観たものの、おかしな映画だな〜程度にしか感想を持っていませんでしたが、岡田先生の解説(解釈)で初めてその魅力を知りました。

3本の中で最も今すぐにでも鑑賞したいのが『アンドレイ・ルブリョフ』です。15世紀ロシア美術最高の巨匠であるイコン(聖像)画家ルブリョフのビオピックの伝記映画です。


真珠の耳飾りの少女

マイナーな映画ばかりではなく、こうしたメジャーな映画も取り上げていますのでご安心あれ。

Amazonprimeや、Netflix (ネットフリックス) の登場でまるでザッピングのように映画を次から次へと観流す時代となりつつあります。

娯楽映画がメインのハリウッド映画も、1930年〜60年にかけては、ビオピックが全盛だったそうです。一周して今、再びビオピックが作られるようになり、そこに画家が多く取り上げられているのです。

岡田温司先生にしか書けない「美術映画鑑賞読本」がこの『映画と芸術と生と』です。とても読み応えがあり少々時間を要するかもしれませんが、それだけ中身の濃い証拠でもあります。


映画と芸術と生と
岡田温司(著)

芸術家の生をさまざまに織りなした映画を読み解いてみよう。それを映画監督による虚構だと侮るなかれ!“映画”から“生の芸術家”へと向かう逆遠近法の構図に浮かび上がるのは、実証主義を超えていく新たな画家の真実なのだから。ジョン・メイブリー、デレク・ジャーマン、ピーター・ウェーバー、ピーター・グリーナウェイ、エド・ハリス…西洋美術史研究家が映画という模倣が示す芸術家の詩的真実を解き明かす。伝記映画に取材し、美術と映画の両者を自在に横断しつつ、芸術家という表象の可能性や多様性の深みに降り立つ新しい視座!


『虹の西洋美術史』 (ちくまプリマー新書)
岡田温司(著)

岡田 温司(オカダ アツシ)
1954年広島県生まれ。1978年京都大学文学部卒業、1985年同大学大学院博士課程修了、岡山大学助教授を経て、現在京都大学大学院人間・環境学研究科教授。西洋美術史・思想史専攻。『モランディとその時代』で吉田秀和賞『フロイトのイタリア』で読売文学賞受賞。『処女懐胎』『マグダラのマリア』『キリストの身体』『アダムとイブ』『グランドツアー』『デスマスク』ほか著作多数。

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『美しき瞬間』
河出書房新社より刊行となった『美しき瞬間: The Essence of Toshiko Okanoue』を読んでみました。


美しき瞬間: The Essence of Toshiko Okanoue
岡上淑子 (著)

年度末3月に入るととたんに慌ただしくなります。要領が決して良くなくキャパもたいして持ち合わせていないので、すぐパツパツになってしまい、何一つ片付かない毎日です。

それに追い打ちを自らかけるように、講演会やトークショーを引き受けてしまい、その準備にも追われています。抱えている連載の締切も過ぎてしまいはてさてどうすれば良いものやら。

こんな時は、現実逃避が一番です。でも仕事はあるし、展覧会も観に行かなくちゃならないし…そんな八方ふさがりの状態にピッタリの一冊に出逢いました。

それが岡上淑子の『美しき瞬間』です。


岡上淑子《水族館》©Okanoue Toshiko, 栃木県立美術館蔵
Aquarium ©Okanoue Toshiko, Collection of Tochigi Prefectural Musuem of Fine Arts

岡上淑子(おかのうえ としこ、1928年1月3日 - )をご存知でしょうか。知る人ぞ知る作家というよりも、御年90歳を過ぎ、近年俄然注目を集めるようになったアーティストです。

戦後間もない頃の1950年代に優美で不穏なフォト・コラージュ作品を世に放った岡上淑子。

進駐軍が残していった海外の雑誌などを素材として用い、それこそハサミとノリとインスピレーションで作られたコラージュ作品は今観てもとても新鮮で幻想的でもあります。

東京都庭園美術館にて「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」展を4月7日まで開催しています。ブログにも書きましたが、一見の価値ある不思議な感じの漂う展覧会です。


岡上淑子《沈黙の奇蹟》©Okanoue Toshiko, 東京都写真美術館蔵
The Miracle of Silence ©Okanoue Toshiko, Collection of Tokyo Photographic Art Museum

今回『美しき瞬間: The Essence of Toshiko Okanoue』を発売した河出書房新社は、これまでも岡上の作品集を2冊出しています。

2018年に高知県立美術館にて開催された、初の回顧展「岡上淑子コラージュ展―はるかな旅」、そして今回の東京都庭園美術館「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」展と、ここ10年で彼女に対する評価はまさにうなぎのぼり。

しかし、岡上俶子がコラージュ作品を制作していた時期は僅か7年。作品も140点ほどです。結婚し子供をもうけてからは地元高知へ戻りコラージュは作らなくなってしまったのです。

時の流れは速く人の記憶も長くはもちません。岡本の存在がすっかり世間から忘れ去られてしまい時代は21世紀を迎えます。


岡上俶子《夜間訪問》©Okanoue Toshiko, 東京国立近代美術館蔵
Visit in Night ©Okanoue Toshiko, Collection of the National Musuem of Modern Art, Tokyo

ここで転機が訪れます。2000年に第一生命ギャラリーで個展「岡上淑子 フォト・コラージュ-夢のしずく-」が開かれると、その不穏な雰囲気のフォト・コラージュに再び注目が集まるようになったのです。

時代がようやく岡上のコラージュ作品に「追いついた」のです。1950年代に瀧口修造をして「現代版不思議の国のアリス」言わしめた岡上作品。そして今回顧展が開かれるまでに。

美しき瞬間』【目次】

1:祈祷室の薔薇:深夜祈祷室の薔薇は目覚める
2:私とコラージュ:彼女たちは誇らしげに囁くのでした“私達は自由よ”と。
3:夢のしずく:終戦とともに欧米の文化に触れてわき出たあの時期特有なもの。できるべくしてできた深層意識のかけら。
4:私達は自由よ:コラージュは私の青春なの。今は青春に励まされているわ。



見開きの右頁にコラージュ作品。左頁に岡上自身の言葉が載せられています。

疲れている時はこうした本に浸るのが一番です。YouTubeやInstagramには欲望が溢れていて元気溌剌でないと見ていてしんどくなるだけです。現実逃避にはやはり読書しかありません。

岡上の時代を超越したシュールな作品と、驚くほど素直な言葉で綴られた小さな一冊。タブレット端末をたまには傍らに置いて是非読んでみて下さい。

戦後、女性に自由が訪れた時代に、自分の道を求めて創作に熱中した岡上淑子の喜びもそこかしこに見え隠れしています。


美しき瞬間: The Essence of Toshiko Okanoue
岡上淑子 (著)

「彼女達は誇らしげに囁くのでした。“私達は自由よ”」―コラージュ作家岡上淑子の代表作をその言葉・詩と共に収録。創作と自由への想い、女性の心の綾。時を超えてよみがえる夢のしずく。

【トークイベント&サイン会】岡上淑子作品集
『美しき瞬間 The Essence of Toshiko Okanoue』刊行記念
巌谷國士トーク


日程 2019年3月25日(月)
時間 19:30〜21:00
場所 BOOK EVENT SPACE
https://store.tsite.jp/ginza/floor/shop/eventspace/
主催 銀座 蔦屋書店
詳細及びお申込みはこちらから。

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『九谷モダン』
芸術新聞社より刊行となった『九谷モダン』を読んでみました。


九谷モダン
芸術新聞社 (編集)

今年、国宝「曜変天目」が3碗全て公開になるということで、ブログその他で騒ぎ立てていたところ、知人から面白い本が出たと教えてもらい手にとった一冊。

現在活躍する九谷焼の作家93名、作品260点以上が紹介されています。「クタニシール」の上出惠悟さんも取り上げられています!

ところで、九谷焼と聞いてどんな焼物を思い浮かべますか。もしくは九谷焼に対するイメージでも。中々パッと頭に浮かんできませんよね。

博物館通いが好きな方なら「古九谷」のこんなお皿を目にしたことあるはずです。



そもそも、「○○焼」と呼ばれるものが日本国内に一体幾つあるのでしょう。『【全国窯場別】やきものの見方・楽しみ方』(主婦の友社)には、伊万里焼や信楽焼など68もの窯場が紹介されています。

これもセレクションかけたものであり、実際の数字は100はくだらないのではないでしょうか。

それぞれの窯で焼かれた陶磁器には特徴がありますが、普段我々はそれをほとんど意識せずに使ったり、ぼんやりと博物館で眺めていたりします。

一方で、マイセンやロイヤルコペンハーゲンなどの西洋の陶磁器の判別は、一目で分かるといった西高東低のアンバランスさは相変わらずです。


創作の現場 山本秀平『九谷モダン』より。

大量生産された安価な陶磁器が数多く出回っている現在。ひとり暮らしを始めたばかりの学生さんならまだしも、ある程度の年齢になると、それなりの器を使いたくなるものです。

そうした要望に応えてでしょうか、九谷焼は長いその歴史の中で新たに注目を集めているのです。

九谷モダン』には、博物館にあるような器ではなく、現代人の感覚に合ったそれこそモダンなものへ変貌を遂げているのです。(表紙からも分かりますよね)


右:美山富 左:宮吉由美子

読んでいて驚くのは女性率の高さです。伝統工芸品の世界ではとかく男性ばかりだったりしますが、現在の九谷焼の職人(作家)に占める女性の割合はかなり高い割合になっています。

【目次】
◎九谷焼開窯三六〇年の歴史と展開 中矢進一
◎九谷焼の技法とデザイン
◎九谷焼ができるまで
◎今、九谷焼に何が起きているのか 宮本雅夫

(加賀)
◎加賀九谷の歴史と特色
◎加賀江沼・陶画工の系譜
◎九谷焼の栄光と挫折の間で《山本篤》
◎誰も描けないものを描いてやろう《山本秀平》

(小松)
◎小松九谷の歴史と特色
◎小松・陶画工の系譜
◎一子相伝の技法を継承する《田村星都》

(能美)
◎能美九谷の歴史と特色
◎佐野・陶画工の系譜
◎寺井・陶画工の系譜
◎いいものを作れば必ず声はかかる《中村陶志人》
◎現代美術と九谷焼の幸福な出合い《牟田陽日》

◎座談会 九谷焼の新しいかたち
井上雅子×柴田有希佳×河田里美

《中特集 福島武山とその一門》
◎赤絵で食べていくということ《福島武山》
◎座談会 福島武山一門の綺羅星
林美佳里×架谷庸子×河端理恵子×有生礼子×広瀬絵美
◎瞬間を刻む赤い線《吉村茉莉》
◎寄り道に育まれた個性《河端理恵子》

(金沢)
◎金沢九谷の歴史と特色
◎金沢・陶画工の系譜
◎気持ちに正直なやきものを《齋藤まゆ》


創作の現場 川端理恵子 『九谷モダン』より。

江戸時代初期の1655年に開窯した九谷焼(古九谷)ですが、1700年には一度廃窯になってしまいます。それから約120年後に再び窯に火が入り九谷焼は焼かれるようになりました。

ざっくり360年以上の歴史がある九谷焼の中で、今が最も広く注目されている時期なのです。それには機械による大量生産を嫌い昔ながらの手仕事にこだわり作り続けてきたベテランと、若手作家の活躍があるからです。


九谷焼ができるまで 『九谷モダン』より。

「中特集 福島武山とその一門」で紹介されている超絶細密画による赤絵で名を馳せている福島武山を師と仰ぎ、門戸を叩いた弟子たち(これまた女性ばかり!)による展覧会が、丁度今、丸善日本橋店で開催されています。
丸善創業150周年、私が九谷焼赤絵に出会って50年の節目の年に、福島武山一門の開催ができることを心より感謝申し上げます。
赤絵に魅せられて、一途に描き続けている間に、多くの若い方が私の門を叩きました。
その人たちも成長著しく活躍している姿を嬉しく思います。
元気が出る色、ハレの色でもある「赤」を貴重に細密画に挑戦している
それぞれの個性を感じていただきたくご案内申し上げます。
福島武山

福島武山一門展
2019年2月24日(日)〜3月5日(火)  
9:30〜20:30 (※最終日は15時閉場)
丸善 日本橋店 3階ギャラリー
入場無料

現在活躍する九谷焼の作家93名を紹介する『九谷モダン』ですが、各作家に5つのアンケート(質問)を投げかけ、その回答をそれぞれ作家のページに掲載しています。

すっごく真面目に真摯に応えている作家から、意外なほどあっさりとした回答まで多種多様。その答えと作品とを見比べていくと「なるほどね〜」と納得できたりする点も面白く読めるポイントです。



ただのカタログ的な本に堕することないような工夫が見られます。そして何と言っても取材力です。何度石川県に行ったのでしょう果たして?(どれだけ美味しい魚や日本酒を…)

作家の工房まで出向き作業の様子を収めた写真や、インタビュー記事もたっぷりと載っている実に読み応えのある一冊でした。

お気に入りの作家やこれは!と琴線に響く作品を見つけたら、ちょっと頑張れば購入できるのも嬉しいですよね。贅沢品として、自分専用の器として。

美しい陶磁器に囲まれて過ごすと心が豊かになります。


九谷モダン
芸術新聞社 (編集)

かくも楽しい九谷焼の世界!

定評あるベテランから気鋭の若手まで、
個性豊かな作品を生み出し続ける、
現代の九谷焼作家93名を紹介します。
作品にして260点以上。
「現代」から入る九谷焼の新しい入門書です。


東京黎明アートルームでは、古九谷の展示が始まりました!


養蚕機織図屏風と古九谷様式

開室期間:2019/2/28(木)〜 2019/3/31(日)
休室日:2019/3/3(日)のみ
開室時間:10:00〜16:30 ※最終入室は16:00
変則時間日:2019/3/21(祝)は14:00〜20:00の開室になります
会場:東京黎明アートルーム
http://www.museum-art.torek.jp/

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『絵は語り始めるだろうか』
羽鳥書店より刊行となった『絵は語り始めるだろうか』を読んでみました。


絵は語り始めるだろうか 日本美術史を創る
佐藤康宏(著)

日本美術史研究の佐藤康宏先生(東京大学教授)の著述撰集『絵は語り始めるだろうか』。「絵は語り始めるだろうか」(1993年)以降20余年の間に発表した論考のなかから31編を厳選し収録。

「従来の研究が作り出してきた偏りの指摘、作品記述や真贋の鑑定といった基本的手法、研究の先端領域の翻訳・紹介あるいはそれへの批評、文化財保護行政や国立博物館等の独立行政法人化の問題点など、そのときどきの日本美術史研究をめぐる状況に向けて投げかけた、論文以外の言葉」が、この本にまとめられています。


絵は語り始めるだろうか 日本美術史を創る

「お弁当箱」や「電話帳」よりも分厚い960頁から成る一冊。本に関してはその値段の高い安いを語ることを極力避けていますが、はっきり言ってこれはべらぼうに安いです。

佐藤康宏先生が長年に渡り、様々な本や我々が中々手にすることの難しい学会誌などに、掲載された論文がこの一冊にまとめられているのです。

例えば『美術史論叢』26号(2010年3月)「若冲・蕭白とそうでないもの」は、今人気絶頂の伊藤若冲や曽我蕭白を観るにあたり、必ずは読んでおかないといけない論文ですが、これまで一般の人は読みたくても読めない論文でした。

自分はどうしても読みたくて嘗てお願いし送ってもらい既読でしたが、あらためて作品図版の入った紙の本で目を通すと目から鱗の連続でした。
美術史の研究者は、さらに深い研究をしようとするならば鑑識・鑑定にも責任を持つべきである。本物と偽物の区別を曖昧にしたままで、どうしてその作家がほんとうに成し遂げたことを理解し評価できるだろうか。そんなレヴェルで混乱していてわかるはずがない。また、本物とそれを模倣する作品を区別するという作業は、美術史研究にとって基本的な判断のしかたに基づいている。若冲や蕭白にとどまらない問題である。
「若冲・蕭白とそうでないもの」より。
美術館や博物館で堂々と若冲と展示されている作品であってもダメなものはダメと他の作品と比較させたり、理由をはっきりさせるなどして峻別していきます。

例えば、こちらの若冲の作品も佐藤康宏先生の目には「黒」と映ります。


伊藤若冲「燕子花小禽図」

少々長い引用となりますが、ダメな作品と烙印を押すのに際し、これだけの理由付がきちとされているのです。(これもまだ一部です)

 燕子花と翡翠を描く「燕子花小禽図」(図4)もそのひとつである。この画はよくないと前稿に記したものだが、近年でもまだ京都国立博物館の常設展示に、ほかの若冲画といっしょに陳列されていたらしい。図5には最晩年の若冲が弟子たちとともに制作したと考えられる京都東山の信行寺の天井画の一図を掲げた。おそらくこれを参照して燕子花と翡翠の偽物は作られたのだろうと私は推測する。もとは石峯寺観音堂のために描かれた信行寺の天井画は、近藤徳太郎編『若冲画譜』(芸艸堂、一八九〇年)に木版で複製されている。種々の複製図版が贋作者にとって重要な参考資料になったはずだ。燕子花を描く図5は、若冲自身が描いたと見るには描写の冴えがないが、彼の絵画の特徴はよく出ている。それは、自然には見られないようなかたちで折れたり曲がったりしている燕子花の茎や葉の描写に認められる。しかし、図4の画は、それを模倣しようとして、まちがった方向にやり過ぎてしまっているのである。
 若冲自身が描いた「燕子花鶺鴒図」(図6)と比較していえることは、ほとんど前稿の踏襲になる。ここで燕子花はまるで水の中に浮かんで咲いているかのような動きを見せる。図4の画はこういう感じをまねて描いたつもりだろうが、実際には、本物の若冲の画がどんなふうにすぐれているかを教えてくれる反面教師となっている。若冲の画は、自然の構造を正確にとらえた上で、その構造にしっかりと支えられた形態の遊戯を見せる。図4の画には形の遊びのみがあって、それが現実の空間に起こり得ると思わせるだけの理詰めな描写がない。特に画面上方にある燕子花の茎が一度上に伸びてから下に曲がってまた上の方に花を咲かせるというような無理な描写は、若冲の画にはない。茎がほかの茎に一回転してからみつくといった形の遊びを、しかし若冲はこの種の花の描写で試みてはいない。

絵は語り始めるだろうか 日本美術史を創る

因みにこの作品に関しては2008年の記事で自分もこのように書いていました。
「若冲を愉しむ」その1

【目次】
どういえばいいのだろう
 1 絵は語り始めるだろうか
 2 中国絵画と日本絵画の比較に関する二、三の問題──戸田禎佑『日本美術の見方』を受けて
 3 日本絵画の中の文字
 4 境界の不在、枠の存在──日本美術について私が知っている二、三の事柄
 5 つなげて見る──「名作誕生」展案内
 6 連想・日本美術史附 宣伝文二題
記述と鑑識
 7 ディスクリプション講義
 8 若冲という事件
 9 真贋を見分ける──江戸時代絵画を例に
 10 若冲・蕭白とそうでないもの
 11 プライス本鳥獣花木図が若冲の作ではないこと──辻惟雄氏への反論
語りなおす(1)
 12 室町の都市図
 13 高雄観楓図論
 14 南蛮屛風の意味構造
 15 又兵衛風諸作品の再検討
 16 物語絵の伝統を切断する──岩佐又兵衛「梓弓図」
 17 見返り美人を振り返る
 18 江戸の浮世絵認識
語りなおす(2)
 19 中国の文人画と日本の南画
 20 戦略としてのアナクロニズム──明末奇想派と曾我蕭白
 21 蕭白のいる美術史
 22 雨後の菡萏──渡邉崋山「芸妓図」を読む
 23 雅の断末魔──菊池容齋「呂后斬戚夫人図」
 24 近代の日本画──前近代の眼で
 25 小林清親の東京名所図──「海運橋」を中心に
批評と翻訳
 26 文化庁の仕事──見えない博物館
 27 国立博物館・美術館等の独立行政法人化問題──美術史学会からのアピール
 28 放送大学試験問題文削除事件
 29 書評・選評
 30 ノーマン・ブライソン著 佐藤康宏訳「言説、形象──『言葉とイメージ』第一章」
 31 ノーマン・ブライソン著 佐藤康宏訳「身体を西洋化する──明治洋画における女性・美術・権力」



絵は語り始めるだろうか 日本美術史を創る

今回、目から鱗が落ちまくったのは、岩佐又兵衛に関する論文です。これを読まずして「奇想の系譜展」に行ってはダメですね。

逆に読んだ後だと250倍は楽しめます。2016年に福井県立美術館で開催された「岩佐又兵衛展」の図録を探し出してきて作品を何度も何度も見直してしまいました。


絵は語り始めるだろうか 日本美術史を創る

最も素直でピュアな日本美術史の学者が佐藤康宏先生なのです。誰にも何処にも慮ることをせず、研究成果をテキスト化していく姿は、周りに阿ってばかりいる自分にとって憧れでもあります。

「悲しい事実だが、美術史は他の芸術の研究よりも遅れている。」と10年前に佐藤先生は述べています。果たして現状はどうでしょう?

自分は美術史に身を置いている人間ではないので、何も言えませんがその答えはこの本の中のあちこちに見え隠れしているように思えました。

日本美術、とりわけ江戸絵画ブームの今だからこそ、『絵は語り始めるだろうか 日本美術史を創る』を読んでおかねばなりません。


絵は語り始めるだろうか 日本美術史を創る
佐藤康宏(著)

「絵は語り始めるだろうか」(1993年)以降20余年の間に発表した論考のなかから31編を〈どういえばいいのだろう〉〈記述と鑑識〉〈語りなおす〉〈批評と翻訳〉の4部構成にまとめる。すべての論考の末尾には「後記」(短い解題、補註)を付す。図版402点掲載。

素晴らしい本を世に送り出してくれた羽鳥書店さんにも感謝です!

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『新版 奇想の系譜』
小学館から刊行となった『新版 奇想の系譜』を読んでみました。


新版 奇想の系譜
辻惟雄(著)

辻惟雄先生の名著『奇想の系譜』について、あらためて説明するまでもないでしょう。

初版は1970年のこと。1968年の雑誌『美術手帖』7月号から12月号にかけて連載された「奇想の系譜ー江戸のアヴァンギャルド」の原稿に加筆し、美術出版社より『奇想の系譜』が刊行されました。

それから18年後の1988年に、版元をぺりかん社に変え『奇想の系譜』が再販され、2004年に筑摩書房より文庫本として世に三度送りだされ、広く人々の手に取られることに。



因みに1970年(昭和45年)に初めて世に『奇想の系譜』を送り出した時の辻惟雄先生は、弱冠37歳でした。今でこそ空前の江戸絵画ブームですので、この本に取り上げられている絵師たちが「奇想」だなんて考えられないことです。

伊藤若冲を(いとう・わかおき)と誤読しなくなったのも平成に入ってしばらく経ってからのことです。


新版 奇想の系譜

さて、1970年以降版元や版型を変えながら刊行され続けてきた『奇想の系譜』の最新版が、2019年2月に小学館より刊行となりました。

新版 奇想の系譜』(小学館)は、これまでで一番大きなサイズで、江戸絵画130点あまりをオールカラーで掲載しているのが特徴でありウリです。

それだけではありません。テキストもかなり新しく追加となっています。

岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳の6名の奇想の絵師たちについて、彼らを取り巻く状況が50年前とどのように変わったのかを、それぞれ書かれています。


「その後の岩佐又兵衛」

例えば「その後の伊藤若冲」では15ページに渡り、当時から現在までの若冲の立ち位置の変化や、新たに発見された作品についてなど、具に述べられています。

「その後の〜」だけを読むだけでも『新版 奇想の系譜』(小学館)を入手する価値はあります。



ひとりの美術史家の孤独な戦いから始まった『奇想の系譜』が50年経った今、日本美術史のど真ん中、超主流になっているのです。こんなある意味短期間で価値観が大きく変わることそう滅多にありません。

そして、あらためて『奇想の系譜』を読み直してみると、まさに驚きの連続です。この発想・着目まさに慧眼としか言いようがありません。

辻惟雄先生は「あの時は若かったから〜」と謙遜されますが、逆に37歳で又兵衛や山雪、国芳らについてこんな文章書けませんって。


https://kisou2019.jp/

東京都美術館で開催される待望の展覧会「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」へ行かれる前に是非読んでおきたい一冊です。日本中の全ての家庭に一冊あってもおかしくありません。

新版 奇想の系譜』の装丁はデザイナーの、おおうちおさむ氏が手掛けています。帯や表紙を取ると違ったデザインが現れます!


新版 奇想の系譜
辻惟雄(著)

江戸絵画ブームを興した名著オールカラー版
半世紀前に刊行された『奇想の系譜』が、新たに図版を加え、さらに4色で大きく見せられるレイアウトに生まれ変わりました。また、若冲をはじめ江戸の絵師たちに起こった絵画をとりまく状況変化を各章最後に新原稿として追記しています。

岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我簫白、長沢芦雪、歌川国芳。アバンギャルドな絵師たちの江戸絵画を約130点も掲載。

江戸絵画ブームの原点となる名著がオールカラー完全版として新登場!



未来の国宝・MY国宝
山下裕二(著)

「未来の国宝」-遠くない将来、国宝に指定されるに違いない作品、「MY国宝」-山下先生にとって思い入れが強く、22世紀には国宝になってほしいと願う作品、そして、海外に流失した作品のなかから、国内に留まっていたら間違いなく国宝に指定されていたと思われる作品を厳選し、時代順に掲載しています。

約5000年前の縄文土器から会田誠など現代美術まで、山下先生独自の視点で、作品に対する熱い思いを込めて紹介します。


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@taktwi

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JUGEMテーマ:アート・デザイン



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【お知らせ】

↑単眼鏡紹介記事書きました。

おかげさまで重版となりました!


いちばんやさしい美術鑑賞』 (ちくま新書)


編集・執筆を務めた『カフェのある美術館 感動の余韻を味わう』(世界文化社)12月に発売となりました。


編集・執筆を務めた『フェルメール会議』10月2日発売です!

編集・執筆を務めた『カフェのある美術館 素敵な時間を楽しむ』(世界文化社)好評発売中です。


青い日記帳(編集)『美術展の手帖』小学館より発売中です。


青い日記帳「出前ブログ」


gooいまトピ連載中

朝日マリオン・コム「ぶらり、ミュージアム」

びゅうたび連載中


山下裕二&井浦新トークショー


青い日記帳コラボグッズ

「展覧会に出かける前に準備しておきたい5つのこと。」

「展覧会を何十倍も楽しむために心がけたい5つの秘訣。」

フェルメールへの招待
國學院大學文学部教授の小池寿子先生監修。不肖私(Tak)が編集と一部執筆しました。詳細はこちら

【展覧会レビュー】
「2018年 展覧会ベスト10」
かみさんが選ぶ「2018年 展覧会ベスト10」
プロが選ぶ「2018年 ベスト展覧会」
読んでおきたい10冊のアート関連本

パリ行って来ました
オランダ行って来ました
 

BLUE HEAVEN(本館)

『文藝春秋』に寄稿しました。

『AERA』に載りました。

「マウリッツハイス美術館展公式ガイドブック」編集・一部執筆しました

「ザ・シネマ」に寄稿しました。

トークショーに出演しました

日経に掲載されました

朝日新聞に掲載されました

再び日経に掲載されました

「美連協ニュース」寄稿

『アートコレクター』で紹介されました

Yahoo!カテゴリ絵画に登録されました

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