弐代目・青い日記帳 

  
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『香月泰男 凍土の断層』
東京美術より刊行となった『香月泰男 凍土の断層』を読んでみました。



香月泰男 凍土の断層
安井 雄一郎 (著)

香月泰男(かづき やすお、1911年10月25日 - 1974年3月8日)の作品に初めて強い衝撃を受けたのは、何年、何十年前のことでしょう。

ふと入った東京ステーションギャラリー(現在とは違う場所にあったころです)で目にした香月の「シベリア・シリーズ」は今なお脳裏に強く焼き付いています。


香月泰男「シベリア・シリーズ」涅槃
1960年

香月泰男と「シベリア・シリーズ」

洋画家香月泰男(かづきやすお)は1911年に山口県に生まれる。東京美術学校を卒業後美術教師として勤務するも、42年に召集され、満州に駐屯。敗戦後シベリアに送られ収容所生活をへて47年に帰国した。その後、応召から帰国に至る苛烈な体験を、74年に亡くなるまでの四半世紀にわたって描き続け、残された大連作「シベリア・シリーズ」57点は、画家の代表作となった。


香月泰男 凍土の断層』では、第1回(1969年)日本芸術大賞を受賞した不朽の名作「シベリア・シリーズ」全57点をオールカラーで掲載しています。

それだけだとただの画集ですが、一枚の作品につき4ページを割いて詳細な解説文が加えられています。「観る」部分よりも「読む」部分の方が圧倒的に多い作品集です。


香月泰男「シベリア・シリーズ」黒い太陽
1961年

敗戦日に濃く、緊迫感を増すにつれ、太陽は自ら希望の象徴であることをやめたかのように、その赫光さえ失って中天に暗黒に見えもしよう。

香月の直筆解説文もテキスト化されて掲載されているのも大きな魅力のひとつです。作家自身が自分の作品に開設を付すことありそうでなかったりします。

尤も、「シベリア・シリーズ」は香月の言葉なくしては成立しないのも確かです。

想像を絶する寒さと酷い環境下で、小さなペチカ(ペーチカ)を囲んでじっと時が経つのを待つセーヤ収容所。重い口を開くと決まって語られるのがそれぞれの故郷の思い出だったそうです。


香月泰男「シベリア・シリーズ」海〈ペーチカ〉冬
1966年

戦争の悲惨さや過酷さそして人間を人間として扱わない残虐さを伝える手段はいくつもあるでしょう。その中で最も後世の戦争を知らない人々の心に突き刺さるのは「文学」ではないでしょうか。

映像でも写真ましてやwebを通しての即時性のある「メディア」は翌日にはきれいさっぱり忘れられてしまいます、しかし、時間はかかるもののじわりじわりと心の奥底に染み込んでくる「のろまなメディア」を香月は敢えて選んだのです。

つまり、『香月泰男 凍土の断層』は香月の遺した文学作品なのです。

香月にしか描けない絵画と解説文。それをさらに補うかたちで安井雄一郎の解説がたっぷり加わっています。いま再び「シベリア・シリーズ」に出会う意義を頭の片隅におき、長い時間をかけて読み通して欲しい一冊です。

今年の夏に出てやっと霜月になり読み終えることが出来ました。そうした意味ではたいへんお買い得な一冊だと思います。是非手に取ってみて下さい。


香月泰男 凍土の断層

安井 雄一郎 (著)
戦争の過酷な体験を57点の油彩画に結実。第一回日本芸術大賞を受賞したあの「人類の遺産」が、新たな視点でよみがえる。
反戦プロパガンダとは一線を画した心情の吐露が胸を打つ自筆解説文付き。


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『美人画ボーダレス』
芸術新聞社より刊行となった『美人画ボーダレス』を読んでみました。


美人画ボーダレス
芸術新聞社・監修

以前こちらでご紹介した池永康晟監修の『美人画づくし』の続編でも第二弾でもありません。

美人を扱っていることに変わりはありませんが、ある意味似て非なる本です。


美人画づくし

『美人画づくし』が池永氏同様に日本美術の伝統的な技法や顔料である岩絵具を用いて作品制作を行っている画家を紹介したものでしたが、今回新たに発売となった『美人画ボーダレス』では、それ以外の技法で美しい女性像を表現している現在活躍中の18組の作品を掲載しています。

その技法は多岐に渡り、油彩、水彩をはじめとしアクリル、版画、そしてデジタルによるイラストレーションで描かれた女性像がびっしりと収録されています。


吉井千恵、松本潮里

池永康晟が主としてセレクトした『美人画づくし』に対し、『美人画ボーダレス』では編集者自らが足繁くギャラリーや画廊を歩いて見つけてきた美人画の旗手たちが勢揃いしています。

入江明日香さんのように大きな美術館の展覧会にも出ている作家さんもいると思えば、名前も作品も始めて目にする若手の作家さんまで実にバラエティーに富んだ顔ぶれです。

掲載作家
今井喬裕、入江明日香、内田すずめ、オードリー川崎、加藤美紀、 粉川江里子、紺野真弓、田村吉康、雜真央、ひらのにこ、平野実穂、 平凡・陳淑芬、松浦シオリ、マツオヒロミ、松本潮里、山本大貴、 米満彩子、吉井千恵



山本大貴、内田すずめ

ところで、「美人画」(美人を主題とする絵画)とはいつ頃から描かれたのでしょうか。

ひと言で「美人画」と言っても、女性の真の姿を追求した優美で上品な上村松園のそれから、竹久夢二のような耽美的な作品、甲斐庄楠音のようなグロテスクで退廃的な作品まで描かれ方は多種多様です。

その多様性こそ美人画の魅力ではないでしょうか。そして現在ではさらにそれが技法の面でも大きな広がりをみせています。

ともすれば、捉えどころの無くなってしまいかねない現代の美人画を上手くまとめ上げてくれたのが、この『美人画ボーダレス』です。


平凡・陳淑芬

掲載されている作家のほとんどが女性という点も美人画を語る上で欠かせないポイントでしょう。そこで、若い世代の女性にどの作品が好まれるのか約20名ほどに聞いてみたところ、最も多くの票を集めたのが平凡・陳淑芬(ピンファン、チャン・シュウフェン)の作品でした。

台湾のイラストレーターである二人はPhotoshopなどデジタルを使いこのような作品を描いています。デジタル画とは思えないやさしく柔らかな感じが、若い女性たちに好まれたのでしょうか。

とは言え、票は割れに割れ、最大でも3票でしたので、18組の作家さん満遍なく好まれていることの証左にもなりました。人の好みや価値観もまた現代は最も多様化している時代ですからね。

収録されているコラムを含め、見応え、読み応えのある一冊となっています。

コラム
「美人画と少女画のあいだ」川西由里(学芸員)
「美人画とイラストのあいだ」本吉康成(編集者)
「美人画と写実画のあいだ」富田芳和(美術ライター)


その時、その時で、好みの作家さんが変わるはずです。週替わりでマイベストを選んでみるのも楽しい試みかもしれません。


美人画ボーダレス
芸術新聞社・監修

“美人画"のもう一つの最前線がここにある!
本書は、日本画以外の“美人画"表現を紹介したアンソロジー画集です。
油彩画、水彩画、アクリル画、版画、漫画、さらにはデジタルによるイラストレーションなど、目を見張る女性像をお楽しみください。


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『諏訪敦 絵画作品集 Blue』
青幻舎より刊行となった『諏訪敦 絵画作品集 Blue』を読んでみました。


諏訪敦 絵画作品集 Blue
諏訪 敦 (著)

作品集に対し、読んでみたという表現は不正確のように思えるかもしれませんが、『blue』はまず読ませる画集であることを冒頭に記しておきます。

これでも、文字情報はできるだけ削って絵画をしっかり見せようとしたというのですから、驚きです。作品集自体は物体としてのタイトさ、シャープさを生かすデザインとなっています。

トーマス・コーファー(アートコレクターとして世界的に有名な映画監督)「美しいだけの国」、北澤憲昭氏(美術評論家)「リアリズムの幽霊ー諏訪敦の絵画について」の二人の寄稿はいうまでもなく、諏訪敦氏自身によるテキストも彼の作品を理解する上で大変大事なものになります。

巻末にあるテキスト「棄民」「ニュースで見た女」に目を通し、作品ページに戻り、穴のあくほど作品に目をやり、考えを巡らす。再びテキストを読み新たな発見に気付かされる。至高のループです。

そんな心地よいループを永遠に繰り返せます。何もやることのない休みの日、この画集があれば他には何もなくとも一日部屋で過ごせます。



前作『どうせなにもみえない―諏訪敦絵画作品集』が求龍堂から出たのが2011年のことですから、それから6年もの月日が経過していることになります。

育ち盛りの子どもでなくても、6年も経てば人は外も中も大きく変わるものです。かく言う自分も外見はもとより、コレステロール値も上昇し、視力が落ち、考え方も頑固となりました。

自分自身が大きく変わったことをまず踏まえた上で、『諏訪敦 絵画作品集 Blue』のページを開くことを強く推奨します。

それは、作家自身も当然この6年で変化を遂げているからです。ただ美しいだけの女性の写実的な絵画を期待していると面食らうかもしれません。



野外に打ち捨てられ朽ち果てていく人体の様を描いた所謂「九相図」的な作品もあります。

それぞれの作品には物語があり、単なる写実絵画とは明らかに一線を画さんとする作家の強い意志が読み取れます。

と同時に表現する言葉が見当たらない驚異の描写力とデッサン力には更に磨きがかかっています。



諏訪敦 絵画作品集 Blue』を観て(読んで)いると、現実に内在する超現実というものの存在を深く感じさせられます。今回の作品集の一番の見どころはそこではないでしょうか。

または、「異化」(カタボリズム)という言葉も頭に浮かんでくるかもしれません。少なくとも写実絵画集でないことだけはしつこいようですが、繰り返し述べておきます。

最後にもう一点だけ。



豆腐です。

日本で最初の「洋画家」である高橋由一へのオマージュであろうことは容易に想像がつきます。ただ諏訪敦氏がこの作品に込めた思い、真意はそれだけにとどまりません。きっと。

そんな謎解きを楽しめるのも『諏訪敦 絵画作品集 Blue』のまた魅力のひとつです。

それにしても、色校正さぞかし大変だったでしょうね。これだけ美しい画集に仕上げるのに諏訪さんも青幻舎さんもそして印刷屋さんもどれだけ時間をかけたことやら。

次の画集が出る6年後?!まで毎日ながめていられる一冊です。これは是非手にとって実物を見て下さい。


諏訪敦 絵画作品集 Blue
諏訪 敦 (著)

諏訪敦(すわ あつし)
1967年、北海道生まれ。武蔵野美術大学大学院修士課程修了のち文化庁芸術家派遣在外研修員にてスペインに滞在。
2011年、NHK日曜美術館「記憶に辿りつく絵画~亡き人を描く画家~」放映。
2016年、NHK ETV特集「忘れられた人々の肖像~画家・諏訪敦 “満州難民”を描く~」放映。幅広い視点による論客としても知られ、現在「 芸術新潮」にて書評連載を担当中。
諏訪敦Twitter


皮ふ下の静脈の声が聞こえる……

「どうせなにも見えない」から6年、“見るという視覚の拡張”を堪能する初の本格画集。図版約70点・自作解題付。
1本の「髪毛」から人の「精神の塊」まで、他の追従を許さない筆力で描きあげる諏訪敦。真骨頂のヌードをメインに、写実の先人・高橋由一へのオマージュ《豆腐》、戦中ハルピンで亡くなった祖母の足跡を追ったドキュメント的制作《棄民》まで、進化の成果をここに結実。


展覧会情報
諏訪 敦 2011年以降/未完』展
三菱地所 福岡アルティアム 2017年10月7日〜11月5日
http://artium.jp/exhibition/2017/17-05-suwa/

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『ぼくはフィンセント・ファン・ゴッホ』
講談社より刊行となった『ぼくはフィンセント・ファン・ゴッホ 絵本でよむ画家のおはなし』を読んでみました。


ぼくはフィンセント・ファン・ゴッホ 絵本でよむ画家のおはなし
林綾野(著), たんふるたん (著)

作品や書簡から画家の食卓を探り出し、レシピを再現、調理して画家の生活に思いを巡らせる「画家の食卓」シリーズ等の書籍の執筆を続けている林綾野さんが、絵本作家・たんふるたんさんとゴッホの一生に挑みました。

ぼくはヨハネス・フェルメール』、『ぼくはクロード・モネ』に続く、絵本で読む画家のおはなしシリーズの三冊目となります。

「絵本でよむ画家のおはなし」シリーズは、画家の人柄に迫る大人も楽しめる入門書として最良。フェルメールだけかな〜と思っていたら、モネそしてゴッホと書いてくれてほんと嬉しい次第。



林綾野さんは、新たに本を執筆するにあたり、常に残された手紙や資料を時に現地へ赴き徹底的に調べます。そこがありきたりの画家紹介本とは違う点となり輝いているのです。

ぼくはフィンセント・ファン・ゴッホ』でも、ゴッホの心、創作への想い、耳切り事件から37歳で迎えた最期までをしっかりと綴っています。



27歳で画家を目指すようになるまで、牧師の家に生まれたゴッホは誰かの役に立ちたいと暗中模索していた様子を紹介する箇所は、とても興味深いものがありました。

見習いの伝道師として1878年にベルギー南部のボリナージュで目にした過酷な労働を強いられる貧しい人々を目の当たりにしたゴッホ。多くの人を救いたいという使命感に燃えていました。

聖職者を目指していたゴッホが何故、画家としての道を歩むようになったのでしょうか。



知っているようで知らないフィンセント・ファン・ゴッホと出会える一冊が『ぼくはフィンセント・ファン・ゴッホ』です。

東京都美術館で10月24日より「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」が始まります。


ゴッホ展 巡りゆく日本の夢
2017年10月24日(火)~2018年1月8日(月・祝)

「ゴッホ展」会期中にはこんなイベントもあります。

こどもプログラム
紙芝居で知る画家のおはなし
「ぼくはフィンセント・ファン・ゴッホ」
文:林綾野  絵:たんふるたん
演者:庄崎真知子(劇団 銅鑼)
日時:11月5日(日)、11月12日(日) 
各日2回実施(11時〜、14時〜) 場所:東京都美術館 1階 アートラウンジ
定員:30名程度
参加費:無料
http://gogh-japan.jp/event/index.html

「ゴッホ展」と『ぼくはフィンセント・ファン・ゴッホ』この秋は、親子で楽しめそうですね。


ぼくはフィンセント・ファン・ゴッホ 絵本でよむ画家のおはなし
林綾野(著), たんふるたん (著)

【著者プロフィール】
林綾野(はやし・あやの)
キュレーター、アートライター。美術館での展覧会企画、美術書の企画、執筆を手がける。新しい美術作品との出会いを提案するため、画家の芸術性とあわせてその人柄や生活環境、食の嗜好などを研究し、紹介する。これまで手がけた展覧会は「パウル・クレー展 線と色彩」「ピカソとクレーの生きた時代」「熊谷守一展 画家がみつけた小さいいのち 豊かなこころ」など。主な著書に『画家の食卓』『フェルメールの食卓 暮らしとレシピ』『ロートレックの食卓』『セザンヌの食卓 色とりどりのりんごたち』『ゴッホ 旅とレシピ』『モネ 庭とレシピ』『熊谷守一 画家と小さな生きものたち』(以上、講談社)、『浮世絵に見る江戸の食卓』(美術出版社)などがある。

たんふるたん
絵本画家、挿絵画家。水彩、ドローイングによるやわらかな表現で、絵本をはじめとする書籍、装幀、雑誌などでイラストレーションを手がける。画家としての仕事のほかに、広告のアートディレクション、タイポグラフィー、ブランドロゴなどデザインの仕事にも従事している。





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『天皇のダイニングホール』
思文閣より刊行となった『天皇のダイニングホール―知られざる明治天皇の宮廷外交―』を読んでみました。


天皇のダイニングホール―知られざる明治天皇の宮廷外交―
山鯛介 (著), メアリー・レッドファーン (著), 今泉宜子 (著)

明治神宮外苑にある明治記念館を知らない人はいないはずです。結婚式場やパーティー会場として連日大勢の人で賑わいをみせています。

先日も世界文化賞の授賞式が明治記念館で行われました。
明治記念館で授賞式 バリシニコフ氏「今こそ芸術が重要」


明治記念館
https://www.meijikinenkan.gr.jp/

しかし、明治記念館は初めから結婚式場や会合場所として建てられたわけではないのです。神宮外苑のあんな一等地にあるのですから、尋常ならざる建物であることは容易に想像がつきますが、その正体はその斜め上をいくものでした。

明治記念館は、明治天皇と昭憲皇太后が海外からいらした来賓をもてなすために、宮中晩餐会で使用した「赤坂仮皇居・御会食所」の遺構なのです。

明治14年(1881)に完成した赤坂仮皇居・御会食所(宮内省の木子清敬設計)が、平成の今現在まで残りそして広く一般に利用されているという事実。驚き以外のなにものでもありません。

天皇のダイニングホールでは、赤坂仮皇居・御会食所の歴史を紐解きながら、当時の宮廷外交を白日の下にさらす、読み応えのある一冊です。


赤坂仮皇居会食所・御車寄平面図
東京都立図書館デジタルアーカイブ(TOKYOアーカイブ)」より。

【目次】
序章 明治天皇の御会食にみられる三つの機会とその内容 山鯛介

第一章 交流の建築  山鯛介
〜御会食所のデザインにみる「復古」と「近代」の二面性〜

第二章 食卓の外交 メアリー・レッドファーン(林美和子 訳)
〜明治天皇の洋食器と意匠をめぐる戦略〜

第三章 饗宴の舞台裏 今泉宜子    
〜人物で読む明治宮殿誕生前夜の宮中外交〜


よくよく考えると、明治期に天皇のために設計された宮殿建築が現在まで残っていること自体が奇蹟的なことです。当然ですが、明治記念館をおいて他にはそうしたものは残されていません。

天皇のダイニングホールでは、まず第一章でその宮殿建築について詳しく書かれています。

普段、知る術もない独特の建築様式について丁寧に説明されています。素人の自分にも分かるのは有難い点です。明治という時代は何から何まで変化した時代です。これまで座式だったものが、立式になり、内装もヨーロッパ的なものへと移り変わります。



「第二章 食卓の外交 メアリー・レッドファーン」で紹介されていた、当時使われていた食器がミントン社製だったことにはっとしました。

何故なら、同じ時代に建てられた三菱一号館の床材(タイル)もまたミントン社製だったからです。

それにしても、ゼロからスタートさせ海外の国賓をもてなすための建物やテーブルウエアを全て揃えて行ったのですから、その仕事量はどれだけのものだったのか想像だにできません。



全く知らなかったことを読み進める楽しさを味わえるのがこの『天皇のダイニングホール』の一番の魅力だと思います。

明治記念館の歩みを見ると分かりますが、赤坂仮皇居会食所がそのまま今ある明治記念館となっているわけではありません。

二度も移築されているのにも驚かれるはずです。

そして何よりも興味深いのは建物よりもその「内部」で起こっていた様々なことに尽きます。それを明らかにしているのです。サブタイトルにも納得納得です。→天皇のダイニングホール―知られざる明治天皇の宮廷外交―


天皇のダイニングホール―知られざる明治天皇の宮廷外交―
山鯛介 (著), メアリー・レッドファーン (著), 今泉宜子 (著)

現在、明治神宮外苑の結婚式場として知られる明治記念館の本館は、明治天皇と昭憲皇太后が外国からの賓客をもてなすため、宮中晩餐会で使用した赤坂仮皇居 御会食所の遺構である。

その知られざる歴史をひもときながら、当時の宮廷外交の実態について、「建築」「テーブルアート」「人物」という3つのテーマから読みといていく。


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「美連協ニュース」寄稿

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日本美術図解事典―絵画・書・彫刻・陶磁・漆工
日本美術図解事典―絵画・書・彫刻・陶磁・漆工 (JUGEMレビュー »)

「これ一冊で日本美術を鑑賞する際の知識が全て揃う」
レビュー→こちら
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アイテムで読み解く西洋名画
アイテムで読み解く西洋名画 (JUGEMレビュー »)
佐藤 晃子
西洋絵画を鑑賞する際に必要となる宗教画,神話画の50のアトリビュートを紹介。ありそうで無かった絵画ファン待望の一冊。
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美術鑑賞手帳
美術鑑賞手帳 (JUGEMレビュー »)

美術鑑賞の楽しみをさらに広げるこれまでになかった手帳です。ミニガイドと書き込み式の鑑賞の記録ページが一緒に。

自分もお手伝いさせて頂きました。レビュー→こちら
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画家の食卓
画家の食卓 (JUGEMレビュー »)
林 綾野
画家たちが楽しんだ26のレシピを再現。クレー、フェルメール、セガンティーニ、メムリンクの暮らしと創作現場を巡る旅。
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美術品はなぜ盗まれるのか: ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い
美術品はなぜ盗まれるのか: ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い (JUGEMレビュー »)
サンディ ネアン
とかく扇情的に扱われる美術品盗難。だが実際は、麻薬や犯罪に絡む危険な裏社会と結びつく場合が多い。事件に巻き込まれた学芸員の立場からその実態を訴え、問題点を考察する一書。 レビュー→こちら
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江戸の献立 (とんぼの本)
江戸の献立 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
福田 浩,松井 今朝子,松下 幸子
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日本美術全集2 法隆寺と奈良の寺院 (日本美術全集(全20巻))
日本美術全集2 法隆寺と奈良の寺院 (日本美術全集(全20巻)) (JUGEMレビュー »)
長岡 龍作
法隆寺金堂内陣は、普段は大変暗い上に太い円柱に加え、金網が廻らされており、その詳細はなかなか見ることができません。今までに撮影された写真も鮮明さということでは満足のゆくものではありませんでした。今回は最新の撮影技術により、南面(正面)のみならず、北面(背面)からも撮影。その結果、全く見たことがない写真を目の当たりにすることになりました。仏像の質感と量感、豊かな色彩に感嘆し、感動をおぼえる一冊となっています。
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山口晃 大画面作品集
山口晃 大画面作品集 (JUGEMレビュー »)
山口 晃
8年ぶり、待望の最新作品集。11月26日発売!予約しないと!!

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運慶: リアルを超えた天才仏師 (とんぼの本)
運慶: リアルを超えた天才仏師 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
山本 勉,ヤノベ ケンジ,橋本 麻里,みうら じゅん
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知識ゼロからのキリスト教絵画入門
知識ゼロからのキリスト教絵画入門 (JUGEMレビュー »)
池上 英洋
池上英洋先生が易しく紐解く『聖書』の世界。レビュー→こちら
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芸術家の家: 作品の生まれる場所
芸術家の家: 作品の生まれる場所 (JUGEMレビュー »)
ジェラール=ジョルジュ ルメール,ジャン=クロード アミエル
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フェルメールへの招待
フェルメールへの招待 (JUGEMレビュー »)

不肖・私がフェルメール30作品の解説執筆と全体の編集に携わった一冊です。オールカラーB5版。96ページから成る、これまでにないフェルメールパーフェクトガイドです。主に「フェルメール初心者」に向け丁寧に噛み砕いた表現で綴られているので、美術の専門用語を知らずともフェルメール作品について一通りの知識を得ることが出来ます。

お手に取って頂ければ幸甚です。よろしくお願い致します。
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偽りの来歴 ─ 20世紀最大の絵画詐欺事件
偽りの来歴 ─ 20世紀最大の絵画詐欺事件 (JUGEMレビュー »)
レニー ソールズベリー,アリー スジョ
来歴さえあれば、たとえ贋作でも「ほんもの」になる。詐欺師は驚くべき方法で美術史を捏造した。美術界を震憾させた事件を追うドキュメンタリー。レビュー→こちら
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フェルメールの食卓 暮らしとレシピ (講談社ARTピース)
フェルメールの食卓 暮らしとレシピ (講談社ARTピース) (JUGEMレビュー »)
林 綾野
林綾野さんの待望のフェルメール本!レビュー&インタビュー→こちら
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ヴァチカン物語 (とんぼの本)
ヴァチカン物語 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
塩野 七生,藤崎 衛,石鍋 真澄
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野兎の眼
野兎の眼 (JUGEMレビュー »)
松本 典子
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Vixen 多機能単眼鏡 マルチモノキュラー4X12 1105
Vixen 多機能単眼鏡 マルチモノキュラー4X12 1105 (JUGEMレビュー »)

掌に収まる単眼鏡は、必要なときにサッとポケットなどから取り出して使える便利な、美術館・博物館必須アイテム。
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日本美術のことば案内
日本美術のことば案内 (JUGEMレビュー »)
日高 薫
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日本美術鑑賞の際に、よく出てくる言葉を満載。絵画、彫刻、工芸品などの具体的な写真をふんだんに使い紹介
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