青い日記帳 

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「琳派 四季の“きょうえん”展」

畠山記念館で開催中の
「琳派 四季の“きょうえん”」展〜畠山記念館の琳派コレクション六年ぶり一挙公開〜に行って来ました。



庭園美術館で開催している「大正シック」展と同じ日に観に行ったにも関わらず今頃になってやっと記事を書いています。かな〜り「テンパってます」色々と。

畠山記念館訪れたのは5月4日。GW真っ只中。
敷地内にある「浄楽亭」「毘沙門堂」「双清亭」が特別公開されていました。

左上から「畠山記念館正面入口」「双清亭」「浄楽亭」「毘沙門堂」
五月の節供、菖蒲の葉っぱが飾られていました。

以前隣接して建っていた料亭般若苑は跡形もなく壊され景色も様変わり。
般若苑からの眺めを考慮して造られた庭もなんだか寂しそうでした。
跡地には何が建設されるかまだ未定だとか。ただ高さ条件など
この辺りは規制が厳しいのでマンションなどが建つことはないとは
思いますが…と畠山記念館の方もそのへんはご心配な様子。
30坪いやいや20坪でいいから分けてくれたらな〜なんて夢のまた夢。

何でも般若苑、三島由紀夫の『宴のあと』に登場する料亭だとか。
それが今では夏草が茂りカラスが遊ぶ「空き地」に。寂寥感漂います。

ところが、今回特別公開されていた「双清亭」に般若苑の面影を
少しだけ垣間見ることできました。杉戸絵が移築されているのです。
(許可を得て撮影させていただきました)


係の方は明治に入ってからのものではないでしょうか。と仰っていました。
新しい「双清亭」にあってひと際異彩と威厳を放っているかのようでした。

また奥には欄間のようなものも移築されさり気なくディスプレイされていました。

東海道の宿場を描いたもののようです。
風情よりも物のあわれに近い感情が湧いてきました。
あるじを失い仮の住まいに哀しく佇んでいるかのようです。

「双清亭」次回一般公開される時ありましたら要チェックです!

琳派をめぐる三つの旅―宗達・光琳・抱一
「琳派をめぐる三つの旅―宗達・光琳・抱一」 神林 恒道

展覧会の感想はさらりと。

本阿弥光悦が記した「古今和歌集色紙
紀友則のこの歌が記されていました。
花見つつ 人待つ時は 白砂の 袖かとのみぞ 過たれける

「古今集」の歌って年取ってくると何だか妙に惹かれません?気のせいかな?


尾形光琳の「躑躅図
力を抜いて描いた光琳の作品って掛け値なく素直にいい作品だな〜と思えます。
これ重要文化財だそうです。

普段は弟乾山の方がゆるい作品描いていますが
今回はお兄ちゃんよりしっかりと描けています。
 
尾形乾山「紫陽花百合図
それでも良く見ると百合の花とかかな〜りゆるゆる感出ていますけどね。
お兄ちゃん抑えるべきところはそれなり。緩急の差が「躑躅図」にはあります。

そして琳派といえば酒井抱一。

十二ヵ月花鳥図」(六月百合・葵に雀)
てっきり「十二ヵ月花鳥図」全幅揃いで観られると勝手に思い込んでいたので
二幅しかなくいささか拍子抜けしましたが、そんな贅沢言えません言えません。
まぁ出来たら来年にでも全幅揃いで。。。相国寺賑わってますし。

焼き物も何点かありました。

尾形乾山「色絵藤透鉢
藤は日本美術の心です。
この花を描くといくら乾山でもぐっと落ち着きが出ます。
藤の持つ威力は絶大です。確か高階先生もどこかで述べていらっしゃいました。


本阿弥光悦「赤楽茶碗」銘 雪峯 重要文化財
何とも可愛らしい手のひらに乗せてゆらゆらと揺らして愛でたいお茶碗。
稲妻のような縦横に走る亀裂模様が丸みを帯びた形に緊張感を与えています。
そのバランスが見事。これってたまたま出来たのでしょうか?

光琳デザイン
「光琳デザイン」 MOA美術館

それでは時間が経ってしまいましたが、「今日の一枚

今回は満場一致でこれでしょう。


俵屋宗達「蓮池水禽図

宗達の墨絵って大きな声では言えませんが、ぱっと見た感じ
最初「汚らしく」見えるのですが、観ているうちに次第に
それが「美しく」変容してくるから不思議です。それが魅力なのかな。

この展覧会6月10日までです。都営浅草線高輪台駅から歩いて畠山記念美術館→白金へ抜けるコースお勧めです。ついでに庭園美術館もハシゴとか。

- 弐代目・青い日記帳 | 「琳派 RIMPA展」
- 弐代目・青い日記帳 | 日本の美「琳派」展 2004
- 弐代目・青い日記帳 | 「琳派 RIMPA展」(後期)
- 弐代目・青い日記帳 | 琳派にクリスマスリース
- 弐代目・青い日記帳 | 「神坂雪佳展」

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この記事に対するコメント

こんにちは
かなり楽しめた展覧会でした。
私は特に焼き物に溺れましたよ〜♪
乾山ケンザンけんざん、なんてアタマの中で歌ってました。
透鉢はある限りのものを見ようと思っていますが、
この藤のもたいへん良かったです。
私が見たときは菊のもありました。

般若苑の元々の遺構は京都へ移ったそうです。
だだっ広い野原を散策させてもらいましたが、
夏草や つはものどもが 夢のあと
実感しました。

茶室の麒麟、なんとなく不思議です。
遊行七恵 | 2007/05/30 9:36 AM
良い展覧会の記事が次々ですね。
俵屋宗達「蓮池水禽図」のぼーっとかかれた蓮の葉が好きです。
見たいなあ。

seedsbook | 2007/05/30 2:40 PM
こんばんは。茶室の杉戸絵は見事ですね。
また公開された際にも拝見したいです。

>今回は満場一致でこれでしょう。俵屋宗達「蓮池水禽図」

これは素晴らしかったですよね。
同名の国宝も是非見てみたいものです。京博にあるそうですが…。

抱一は残念でした。
強く強く、学芸員の方に一括展示を要望しておきましたので、
またいつかに希望を持ちたいと思います。
(抱一展を是非!とお願いしました…。)
はろるど | 2007/05/30 9:57 PM
こんばんは〜!
3月にお茶会で参加しました(お客ですが…)。
でも、そんなにじっくり鑑賞せずに大反省です。
杉戸絵も欄間も、ノーチェック。。。あぁぁああぁ情けない・・
Takさんブログでお勉強です。感謝感謝です!
畠山さん、素晴らしいのたくさんお持ちですねぇ。
お軸を座って拝見出来るところが大好きです。
「十二ヵ月花鳥図」ほんと、全部みせていただきたいのものですね。
スペースが、、難しいでしょうか?
畠山には、茶花の権威でもある名物学芸課長武内先生がいらっしゃいます。
エラくなってもチケットもぎってます。
ポストカード19枚選んだら、「もう一枚選べば?」
とか言っちゃう、口は悪いけど、面白い方ですよ〜。
nao | 2007/05/30 11:20 PM
@遊行七恵さん
こんばんは。

私もこの展覧会で一番は乾山でした。
作品ではなく、乾山全般。
絵の独特の緩さもいいし、
焼き物もまたをかし。

般若苑からの借景そのままに
あの空き地に何が建つのやら。
京都のどこへ移築されたのでしょうね。
私も歩いてみればよかったな〜

@seedsbookさん
こんばんは。

書き溜めた展覧会が…
まだこれでも憶えているから良い方でして。
闇に葬り去られるのも数多。

@はろるどさん
こんばんは。
TBありがとうございます。

茶室の杉戸絵は建物が新しいことあって
それほど古くないのですが、えらく昔の
ものに感じられました。

>同名の国宝も是非見てみたいものです。京博にある
そうなのですか!
それは観たいですねーー是非。
うーんいつ公開してくれるのでしょう。

抱一にしても日本美術は「待つ」ことも
必要ですからね。きっといつかはと願い。

@naoさん
こんばんは。

お茶会も般若苑があるのとないのでは
随分と違ってしまうのでは?
「景色」様変わりしましたからね。

杉戸絵はたまたま発見。
そして伺ったらその般若苑のもだと。
とりあえず何でも聞いてみるものですね。

「十二ヵ月花鳥図」は畠山では無理かも。
何処かとトレード展示で全幅一挙公開希望です。
武内先生にそれとなくお願いしておいて下さい。
是非。
盛り上げますよ〜
Tak管理人 | 2007/05/31 4:47 PM
Takさん、こんにちは!
京都から帰ってきたあたりから琳派が気になってうずうずしていたので、がんばっていってきました!はじめてだったので、めっちゃ道に迷いました…。
十二ヵ月花鳥図は全部ご覧になれたのではないのですね。私はこれもまたポストカード衝動買いで憂さを晴らしました^^;私も全部一緒に見てみたいです!!
もっと見てみたいという欲が出てきたのですが、琳派の収蔵といえば…というような美術館てご存知でしょうか。世界中に散らばってるんだろうなあと思いつつ、Takさんならご存知かなと思って伺ってみました。もしご存知だったら教えていただけると嬉しいです!!
はな | 2007/06/06 5:38 PM
@はなさん
こんばんは。

お帰りなさいませ。
どちらの駅から行かれました?
白金方面からだと結構迷うかもしれません。

「十二ヵ月花鳥図」見たいですよね。
出来れば大きな「箱」で見せて欲しいです。

>琳派の収蔵といえば…というような美術館てご存知でしょうか
どこなか〜出光美術館なんて結構持っていますよ。
今は浮世絵展やっていますけど。
それと国立博物館の常設展示にパラパラと名品出ています。
サイトで小まめにチェックされるとよろしいかと。

それと「琳派展」は結構開催されます。
まとめて見られるチャンスです。
今年はどこかであるのかな〜
実は展覧会は毎週行き当たりばったりで
出かけているので何処で何やっているか
そんなに詳しくチェックしていない私です。
Tak管理人 | 2007/06/06 11:53 PM
レスありがとうございます!
なるほど〜出光ですね。浮世絵展は皆さんの評判もいいので行ってみたいと思っていました。迷わないように道順を覚えるためにも行ってみようかしら。
↑の記事の燕子花図屏風もいつかみてみたい…!!
はな | 2007/06/07 11:37 AM
@はなさん
こんばんは。

出光美術館は今年の展覧会予定に
琳派展入っています。楽しみですね。
浮世絵展随分前に観に行って
記事書いていなかったので
慌ててアップしました。。。
Tak管理人 | 2007/06/07 10:05 PM
Takさん、こんばんは
般若苑の杉戸絵を見つけられるとは、Takさん流石です。
宗達の国宝がなかなか見れない(距離的にですが)と考えると、畠山で同じ画題の作品が見れたことは本当にラッキーでした。
畠山に宗達があることを知らなかったので、お得気分でした。
私も光悦のお茶碗、とても気に入りました。
アイレ | 2007/06/08 11:21 PM
@アイレさん
こんばんは。

目敏いだけです。
それだけで生きています?!

はろるどさんのメールで
宗達が良かったとあったので
どれどれと出かけたのですが
いやーー確かに素晴らしい!!
得した気分になれたGWでした。
Tak管理人 | 2007/06/10 6:12 PM
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