青い日記帳 

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山口晃ファンの皆さん、科学技術館へ急げ!!

科学技術館に行って来ました。(東京都千代田区北の丸公園2−1)
東京国立近代美術館と武道館の間にある懐かしい場所。
最後に行ったのは小学生3,4年生の頃でしょうか。



実に約三十年ぶりに科学技術館へ足を運びました。
目的は、21世紀の科学技術の進歩を見るためでもなく、
でんじろう先生の実験ライブを見るためでもありません。

目的はただ一つ。
山口晃さんの作品を観るためです。

山口晃さんって、あの画家の山口晃さんです。間違いなく。
ちょっと前まで、上野の森美術館で会田誠さんと二人展
「アートで候。」を開催していたあの山口さんです。

山口晃が描く東京風景―本郷東大界隈
「山口晃が描く東京風景―本郷東大界隈」 山口 晃

その山口さんがどうしてよりにもよって科学技術館に??
全く結びつかないですよね。。。
(私も実際に行ってこの目で見るまで信じることできませんでした。まぁ観てからでも納得は出来ませんけど。)

とにかく中へ入りましょう、確認しましょう。
30年ぶりの科学技術館です。

レトロな雰囲気の受付カウンター&入口。
電飾が温泉街の古びたシアターの入口のよう。いい感じです。
因みに入館料大人600円ですが、ぐるっとパスで入れます。

受付のお姉さんに、山口さんの作品って何処にありますか?と尋ねてもご存知なく一瞬不安に。その後丁寧に調べて下さり5階の展示室にあること判明。ほんと親切でした。美術館では久しく味わっていない人の温かさ。建物もお勤めの方のお気持ちも「昭和」の良き時代をそのまま留めているようです。

エスカレーターで5階まで一気に。
フロアの一角に「ゲノム」を紹介するコーナーがありました。

ここに山口晃さんの「作品」が展示?されているのです。丸2の赤い部分です。

矢印の方向から見たゲノムの部屋全体像はこんな感じ。

オレンジ色のボードが目に飛び込んできます。
ここに一面全てに山口さんによる「氣呑漫談」が展示されています。


「氣呑漫談」の文字、これぞ山口さんに間違いありません。
(げのむまんだん)

事の成り行きは「ゲノム」や「DNA」を紹介するこのスペースの小学生向けのアイキャッチを制作してくれないかという依頼を受けこの「氣呑漫談」が出来上がったそうです。小学生向けなんて勿体無い。。。大人が飛びついて喜びます。

観よ!この圧倒的な物量。これでも一部。

ここまでわかったヒトゲノム」というテーマで2001年に作られたこのスペース。今はそれから一気に解明が進み内容的にはちょっとクラシカルな感は否めませんが、当時としては最先端。

その最先端の人間科学を分りやすく手抜きなしに丁寧に描きあげています。
「氣呑漫談」は、少年三吉がかわいい住み込みの助手の「とし子」さんがいる「絵描きの先生」の家をある日、訪ねてくることからストーリーは始まります。

先生「どうもたのまれ仕事で困っているんだ」
   「君は、『ゲノム』とか『DNA』とかきいて、ピンとくるかい?」
三吉「あまり…」
先生「うーむ、そうだよな。そいつを小学生向けのアイキャッチにせにゃ
   ならんのだが…。小学生といわれてもなぁ…」
三吉「ぼく小学生ですけど」
先生「お!こいつぁいいぞ。君ちょっと問答につきあいたまえ!」

こんな調子で二人の会話は進んでいきます。
しばらくして「蕎麦でも食べに行こう」と二人で「路電」に乗って蕎麦屋へ。


「路電」の絵コンテのようなものまで欄外に展示してあります。

かみさんと声を合わせて「欲しい」

蕎麦屋に着くと早速注文。

「穴子の天麩羅に卵焼きを。それとお銚子を冷やで一本。あとでもりを二枚おくれ。」
実生活の一部が垣間見られるこのような台詞が随所に散りばめられています。

注文した蕎麦が来る頃にタイミングよく「DNA」のお話に。

お見事!!
でも三吉少年の素朴な疑問「でもどうして二本なのでしょう?」の問いには
「どうしてなんだろうね〜不思議だね〜」とはぐらかすのみ。
三吉少年「御存知ないんだ…」(笑)

お蕎麦屋さんの帰り道「よねむらの金鍔」をお土産に。

名代「きんつば」。。。美味しそう〜
助手の「とし子」さんも大好物。


帰宅後は三人で「セントラルドグマ」の話題を。

ざっと紹介してみましたが、これだけでも充分濃いでしょ。
いやはや驚き通り越して言葉もありません。この場違い感も尚良し。

でも、どうして科学技術館に山口晃さんのこんな立派な作品があるのか不思議です。伺ってみたところ、展示プロデューサーとして活躍されている株式会社イエローの森田法勝氏が山口さんにお声をかけて実現したのだとか。

勿体無いことですが、この展示物に関する資料やガイドブックなどは販売されていません。皆さんからのリクエストあれば小冊子にでもまとめて是非とも販売したいとおっしゃっていました。実現したらいいな〜



尚、ここ5階はゲノムの展示室だけでなく「遊び・創造・発見の森」をテーマにしたフォレストと呼ばれている空間で実に凝ったデザイン、創りになっています。

フォレスト ゲノム展示室「100兆分の1の確率に挑戦!」

普段滅多に行く機会の無い科学技術館ですが、近代美術館から工芸館へ行くよりも近い場所にあります。山種美術館から歩いてもよいお散歩コースです。

山口晃さんのファンのみならず、たまにはお出かけになられるのも宜しいかと。最先端の科学技術紹介していながらも、懐かしさいっぱいの場所でもあります。

獏園
「獏園」 澁澤 龍彦
この本の挿絵も全て山口晃さんが描かれています。カラーです。美しいです。

弐代目・青い日記帳
山口晃:関連エントリ
・「山口晃展」
・「モーニング」表紙担当・山口晃!
・二枚の「紫陽花双鶏図」
・根津神社 御遷座300年大祭
・『山口晃が描く東京風景 本郷東大界隈』刊行記念講演(顔写真あり)
・山口晃「ラグランジュポイント」
・「VOCA展2007」
・『受胎告知』だけでは勿体無い。
・「アートで候。会田誠 山口晃展」
・「会田誠 山口晃 トークショー」
・「アートで候。」山口晃ギャラリートーク

おまけ:再度告知。
7月28日〜8月26日まで長野県信濃美術館で開催される「描かれた武士(ヒーロー)たち 武者絵の世界展」に山口晃さんの作品が出展されます。
天明屋尚さんの作品も!

更に、もうひとつ。こちらは都内です。
8月17日〜9月17日まで練馬区立美術館で山口晃展が開催されます。
「山口晃 展 こんどは武者絵だ!」
山口晃(1969〜)は、現代美術の中に日本の古典絵画の手法をとりこみ、ユニークな作品をを手がけることで知られる若手作家です。今回では、作家が学生の頃から力を入れている「武者絵シリーズ」に焦点を当て、代表作をはじめ新作の絵画などを展示し、表現の魅力を探ります。

山口晃作品集
山口晃作品集
山口 晃

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この記事に対するコメント

ゲノム=氣呑っていうのがスゴイ(笑)
そして蕎麦やに持ってくあたりが山口さんですね〜
科学技術館は母校のすぐ近くなので、お散歩がてらしょっちゅう通ってたんですけどね。来月武道館ライブのついで(失礼ですね)に見て来ます!
長野も行きたいなー
さちえ | 2007/07/10 12:04 AM
Takさん、こんばんは!
なんと驚きの情報がっ!!
これはぜひともこの目で見なくてはなりますまい。
ふらりと遊びに来ると必ず素晴らしい情報をいただけるTakさんのブログは本当にありがたいです。
しのぶん | 2007/07/10 12:13 AM
さすが山口晃、緩い感じだなー。
上野の科学博物館は時々行くけれど、
科学技術館はウン十年行っていません。
山口晃といえば、
NHK「TR(トップ・ランナー)」に登場、
観覧者募集中ですヨ。
http://www.nhk.or.jp/tr/
菊花@仕事中 | 2007/07/10 9:33 AM
こんにちは。
なんか楽しそうな展示ですね。
隠し味みたいで面白い。
今度行ってみます。
mizdesign | 2007/07/10 2:51 PM
@さちえさん
こんばんは。

聞きしに勝る凄さでした。
こんなものとは想像できず
軽い気持ちで行ってしまいました。
写メまで送ってしまいました、ついつい。

長野計画立てます?

@しのぶんさん
こんばんは。

是非ともご覧になられてください。
驚かれること必至です。
何故ここに山口さんが・・・
つまらん情報ばかりです
それでもお役に立てれば幸いです。

@菊花さん
こんばんは。

トップランナーの収録ご招待
受けているのですが、生憎その日
出張でNHK行く事できません。
(T_T)
科学技術館建物自体は
あのままですが、中身がかなり違ってます。
一見の価値ありかと。

@mizdesignさん
こんばんは。

近美からも近いし
ちょいと足のばせば
行く事できちゃいます。
でも長居必至かと。
面白いです!
Tak管理人 | 2007/07/10 8:54 PM
科学技術館。
コンドルも小学生の頃に、社会科見学で行っったきりかも(笑)
長野や練馬でも展覧会が開催されるのですね。
練馬。職場のある池袋から、とっても近いです。
山口晃さんって、モーニングの表紙も書かれていらっしゃるのですか?
コンドル | 2007/07/10 10:59 PM
@コンドルさん
こんばんは。


モーニングの表紙を数年前に
お描きになられました。
今でもしっかりとってあります。
練馬の展覧会は今から楽しみです。
(^_-)-☆
Tak管理人 | 2007/07/12 5:14 PM
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