青い日記帳 

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「アートで候。」会田誠ギャラリートーク

6月8日(金)に上野の森美術館で開催中の「アートで候。」展イベント
会田誠ギャラリートークが開催されました。
私は別用で残念ながら参加できませんでしたが、かみさんが代わりに参加。
どんなギャラリートークが繰り広げられたのか興味津々。
かみさんのメモを元に「再現」してみます。

5月25日に開催された「会田誠 山口晃 トークショー」の様子はこちら

会田さんの人気を照明するかの如くとにかく大勢のお客さんが今回のギャラリートークに参加されたそうです。「大山椒魚」が展示してある部屋に入りきれない程の盛況ぶり。まずはそこで30分ほど学生時代の作品から新作まで一階に展示されている作品について熱く語って下さったそうです。


左から「大山椒魚」「ジューサーミキサー」「滝の絵
(写真提供:上野の森美術館)

「予備校(代ゼミ)時代の作品も出そうとおもったけど、問い合わせたらもう捨てられてしまっちゃってないそうです」

「だから一番古い作品は芸大の学園祭に出した『』インスタントラーメンを100円ショップで買ってきたハンガーにかけた作品です。」

「それと『まんが屏風』も同じ頃の作品。山口君との違いを見て欲しいな〜」

半分本気で、半分冗談が僕の本質なんです

続いて新作。

ヴィトン』(畑から農家のおじさんが収穫しているのはルイ・ヴィトンのモノグラム柄のバック。勢いよく畑から引っこ抜き声高に「今年もヴィトンが豊作じゃ!!」と叫んでいるそんな作品)

「『ヴィトン』は、かみさんと家で晩酌している時に、こんなの描いちゃおうかな〜って感じで思いついただけの作品。村上隆さんに対して何か言いたいわけではありません。それは深読みのし過ぎ。ただ酒飲んでいて何となく思いついただけのもの」

「『727』新幹線乗っていると必ず窓から見える意味不明な看板727.何の商品だか分らない。その看板を細江英公さんの有名な写真の構図を借りて「おにぎり仮面」座らせて描いてみただけの作品」

「『滝の絵』はロンドンで個展やった時に色々疲れちゃって、道端で座ってジュース飲んでいた時に思いついた作品。もうどうでもいいや!日本帰ったらスクール水着描こう!!って。飲んでいたジュース“南アルプスの天然水”じゃなかったんだけどね。。。人物はまあまあ描けているけど、周りの風景はまだまだ。滝くらい簡単に描けると思ってたけど水が描けない。自分の能力分ってないんだなー」

会田誠 山口晃 トークショー」の時もこの「滝の絵」については随分と語っていらっしゃいましたが、今回もまたそうだったようです。

戦争画RETURNS」シリーズについては得にお話なかったそうです。

「爆心地」の芸術 椹木 野衣

場所を一階から二階へ移動する間に会田さんは小休止。煙草の箱片手に戻ってこられ、「万札地肥瘠相見図」の前で後半のトーク再会。

「一階はまじめに展示したので、二階はそれぞれ好きなことやろうと山口君とも話し合いが出来ていたので、ほんと好きなことやらせてもらいました。山口君独りで澱エンナーレやるのと対比的に自分は若者たちとみんなで描いてみた」

「みんなでああいったわけの分らないもの描くの僕ああいうの好きなんです。ただ特に言うことはないかな〜」↓

写真提供:上野の森美術館

「この作品についても説明しますか…『美術に限っていえば、浅田彰は下らないものを誉めそやし、大切なものを貶め、日本の美術界をさんざん停滞させた責任を、いつ、どのようなかたちで取るのだろう。』皆さんの中で岡崎乾二郎さんって画家ご存知の方います?(パラパラと10名ほどの手が挙がる)岡崎乾二郎氏を知らないで僕とか山口君の作品を観るのはちょっとと思い描いてみました。岡崎さんってとても理屈が得意な方なんです。僕には良い抽象画と悪い抽象画の見分けが出来ないので、岡崎さんの作品がどうだとは言えませんが…まぁこの作品は「なんちゃって岡崎さん」です。タイトルもそう。だらだらと。こういうの描いて批判されたらいいかな〜とか。ゴロツキですから。真面目に言うと最近のアート界って住み分けがなされてしまっています。それって果たして良い事なのかなーと思い。まぁでも単に子どもの悪戯みたいなものです。はい」

因みにこの作品に関してはちょっとだけ私もブログで取り上げてみました。
ほんのちょっとだけですが。リンク先の岡崎氏の作品とタイトル見れば
きっと「そうだったのか〜」と溜飲下がる思いするはずです。
BLUE HEAVEN annex:美術に限っていえば、浅田彰は…

「ビデオ作品についても話しますか。ビデオ作品って一度も真面目に作ったことないんですよ。展覧会開催するときにビデオ作品もあった方がいいかな〜って、ほら幕の内弁当みたいに色々あった方がいいでしょ。最初にビデオ作品撮ったのいつだったか。この前雑誌の取材で田中功起さんと対談していて思い出したんだけど。。。言っても大丈夫かな?女性も多いけど。。。最初ね、学生時代ビデオの機材を大学から借りてきてとりあえず何撮っていいか分らなかったので自分のオナニーするシーンを撮影してみたら思わぬ発見が色々あって。例えばイク時の顔が哲学者のようだな〜とか。それからですかねビデオ作品撮るようになったのは」


会田誠「万札地肥瘠相見図
写真提供:上野の森美術館

「これまた新作の『万札地肥瘠相見図』ですが、特に何の意味もないんです。こういう形態が好きなだけで。金箔を使った狩野派のような作品を現代でやったら何がインパクトあるかな〜と。それで背景は一万円札に。でも、作品としては未完成。時間が無くてインクジェットプリンターで出しただけ。これからアクリル絵具で色をのせていく予定。そうしたらもっと良くなるはずです」


写真提供:上野の森美術館

「『書道教室』これいいでしょ?良いって言って欲しいんだな〜これ。最近パロディー的なシミレーション的な作品が少ないから例えば昔描いた『桑田』なんかと並べてみると面白いかも。」

「一階のギャラリーにある『ポスター』は誤解されている方も居るかもしれませんが、全部大人になってから描いたものですので」

「最後に作品集出ました。ちょっと高くて申し訳ない。でも完全版です。本当ならこの展覧会前に出来上がっているはずだったのですが、「滝の絵」など描きあげられず遅くなってしまいました」
MONUMENT FOR NOTHING
MONUMENT FOR NOTHING
会田 誠

山口晃ファンのかみさんがメモってきたお話ですので、所々欠落している箇所もあるかもしれませんがその辺はご勘弁あれ。(会田誠さん直筆年譜

「アートで候。」展、6月19日(火)までです。

「アートで候。会田誠 山口晃展」の記事はこちら

弐代目・青い日記帳
会田誠:関連エントリ
・ギャラリートーク「森山大道×会田誠」(顔写真あり)
・「GUNDAM 来るべき未来のために展」
・「発見 日本美術」辻惟雄+山下裕二対談
・「東山魁夷《道》への道展」
・笑いトーク・スペシャル「日本美術応援団、展覧会を笑う」
・「笑い展」

山口晃:関連エントリ
・「山口晃展」
・「モーニング」表紙担当・山口晃!
・二枚の「紫陽花双鶏図」
・根津神社 御遷座300年大祭
・『山口晃が描く東京風景 本郷東大界隈』刊行記念講演(顔写真あり)
・山口晃「ラグランジュポイント」
・「VOCA展2007」
・『受胎告知』だけでは勿体無い。

追記:そういえば、山口晃さんのギャラリートークの記事まだ書いていなかった。。。まずい!記憶がかなり薄れてしまっている。。。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1040
2007年6月8日(金) 18:00〜
会田誠本人によるギャラリートークは、現代美術ファンならずとも貴重な機会です。
今回の新作たちの誕生秘話を作家に直接聞けるまたとないチャンスです。

画力の凄さと発想の鮮やかさ、超絶かと思えばびっくりの脱力まで、まるで見たことのない新しいものを創り出し、一度みたら忘れられない「発想(idea)」の職人、会田誠(1965―)。
講演会 | permalink | comments(5) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

いつも素晴しいレポートをして頂きまして、どうもありがとうございます。私には文才がないので、とてもありがたいです。
作品の解説を本人がしてくれるなんて、とても幸せな事ですよね。
先日はプレゼントクイズに御応募して頂きまして、どうもありがとうございました。申し訳ありませんが、初めて御応募頂いた方にプレゼントしちゃいましたぁ。ごめんなさい。
別の展覧会のチケットなのですが、またプレゼント企画をしています。
もし良かったら、応募してみて下さい。
フリーダ | 2007/06/11 10:48 AM
実は、トークショーが8日にあるというのに気付いたのが、トークショーが始まる1時間前でして、1時間では上野に行けない上、翌日早朝から仕事でもあったので、結局行きませんでした。

「ヴィトン」に関しては、別に村上さんを引き合いに出さなくてもいいと思うんですけどね。
私も含めて「ヴィトン」をテーマにした作品を作っている人は何人もいますから。
あと、モノグラムも含め、全体的に雑に描いている上、比較的毒が薄いと思うので、メディアでも比較的出し易いかも知れません(いや分からないですよ。出さなくても、他に良作がいっぱいありますし)。
でも、こういった遊び心ある所がいいと思います。
大塚聰 | 2007/06/11 8:04 PM
@フリーダさん
こんばんは。

こちらこそいつもコメントありがとうございます。
山口さんのギャラリートークには幸いに
参加できたのですが、会田さんはいけずに
がっかりしていたところ、頼もしい助っ人が。
内助の功これほど有り難く思ったことありません?!

チケットプレゼントもいつもありがとうございます。
またお伺いさせていただきました。

@大塚聰さん
こんばんは。
コメント有り難うございます。

ヴィトンって扱いが難しいですよね。
しかしあのモノグラムのバックの色を
畑の土色とリンクさせるとは天晴れ。

こうして慣れてゆけば大塚さんの作品も
そろそろ出してもokなのでは?
何だかそんな気がしてきました。

チャンス到来?!
Tak管理人 | 2007/06/12 12:12 AM
いやぁ、ありがとうございました……

と、奥様にお伝えください・笑。
紫式子 | 2007/06/13 12:15 PM
@紫式子さん
こんばんは。

かみさんエライっしょ!
内助の功です。なんてね。
Tak管理人 | 2007/06/13 11:46 PM
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