弐代目・青い日記帳 

  
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『美貌のひと』
PHP研究所より刊行となった『美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔』を読んでみました。


美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔
中野京子(著)

内容に関しては「怖い絵展」を大成功に導いた中野京子先生がお書きになられているので、安心二重丸の超折り紙付きですが、さらにマウントしてこの表紙!!

店頭に並んでいると圧倒されます。イワン・クラムスコイ「忘れえぬ女(ひと)」のこの上から目線に目が合うと本を手に取らないわけにはいかなくなります。無視なんてとんでもない!

昔のレコードやCDでやっていた「ジャケ買い」と同じ感覚で、『美貌のひと』をレジまで運んでしまいます。


イワン・クラムスコイ「忘れえぬ女(ひと)」1833年
国立トレチャコフ美術館(モスクワ)

因みにこちらの作品が今年の冬に日本にやって来ます。Bunkamura30周年記念「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア詳しくはこちら

ロシアワールドカップを明け方まで観戦し、重い重い瞼でもこの絵を見たら(たとえ画像でも)ぱっと目が覚めるはずです。さて、中野先生はこの絵に対しどんな解説をなされているのでしょう。最後の最後に登場します。

美貌のひと【目次】

第1章 古典のなかの美しいひと 
第2章 憧れの貴人たち 
第3章 才能と容姿に恵まれた芸術家 
第4章 創作意欲をかきたてたミューズ


4章構成で24人の「美貌のひと」が描かれた背景やエピソードなどと共に紹介されています。女性ばかりだと思われるかもしれませんが、男性も登場します。しかもこんなイケメンが!


アンリ・レーマン「リスト」1839年
カルナヴァレ美術館(パリ)

ハンガリー出身の作曲家フランツ・リストの肖像画です。「古今の著名な作曲家の中でおそらく最も容姿に恵まれた」リスト。

生涯独身を貫いた(と言っても愛人多数…)リストには、所謂「追っかけ」がいたらしく、滅茶苦茶モテたそうです。当たり前ですが。

大概こういう人って性格が最悪だったりするものですが、リストは稼いだお金を寄附に回したりと慈善事業にも積極的で後輩の面倒見もとても良かったそうです。天は二物を与えるものです。時として。


クエンティン・マサイス「醜い侯爵夫人」1513年頃
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)

一方でタイトルからして「醜い」とあるこんな作品も取り上げられているから面白い!

ここでは「美女」とは何ぞやというテーマを軸にこの作品について語られています。果たして中野先生の解釈はどのようなものなのでしょう。


アルテミジア・ロミ・ジェンティレスキ「ユーディトと侍女」1618-19年頃
ピッティ宮殿(フィレンツェ)

ジェンティレスキは17世紀イタリアで活躍した女性画家です。「ホロフェルネスの首を斬るユーディット」など有名な作品を残しています。

ただし、彼女の場合は女性画家であったことに焦点が当てられがちです。上村松園の時代ですら女流画家への偏見や差別は半端なかったのですから、況や17世紀をや。想像に難くありません。

そしてジェンティレスキの場合は我々の想像以上に酷い仕打ちに遭っています。それでも絵筆を置かなかったのですから相当な根性の持ち主です。

三白眼のユーディトは彼女自身で、斬首されたホロフェルネスは彼女を裏切った男の顔ではないかと中野先生は述べられています。「裏切った男を絵で殺す。」


マリー・ローランサン「シャネル」1923年
オランジェリー美術館(パリ)

美術史家であったら取り上げないような作品を紹介してくれるのが中野先生の著書の良い点であり、それが大きな魅力となっています。

まさか、ココ・シャネルが登場するとは思いもしませんでした。文化史家ならではのチョイスです。そしてこれが大変面白いのですから流石です。

今回一番、感心し何度も頷いたのがローランサンの「シャネル」でした。


ボリス・ミハイロヴィチ・クストーディエフ「商人の妻のティータイム」1918年
国立ロシア美術館(サンクトペテルブルク)

日本人の口にもよくあうロシア料理。渋谷にロゴスキーがあったころはよく通ったものです。ピロシキなどと並びメジャーなのが紅茶(ロシアンティー)でしょう。

画面左側にあるサモワールはロシアの紅茶文化の象徴的存在です。それにしてもおかしな持ち方をしていますね。果たしてこれは一体…

ロシアワールドカップで俄然注目度の高まるロシア文化。一枚の絵から学べることはまだまだあります。


美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔
中野京子(著)
美が招くのは幸運か破滅か? 肖像の奥に潜む、秘められたドラマとは。

絵画のなかの美しいひとたちは、なぜ描かれることになったのか。その後、消失することなく愛でられた作品の数々。本書では、40の作品を中心に美貌の光と影に迫る。

――美を武器に底辺からのし上がった例もあれば、美ゆえに不幸を招いた例、ごく短い間しか美を保てなかった者や周囲を破滅させた者、肝心な相手には神通力のなかった美、本人は不要と思っている美、さまざまですが、どれも期待を裏切らないドラマを巻き起こしています。それらエピソードの数々を、どうか楽しんでいただけますよう。(「あとがき」より)

美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔
中野京子(著)

一番新しい中野京子先生の本。絵画のみならず幅広い興味津々のネタ満載です!「ハズレ」なんて存在しません。安心して読み進めて下さい!!

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| 読書 | 22:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
『Pen』〔アートの境界を超えるクリエイティブ集団 チームラボの正体。〕
CCCメディアハウスより刊行となったPen(ペン) 』[アートの境界を超えるクリエイティブ集団 チームラボの正体。]


Pen(ペン) 2018年 7/1 号 [アートの境界を超えるクリエイティブ集団 チームラボの正体。]

6月21日に、チームラボ作品のみの巨大ミュージアム「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」が開館するのに合わせ発売になりました。

アート、プロダクトから街づくりまで、発想と技術力で境界を超えて進化し続ける、チームラボのすべてを徹底解剖しています。常に変化革新をし続けているチームラボの「今」の姿をチェックできます。


チームラボ ボーダレス

チームラボ代表・猪子寿之さんのロングインタビューを掲載。

デザイナー、エンジニア、絵師など多種多様なプロフェッショナルを擁するチームラボ。2001年の設立以来、止まることなく前進し、世界で高い評価を得るようになったいま、猪子さんが目指すものとは? 

チームラボはアート制作だけでなく、ウェブやアプリの開発、そしてオフィスデザインなども手がけていることをご存知ですか? 身近にある、チームラボのさまざまなプロジェクトも紹介されています。



木梨憲武さんとチームラボ代表・猪子寿之さんとの対談も収録、クリエイティブな感性が呼応する必読のトークです。


Pen(ペン) 2018年 7/1 号 [アートの境界を超えるクリエイティブ集団 チームラボの正体。]

6月21日よりいよいよお台場にオープンする「チームラボ ボーダレス」。想像している以上にスゴイことになっていますよ!

そうそう、「バイトル」がデジタルアートミュージアム「EPSON teamLab Borderless」に全国の高校生10万人を無料招待してくれるそうですよ!



バイトルアプリで「EPSON teamLab Borderless」入場用QRコード発行!

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| 読書 | 23:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
『入江明日香作品集  風のゆくえ 生命の真影』
東京美術より刊行となった『入江明日香作品集 風のゆくえ 生命の真影』を読んでみました。


入江明日香作品集 風のゆくえ 生命の真影

入江明日香さん待望の画集です。入江明日香さんについての紹介は割愛しますが、他のだれもがこれまで表現してこなかった非常に蠱惑的な作品を描く作家さんです。

美しい女性や勇ましい仏像を描いた作品は古今東西数多あります。勿論彼女の作品もそれらに間違いなく加えられるものですが、油彩でも水彩でも日本画でもない「独自の技法」により描かれた作品は類例がありません。


入江 明日香 <増長天> 2016年 丸沼芸術の森


入江 明日香 <横浜海航図> 2018年 作家蔵

小さな画像からでもどの独自性を見て取れるかと思います。しかし入江明日香の本当の魅力を知るためには近くで凝視する必要があります。

何故なら、所々「崩れている」からです。

例えばこのように…


遠目で見るととても透明感があり、バランスの取れた色彩に惹かれます。ところが近寄って見るとこのようにセザンヌの塗り残しや、水墨画の余白とも違う「崩れ」に気付きます。

時として、少々グロテスクに映るかもしれません。

しかし、次に頭に浮かぶのは「これは一体どうやって描かれているのか?」という疑問です。


入江 明日香 <多聞天> 2016年 丸沼芸術の森

子の作品などの腕や脚の表現に見られる表現は、たとて本物を間近で目にしてもその技法を知ることは出来ません。手がかりは「ミクスメディア」とキャプションに記されているのみです。

入江明日香作品集 風のゆくえ 生命の真影』では、はじめて公にその独自技法を紹介しているのです。

版画をコラージュするという驚きのその技法を!



和紙に刷った銅版画をコラージュし、水彩絵具などで着色して仕上げる入江明日香オリジナルの技法。もっともその秘密を知っても「なぜ?」「どうなっているの?」という疑問は解消されぬばかりか、より「沼」にハマってしまうことになるだけです。

【目次】

「立ち向かう」
「見つめる」
「ともに在る」
「行き交う」
「飛翔」

入江明日香、創作を語る
・私のミクストメディア 
・私のアトリエ
・私の銅版画

寄稿「ふくよかなカオス〜入江明日香の世界」建畠晢



入江 明日香 <江戸淡墨大桜> 2016年 丸沼芸術の森

入江は、多摩美術大学大学院を卒業後、文化庁が支援する新進芸術家海外研修制度を利用し、フランス・パリにあるアトリエで一版多色刷技法を学びます。

2013年には「PAT in Kyoto・京都版画トリエンナーレ」大賞を受賞。精力的に創作活動を続けながら、積極的に展覧会への出品を重ね今に至ります。まさに『入江明日香作品集 風のゆくえ 生命の真影』の刊行は機が熟した感があります。

入江明日香さんの作品を個展や「ドマーニ明日展」などで目にした方はもちろんですが、初めて彼女の名前を知った方にとってもこの初画集は、とてもお買い得な一冊と言えるでしょう。作品自体は飛ぶように売れてしまい手にすることは困難です。


平成東海道五拾三次。浮世絵風の作品も描いています。

今年(2018年)の秋には作家活動を開始した2005年から最新作までの約70点を紹介する初の展覧会が横浜と京都で開催される予定です。

入江明日香展
横浜眦膕哀ャラリー <8階>  
9月19日(水)〜10月1日(月)

京都眦膕亜7階グランドホール 
10月3日(水)〜10月15日(月)

様々な技法を組み合わせ、色彩豊かに表現された動物・植物・人物をまずは画集でしっかりと予習し、展覧会に臨む準備を今からしておきましょう。

どこか我々とは異なる世界からやってきたような雰囲気を醸し出す作品に満ち溢れた作品集は、何時間でも観ていられます。


入江明日香作品集 風のゆくえ 生命の真影

「美しく咲き誇る花もやがて朽ちていくように形あるものはいつかは滅びる。
 けれどもそれは再生のはじまりでもある。」


コラージュによる独自の版画技法「ミクストメディア」で、風化と再生など相反するものが共存する独特の世界を描き、注目を集めるアーティスト・入江明日香の初の画集。
初期作品から、京都版画トリエンナーレ大賞受賞の「醍醐枝垂桜」などの代表作、2018年制作の最新作まで約75点を掲載。透明感のある色彩で描かれる謎に満ちた造形に魅了される。ミクストメディアや銅版画の制作について紹介する「入江明日香、創作を語る」も必見。


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美術書カタログ「defrag2」
丸善ジュンク堂書店が刊行した美術書カタログ「defrag2」


https://www.maruzenjunkudo.co.jp/

もう入手されましたか。全国の丸善ジュンク堂書店店頭で2018年6月1日から無料で配布しています。

2013年に“書店員が本気で選んだ美術書カタログ”として刊行・無料配布された「defrag」(デフラグ)の第二弾です。
※「defrag」とは断片化した情報を最適化・再配置する、という意味を持つコンピュータ用語で、美術書の世界に生み落とされた書籍たちを、私たちなりに組み上げ、みなさまに出会いとして提供できれば、という思いを込めています。
全国の丸善ジュンク堂書店の書店員86名が選んだ美術書や写真集290タイトルが収録されています。

単なるカタログではなく、7つのカテゴリーに分け紹介されています。

1:知識と思い
2:素材の再評価
3:日々の暮らし
4:拡がるフィールド
5:熱いエネルギー
6:多様な創造者
7:自然との関わり




この他にも書店員さんによるコラムや「美術書を売るということ」と題した鼎談も収録。Amazonなどネットで本を購入する機会が増えた昨今、書店の果たす役割から、昨年最も売れた美術書など多彩なお話が展開されています。

誌面だけではもったいないので、是非丸善ジュンク堂さんでリアルなトークイベントとして開催して欲しいものです。

また、前回の「defrag」同様に、それぞれ本の紹介文に深い愛情を感じます。しっかり読んでそして推しているからこそ心に響くのです。

それにしても290冊も紹介されていると、全くノーチェックだった本がぞろぞろあります。各章から一冊ずつ個人的に今すぐ読みたい!ものを紹介しておきますね。

1:知識と思い

アート・パワー Art Power Boris Groys
ボリス・グロイス (著), 石田 圭子 (翻訳), 齋木 克裕 (翻訳), 三本松 倫代 (翻訳), 角尾 宣信 (翻訳)

2:素材の再評価

ミャオ族の刺繍とデザイン
苗族刺繍博物館 (著)

3:日々の暮らし

ホスピタルギャラリー
板東 孝明 (著), 深澤 直人 (著), 香川 征 (著)

4:拡がるフィールド

奇界遺産
佐藤健寿(著)

5:熱いエネルギー

描かれた病:疾病および芸術としての医学挿画
リチャード・バーネット (著), 中里京子 (翻訳)

6:多様な創造者

デーモンの画家 ミハイル・ヴルーベリ:その生涯と19 世紀末ロシア
植田 樹 (著)

7:自然との関わり

水の生きもの
ランバロス・ジャー(著), 市川 恵里 (翻訳)

出版社の紹介文ではなく、書店員さんの生の声、感覚ににより紹介されているのが、美術書カタログ「defrag2」の一番の魅力です。

是非手に取って読んでみて下さい。


「defrag2」について

・判型/ページ数:A5 / 80ページ
・収録タイトル数:290
・協力出版社数:99社
・選書した書店員の人数:55店舗86名
・配布開始日:2018年6月1日(金)
・配布終了日:各店なくなり次第、配布終了
・配布場所:全国の丸善ジュンク堂書店店頭(文具専門店を除く)

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『国宝の解剖図鑑』
株式会社エクスナレッジより刊行となった『国宝の解剖図鑑』を読んでみました。


国宝の解剖図鑑
佐藤晃子(著)

昨年(2017年)京都国立博物館で開催された「国宝展」では、展示公開された数多くのお宝作品はもとより、国宝新幹線が運行されたり、関連書籍が発売になったりと熱狂的な盛り上がりをみせました。

短い開催期間中に何度も展示替えを行うので、おかげさまで京都へは何度も足を運ぶことに。朝6時ののぞみに飛び乗り、京都でレンタサイクルを借り京博へ。龍光院の曜変天目が観られたことが一番の収穫だったでしょうか。

「国宝展」終了後も、小学館のウィークリーブック『ニッポンの国宝 100』が毎号、美麗な画像と生き生きとしたテキストで話題を集め続けています。


小学館『ニッポンの国宝 100』


必読!【レポート】
小学館「週刊ニッポンの国宝100」編集部に遊びに行ってきました!


さて、人気アートライターの佐藤晃子さんが足かけ2年の歳月を費やし完成した『国宝の解剖図鑑』が先月発売になりました。

現時点でAmazon東洋・日本美術史カテゴリーの堂々1位に輝いている売れに売れている一冊です。

さて、この本のどこに人々を惹き付ける魅力があるのでしょう。ページを開いてみるとそれは一目瞭然!そのポイントは端的でツボをおさえた解説にあります。

国宝というとそれだけで「有難い作品」と認識されるものですが、でもぶっちゃけどうしてこの作品が国宝なのか?どこをどう見たら良いのか?と素朴な疑問もわいてくるものです。

展覧会会場で「国宝」と対面した時に同じような疑問を抱いた方も少なくないはずです。


漢委奴国王印

国宝の解剖図鑑』では、最小の国宝である「金印」も画像を掲載するだけでなく、一円玉と大きさを比較したり、蛇のつまみを拡大してみたり、実際どのように使われていたかを推測してみたりと、見開き一頁に数多のアプローチがなされています。



これは分かりやすいですよね!しかも今まで知りたかったけど聞けずにいたことについても言及されています。

展覧会図録が研究者の論文とすれば、この『国宝の解剖図鑑』は、説明が抜群に上手い先生(日本史)による板書きのようです。

また、作品の形状から一度に全て公開出来ない国宝も多くあります。たとえば応天門の変を題材にした平安時代末期の絵巻物「伴大納言絵巻」などがそれにあたります。


伴大納言絵巻

全3巻からなる長大な絵巻物。展示替えで場面を変えつつ公開するのが常で、一度に観られません。



見開き一頁に全てを凝縮!まるごと国宝「伴大納言絵巻」!!『国宝の解剖図鑑』だからこそ出来る離れ業です。

所蔵美術館から画像を借りて書籍に使うとなると一枚数万円、下手すると数十万円の費用がかかってしまい、結果として本の価格が跳ね上がってしまいます。

解剖図鑑のようにイラストで紹介するなら、文化財ですので問題は全くありません。因みに東京国立博物館所蔵の作品を使うとなるとモノにもよりますが、これだけの費用がかかります。

絵画もそうですが、仏像やお寺など建造物となるとさらに厄介です。


中尊寺金色堂

「中尊寺金色堂」と平泉の世界遺産をめぐる旅

JR東日本のびゅうたびの取材でも堂内の撮影は一切不可でした。まぁ仕方ないですけどね。

でも、『国宝の解剖図鑑』なら問題なし。



中尊寺金色堂の見どころはなんと言ってもその豪華絢爛な堂内装飾にあります。螺鈿細工と蒔絵がふんだんに使われておりまさに極楽浄土が目の前に現れたかのような思いにさせます。

これから中尊寺へ行かれる方にとってこれほど優れた予習テキストはありませんし、行かれたことのある方にも「こうなっていたのか〜」と新たな魅力の発見につながるはずです。

国宝は単なるブームとして扱われるものではありません。この本で教科書では教えてくれない国宝の本当の魅力とその見方についてしっかり学んでおきましょう。

次の展覧会で国宝と対面するのが楽しみで楽しみで仕方なくなるはずです!


国宝の解剖図鑑
佐藤晃子(著)

「国宝の、どこがすごい?」がマルわかり

一度は見たことのある仏像、建築、日本画も、
見かたがわかると100倍楽しい!
国宝約100件の、すごさ・見どころ・知られざる人間模様まで大解剖


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「展覧会を何十倍も楽しむために心がけたい5つの秘訣。」

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【展覧会レビュー】
「国宝 雪松図と花鳥 美術館でバードウォッチング」
「上原コレクション名品選」
「セーヴル、創造の300年」
「パリ・グラフィック」
かみさんが選ぶ「2017年 展覧会ベスト10」
プロが選ぶ「2017年 ベスト展覧会」
読んでおきたい10冊のアート関連本

パリ行って来ました
オランダ行って来ました
 

BLUE HEAVEN(本館)

『文藝春秋』に寄稿しました。

『AERA』に載りました。

「マウリッツハイス美術館展公式ガイドブック」編集・一部執筆しました

「ザ・シネマ」に寄稿しました。

トークショーに出演しました

日経に掲載されました

朝日新聞に掲載されました

再び日経に掲載されました

「美連協ニュース」寄稿

『アートコレクター』で紹介されました

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江戸の献立 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
福田 浩,松井 今朝子,松下 幸子
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日本美術全集2 法隆寺と奈良の寺院 (日本美術全集(全20巻))
日本美術全集2 法隆寺と奈良の寺院 (日本美術全集(全20巻)) (JUGEMレビュー »)
長岡 龍作
法隆寺金堂内陣は、普段は大変暗い上に太い円柱に加え、金網が廻らされており、その詳細はなかなか見ることができません。今までに撮影された写真も鮮明さということでは満足のゆくものではありませんでした。今回は最新の撮影技術により、南面(正面)のみならず、北面(背面)からも撮影。その結果、全く見たことがない写真を目の当たりにすることになりました。仏像の質感と量感、豊かな色彩に感嘆し、感動をおぼえる一冊となっています。
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山口晃 大画面作品集
山口晃 大画面作品集 (JUGEMレビュー »)
山口 晃
8年ぶり、待望の最新作品集。11月26日発売!予約しないと!!

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運慶: リアルを超えた天才仏師 (とんぼの本)
運慶: リアルを超えた天才仏師 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
山本 勉,ヤノベ ケンジ,橋本 麻里,みうら じゅん
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知識ゼロからのキリスト教絵画入門
知識ゼロからのキリスト教絵画入門 (JUGEMレビュー »)
池上 英洋
池上英洋先生が易しく紐解く『聖書』の世界。レビュー→こちら
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芸術家の家: 作品の生まれる場所
芸術家の家: 作品の生まれる場所 (JUGEMレビュー »)
ジェラール=ジョルジュ ルメール,ジャン=クロード アミエル
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フェルメールへの招待
フェルメールへの招待 (JUGEMレビュー »)

不肖・私がフェルメール30作品の解説執筆と全体の編集に携わった一冊です。オールカラーB5版。96ページから成る、これまでにないフェルメールパーフェクトガイドです。主に「フェルメール初心者」に向け丁寧に噛み砕いた表現で綴られているので、美術の専門用語を知らずともフェルメール作品について一通りの知識を得ることが出来ます。

お手に取って頂ければ幸甚です。よろしくお願い致します。
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偽りの来歴 ─ 20世紀最大の絵画詐欺事件
偽りの来歴 ─ 20世紀最大の絵画詐欺事件 (JUGEMレビュー »)
レニー ソールズベリー,アリー スジョ
来歴さえあれば、たとえ贋作でも「ほんもの」になる。詐欺師は驚くべき方法で美術史を捏造した。美術界を震憾させた事件を追うドキュメンタリー。レビュー→こちら
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フェルメールの食卓 暮らしとレシピ (講談社ARTピース)
フェルメールの食卓 暮らしとレシピ (講談社ARTピース) (JUGEMレビュー »)
林 綾野
林綾野さんの待望のフェルメール本!レビュー&インタビュー→こちら
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ヴァチカン物語 (とんぼの本)
ヴァチカン物語 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
塩野 七生,藤崎 衛,石鍋 真澄
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野兎の眼
野兎の眼 (JUGEMレビュー »)
松本 典子
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Vixen 多機能単眼鏡 マルチモノキュラー4X12 1105
Vixen 多機能単眼鏡 マルチモノキュラー4X12 1105 (JUGEMレビュー »)

掌に収まる単眼鏡は、必要なときにサッとポケットなどから取り出して使える便利な、美術館・博物館必須アイテム。
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日本美術のことば案内
日本美術のことば案内 (JUGEMレビュー »)
日高 薫
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日本美術鑑賞の際に、よく出てくる言葉を満載。絵画、彫刻、工芸品などの具体的な写真をふんだんに使い紹介
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