弐代目・青い日記帳 

  
TB&リンク大歓迎です!
『色は語る』
大和書房より刊行となった『色は語る 色彩と心理の不思議な関係を読む』を読んでみました。


色は語る 色彩と心理の不思議な関係を読む
山脇 惠子 (著)

心理カウンセラーで芸術療法士として活躍されている山脇惠子氏が、色彩と心理の関係を親しみやすい観点から読み解いている一冊です。

テクノロジーがいくら発展し我々を取り巻く環境は大きく変化しても、身の回りにある色は1000年前とさほど大きな違いはありません。

大化の改新より前に制定された「冠位十二階」も色の違いで地位を現していたように、色が有するイメージは政治的な場面から身近な生活に至るまで、ありとあらゆるところに存在します。


「冠位十二階」冠の色の諸説

色は語る』では、色別にそれぞれの色が歴史的にどのように捉えられてきたかを分かりやすく解説しています。

【目次】
はじめに
序章:「色彩心理」は単純じゃなくって
第1章:赤
第2章:黄
第3章:茶
第4章:緑
第5章:青
第6章:紫
第7章:ピンク
第8章:白・灰・黒



東山魁夷「白馬の森」

青い日記帳と題し15年以上もブログを書いているとことさら青色に対する思い入れは強く第5章からいきなり読んでしまったのですが、これがとっても面白いのです!

サッカー日本代表のユニフォーム(サムライブルー)の話から正倉院宝物や清少納言の『枕草子』、はたまた食欲を減退させる色である青の話と実に多岐にわたり、様々な話題がテンポよく取り上げられています。

その中にはピカソの「青の時代」やラファエロやフェルメールの青といった絵画作品にまつわる話にも多くページが割かれており、美術ファンにとっては嬉しい一冊となっています。


アンリ・マティス「食卓ー赤のハーモニー」

マティスの有名なこの絵から画家としてのマティス自身の心情心理を読み説くくだりは、美術史家の視点とは違い、とても新鮮な印象を与えてくれました。


マイスター・フランケ「キリストの降臨」

キリスト教の信仰には、太古からあった「自然崇拝」が見え隠れしているという指摘も「緑」の章を読み進めていくと、なるほど〜と納得させられるものがあります。

Ingressでは、青陣営(レジスタンス)ではなく、緑陣営(エンライテンド) に所属している自分なので、第4章が最も興味深く、いちいち頷きながら読み進めることが出来ました。


Enlightened(エンライテンド) 緑陣営チーム - 覚醒派

古今東西の芸術、宗教、歴史そして身の回りの品々まで幅広く色を軸にして捉えている『色は語る』を読むと、普段見慣れた街並みも明日から違って見えるはずです。

文庫本サイズでオールカラー、絵画だけでなく美しい花や食べ物など写真も盛りだくさんです。


色は語る 色彩と心理の不思議な関係を読む
山脇 惠子 (著)

色――それは人類にとって常に重要なものであり続けたツールである。
生命の歴史のなかで、「色彩認識」はなぜ、どのようにしてヒトにもたらされたのか。猜雑な目瓩悗凌焚修髻△気泙兇泙奮囘戮らみつめるとともに、古今東西、時の権力者、貴族社会、大衆文化が創りあげてきた様々な「色のイメージ」を豊富なエピソードで綴り、そこに秘められた欲情、見栄、狂気といった人間心理の深淵を読み解く。
「色彩心理」の新たな楽しみを案内!



色は語る』小口部分も色分けされています!

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4729

JUGEMテーマ:アート・デザイン



| 読書 | 21:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
『「値段」で読み解く 魅惑のフランス近代絵画』
株式会社幻冬舎メディアコンサルティングより刊行となった『「値段」で読み解く 魅惑のフランス近代絵画』を紹介します。


「値段」で読み解く 魅惑のフランス近代絵画
盒 芳郎 (著)

誰しもがきになる「値段」を切り口にした新しい絵画の見方を知ることで、絵画をより深く鑑賞することができるようになる一冊です。

2015年2月10日、ゴーギャンの油絵「いつ結婚するの」が、史上最高額――約3億ドル(当時の為替レート換算で約355億円)もの高値――で落札されて世間の注目を集めました。

もちろん、高額で取引されているのはゴーギャンばかりではありません。セザンヌやピカソ、モディリアーニなどの絵画も、それぞれ200億円以上の価格で売買されています。

この4人はいずれも19世紀から20世紀にかけて活躍した画家です。そして4人とも、フランスのパリに居を構えていました。



「値段」で読み解く 魅惑のフランス近代絵画
【目次】
Chapitre.1 「絵画の値段」はどうやって決まるのか?
Chapitre.2 オークションで数百億円の高値がつく
Chapitre.3 モネ
Chapitre.4 ルノワール
Chapitre.5 セザンヌ
Chapitre.6 ゴーギャン
Chapitre.7 ゴッホ
Chapitre.8 マティス
Chapitre.9 ピカソ
Chapitre.10 ユトリロ
Chapitre.11 モディリアーニ
Chapitre.12 藤田嗣治
Chapitre.13 シャガール
Chapitre.14 「本物の一枚」を手に入れた者だけが知る、プライスレスな価値




フランス近代にあって「芸術の都」と呼ばれたパリ――そこは世界の芸術の中心地で、数多くの画家たちが切磋琢磨する場所でした。

セザンヌ、モネ、ルノワール、ゴーギャン、ゴッホ、マティス、ピカソ、ユトリロ、モディリアーニ、藤田嗣治、シャガール……パリを舞台に活躍したのは、いずれも綺羅星のような巨匠たちです。

二度にわたる世界大戦で疲弊しきった人々は芸術作品に癒しを求め、芸術家たちもまた世間の要請に応えるように数多くの傑作を世に送り出しました。これらフランス近代の作品群は、現代の絵画マーケットで高く評価されています。


アメデオ・モディリアーニ「横たわる裸婦」
2015年、ニューヨークのクリスティーズで約1億7040万ドル(約209億円)で落札された。

絵を描く人は近代以前にも数多くいましたが、彼らは誰かの依頼で職業的に肖像画などの絵を描く「職人(アルチザン)」でした。今日私たちが「画家」という言葉を聞いてイメージするような、絵画を通じて自己表現を行う「芸術家(アーティスト)」という概念は、近代フランスにおいて誕生したのです。

画家が職人として“制作”をしているのか、それとも芸術家として“表現”をしているのか――そのスタンスの違いは、成果物としての絵画にも大きな変化をもたらしました。

現在、芸術作品である絵画を商品として売買することができるようになったのも、すべては19世紀後半のフランスにおける近代絵画の隆盛があったからです。

フランス近代絵画は、現代におけるモダン・アートの源流であると同時に、絵画芸術のピークだったのです。



ところが、いかに人気のある画家であっても、作品への評価は時代によって異なります。実はひとりの画家の低迷期から絶頂期まで――絵画の価格を見れば、その人生の起伏を如実に読み解くことができるのです。

「値段」で読み解く 魅惑のフランス近代絵画』では、「値段」を切り口にした新しい絵画の見方を提案していきます。絵画に値段が付く仕組みや、市場で評価される絵画の共通点、フランス近代絵画ならではの傾向……これらを知ることで、絵画をより深く鑑賞することができるようになるはずです。


「値段」で読み解く 魅惑のフランス近代絵画

モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ、マティス、ピカソ、ユトリロ、モディリアーニ、藤田嗣治、シャガール……巨匠たちの画風の変遷を「作品の値段」から読み解く


Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4708

JUGEMテーマ:アート・デザイン



| 読書 | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
『MOE (モエ) 2017年6月号』ひとめぼれする展覧会
白泉社より刊行となった『MOE (モエ) 2017年6月号』を読んでみました。


MOE (モエ) 2017年6月号

その年に開催される展覧会をまとめて紹介する雑誌の売れ行きが良いそうです。自分も何冊か購入し絶対に見逃せない展覧会には付箋をつけたりしています。

各社から春から夏にかけて開催される展覧会情報をまとめた本は既に出ていますが、今回紹介する『MOE (モエ) 2017年6月号』はそれらとテイストが一味も二味も違います。

特集のタイトルは「ひとめぼれする展覧会」!

網羅的にこれから開催される大小の展覧会を紹介するのではなく、映画『この世界の片隅に』で声優も務めた女優ののんさんと、びじゅチューン!(NHK)でお馴染みの井上涼さんが登場しお勧めの展覧会をナビゲートしています。



展覧会情報と読み物がいい塩梅にミックスされ両立しています。二人が語る美術展の楽しみ方は必読です。

また例えばブリューゲル「バベルの塔」展を紹介する際にも絵本作家のヒグチユウコさんに「もう一つのバベルの塔」やボスの原画をもとにしたオリジナル作品を描いてもらっていたりと、他の本とは違う魅力ある紙面作りとなっています。

【目次】
第1幕 おすすめ美術展
・のんちゃんが 井上涼さんに美術展の楽しみ方を教わりました
・井上涼さんが、新作「びじゅチューン! 」をつくるとしたら?
・ブリューゲル「バベルの塔」展
・ヒエロニムス・ボス
・ヒグチユウコさんが描く もう1つの「バベルの塔」
・ヒグチユウコさん描きおろし! 「バベルの塔」展にズームイン! !
・ボスの故郷はカエルの国!? 中世の町デン・ボスへ
・まるで動く絵画の中!? ブリューゲル街道へ
・「バベルの塔」を所蔵するボイマンス美術館へ
・ミュシャ展
・アルチンボルド展

第2幕 おすすめ絵本展
・のんちゃんもひとめぼれする絵本展
・エリック・カール展
・エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展
・奈良美智がつくる 茂田井武展 夢の旅人
・ウォルター・クレインの本の仕事展
・チェコ絵本をめぐる旅展
・ブラティスラヴァ世界絵本原画展


奈良美智さんまで登場するとは驚きですよね。でもそれだけでなはくベルギーやオランダまでこの号のために取材にしっかりと行っているのです。


謎解きミステリーツアー:ベルギー・ブリューゲル編

ブリュッセルやブリュージュで今でも見られるブリューゲルの絵画の世界を求め旅しています。もちろんボイスマン美術館へも!贅沢だ〜


とじこみふろくは「ブリューゲル&ボスのきもかわモンスターシール

とにかく読み応え満点の『MOE (モエ) 2017年6月号』これは買いですよ!正直ちゃちゃっといい加減な作りの雑誌も存在する中で、こうした丁寧な仕事をしている雑誌は貴重です。

展覧会が終わった後でも捨てられない内容ぎっしりの一冊です。

そうそう、別冊付録は「おすすめ全国展覧会ガイド2017」


2017年展覧会&美術館クーポンも付いています。

書評欄で『カフェのある美術館』も紹介して下さるなど嬉しいことばかり。

迷うことなく「買い」です!


MOE (モエ) 2017年6月号

MOE編集部が厳選した
ひとめぼれする展覧会

2017年は、空前絶後の展覧会イヤー。
あなたをふしぎの国へと誘ってくれる世界の名画がぞくぞくやってきます!
じっくり愛でたい、あの名作絵本の原画も大集合。
のんちゃんと、NHK Eテレ「びじゅチューン! 」でおなじみの井上涼さんが、展覧会ワンダーランドへお連れします!



ぶらぶら美術・博物館 プレミアムアートブック 2017‐2018 (エンターブレインムック)

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4703

JUGEMテーマ:アート・デザイン



| 読書 | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
『ブリューゲルの世界』
新潮社より刊行された『ブリューゲルの世界』(とんぼの本)を読んでみました。


ブリューゲルの世界』(とんぼの本)
森洋子 (著)

ボイスマン美術館所蔵のブリューゲル「バベルの塔」が現在、東京都美術館で公開中です。今年前半の絶対に見逃せない西洋美術の展覧会だけあって始まったばかりですが、多くの方で賑わっています。

ブリューゲル「バベルの塔」展

以前もお知らせした通り、この展覧会の公式ガイドブックのお手伝いを少しだけさせて頂きました。手伝った者が言うのもなんですが、よくまとまっておりとてもお買い得の一冊です。


ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展公式ガイドブック (AERAムック)

「バベルの塔」展にはブリューゲルの油彩画は1点のみの出展ですが、それではブリューゲル(子孫ではなく初代ブリューゲル)の油彩画は一体何点ほど世界にあるかご存知でしょうか。

フェルメールが35,6点でかなり少ない印象を受けます。しかしそれとあまり大差がないのがブリューゲル作品なのです。

現在真筆とされるブリューゲル作品とされるのは全部で41点しかありません。その中には新発見の「聖マルティンのワイン祭り」も含まています。


ピーテル・ブリューゲル「キリストと姦通女」1565年
ロンドン、コートールド・ギャラリー

ブリューゲルの世界』では真筆41点全てを図版と解説付きで紹介しているのは当然のこと。他にも様々な見地から今なお謎多き画家ブリューゲルの秘密に迫ります。

「バベルの塔」展に合わせ類書がかなり出ておりそれぞれ面白く新しい知見をもたらしてくれますが、それらの中でも今回紹介している『ブリューゲルの世界』は質的に最も充実した内容となっています。



ヒエロニムス・ボスが没した10年のちにブリューゲルは生まれています。よって生前直接の関係はありませんでしたが、それよりも濃い「師弟関係」「影響関係」が築かれていることを著者の森洋子氏が一目でわかるよう図で説明して下さっています。

日本におけるブリューゲル研究の第一人者である50年にわたり研究を続けていらっしゃる森先生だかこそ書けることがぎっしり詰まっています。

41点の作品も単に時代順に紹介するのでななく、5つのジャンル(テーマ)ごとに見て行く手法を採っています。「生涯」「広場の世界」「聖書の世界」「農民の世界」「寓意画の世界」

第1章 アントワープからブリュッセルへ―ブリューゲル40数年の軌跡
第2章 広場のブリューゲル―諺・祝祭と禁欲・子供
第3章 聖書の世界―ヒエロニムス・ボスなど先人画家への挑戦
第4章 農民の季節の仕事と楽しみ
第5章 ブリューゲルは語る―寓意画の世界


「農民画家」とのイメージが強いブリューゲルですが、最も多く描いたのは宗教画、聖書の世界です。「カトリック教徒ブリューゲル」はその意味でも必読かと。



ブリューゲルの諺×江戸の諺絵図

以前、Bunkamuraで開催されたブリューゲルの展覧会時に監修を務められすごいテキスト量の図録を書かれた森先生。後日明治大学へお邪魔した際に諺とりわけ日本の諺との比較対比について色々とお話を聞かせて頂いたことを今でも鮮明に覚えています。

こうした一目でわかる形で示して下さるとは、何とも嬉しい限り。

今回、とんぼの本にしてはページ数も多く分厚くなっています。それはひとえに森先生の語りつくせぬブリューゲル愛がそうさせたものに違いありません。

イタリアルネサンス絵画よりも、フランドル絵画の方が我々日本人にとっては親しみやすことをあらためて教えてくれると共に、名前は知っていながらもその作品についてはほとんど知らないブリューゲルという大画家について学ぶ絶好のチャンスです。

今後しばらくはこの本以上のブリューゲル本は出ないはずです。まずは手に取ってみて下さい。絶対欲しくなりますよ。


ブリューゲルの世界』(とんぼの本)
森洋子 (著)

広場で遊びに熱中する子どもたち。雄大な自然のなかで、労働にいそしむ農民たち。そして、群衆のなかに埋没する聖書の主人公―。あっと驚く構図に超細密技法で、16世紀フランドルの人々の営みを写し取った画家ピーテル・ブリューゲル。その全真筆41点を、5つの切り口で世界的研究者が徹底解説。新発見の『聖マルティンのワイン祭り』や油彩画のルーツとなった版画作品、その人脈や信仰心、五世代にわたる一族の活躍などについても触れた、ブリューゲルの全画業に迫る最新版にして決定版。

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4692

JUGEMテーマ:アート・デザイン



| 読書 | 23:13 | comments(0) | trackbacks(1) |
『池田学 the Pen』
青幻舎より刊行となった『池田学 the Pen』を読んでみました。
http://www.seigensha.com/


池田学 the Pen
池田学(著)

池田学(1973-)さんについては、このブログでも何度も取り上げて来ましたし、ここ数年の認知度はずば抜けたものがあるので、あらためて紹介する必要もありません。

極細(1m)のペンで一日に描けるのはほんのわずか。文庫本一冊分くらいしか描き進めることが出来ません。

それは、筆が遅いのではなくあまりにも緻密で描き込みが異常だからです。


池田学《興亡史》 2006年
高橋コレクション

縦横2mもある大きな大きな作品。これを描き上げるまでに要した日数は…一年どころでは済まないことが容易に計算できます。

展示会場で双眼鏡を用いて観たとしても、細部まで観ることは不可能です。自分も何度か実際に拝見したことありますが、今回『池田学 the Pen』で初めて具体的に何が描かれているのかを知ったところが数多ありました。


興亡史》(部分)

この画集ではふんだんに拡大画像も掲載されています。これなど観るとまるで「バベルの塔」の一部分を見ているかのように思えてきます。

下書きもしないでその日のフィーリングで思い付いたことを付け足しながら画面を構築していく池田学さんの制作スタイルは誰も真似したくても真似できないものがあります。

トークショーなどではとても饒舌に色々とお話ししてくれる池田さんらしく『池田学 the Pen』でも画面細部に描いた秘密を著者自ら解説している点もユニークです。



巨大な作品を何年もかけて描くだけでなく、池田学さんの魅力は小品にもあらわれています。山登りが好きで自然に接していることに喜びを感じる池田さんらしく、自然界の動物や昆虫たちをまるで友人のように生き生きと描いています。

20年の間に描いた作品の中から自選100点を収録。著者自身が切り取った"部分拡大"を多数掲載し、実作品では把握しきれない細部まで堪能出来る一冊です。

尚、『池田学 the Pen』自身もサイズが通常の本(画集)よりもかなり大きな特殊サイズを採っています。

出身地である佐賀(佐賀県立美術館)で今年の1月20日〜3月20日まで行われた同タイトルの展覧会は記録的な入場者数を数えたそうです。

金沢21世紀美術館と日本橋眦膕阿愃8綵箍鵑靴泙后覆燭世掘東京展では一部の大作は展示されません。観に行かれるなら金沢です。)


池田学展 The Pen ー凝縮の宇宙ー

会期:2017年4月8日(土)〜7月9日(日)
会場:金沢21世紀美術館
https://www.kanazawa21.jp/

極めて細いペン先から壮大な世界を描き出すアーティスト、池田学(1973-)。1日に握りこぶしほどの面積しか描くことができないという画面は、緻密な描写や壮大な構成によって裏打ちされた、現実を凌賀(りょうが)するかのような異世界の光景を現出させ、米国をはじめ世界的に大きな評価を得ています。本展は、池田の画業の全貌を紹介する、初めての大規模な個展です。中でも米国ウィスコンシン州のチェゼン美術館の滞在制作プログラムにより3年にわたって制作された新作《誕生》は必見です。

展覧会へ行った方はもちろん買わざるを得ない図録であり、観に行けない方にとっても大変貴重な池田学さんの作品の魅力を知る最良の一冊です。

個人的に嬉しかったことは、自分が所蔵している池田さんの作品が掲載されていることです。展覧会にも貸し出し中です!


池田学 the Pen
池田学(著)

1ミリ以下のペン先が生み出す巨大宇宙!
過去最大(3×4m)の最新作と自選100点収録。画業20年記念、待望の決定版



美術手帖 2017年4月号

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4675

JUGEMテーマ:アート・デザイン



| 読書 | 22:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
編集・執筆を務めた『カフェのある美術館 素敵な時間を楽しむ』(世界文化社)が2月18日に発売になります。


青い日記帳(編集)『美術展の手帖』小学館より発売中です。


青い日記帳「出前ブログ」連載中


gooいまトピ連載中

朝日マリオン・コム「ぶらり、ミュージアム」


山下裕二&井浦新トークショー


青い日記帳コラボグッズ

「展覧会に出かける前に準備しておきたい5つのこと。」

「展覧会を何十倍も楽しむために心がけたい5つの秘訣。」

フェルメールへの招待
國學院大學文学部教授の小池寿子先生監修。不肖私(Tak)が編集と一部執筆しました。詳細はこちら

【展覧会レビュー】
山口晃 平等院養林庵書院奉納襖絵
ゴッホの幻の「ヒマワリ」
黒田記念館リニューアルオープン
日本美術ちらし寿司
「オスカー・ニーマイヤー展」
「ディン・Q・レ展:明日への記憶」
特別展「白鳳」
「森本美由紀展」
「クレオパトラとエジプトの王妃展」
「メカニックデザイナー 大河原邦男展」
「青樹うめ展」開催!
「藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美」
「伝説の洋画家たち 二科100年展」
「動きのカガク展」
「ボルドー展」
「シカゴ ウェストンコレクション 肉筆浮世絵」開催!
「芸術の秋」、「琳派の秋」。
特別展「蔵王権現と修験の秘宝」
「teamLab Exhibition, Walk Through the Crystal Universe」
特別展「生命大躍進」
「SHIBUYA」
「琳派と秋の彩り」
「箱根で琳派 大公開〜岡田美術館のRIMPAすべて見せます〜」
あなたは五姓田義松を知っていますか?
「風景画の誕生展」
「国宝 一遍聖絵」が全巻全段展示されます!
美術館でコスプレ!
Ingress(イングレス)でミュージアム巡り。
2015年、都内で観られる西洋絵画の展覧会
プロが選ぶ「2014年 ベスト展覧会」
かみさんが選ぶ「2014年 ベスト展覧会」
2014年 展覧会ベスト10


パリ行って来ました
オランダ行って来ました
 

BLUE HEAVEN(本館)

『文藝春秋』に寄稿しました。

『AERA』に載りました。

「マウリッツハイス美術館展公式ガイドブック」編集・一部執筆しました

「ザ・シネマ」に寄稿しました。

トークショーに出演しました

日経に掲載されました

朝日新聞に掲載されました

再び日経に掲載されました

「美連協ニュース」寄稿

『アートコレクター』で紹介されました

Yahoo!カテゴリ絵画に登録されました

+ CATEGORIES
moon phases
 
   
+RECOMMEND
  
ロマネスク美術革命 (新潮選書)
ロマネスク美術革命 (新潮選書) (JUGEMレビュー »)
金沢 百枝
11~12世紀のロマネスクこそは、ヨーロッパ美術を大きく塗りかえる「革命」だった。宮廷文化から民衆文化への流れのなかで、知識より感情を、写実よりかたちの自由を優先する新たな表現が、各地でいっせいに花ひらく。古代ギリシア・ローマやルネサンスだけがスタンダードではない。モダン・アートにも通じる美の多様性を、豊富な図版を例に解きあかす。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
若冲の描いた生き物たち
若冲の描いた生き物たち (JUGEMレビュー »)
小林 忠,小宮 輝之,湯浅 浩史,佐々木 猛智,本村 浩之,秋篠宮 文仁
若冲と学研がコラボした画期的な若冲本!レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
叢 小田康平の多肉植物
叢 小田康平の多肉植物 (JUGEMレビュー »)
小田 康平
「人の間にあるサボテン−自由な美しさ、見たことのないトーン。自然と人との関わり、その不思議を小田康平さんは知っている。とても豊かだ」レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
現代アート探偵ゲンダイチコースケの事件簿『銀髪の賢者と油之牝狗』(ぎんぱつのけんじゃとあぶらのビッチ)
現代アート探偵ゲンダイチコースケの事件簿『銀髪の賢者と油之牝狗』(ぎんぱつのけんじゃとあぶらのビッチ) (JUGEMレビュー »)
岡田 裕子,阿部 謙一,松下 学
現代美術家岡田裕子が主宰、会田誠顧問による謎の人形劇団「劇団★死期」の伝説の公演を小説化。アートの知識を楽しく学べる児童文学。

+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
名画のネコはなんでも知っている
名画のネコはなんでも知っている (JUGEMレビュー »)
井出 洋一郎
ゴッホ、ミレー、ゴーギャン、ゴヤ、ルノワール、歌麿、北斎、国芳などの天才画家たちの思想を、まさかのネコ目線でひも解く、新感覚な名画解説書。
+RECOMMEND
  
美術館で働くということ 東京都現代美術館 学芸員ひみつ日記 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
美術館で働くということ 東京都現代美術館 学芸員ひみつ日記 (メディアファクトリーのコミックエッセイ) (JUGEMレビュー »)
オノユウリ
アートに囲まれて働く美術館学芸員。優雅な職業のイメージだけど、実際は日々、ドタバタの連続なのです!? 展覧会の舞台裏から、学芸員のお仕事のリアルまで。美術館の知られざる一面を描くコミックエッセイ!
+RECOMMEND
  
九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史 (角川選書 556)
九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史 (角川選書 556) (JUGEMレビュー »)
山本 聡美
腐敗し白骨化してゆく亡骸の様子を克明に描く「九相図」。仏教とともに伝来し、日本に深く根を下ろしたこの図像には、生と死、そして肉体の無常をめぐるいかなる想いが秘められているのか。豊富な図版とともに探る。
+RECOMMEND
  
千年の翼、百年の夢 豪華版 (ビッグコミックススペシャル)
千年の翼、百年の夢 豪華版 (ビッグコミックススペシャル) (JUGEMレビュー »)
谷口 ジロー
ルーヴル美術館とビッグコミックオリジナルの共同企画。オールカラー豪華版。
+RECOMMEND
  
美術館のなかのひとたち(1) (バンブーコミックス)
美術館のなかのひとたち(1) (バンブーコミックス) (JUGEMレビュー »)
黒田 いずま
美術館で働く学芸員の近江さん。個性豊かなメンツが解説、展示、監視などの仕事を通して、日々様々な工夫をしながら楽しく来館者をお出迎えする日常をユーモラスかつ鋭いツッコミで描いた作品。
+RECOMMEND
  
PENTAX Papilio 6.5×21 双眼鏡
PENTAX Papilio 6.5×21 双眼鏡 (JUGEMレビュー »)

普段は単眼鏡で済ませていますが、どうしても隅々まで観たい作品の場合はこの双眼鏡を使ってます。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
西洋美術史入門・実践編 (ちくまプリマー新書)
西洋美術史入門・実践編 (ちくまプリマー新書) (JUGEMレビュー »)
池上 英洋
美術史の実践方法が最後にまとめられています!世界が変わる、名画の見方。前作「西洋美術史入門」からさらに一歩奥へ。池上英洋 著

レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
ウォーターハウス夢幻絵画館 (ToBi selection)
ウォーターハウス夢幻絵画館 (ToBi selection) (JUGEMレビュー »)
川端 康雄,加藤 明子
夏目漱石をイチコロにしたウォーターハウスの文学性と蠱惑的な魅力を余すところなく紹介!

レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
池永康晟画集 君想ふ百夜の幸福
池永康晟画集 君想ふ百夜の幸福 (JUGEMレビュー »)
池永康晟
日本画の異才“池永康晟”がベールを脱ぐ!

レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
すゞしろ日記 弐
すゞしろ日記 弐 (JUGEMレビュー »)
山口 晃
画家・山口晃のエッセー漫画第2弾。

面白きことも無き世を、面白く!

画家・山口晃の“どーでもいいけど楽しげなこと”満載
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
OLYMPUS ダハプリズム防水単眼鏡 ギャラリースコープ Monocular I 6×16
OLYMPUS ダハプリズム防水単眼鏡 ギャラリースコープ Monocular I 6×16 (JUGEMレビュー »)

観劇・美術鑑賞・セミナーなどの知的シーンや、コンサート会場・ファッションショーなどで大活躍!
軽いのでいつも持ち歩いています。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
モチーフで読む美術史 (ちくま文庫)
モチーフで読む美術史 (ちくま文庫) (JUGEMレビュー »)
宮下規久朗
宮下規久朗先生の最新刊!絵画に描かれた代表的な「モチーフ」を手掛かりに美術を読み解く、画期的な名画鑑賞の入門書。カラー図版150点を収録した文庫オリジナル。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
日本美術図解事典―絵画・書・彫刻・陶磁・漆工
日本美術図解事典―絵画・書・彫刻・陶磁・漆工 (JUGEMレビュー »)

「これ一冊で日本美術を鑑賞する際の知識が全て揃う」
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
アイテムで読み解く西洋名画
アイテムで読み解く西洋名画 (JUGEMレビュー »)
佐藤 晃子
西洋絵画を鑑賞する際に必要となる宗教画,神話画の50のアトリビュートを紹介。ありそうで無かった絵画ファン待望の一冊。
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
美術鑑賞手帳
美術鑑賞手帳 (JUGEMレビュー »)

美術鑑賞の楽しみをさらに広げるこれまでになかった手帳です。ミニガイドと書き込み式の鑑賞の記録ページが一緒に。

自分もお手伝いさせて頂きました。レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
画家の食卓
画家の食卓 (JUGEMレビュー »)
林 綾野
画家たちが楽しんだ26のレシピを再現。クレー、フェルメール、セガンティーニ、メムリンクの暮らしと創作現場を巡る旅。
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
美術品はなぜ盗まれるのか: ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い
美術品はなぜ盗まれるのか: ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い (JUGEMレビュー »)
サンディ ネアン
とかく扇情的に扱われる美術品盗難。だが実際は、麻薬や犯罪に絡む危険な裏社会と結びつく場合が多い。事件に巻き込まれた学芸員の立場からその実態を訴え、問題点を考察する一書。 レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
江戸の献立 (とんぼの本)
江戸の献立 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
福田 浩,松井 今朝子,松下 幸子
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
日本美術全集2 法隆寺と奈良の寺院 (日本美術全集(全20巻))
日本美術全集2 法隆寺と奈良の寺院 (日本美術全集(全20巻)) (JUGEMレビュー »)
長岡 龍作
法隆寺金堂内陣は、普段は大変暗い上に太い円柱に加え、金網が廻らされており、その詳細はなかなか見ることができません。今までに撮影された写真も鮮明さということでは満足のゆくものではありませんでした。今回は最新の撮影技術により、南面(正面)のみならず、北面(背面)からも撮影。その結果、全く見たことがない写真を目の当たりにすることになりました。仏像の質感と量感、豊かな色彩に感嘆し、感動をおぼえる一冊となっています。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
山口晃 大画面作品集
山口晃 大画面作品集 (JUGEMレビュー »)
山口 晃
8年ぶり、待望の最新作品集。11月26日発売!予約しないと!!

+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
運慶: リアルを超えた天才仏師 (とんぼの本)
運慶: リアルを超えた天才仏師 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
山本 勉,ヤノベ ケンジ,橋本 麻里,みうら じゅん
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
知識ゼロからのキリスト教絵画入門
知識ゼロからのキリスト教絵画入門 (JUGEMレビュー »)
池上 英洋
池上英洋先生が易しく紐解く『聖書』の世界。レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
芸術家の家: 作品の生まれる場所
芸術家の家: 作品の生まれる場所 (JUGEMレビュー »)
ジェラール=ジョルジュ ルメール,ジャン=クロード アミエル
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
フェルメールへの招待
フェルメールへの招待 (JUGEMレビュー »)

不肖・私がフェルメール30作品の解説執筆と全体の編集に携わった一冊です。オールカラーB5版。96ページから成る、これまでにないフェルメールパーフェクトガイドです。主に「フェルメール初心者」に向け丁寧に噛み砕いた表現で綴られているので、美術の専門用語を知らずともフェルメール作品について一通りの知識を得ることが出来ます。

お手に取って頂ければ幸甚です。よろしくお願い致します。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
偽りの来歴 ─ 20世紀最大の絵画詐欺事件
偽りの来歴 ─ 20世紀最大の絵画詐欺事件 (JUGEMレビュー »)
レニー ソールズベリー,アリー スジョ
来歴さえあれば、たとえ贋作でも「ほんもの」になる。詐欺師は驚くべき方法で美術史を捏造した。美術界を震憾させた事件を追うドキュメンタリー。レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
フェルメールの食卓 暮らしとレシピ (講談社ARTピース)
フェルメールの食卓 暮らしとレシピ (講談社ARTピース) (JUGEMレビュー »)
林 綾野
林綾野さんの待望のフェルメール本!レビュー&インタビュー→こちら
+RECOMMEND
  
ヴァチカン物語 (とんぼの本)
ヴァチカン物語 (とんぼの本) (JUGEMレビュー »)
塩野 七生,藤崎 衛,石鍋 真澄
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
野兎の眼
野兎の眼 (JUGEMレビュー »)
松本 典子
レビュー→こちら
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
Vixen 多機能単眼鏡 マルチモノキュラー4X12 1105
Vixen 多機能単眼鏡 マルチモノキュラー4X12 1105 (JUGEMレビュー »)

掌に収まる単眼鏡は、必要なときにサッとポケットなどから取り出して使える便利な、美術館・博物館必須アイテム。
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
+RECOMMEND
  
日本美術のことば案内
日本美術のことば案内 (JUGEMレビュー »)
日高 薫
レビュー→こちら
日本美術鑑賞の際に、よく出てくる言葉を満載。絵画、彫刻、工芸品などの具体的な写真をふんだんに使い紹介
+RECOMMEND
  
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ RECENT TRACKBACK
+ ARCHIVES
+ LINKS
+ PROFILE
+ OTHERS

 1/62PAGES >>

このページの先頭へ
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...