青い日記帳 

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「エルネスト・ネト展」

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催中の
「エルネスト・ネト」展に行って来ました。



当初、直島へ一泊し高松空港から直帰するつもりでしたが、「もったいないよ〜折角、四国まで行ってそれじゃー」との声に、確かにそうかもと。ならば金刀比羅宮へ「シュラシュシュシュ」と行きたいところですが、生憎お宝は藝大へご旅行中。すれ違い。それならば、イサム・ノグチ庭園美術館へ。でも、ここ定員ありの予約制。行き当たりばったりでは駄目。

肩を落としていると「丸亀に行きなさい」と天の声。

高松市から電車で30分足らずの丸亀市の駅前には、MoMAや法隆寺宝物館を手がけた建築家・谷口吉生氏設計による丸亀市猪熊弦一郎現代美術館があります。


『谷口吉生「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・図書館」―建築を見る』 
古谷 誠章

初動は谷口建築見たさでしたが、たまたま開催している展覧会が「エルネスト・ネト展」だと知り欣喜雀躍。狂喜乱舞。

ネトは川村記念美術館や東京国立近代美術館で2004年に開催された「BRAZIL:body・nostalgia」展などで「体験」したことのあるアーティスト.
エルネスト・ネト Ernesto Neto (1964- )
リオ・デ・ジャネイロに生まれる。第11回シドニー・ビエンナーレ(1998年)、第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2001年)を始め数多くの国際展に出品するブラジルを代表する現代作家の一人。伸縮性のある半透明の布によって生み出される有機的かつ官能的な空間は、粘膜、臓器、身体といった内的で親密なものを想起させる。視覚のみならず、触覚、嗅覚を介した観者と作品とのインタラクティヴな関係の探究には、リジア・クラークら〈新具体主義〉に対する強い意識を認めることができる。

現在、東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の「メルティング・ポイント」展でもちょっとだけネトを「体験」できます。こちら。ただし、川村記念美術館や「ブラジル:ボディ・ノスタルジア」展同様、ネトだけの個展ではありません。

日本の美術館で開催される大規模な個展は何と今回が初めてとのこと。しかもこの展覧会他へは巡回しないそうです。偶然にも初めて訪れた四国でこんな幸運に恵まれるなんて!直島一泊だけで帰らなくて良かった。ゴメンね四国。

チラシ裏面

以下はこちらのサイトから。
本展の見どころ・特徴
1. 同時代のアートシーンを代表する作家の一人、エルネスト・ネトの日本初となる大規模な個展。
2. 当館でのみご鑑賞いただけます。本展は丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/財団法人ミモカ美術振興財団単独の開催であり、他会場には巡回いたしません。
3. 見るだけでなく、触って楽しめる体感型の作品です。ぜひ家族で作品と触れ合って、現代美術の新しい楽しみ方を発見してください。
4. 出品作はすべて新作。谷口吉生の設計による当館の展示室に合わせて、本展のために制作された新しいインスタレーション作品です。


注目すべきは3と4.
行くことを渋っていたかみさんも会場へ入るやいなや穏やかな顔に。

しかも写真撮影ok.エライ!丸亀!!
っということで、昨日に引き続きここからは「写真ブログ」になります。
たっぷりとエルネスト・ネトの世界をお楽しみあれ。



靴を脱いで、靴下についている埃や糸くずをガムテープでぺたぺたと取ってから巨大なインスタレーションの中へ入ってゆきます。異空間であり居空間でも。



自然光が差し込む高さ7.0m×壁長132.31mの企画展示室に設けられています。不思議に感じたのはこんな広く時には腰を屈めなくては通れないような「空間」をあちこち歩きまわっていても、全く不安にならないこと。それは素材が布だということやとても穏やかな色合いで空間が統一されているからでしょうか。

それとも「以前居たことのある空間」だからなのでしょうか。

作品を外から見るとこんな感じ。


そして外にも仕掛けがありました。狭い路地のような隙間を入っていくと…



天井部分から「作品」を複数の紐で吊り下げている構造だと分かります。
また重石としてスパイスを使っています。

この二つで何十キロもあるそうで、これらでテント式の作品の重石に。

中身は、ウコン(ターメリック)とクミンだったかな…勿論香りあり。

ブック・アートの世界―絵本からインスタレーションまで
ブック・アートの世界―絵本からインスタレーションまで

この美術館を訪れたのが丁度夏休みということもあり、多くの子どもさんで賑わっていました。楽しそうでしたよ〜寝転んだり、飛び回ったり、鬼ごっこしたり。小さい頃にこういう体験が出来るなんて幸せです。やるな〜丸亀市。(東京はジブリなのに…)


ここ思い切りダイブして身をゆだねたりも可能。大人が3人くらい余裕で入れる大きさです。電車の時間を気にしながらも、どーしてもここに入りたくて子ども達が帰るの待ってました。まったくどっちが子供だか分かりません。

ついつい子供たちと一緒にこんなことまで…


童心に返れることのできる素敵な展覧会でした。
ありがとう丸亀市猪熊弦一郎現代美術館。
ありがとうエルネスト・ネト.

いのくまさん
いのくまさん
谷川 俊太郎,猪熊 弦一郎,杉浦 範茂,丸亀市猪熊弦一郎現代美術館


mixiのアルバムに、他の写真も加えアップしておきました。
http://mixi.jp/view_album.pl?id=4707263
宜しければご覧下さい。


- 弐代目・青い日記帳 | 「谷口吉生のミュージアム」
- 弐代目・青い日記帳 | 世界文化賞受賞記念講演会「谷口吉生建築を語る」
- 弐代目・青い日記帳 | 建築を見に、美術館へ


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1128
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/ 財団法人ミモカ美術振興財団では、国際的にめざましい活躍を続けるブラジル人アーティスト、エルネスト・ネト(Ernesto Neto)の日本国内で初めてとなる大規模な個展を開催します。
 
エルネスト・ネトは、1964 年にブラジル・リオデジャネイロに生まれました。1980 年代後半より作品の発表を始め、伸縮性にすぐれた薄い布地を用いた有機的な形態のオブジェや、そのオブジェで構成されたインスタレーション作品で注目を集めます。以来、ブラジルのみならず世界各国の美術館で個展を開催し、また、2001 年の第49 回ヴェネツィア・ビエンナーレでブラジル代表に選ばれるなど、現在最も注目を集めているアーティストの一人です。日本国内でも近年、2004 年の「ブラジル:ボディ・ノスタルジア」(東京国立近代美術館;京都国立近代美術館)や2006 年の「越後妻有アートトリエンナーレ」(十日町市ほか)など大規模なグループ展や国際展に招かれており、日本での個展開催が最も待ち望まれているアーティストでもあります。
 
1950 年代末にブラジルで興った「新具体主義運動」の影響を受けたエルネスト・ネトは、作品と鑑賞者との双方向の関係性を重視しており、鑑賞者が実際にその作品の内部に入り直接触れて体感する作品を数多く制作しています。つまりネトの作品は、視覚だけでなく、触覚や嗅覚など美術館内での作品鑑賞では用いることの少ない知覚を誘発し、身体そのものやそれを取り囲む空間に対する意識を強く喚起するのです。例えば、昨年、スウェーデンのマルメで行われた大規模な個展では、入口から出口まで続く、薄い布でつくられた有機的な作品群の内部へと入り、鑑賞者が胎内を回遊するかのようなインスタレーション作品を発表し、またパリ市内のパンテオンを会場とした個展では、天井から布でつくられた巨大な白色の滴を無数に垂らし、ギリシャゴシック様式の荘厳な神殿を有機的な空間へと変容させました。
 
このようにネトは、その場所や空間の特性を最大限に活かす作品を制作し、展示することでも知られています。本展でも、エルネスト・ネトは会場に合わせて新しいインスタレーション作品を制作します。谷口吉生の設計による建築空間がネトの手によってどのように活かされ、そしていかなる変容を遂げるのかといった点もまた本展の大きな魅力です。さらに、単に見るだけでなく、作品の中に入り、触れたり匂いを嗅いだりといった「体感」を通して本展の作品に接することで、よりいっそうネトの独創的な作品世界をお楽しみいただけることでしょう。

展覧会 | permalink | comments(6) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

こんばんは。
ネトの個展!!素敵すぎです〜。ほんとうに幸運ですね☆
わたしも昨年、豊田市美術館『GARDENS〜小さな秘密の庭へ〜』展で初めて体験しました。
ネトの作品は、包まれている心地よさを思い出させてくれますね。ぬくもりの安らぎというか。
香川までは遠いので、オペラシティを楽しんでこようと思います。
| 2007/09/06 12:03 AM
これは贅沢ですね。ネトの個展は一度見てみたいなと思っていましたが、
この規模となるともうないかもしれませんね。
色、形、それに触れて匂いを楽しめるのが面白いなと思います。

オペラシティも行かないと!
はろるど | 2007/09/06 10:19 PM
@白樺好さん
こんばんは。

ラッキーでした。
丸亀立寄ってよかったです。

>包まれている心地よさを思い出させてくれますね
仰る通り!
記憶の奥底にある何かを刺激しますね。

オペラシティなのですが…今日の記事でも
お分かりの通り、丸亀とはえらい違いです。

@はろるどさん
こんばんは。

谷口建築にネト。
写真撮影ok.
寝転んでもok.確かに贅沢です。

繰り返しになりますが
オペラシティなのですが…
Tak管理人 | 2007/09/06 11:12 PM
mixiフォトフォルダの
「王蟲じゃありません。」
にウケました(*´∀`)

草間弥生も然り、
空間インスタレーションって
世界観に浸れて好きです〜。
ラッキーでしたね!
紫式子 | 2007/09/09 2:52 AM
ネト展楽しかったですね!
私もあのかぶりもの(?)風ワンピース着てみたかったのですが、一人だったので恥ずかしくて諦めました(涙)。

水色のボールのお風呂には浸かって来ましたよ〜。
今度は東京現代美術館でネトの作品が出るのですか?
必見ですね。
meme | 2007/09/09 5:29 PM
@紫式子さん
こんばんは。
コメントありがとさんです。

王蟲をですね、子供たちが
投げっこしているんです。
インパクトあるでしょその光景。
目が覚めました。

初上陸した四国でしたが
思わぬおもてなしに
好印象200%です。

@memeさん
こんばんは。
TBありがとうございます。

楽しかったですね〜
あの「服」を着て正面から撮った
写真もあるのですが、自分でも
笑っちゃうくらい滑稽な姿。
かみさん涙流していました。

東京都現代美術館のネトは
どんな作品を出してくるか
これまた楽しみです。
Tak管理人 | 2007/09/09 10:37 PM
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エルネスト・ネト展 現代アート | yoko's photo☆blog | 2007/09/10 5:33 PM