青い日記帳 

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七夕から重陽まで。

2007年7月7日(土) 〜9月9日(日)(七夕から重陽の節供まで)
目黒区美術館で「線の迷宮<ラビリンス>II」展が開催されます。



〜鉛筆と黒鉛の旋律〜
とサブタイトルにある通り、鉛筆やシャープペンで、独自の作品表現を展開している9名の現代作家による、ちょっと変ったアプローチの展覧会です。

↑↓チラシの裏表これ全て主に鉛筆で描かれた作品です。
「写真のように見える」作品も実は全て精密な鉛筆画。



きっと未体験の展示空間が七夕の日から
目黒川のほとりで我々を向かえてくれるはずです。

9名の作家のうち、一押しは小川信治さん。
昨年9月、大阪国際美術館にて「小川信治展−干渉する世界−」を開催。
精緻な描写力で「世界」のイメージを多層的に交錯させる小川信治の個展を開催します。
小川信治(1959年生まれ)は一貫して、見慣れた情景を改変して、私たちが普段見ているものとは別の世界の可能性を探ってきました。ダ・ヴィンチやフェルメールといった西洋古典絵画からイメージの中心となる人物を抜き去って描き直した「WITHOUT YOU」シリーズ、アジェの写真や古い絵葉書を元に、人物や建物などを二つ並べて描き込む「PERFECT WORLD」シリーズ、一つの風景が層状に組み換えられて別の風景を作り上げる「干渉世界」など、油彩・鉛筆画・映像の三つのメディアで、小川の作品は展開してきました。


小川氏の恐るべき点は……まぁまずこの作品を観てください。

ピサ2」豊田市美術館

多くの方が「ピサの斜塔が二本建っている不思議な写真だな〜」と一瞥し作品の前から離れて行ってしまいますが、合成写真でも何でもなく、実はこれ「鉛筆画」なんです。写真のように。否写真以上に現実らしく「描いて」しまうのです。

六本木のヴァイスフェルト(レントゲンヴェルケ)で今年の始めに開催された小川信治「FRENCH MILK CROWN, 2001」(←これも凄かった)

「カメラ・アイ」を持つ小川信治氏の作品をまとめて観る絶好のチャンスです。
小川氏以外の8人の作家さんもそれぞれ魅力的。
磯邉一郎、小川百合、木下 晋、齋鹿逸郎
佐伯洋江、篠田教夫、関根直子、妻木良三

アーティストトークも予定されています。
木下 晋 7月29日(日) 2:00〜3:00p.m.
小川信治 8月 3日(金) 2:00〜3:00p.m.
篠田教夫 8月11日(土) 2:00〜3:00p.m.
磯邊一郎 8月11日(土) 3:00〜4:00p.m.
小川百合 8月19日(日) 2:00〜3:00p.m.
関根直子 8月26日(日) 2:00〜3:00p.m

また多彩なワークショップも。詳しくはこちら

目黒区美術館「ぐるっとパス」も利用できるようですので是非。

おまけ;今回は展示されませんが、これも小川氏の作品です。

WITHOUT YOUシリーズ「牛乳を注ぐ女」
今回の展覧会では、WITHOUT YOUシリーズから「最後の晩餐」が登場。
乞うご期待。

(レントゲンの池内シャチョー有り難うございました。)

そうそう、鉛筆といえば、今年の誕生日プレゼントにNYLY繋がりの友人Jさんから、こんな素敵な鉛筆を頂戴しました。世界で最も有名な鉛筆ファーバーカステルの「カステル9000番」(1905年発売!)

重厚なケース入りです。

開封すると鉛筆独特の香りが

建築士でもあるJさんが選んで下さっただけのことはあります。
嬉しくて、勿体なくて、使えずにいます。
使ってこそ鉛筆なのですが。。。


心憎い事に一本一本全部に「TAK」のネーム入りなのです!

家宝にします。そして池内シャチョーと小川さんに今度自慢してから
使うと決めています。美術館でこの鉛筆使っている怪しげな人物を
見かけたら、きっとそれが私です。(指差し確認でもしてやって下さい)

FABER-CASTELL 伯爵コレクション パーフェクトペンシル プラチナコーティング ブラウン
FABER-CASTELL 伯爵コレクション パーフェクトペンシル プラチナコーティング ブラウン




この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1049
鉛筆は、人間が、書く・描く行為のなかで、基本的な材料として用いられてきた比較的新しい描画材です。黒鉛という細かい粒子を固めて棒状の形をつくり、焼成することにより微妙な圧力を受けられる強度と弾力のある芯ができあがります。その素材自体が魅力的な棒状の筆記用具は、描く時の筆圧の操作によって、人間の目が知覚できる微妙な差異を実にデリケートに表し、豊かな表情を生み出すことができます。また黒色の鉛筆は、黒鉛とは質の異なる闇を表すことが可能で、その黒によるトーンの幅はしっとりとした空間と空気を感じさせ、黒鉛とは違う魅力を投げかけてくれます。

いまやコンピューターなどの普及によって、紙と鉛筆を日常的に使うことは以前に比べると少なくなっていますが、逆に、描く行為の中でこの描画材の魅力は、素朴ながら無限に広がっているといえます。材料としての鉛筆や黒鉛は、現在、その素材の深い魅力を知ったものだけが入り込める、極めて創造的な世界をつくる素材として若い世代をも捕らえているようです。本展では、そうしたことが感じられる具象、抽象さまざまな表現から、<芯>のあるコンセプトを持ち<確かな技術>で表現を続けている作家の<細密な手の痕跡>を幅広くご紹介していきます。 関連催事として、ワークショップ、ファミリーワークショップ、ギャラリーツアー、など多数行う予定です。
お知らせ | permalink | comments(5) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

こんにちは
鉛筆は最近よく使うようになりました。
大抵チェブラーシカのアクセサリーをつけています。
すると係りの方が寄って来られるのでその度ニヤッです。
<TAK>と印字されたのがニクいですね。すてき。
昔、その部分を削って名前を書いたり、○とか×とか書いたのを思い出します。今日の運勢とか作ったり。(勉強してへん証拠ですなぁ)

鉛筆画と言えば建石修志の世界を思い起こします。
とても好きです。
去年の国際美術館「小川信治展−干渉する世界−」はショックでした。なんとなく旧ルパンの、タイムマシンで色んなものを消して回る男のエピソードを思ったりしました。


遊行七恵 | 2007/06/20 8:57 AM
え、あの鉛筆、そんな由緒の代物だったんですか!?
なんたる偶然。
・・・いや、勿論キチンと調べてお贈りしたんですよ!!(笑)
 
TAKのロゴ、大文字になっちゃったのが心残りですが(伊●屋さん、もっとがんばりましょう)、家宝とまで仰っていただいて望外の喜びです。
でも、ガシガシ使ってやって下さいね!
 
鉛筆の削ったときの香りが好きな、ジュリアでした。
ジュリア | 2007/06/21 2:18 AM
@遊行七恵さん
こんばんは。

鉛筆削って○×書いて転がしました。
それと番号振って選択問題にも活用。
センター試験受ける受験生も
やっているのでしょうか(ないって)

建石修志さん存じ上げていませんでしたの
調べてみました。遊行さんがお好きな理由
分ります分ります。

小川氏の展覧会行きたかったなーーーー
図録は「宝」です。

@ジュリアさん
こんばんは。

流石、建築士さん
選ぶものが違うな〜とひたすら感心。
そして文字まで入れてもらって
感極まりました。まじで。

「源八」行きましょう。
と言いつつ中々行けてませんね。
いつでもOKですか?

Yさんでも誘って是非。
Tak管理人 | 2007/06/21 11:15 PM
こんにちは。
会期にはこんな意味があったんですね。
昨日行ったから、ほぼ会期半ばです。
何の意味もありませんが(笑)。

鉛筆の描画力ってすごいですね。
素晴らしい迷宮でした。
mizdesign | 2007/08/11 12:53 PM
@mizdesignさん
こんにちは。

行かなくてはいけません。
暑くて暑くて。
秋を待っていると逃しそうなので
なんとか目黒まで行ってきます。

鉛筆お仕事でも使われるでしょう。
手放せません、あれこれと。
美術館でもメモ鉛筆ですしね。
Tak管理人 | 2007/08/12 9:15 AM
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