青い日記帳 

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ありがとう赤坂見附 サントリー美術館名品展

サントリー美術館で開催中の
「ありがとう赤坂見附 サントリー美術館名品展〜生活の中の美 1975〜2004」に行って来ました。



赤坂見附の303回目の展覧会です。
そしてこれが最後の展覧会(T_T)

2007年に六本木の防衛庁の跡地に新たにサントリー美術館を建設。
それまでしばらくお休みするそうです。

ご当選おめでとうございます! Congratulations!
というメールがサントリー美術館から届いたのが今月18日。
やっと観に行くことができました。見る

今回の「ありがとう赤坂見附 サントリー美術館名品展」の開催前に、
所蔵品の中から好きな作品1点を選んで投票する
「館蔵品ベスト10」を実施していました。
その結果もキャプションに示してありました。

因みに1位から10位までは・・・

第1位:藍色ちろり 長崎系吹きガラス 江戸時代 307票
第2位:ひとよ茸ランプ エミール・ガレ作 フランス1902頃 120票
第3位:ダイヤモンド彫り蓋付きゴブレット ヴェネチア16世紀 92票
第4位:重要文化財 南蛮屏風 伝狩野山楽筆 桃山時代 81票
第5位:切子文具揃 江戸時代 79票
第6位:薩摩切子藍色船形鉢 江戸時代 77票
第7位:薩摩切子紫色ちろり 江戸時代 73票
第8位:国宝 浮線綾螺鈿蒔絵手箱 鎌倉時代 67票
第9位:重要美術品 舞踊図 江戸時代 58票
第10位:薩摩切子藍色丸文鉢 江戸時代 55票


自分が投票した作品は残念ながら含まれていませんでしたが、
それでも、それぞれ一度は観ておきたいものばかり嬉しい

個人的にはガラス作品より、「南蛮屏風」や「舞踊図」などの方が
興味あるのですが、好き嫌いしてはいけません。
ちゃんとガラス作品も観てきました。

で、思ったのですが、「ダイヤモンド彫り蓋付きゴブレット」よりも
「ひとよ茸ランプ」よりも、薩摩切子の方が良く見えてしまうのは何故?

さらに、ランクインしていない「薩摩切子紅色皿」が断トツに良く
ガラス作品の中では文句なしの一番!だと感じました。

リンク先の画像では、いまひとつその良さ伝えられないのが残念ですが、
ヨーロッパなどでは、不良品とされてしまう、不均等な被せガラスの文様が
たいへん良い味だしていて(「ぼかし」というそうです)シンメトリーの中にある
非シンメトリーな美しさを醸し出していました。

ガラス以外の作品では、狩野探幽の「桐鳳凰図屏風」や
室町時代の『御伽草子』の類型「鼠草子絵巻」 など
実在しない動物やあり得ない場面なのですが、さも、そこに鳳凰や鼠たちが
居るような気持ちにさせられる作品でした。

茶道具も初めて見せてもらうものが多く驚きをもって接してきました。
本阿弥光悦の「赤樂茶碗 銘 熟柿」その名の通り、柿です。
お抹茶頂戴しにくそうなデザインですが、この姿と色ならそれも許せます。
伊万里の「染付山水文胴締水指」この形状の水指は初めて
観ました。やはり名前が示すとおり、胴の部分がキュッ!と絞ってあります。
ウエストの細い女性のようなシルエットをした伊万里焼です。
(実家の茶室にも、こんな水指あったらな〜)
野々村仁清の「色絵七宝繋文茶碗」の茶碗に描かれた
文様がヴィトンのモノグラムのようで(ヴィトンが真似した!)
これまた欲しい〜と勝手に思ってしまいました。

最後に「生活の中の美」という観点から改めて会場を見渡すと、
やはり一番素晴らしいのは「櫛・簪・笄」でした。
何種類も展示されていましたが、どれをとっても素晴らしい意匠に
驚かされます。江戸時代の工芸のレベルの高さ華やかさなど
改めて感じさせられる「くし・かんざし・こうがい」でした。

王侯貴族だけでなく、庶民レベルでも花鳥風月を愛で、身近な物の
デザインに取り込んで生活を謳歌した昔昔の日本の良い一面を
垣間見ることができました。

ありがとう!サントリー美術館さん。
また新たにOPENする日を楽しみにしています。
以下プレスリリース
サントリー美術館は、今回の展覧会をもって赤坂見附での展観を終了し、2007年春には六本木(旧防衛庁跡地)に場所を移して新美術館を開館します。1961年に「生活の中の美」をテーマに東京・丸の内に開館したサントリー美術館は、1975年、現在の赤坂見附に移転しました。ゼロからスタートした館蔵品は、今では日本の古美術やガラスを中心に、国宝1点、重要文化財12点を含む約3000点に及び、展覧会は今回で303回目を数えます。今回の展覧会では、絵画・漆工・陶磁・染織・ガラスなどの多岐にわたる館蔵品から粋を集めた約80点を展示し、改めて「生活の中の美」という視点から見直しながら、赤坂見附での長年の活動を振り返りたいと思います。また、より皆様に親しまれる都心の美術館を目指して、現在準備を進めている新美術館についても、建築設計や構想の一端をご紹介いたします。人々の日常生活と共にあったそれぞれの作品を心ゆくまでご鑑賞いただくとともに、今後、新しい時代に向けたサントリー美術館の活動の可能性と広がりを感じていただければと思います。
展覧会 | permalink | comments(9) | trackbacks(4)

この記事に対するコメント

おはようございます.

今回の展示は本当に楽しめました.
薩摩切子は欲しくなりますよね.
実は昨日,近くに行ったのでサントリー美術館に寄りました.盛況でした.
2007年の再会が楽しみです.

TBさせてもらいます.

おけはざま | 2004/12/27 8:53 AM
@おけはざまさん
こんにちは。
このblogのサーバー不調続きでイライラつのります。
ご迷惑おかけしているかと思います。
その中コメント頂戴したいへんあり難く思います。

切子がベスト10に随分と入っているので、
はて、どうしたことかと思っていたのですが
実際に見ると確かに欲しくなるほどの出来ですね。

天井の低い今の美術館の方がお似合いかもしれません。
名残惜しいです。
Tak管理人 | 2004/12/27 10:36 AM
ここは、昔、会社をさぼって観に行って、同じくさぼって観に来ていた会社の人に遭遇しちゃった変な思い出のある場所なので名残惜しいです〜(>_<)

ついでに近所に「しろたえ」って美味しいケーキ屋さん(とくにチーズケーキとシュークリーム〜♪)があって、
美術館に来なくなると、ここも遠のくので残念です〜(>_<)

って、関係ないことばっかりでごめんなさい(^_^)。

赤楽の柿は、ほんとに柿みたい。
たしかに、お抹茶いただくより拝見するものって感じ。
nao | 2004/12/29 12:33 PM
@naoさん
そうなんですよね、ここ地の利が良いんです。
赤坂見附はとっても便利。

「しろたえ」知りませんでした!あらら、、、
石鍋さんの「ヴェトナム・アリス」もあるのに残念。
これ二つセットで出かけるものいいかな。

赤楽や野々村仁清の「色絵七宝繋文茶碗」
楽しませてもらいました。
どちらも鑑賞向きですね。

職場の人にばったりは休日にBunkamuraで一度ありました。
休み気分台無しです(・・;)
Tak管理人 | 2004/12/29 2:54 PM
Taksさん。

頑張って最終日にお宝を拝見してきました。南蛮屏風、熟柿、薩摩切子・・・わが国の伝統文化もすばらしいですね。

ゆっくりと2度回って、しばしのお別れをしてきました。
このような作品と六本木はなんとなくミスマッチのような気がしています。
とら | 2004/12/30 9:41 PM
@とらさん
こんばんは。
滑り込みセーフですね!(^^)!
本当に最後の最後。最終日。
もしかして、一番いい日かもしれませんね。

六本木の新しい建物に慣れるには
我々も所蔵品もしばらく時間かかるでしょうね、きっと。
Tak管理人 | 2004/12/30 9:57 PM
こんばんは。
TakさんのBlogを読んで,滑り込みで本日サントリー美術館へ行ってきました。
これまで漆器やガラスにはあまり興味がなかったのですが,今回の展覧会は存分に楽しめました。
また,図録が半額だったので,「信貴山縁起絵巻」を買ってしまいました。
サントリー美術館は,こじんまりしていながらもなかなか展示スペースにも工夫が凝らされていて好きな美術館だったのですが,2年のお預けとは悲しい限りですね。
おっと,それから,「しろたえ」のチーズケーキ早速買ってきました。素朴で濃厚な味で美味しく,しかも210円とは凄すぎる!naoさんありがとうございます。
TBさせていただきましたので,良かったら遊びに来てください。
vagabond67 | 2004/12/30 11:07 PM
takさま
トラックバック有難うございます。

おっしゃるとおり画像では、明るさが強いためか、綺麗に撮れすぎているためか、薩摩切子のぼかしの部分のグラデーションや奥行きが感じにくいです。

本当に新美術館には期待です。
株式会社清水硝子 | 2004/12/31 1:34 AM
@vagabond67さん
コメント&TBありがとうございます。
私も半額の「歌を描く絵を詠む」展の図録買ってきました。
(^^)v
お得でしたね。
「しろたえ」のケーキまで買ってこられたとは
羨ましいーーです。

サントリー美術館2年間の間にどこかへ貸し出しして
展覧会とかやるのでしょうかね?
天保山にもあるのであちらで公開とかありえます。
新しくなるとはいえ、今まであったものが無くなってしまうのは
やはり寂しい気持ち否めませんね。

@株式会社清水硝子さん
コメントありがとうございます。

グラデが綺麗でした、アン・シンメトリー?とでも
言うのでしょうか、ちぐはぐな感じが心捉えます。
きっちりとした左右対称図よりバランスが一見
崩れている方に感心がいくのは日本人故でしょうか。
Tak管理人 | 2004/12/31 2:47 PM
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現在公開中の「ゴジラ ファイナル ウォーズ」がゴジラ映画の最終作だそうだ.こちら
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さよなら赤坂見附のサントリー美術館 | vagabond の 徒然なるままに | 2004/12/30 11:03 PM
六本木・旧防衛庁跡の再開発〈ミッドタウン〉に、2007年春に出来る新美術館へ移転の為、閉るサントリー美術館。 ここは、薩摩切子やガレをはじめ、日本を代表するガラスコレクションがある事でも有名です。 ただいま赤坂で最後の展示、 「ありがとう赤坂見附 サン
「赤坂見附」のサントリー美術館 | 絵と記り庫 (江戸切子・清水硝子HP担当のBLOG) | 2005/01/06 12:58 AM