青い日記帳 

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特別陳列「仏像の道」

東京国立博物館の新企画
特別陳列「仏像の道−インドから日本へ」へ行って来ました。



7月27日からスタートした新企画。
本館特別5室にインド、中国、朝鮮そして日本の仏像が集結!

本館特別5室ってついこの間までレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」が展示されていたあの特別室です。由緒正しい特別室です。

紀元2世紀のガンダーラから、中央アジア、中国、朝鮮半島をへて8世紀の奈良に至るまで、600年にわたる仏像の流れを概観します。仏像の誕生、中国への伝来、唐と奈良などのテーマを設け、それぞれの時代・地域で、どのような仏像が造られ、人々の信仰を集めていたかを紹介します。

一番の見所は…勿論仏像たちなのですが、今回特に注目して欲しいのはその展示方法、空間デザインです。手がけられたのは昨年「日本デザイン学会年間作品賞」を受賞された木下史青氏。国立博物館デザイン室長さんです。

入口からしてただならぬ雰囲気。

「レオナルド展」では出口だった場所です。変れば変るものです。
因みにしばらく観ていると青い部分の色が変化してきます。
逸る気持ちを抑えつつ、まずはしばし立ち止まり深呼吸。

そして一歩展示室内へ足を踏み込むと…そこはまるで別世界。

左手前は「如来坐像」お顔が日本の如来様と随分違います。それもそのはず。、これパキスタン、ガンダーラの如来様。歴史はよく分りませんが何でもクシャーン朝時代2世紀頃のものだそうです。

二枚の画像をご覧になっただけでお分かりの通り、展示されている仏像の魅力をより一層高めて鑑賞者に観てもらおうという工夫が随所になされています。特に照明。木下氏は照明のスペシャリストです。

夏の強い日差しを浴びて冷房の効いた博物館へ逃げ込むように入館。インフォメーションカウンターの奥になにやら魅力的な空間が…そうそれが特別陳列「仏像の道」展示室です。中に入るやいなや外とは対照的な暗い空間が待っています。よく見るとそこかしこにスポットライトが当たり仏像たちが暗闇に浮かび上がっているように登場。比較するのもなんですが、下手なレジャー施設のアトラクションよりも数倍ワクワクさせてくれます。

あぁ、言い忘れました。この特別展示は平常展の料金で観られます。しかも高校生以下は無料です。夏休みまだあるはず。子供たちよ東博へ急げ!(大人も)

当然、展示空間だけが素晴らしいのではありません。展示物も流石東博と唸らせるものばかり。リストは博物館のサイトに掲載されています。

東洋館にいた頃はぱっとしなかった仏像たちに新たな命が宿ったようです。

所謂「半跏思惟像」が三点展示されているのも見所の一つ。
左から中国、朝鮮、日本のもの。
   
石造菩薩半跏像」   「銅造半跏思惟像」    「銅造菩薩半跏像

汗をかいた頬にハンカチをあてているように見えてしまうのは季節の所為?!
この特別展示は2008年4月6日まで開催されています。焦ることはありません。
まずは先月発売になった木下氏のこちらの本を読んでからでも。
博物館へ行こう (岩波ジュニア新書 571)
「博物館へ行こう」 木下 史青
 みなさんは,博物館の展示がどのようにしてできるかをご存知ですか? また,どれだけ多くの専門家の知恵が結集しているかを.魅力的な展覧会ができるまでのヒミツを,「プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展」などを例に,著者自らが撮影したきれいなカラー写真も使って明かします.また,国内外のおすすめの博物館・美術館を紹介しながら,進化を続ける博物館・美術館の魅力や将来の可能性を存分に語ります.

【著者に聞きたい】木下史青さん『博物館へ行こう』

因みに木下氏による講演会があります。予約は不要だそうです。
2007/8/28 14:00 表慶館対話の間
「本館特別5室 展示の変遷“復興本館建設”から“仏像の道”まで」
デザイン室長 木下史青



それでは「今日の一枚」じゃなくて「今日の一仏様

 
仏頭」中国・ホータン 3〜4世紀

かみさんが、これ見て「似ている!」というのですが。。。
仏様に似ているなんて畏れ多い畏れ多い。


仏像がよくわかる本―種類・見分け方完全ガイド (PHP文庫)
仏像がよくわかる本―種類・見分け方完全ガイド (PHP文庫)
瓜生 中

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この記事に対するコメント

こんばんは、ご無沙汰してます。
「仏像の道」、涼しそうでいいですね。
私、東博パスポート持ってますし。
ogawama | 2007/08/20 10:18 PM
こんばんは。好企画でしたね。
特5室は常にこの手の展示で楽しませていただきたいものです。閉まっているのでは勿体なさ過ぎます。木下さんの照明もバッチリきまっていました。

>仏様に似ているなんて畏れ多い畏れ多い。

いやこれはひょっとすると…。似ているかもしれません…。
はろるど | 2007/08/20 10:32 PM
 東博には保存されていて、公開していないものはたくさんあるのでしょうか。企画展でしか観られないとしたら、機会を逃すと次はいつになるのでしょう。
パレット | 2007/08/20 10:45 PM
日本でも 高校生以下 無料ってあるんですね。
ヨーロッパで遺跡や美術館にいくと
18歳まで無料のところが多く、
こういった環境が 芸術家を多く育てるのだ。っと
常々 思っておりました。

おっ・・・Takさんのお顔のイメージ OK!!
$あくびちゃん$ | 2007/08/21 3:20 AM
@ogawamaさん
こんばんは。

良いですよ、残暑を避けるにも
仏像の新たな見方を発見するにも。
パスポートは必携ですね。
ぐるぱすのようにかさ張らないですし。

@はろるどさん
こんばんは。

東洋館でひっそりとひと目にあまり
触れずにらした仏像さんたちも
木下氏の照明技術によって輝きを取り戻し
堂々とした風格を見せ付けていましたね。

こういう企画展示があるから東博はたまりません。

@パレットさん
こんばんは。

山のようにあると思います。それこそ。
「東博秘蔵の宝展」なんていくらでもできそうです。
今展示されている「親指のマリア」が5年ぶりだったでしょうか。

@$あくびちゃん$さん
こんばんは。

あるんですね〜自分が高校生だった時代では
信じられないことですが。尤もタダでも
いかなかったかな。きっと。
ヨーロッパは開館時間も長くて見る側に
立っていますよね。仕事終えてからでも観られたり。
Tak管理人 | 2007/08/24 9:19 PM
おすすめの本、いつも楽しみにしています。
ここと日展100年でご紹介された「博物館へ行こう」は
とっても良かったです。

本日私のブログでTakさんのブログを参照させていただき
ました。
事前の承諾も得ず掲載しましたことご容赦下さいませ。

meme | 2007/09/09 5:35 PM
@memeさん
こんばんは。

リンク全く問題ありませんし
事前承諾も要りませんので
気にすることなく何かあれば
どんどん使ってやってください。
こんなブログで宜しければ。

「博物館へ行こう」を読むと
展覧会の違った見方もできますよね。
そうそう出光に照明の新兵器採用されていました。
Tak管理人 | 2007/09/09 10:43 PM
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東京国立博物館(台東区上野公園13-9) 「仏像の道 - インドから日本へ - 」 2007/7/27〜2008/4/6 常設展内のミニ企画です。「受胎告知」の熱狂もさめやらぬ本館特別5室(本館中央、大階段裏。)に、インド、中国、朝鮮、そして日本における各黎明期の仏像が紹介され
東京国立博物館平成館で9月9日まで開催されている京都五山の禅の文化展を見てきました。第一章から第五章にわかれ通常は寺院で公開されない絵画書等が展示されて実家が禅宗で何度も京都に行く機会があり、また家内とも京都訪問しお寺に泊まる経験もしたことがあります
京都五山の禅の文化展 | Star Prince JUGEM | 2007/08/26 5:09 PM
東京国立博物館の特別5室(先日までダビンチの受胎告知が飾られてました)を使用しての新企画「仏像の道」を見て来ました。 仏像好きの私としては見逃せない企画です。 薄暗い照明の中、インド→中央アジアを経由し中国→
「弐代目・青い日記帳」Takさんのブログで「博物館へ行こう」が紹介されてからというもの、早く読みたくてうずうずしていました。 第1の感想。 この本が世の中にもっと早く出ていたら、もっと沢山の貴重な美術品に出会え