青い日記帳 

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「大正シック展」

東京都庭園美術館で開催中の
「大正シック-ホノルル美術館所蔵品より-」展に行って来ました。



遊行七恵さん行かれたかな?
この展覧会遊行さん必ずやお気に召すはず。

パトリシア・サーモンさんという日本贔屓の方が
蒐集されたコレクションは私たち日本人自身の
知らない「大正時代」をのぞかせてくれます。


小早川清「ほろ酔い」1930年

三白眼で何か企んでいそうな目つきの女性。
大正ロマンの世界とはちょいと違う雰囲気です。
この時代にこんな二の腕出していて大丈夫なの?


中村大三郎「婦女

この絵がメイン。下絵もありました。
描かれているのは当時の人気女優入江たか子。華族の出身だそうです。
中村は入江のすらりとしたプロポーションを最大限に魅せるため
無地の着物を選び、この姿勢で作品を描いたそうです。

この絵、行方知らずになっていたそうですが、ホノルル美術館に
あることが近年判明し実に75年ぶりに日本に里帰りしたそうです。

ところで平成の世には入江たか子さんに匹敵するような
品のある女優さんはいるのでしょうか?思いつきませんでした。

この展覧会には絵だけでなく着物も何点も展示されていました。
そしてそれらが全てシック(粋)を通り越して凄いことになってました。

象形文字のような文様が描かれた単衣です。
ジョアン・ミロがデザインしたと言われたら
「なるほどね〜」と納得してしまうはずです。

他にも大きな色とりどりのハート型の文様が施された羽織や
巨大トンボが描かれた単衣までまさに百花繚乱。
それにしてもこんな模様の着物羽織って街中あるいたのかな?

想像できないです。


和田成青華「T夫人」1932年

この優雅にロッキングチェアーに腰掛けるT夫人と同じ気分を
味わえる空間が庭園美術館三階のウィンターガーデンに用意してあります。


ここだけは撮影自由です。
椅子に座ることも出来ます。
皆さん、代わりばんこに座って記念撮影されていました。
真珠のネックレスもレンタルしてくれます!気分はすっかりT夫人。


断髪する女たち―モダンガールの風景
断髪する女たち―モダンガールの風景
高橋 康雄

それでは「今日の一枚


榎本千花俊「銀嶺」1939年

この時代スキーを嗜む人口がどれくらいいたか定かではありませんが、
少なくとも、一般的なスポーツでなかったことは事実でしょう。

身に着けている服の質感やサンバイザー、そして手袋。
何一つとってみても「大正時代」のイメージとは程遠く感じます。

庭園美術館でこの展覧会は7月1日まで開催。
その後以下の美術館を巡回するそうです。
7月28日〜8月26日 尼崎市総合文化センター
9月8日〜10月14日 静岡県立美術館
10月20日〜12月16日 尾道市立美術館

おまけ:
ポーラ化粧文化情報センター化粧文化展示室で開催中の
「アール・ヌーヴォー期の化粧と装い〜版画と写真にみる化粧とおしゃれ情報〜」

ポーラ・コレクションより、現代の化粧や装いの源となったアール・ヌーヴォー期のファッション雑誌と付録の版画、美容書などに見る当時のおしゃれ情報と、装いや化粧の道具をご紹介します。

行きたいのですが、中々行けません。
条件が厳し過ぎ!!
5月16日まで
毎週水曜日のみ開館(祝祭日は休館)

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1003
明治と昭和の間にはさまれた大正時代は15年という短い間でしたが、大正デモクラシーの気運とともに個人の主観性やロマンチシズムを尊重する気風が芽生え、西洋モダニズムやアール・デコの影響を受けた独特の文化や芸術表現が花開いた時代でした。

本展の出品作品は、世界的に高い評価を受けているホノルル美術館の日本美術コレクションから、人間性豊かでロマンティックな香りを漂わせた大正時代から昭和戦前期にかけての作品を、同館の学芸員が選んだものです。展覧会は「絵画と版画」「装飾美術」「きもの」「大正時代の流行歌の本」の4 つのテーマで構成され、モガ(モダンガール)などの時代風俗を描いた日本画、アール・デコの影響を受けた、ユニークで斬新な柄の着物や工芸品など約80点が、新たな視点でとらえられています。

2002年にホノルルで開催された後、アメリカ国内を巡回し好評を博した本展では、私たち日本人がこれまで気づかなかった新たな魅力を発見することができるでしょう。
展覧会 | permalink | comments(11) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

5/3〜5/5まで首都圏流浪してました。
この展覧会は来月の予定です。早く行きたいです、ううう。
今年の庭園美術館の予定は、何もかもがわたし好みで、どきどきしてます。
大正モダニズムを偏愛しているなら早く行け、と記事を眺めながら自責中。
あの椅子でわたしも記念撮影しよう。
>こんな模様の着物羽織って街中あるいたのかな
・・・祖母の女学校時代の写真に、そんなのを着ているのを見ました。薔薇柄の着物に孔雀の帯とか・・・
(ただし昭和初期ですが)
弥生美術館でもそうした資料を見ていますから、都会の少女たちは着ていたようです。

遊行七恵 | 2007/05/06 1:54 PM
あんまり興味がなかったのですが、着物を見て、着物好きとしては、がぜん見に行きたくなりました。
なにかこのコレクションは航空会社の客室乗務員だった方・・と言う話は、本当でしょうか?
gakko | 2007/05/06 3:47 PM
@遊行七恵さん
こんばんは。

天気が良過ぎたのでお疲れでしょう。
私も先日から一泊旅行に出かけてきましたが
くたくたです。リフレッシュにも何にもなりません。
やっぱり美術館巡りが一番かな。

あの館に入った瞬間にこれは遊行さんの為の
展覧会だと思いました。三階で是非記念撮影してきて下さい。
mixiのトップ画像にでも。
それか来年の年賀状かな。

大正時代のイメージが随分と変るそんな展覧会でした。
それにしてもホノルル美術館たら…

@gakkoさん
こんばんは。

リストがなかったので詳しいこと分りませんが
着物10点くらいはありました。
正面入口左手にも展示されていました。

パンアメリカン航空の客室乗務員さんだそうです。
サーモン女史。
Tak管理人 | 2007/05/06 7:20 PM
Takさん
こんばんは

ウィンターガーデンのネックレスは傑作ですね。
# 最初は冗談かと思ってしまいました...(^^;

> ところで平成の世には入江たか子さんに匹敵する
> ような品のある女優さんはいるのでしょうか?
最近の吉永小百合さんの活躍には目を見張るものが
あります。
# ちょっと違うかもしれませんが...(^^;
lysander | 2007/05/06 8:28 PM
こんばんは
久しぶりにコメントします。
展覧会情報いつもありがたいです。
大正世代の親戚が山川秀峰を知っていて
美術館近くの今の八芳園に住んでいたという”三人の姉妹”
大変興味深く拝見しました。
谷崎の”細雪”を予感させる三人姉妹の風情は
思いもよらず、雅でモダンでした。
今まで知らなかった戦前の日本のある豊かな
世界を垣間見られて楽しかったです。
この展覧会アメリカでも好評だったというのも面白いですね。
Eri | 2007/05/07 8:15 PM
@lysanderさん
こんばんは。
TBありがとうございます。

しかし、まさか同じ日に
同じ行程で行かれていたとは…
考えること一緒ですね。

吉永小百合さんが若いころなら
きっと入江さんに相当するでしょうね。
今の若い女優さんでは無理かな〜

@Eriさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

>戦前の日本のある豊かな世界
こんな時代、こんな世界もあったのかと
しきりに感心しながら観てきました。
同じ国でも近い過去でも知らぬこと
山のようにありますね。

谷崎潤一郎の世界。なるほど。なるほど。
想像力は広がる一方ですね。
気軽に立寄った展覧会でしたが
思わぬ収穫があり帰り道軽快でした。
Tak管理人 | 2007/05/08 10:33 PM
Takさん、おはようございます。

昨日大正シック展に行って記事を書き、今日ブログサーチをかけてこちらを見つけたんですが、結果的になんだかまるでパクったような内容になってしまっており、すみません。

あのような柄の着物ははじめた見たので、非常に驚きました。ひょっとして、外国人向けだったんじゃないかと想像したんですが、普通の人があれを着てたとは、ある意味凄い時代です・・・。

なかのたろう | 2007/05/12 10:15 AM
こんばんは。
風薫る五月、庭園美術館にぴったりの展覧会でした。
やはり女性コレクターの目ですね。
1ドル=360円時代に買い集めて、美術館に売却とは凄腕。

とら | 2007/05/12 8:16 PM
@なかのたろうさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

パクッただなんてとんでもない!
素敵な内容ではないですか。
雰囲気伝わってきます。

着物は斬新でしたね〜
今でも夢にまで出てきそうです。。。
大正時代オソルベシといった感じでしょうか。

@とらさん
こんばんは。

この時代に的を絞って買ったのでしょうかね。
「里帰り展」で知る古き良きわが国。
どこぞでも経験したことあるようです。
Tak管理人 | 2007/05/14 12:35 AM
やっと書き上げました。
もう本当にわたしの好きな世界です♪
ああ・・・かつての目黒雅叙園を思い起こして(涙)。
このコレクターさん、わたしとほぼ同じシュミだわ、と親近感を覚えました。
工芸品も素敵でした。

今年の庭園美術館は外せない展覧会ばかりです。
遊行七恵 | 2007/06/18 12:44 PM
@遊行七恵さん
こんばんは。
TBありがとうございます。

渾身の記事ですね!
流石です。

>今年の庭園美術館は外せない展覧会ばかりです。
そうなのですか。
チェックしないといけませんね。
いつも適当にダラダラ観てまわっているので
展覧会のスケジュール全く頭に入っていません。

それにしても大正時代のイメージ変りました。
この展覧会で。
Tak管理人 | 2007/06/19 11:08 PM
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『大正シック』っていい名前ですね... ホノルル美術館の日本美術コレクションの中から、大正から昭和初 期の作品がックアップされています。文明開化から五十年以上経 ち、それまでの日本にはなかったイメージがあふれています。 そんな会場からは、『はいから』とか『
大正シック (東京都庭園美術館) | 徒然と(美術と本と映画好き...) | 2007/05/06 8:21 PM
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大正シックを愉しむ | 遊行七恵の日々是遊行 | 2007/06/18 12:41 PM