青い日記帳 

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今度のアクオスのCMはセザンヌだ!!

まさか、セザンヌがAQUOS名画シリーズに
登場するとは思ってもいませんでした。



CM、新聞広告目にした時、それぞれ「おおーー」と驚嘆の声。
かみさんが「どうしたの?」と訝しげな顔。

「だって、セザンヌだよ、セザンヌ!!」
「AQUOS名画シリーズ第6弾は、セザンヌだよ!」

『20世紀絵画の父』と称せられているわりには日本では
イマイチ人気の無いセザンヌ。展覧会で一二枚、作品が展示されていても
皆さん足早にスルーされて行かれます。少なくともモネやゴッホよりは。

今でこそ、フェルメールだ若冲だと目を血走らせていますが
10年前はそれこそセザンヌ一色だった私です。かなりハマっていました。
その証拠に1996年2/8〜4/28、ロンドン、テイト・ギャラリーで
開催された「セザンヌ回顧」展(セザンヌ大回顧展)にわざわざ
ロンドンまで飛んで行ってしまいました。(若かったな〜)


1995年秋、パリのグラン・パレでの開催を皮切りに、テート・ギャラリー、フィラデルフィア美術館を巡回。1936年以来のこの大回顧展は、1895年ヴォラールの画廊で行なわれたセザンヌの初個展から100周年を記念したものである。展覧会を指揮したのは、フランス美術館総監のフランソワーズ・カシャン。近年各地で企画開催された、特定の時代に絞った、あるいはテマティックな展覧会とは一線を画して、セザンヌ作品の全容を示す意図で世界各地から集められた約100点の油彩画を含む、素描、水彩画合計約220点で構成。出品作を、制作の年代順に4期・五つのセクションに分け、さらに静物画、風景画、人物画というジャンルに細分した展示を行なった。初個展以来、20世紀をほぼ包含するこの100年で、彼の作品をめぐる言説は一種の飽和に達したとも言える。この回顧展は、選択の批評性を回避した構成をとることで、セザンヌに特定の意味を与え続けた挙げ句、行き詰まりの観を呈する美術史の状況をいったん逃れ、新たな地平を開くための、ひとつのメルクマールとして機能すべき意欲を担うものとして企画されたとも言える。いずれにせよ、これほどまとまったかたちでセザンヌの作品に向かえるのは希有な経験であり、彼を展望する貴重な機会を提供したことは事実であろう。
以上artscapeより


600ページ重さ3.5kgもある展覧会図録、ハードカバー50£.

この「セザンヌ回顧展」(セザンヌ大回顧展)に今回のCMでも使用されている
ボルティモア美術館所蔵の「サント・ヴィクトワール山」も出展されていました。
(カタログナンバー175)


ビベミュの石切場から見たサント・ヴィクトワール山」1897年


もうこの時点で鼻血が出そう。


プロヴァンスにある本物のサント・ヴィクトワール山と吉永さん。
くらくら眩暈に襲われます。倒れそう。

倒れる前にセザンヌが沢山描いたこの山をサーチ!
他のサント・ヴィクトワール山を画像検索!

シュープのサイト内にある「アクオス:世界の名画ギャラリー」では
今回テレビCMで使われた作品以外も紹介されてあります。親切。丁寧。
21枚の「サント・ヴィクトワール山」

こちらは↓ブリヂストン美術館所蔵の名品中の名品

サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール

横浜美術館も「サント・ヴィクトワール山」所蔵しています。
描いている位置が違うので、かなり平べったく山が描かれています。

ガルダンヌから見たサント=ヴィクトワール山
横浜美術館所蔵の作品の中では一番高いものだとか。。。

セザンヌ逍遙
「セザンヌ逍遙」 藤谷 千恵子

さて、CMに戻ると、続いて故郷プロヴァンスに現在でも残る
セザンヌのアトリエが木漏れ日と共に映し出されます。


セザンヌが絵筆を握っていた空間にアクオスが!

それにしても吉永さんのお着物のお色綺麗です。

セザンヌ―孤高の先駆者
セザンヌ―孤高の先駆者
ミシェル オーグ,高階 秀爾

そうそう、新聞広告にこんな一文がありました。
CMでは、セザンヌ特有の筆触(タッチ)を細部まで、また自然のサント・ヴィクトワール山の威容をハイビジョン画質でお伝えしています。

「セザンヌの何がいいの?」と聞かれると
「あのサクサクした筆致」とまず答えます。

CMで使われている「ビベミュの石切場から見たサント・ヴィクトワール山」の山のてっぺんを拡大してみると…こんな感じです。


油絵具で色を塗っていないことよく分るはずです。
セザンヌは塗るのではなく色を置いて絵を描いた画家さんです。
よく取り上げられる「塗り残し」も本当は塗り残しではありません。
そこは色を置く必要がないからそのままにしてあるだけです。

これが何ともたまらないのですが、それをアクオスは細部まで見せてくれるとな!!そろそろ買い換えようかな〜と真剣に思ってしまうほど私にとって「効力」ありますこのCM.「威力」かな。


セザンヌについては以前、島田先生の講演会記事で詳しく書いたのですが
ついつい力が入ってしまい長くなってしまいます。(反省)
ブリヂストン美術館館長島田紀夫氏による土曜講座
「プロヴァンスのセザンヌ―没後100年記念大回顧展」

↑因みにこの記事必見です。島田先生のお話やセザンヌとルノワールが同じ場所を描いた作品の画像が比較できるよう載せてあります。ルノワールには酷ですが。

セザンヌの画
「セザンヌの画」 内田 園生

最後に哲学者、メルロ=ポンティの言葉を借りて終りにします。
「我々は事物を知覚し,事物に関して互いに理解しあい,事物の中でしっかりと結び合わされている。そして『自然』というこの礎石のうえに,様々な科学を築き上げている。セザンヌが描こうとしたのは,このような根源的な世界にほかならない。そしてまさしくそれゆえに,セザンヌの絵は,『根源においてとらえられた自然』という印象を与える。」
(「セザンヌの疑惑」1945年)
セザンヌ 絶対の探求者
セザンヌ 絶対の探求者
ポール セザンヌ


シャープさん有り難う!!
セザンヌ取り上げるなんて流石「目の付け所がシャープだね」



SHARP AQUOS 46V型 地上・BS・110度デジタル フルハイビジョン液晶テレビ LC-46GX1W
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この記事に対するコメント

こんばんは
うちの母や叔父はセザンヌ大好きで、日本のセザニストというのかしらセザンヌの影響受けた画家たちのこと、も好きなようです。
このCMも母が喜んでました。

数年前名古屋でセザンヌの回顧展があり、『誘拐』とかリンゴなどに「おお〜〜」となりました。
布の質感がいいです。

>ルノワールには酷ですが
はっはっはっ(とりあえず笑う)←ルノワール・ファン遊行

遊行七恵 | 2007/06/25 11:09 PM
こんばんは。コレ、ぶったまげました〜(^_^)
昨日、TVCMを見て、『おぉっ!!』Σ(ヾ ̄▽ ̄)ヾ!!って驚いたら、今日の朝刊にはでかでかと。セザンヌさまには申し訳ないですが、全く予想していませんでした・・・
05年にセザンヌ目当てにブリヂストン美術館と横浜美術館(表向きはルーヴル展がメイン)をハシゴした時のことを思い出しました♪
さすがはTakさん、早いですね〜!!
私も出来るだけ早いうちに記事にしようと思います。
りゅう | 2007/06/25 11:36 PM
私もCM見たとたん「おお〜!」と声を上げました。
あのCMって合成じゃなく、ホントに現地に言ってるんでしょうか。そうだったらものすごーく羨ましい!
セザンヌほんといいですよね。私はMETのセザンヌの部屋で椅子に座ってぼーっと眺める時間が大好きです。

今日はもう一人大好きなユトリロを見にギャラリーに行く予定です。
もっち | 2007/06/26 11:47 AM
きょうの朝刊の全面広告、コンドルも見ましたよ!
セザンヌが描いた絵と写真、そっくろでした。
何年経っても変わらないんだなぁって。
セザンヌ。50才を過ぎてから脚光を浴びたのですね。
きょうの広告で知りました(笑)
コンドル | 2007/06/26 5:27 PM
中学時代だと思いますが、初めて買った河出書房の画集が、「セザンヌ」、次が「マネ・モネ・スーラ」でした。

セザンヌはキュビズムの先駆者とか言われますが、僕にとっては、モネとともに色使いが好きで、本物の絵を見る度、胸がざわめきます。
HONKY | 2007/06/26 8:49 PM
やっぱり…。
TV・CM視てTakさんUPしてくれそう…と思っていました。

>よく取り上げられる「塗り残し」も本当は塗り残しではありません。
 そこは色を置く必要がないからそのままにしてあるだけです。

オーイ、Takさんに座布団全部〜。敷き布団もあげて〜。
そうなんです、ここが大切なところ…。(興奮してきたなぁ…。)

コメント、何を書いて良いやら…。
あたしにとっては、このお方は恩人と言おうか、神様と言おう
か…。

生意気なことを言わせていただければ、この方に彫刻造らせた
らスゴイモノを造ったと思います…。

−セザンヌの玉葱とワインの瓶のコレクターより− 
AOKIT制作所 | 2007/06/26 9:27 PM
@遊行七恵さん
こんばんは。

>ルノワールには酷ですが
悪気はありません。少ししか。
お許しあれ。

男性の方がどちらかというと
セザンヌが好きなのでしょうか。
うちのかみさんも良さがさっぱり
分らないと言います。

目の前にあるものをそのまま
写し取っていない姿が好きです。

@りゅうさん
こんばんは。

記事書かれたらTB送って下さいね。
シャープさん親切でサイトにあれこれ
情報を載せてくださっています。
マニアにはたまりません。

今年小規模ながらブリヂストン美術館で
セザンヌ展開催されます。
それが楽しみで楽しみで仕方ありません。

@もっちさん
こんばんは。

自分も最初、合成かなーと思ったのですが
ちゃんとプロヴァンスまで行ったのですね。
いいなーー吉永さん&スタッフさん。
一度でいいからこの目でセザンヌの故郷を
観てみたいです。この山も。

ユトリロいかがでした??

@コンドルさん
こんばんは。

新聞の広告もインパクトありましたね。
石灰岩の山だそうです。あの山。
セザンヌは孤高の画家さんです。
認められずとも自分の信念貫きました。
そうできない自分はそこに惚れこんでいます。

@HONKYさん
こんばんは。

初めてだとセザンヌ受け入れにくかったのではないですか?
別段綺麗な風景や人物を描くわけではありませんからね。

色の組み合わせで全体の色調を整えていますよね。
あの神業的なところもまたたまりません。
あーー観たくなってきた。

@AOKIT制作所さん
こんばんは。

毎日ネタに窮しているので
こういうのあると飛びつきます。

座布団ありがとうございます。
興奮してきますよねー
コメント書いていてすらそうです。
昨夜は画集引っ張り出してきて
しげしげと。そしてにやにやと。

>この方に彫刻造らせたらスゴイモノを造ったと思います…
わぁ!それ私も観たいです!
モディリアーニなんて吹っ飛びますね。

「セザンヌ・キット」も本人がきっと
気に入ってくれるはずです。
Tak管理人 | 2007/06/26 10:24 PM
こんにちは。
SHARPさん力入ってますね〜(^_^)
広告ライブラリーの充実振りにはびっくりです!
このシリーズは長期化しそうですね!!
今後が楽しみです♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ
りゅう | 2007/07/01 11:35 AM
@りゅうさん
こんばんは。

いつものことながら
CMのクオリティー高いです。
毎回感服しっぱなしです。

ライブラリーの充実ぶりも立派。
次は誰でしょうね。
現代アートなんてどうでしょう?
Tak管理人 | 2007/07/02 11:05 PM
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