青い日記帳 

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「ゴッホ」に下された二つの審判

8月3日、ゴッホの油彩に関する話題が二つ
海外のメディアによって報じられました。

1つは、日本でも紹介されたこの話題。
ゴッホ「ある男の肖像画」、別人の作品と判明
 オランダ生まれの印象派画家ビンセント・ファン・ゴッホ(1853〜90年)の作品とされ、オーストラリアの美術館が所蔵していた油彩画「ある男の肖像画」が、実は別人の作品だったことが判明した。
 アムステルダムのファン・ゴッホ美術館が鑑定し、断定した。
 問題の絵は、メルボルンのビクトリア州立美術館が1940年に収集家から購入し、所蔵していたもので、現在なら約20億円の価値があるとされていた。
オーストラリアのナショナル・ギャラリー・オブ・ビクトリア(National Gallery of Victoria)がゴッホの真作として所蔵していた作品が別の作家のものだったという、何とも悲しいニュース。所蔵美術館さんに同情。さぞかし肩を落としていることかと。その問題の作品はこちら。


何でも昨年の今頃、スコットランドのエジンバラにあるNational Galleries of Scotland(Dean Gallery)で開催された展覧会にこの作品「Head of a Man」を貸し出したところ、現地で「これニセモノじゃん」と疑われてしまったのが運のつき。

その後、オランダで調査をされ、ゴッホの真作でないことが判明してしまったそうです。せっかく貸してあげたのに何だか酷い仕打ちをされたようで再度同情。

まぁでも、昨日のannexにも書きましたが、偽物といわれると確かにあやしく観えてくるものです。確かにうそ臭いかも。描かれた男性誰だか分かりませんが、必死になって笑いをこらえているようにも見えます。目も何処を見つめているのやら。真の嘘つきは顔色一つ変えず相手の目をしかと見て嘘をつくものです。

弟テオとの書簡にも一切登場しないこの男。贋作として騙すならもう少しそれらしく仕上げたはず。絵の上手い誰かが「ゴッホ風に描いてみたよ」何て気軽に描いたものなのかもしれません。

Van Gogh: Museum for Vincent
Van Gogh: Museum for Vincent

もう1つは、良い?話題。
アメリカのボストン美術館所蔵のゴッホの作品「The Ravine」1889年


この作品をオランダのゴッホ美術館がX線調査したところ、下にもう一枚の絵が描かれていることが判明したそうです。

その隠された幻の作品がこちら。

「Wild Vegetation」1889年
一瞥しただけではゴッホの作品というよりも、アンリ・ミショーっぽい印象を受けますが、じっくり観るとゴッホらしい筆致が見て取れます。

Experts at Amsterdam's Van Gogh Museum have long wondered whether an 1889 drawing entitled Wild Vegetation was a copy of a completed painting. Now an X-ray of Van Gogh's 1889 work The Ravine has uncovered the earlier work, which the artist had painted on the same canvas four months previously.

Missing van Gogh painting found under another

「Wild Vegetation」は1889年6月に描かれたものだそうです。
数ヶ月後、ゴッホは新たな作品を描こうとしましたが、弟テオから送られてくるキャンバスが遅れたため、やむを得ず「Wild Vegetation」のキャンバスをリサイクルしその上から「The Ravine」を描いたそうです。

一枚の「ゴッホ」が消え、新たな「ゴッホ」が加わった。
何とも奇妙なお話です。A Midsummer Night's Dream.

かみさんが今、この小説にはまっているのも偶然?!
ゴッホは欺く 上巻 (1)
ゴッホは欺く 上巻 (1)
ジェフリー・アーチャー


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ずっとゴッホが描いた ゴッホの自画像だと思われていた 「Head of a Man」が
「ゴッホの自画像」は自画像でない | 明日は今日よりいい日 | 2007/08/07 2:39 AM