青い日記帳 

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「六本木クロッシング2007」展

森美術館で開催中の
「六本木クロッシング2007:未来への脈動」展に行って来ました。



13日の土曜日から始まった展覧会。珍しく初日に出かけてきました。
六本木クロッシング2004」展を見逃し、後悔随分としたもので。。。

4人のキュレーター…天野一夫(美術評論家・京都造形芸術大学教授)、荒木夏実(森美術館キュレーター)、佐藤直樹(ASYLアートディレクター)、椹木野衣(美術評論家)が「今見せるべき36組のアーティスト」達の作品をそれぞれ選び構成されている一風変った趣向の展覧会。

参加アーティストを見ても実に多彩。
飴屋法水、池水慶一、伊藤ガビン、岩崎貴宏、宇川直宏、内原恭彦、内山英明、Ages5&Up、榎 忠、エンライトメント、小粥丈晴、鬼頭健吾、小林耕平、さかぎしよしおう、佐藤雅彦+桐山孝司、関口敦仁、立石大河亞、田中偉一郎、田中信行、チェルフィッチュ、辻川幸一郎、できやよい、中西信洋、名和晃平、長谷川踏太/TOMATO、原 真一、春木麻衣子、東恩納裕一、冨谷悦子、眞島竜男、丸山清人、山口崇司/d.v.d、横山裕一、吉野辰海、吉村芳生、四谷シモン

これだけの顔ぶれだと、誰がどんな作品を手がけているか全く知らずにぶらりと展覧会に出かけても5,6点は自分のアンテナにビビビと来るものがあるはずです。

一言感想先に言いますと「とってもファニーな展覧会」でした。

昨日ご紹介した雑誌「Pen」
Pen (ペン) 2007年 11/1号 [雑誌]
Pen (ペン) 2007年 11/1号 [雑誌]
現代アート入門!と銘打った特集号ですが、「六本木クロッシング」展はメタ現代日本アート特集といった感じでしょうか。

冨谷悦子はまだ藝大を卒業したばかり。エッチング(銅版画)で超細密画を制作されている作家さんです。フェルメール展では単眼鏡が必要ですが、ここでは虫眼鏡が要るかも。

榎忠(えのきちゅう)氏は1944年生まれのアーティストさん。

RPM−1200
直径4.5mもある巨大な作品。
前回の「ル・コルビュジエ展」の使いまわし?と思しき展望台から見下ろすのも良し。また作品の「中」に侵入して同じ目線で見るのも良し。遠くからぼんやりと眺めるのも良し。照明や音響も工夫がなされています。使われている金属は全て機械部品のスクラップだとか、因みに総重量何と4トン!
尖端恐怖症の人には辛い作品かも。

原真一氏の「白い呪文」はお金かかっているな〜とまず思い、そのうち作品に深い深い白の世界へどっぷりと。宗教的雰囲気が漂っています。

宇川直宏はアメリカを襲った「ハリケーン・カトリーナ」をこてこての舞台装置として作品化。←この説明じゃわけ分かりませんよね。でも会場で出会うと!ポンと膝を打たれるかと。世界各国のお札が舞ってます。私が行った日は作動不可でしたが動く日もありそう。そして体験も。。。

四谷シモンのファンにとっては見逃せない展覧会。
「人形」なんと8点も展示!天使風の羽が付いた人形が良かったな〜


岩崎貴宏「Reflection Model
このままです。
池の水に映った金閣寺。
天井からぶら下げられています。金閣寺が。
足利義満もまさかまさかの展開。三島由紀夫もね。

写真作品では春木麻衣子氏の作品が断トツかな。
東恩納裕一氏のチープな鏡の集合体としての「ミラーボール」もをかし。
友達にはなりたくない吉村芳生氏の「ドローイング新聞」は現代のオタクの先駆者的な香りが漂っていました。これ全部手書きです。気が遠くなります。。。

そしてイチオシはベタですが、やはりこの人。
田中偉一郎氏。
「刺身魚拓」「目おちダルマ」など何度観てもつい笑わされてしまいます。悔しいけど。それと「ハト命名」も。「こけし いきいき マリオネット」なんてタイトルからして爆笑。気分いいです。美術館でこれだけ笑えると。

田中氏の作品で大笑いさせられたかと思うと、さかぎしよしおう氏のミニマムで地道で途轍もなく時間と気力を要する立体策作品に出逢えたりとまさにクロッシング。渋谷駅前のスクランブル交差点を斜め横断している時の感覚に似ているかも。

最後の方には頭を使う体験型アート?も。しかけたのはやはりこの二人。佐藤雅彦+桐山孝司。「計算の庭」与えられた数字が幾つかのゲートをくぐり最終的に73になれば「あがり」。書くのは簡単ですがやるとこれが難しい。。。

それでは最後に「今日の二人」?

明日発売の雑誌「ART iT」の表紙を飾る鬼頭健吾氏と名和晃平氏。

ART iT (アートイット) 2007年 10月号 [雑誌]

二人の作品は見てのお楽しみ。名和晃平氏の作品にはちょっとビックリ。

この展覧会「無料オーディオ・ガイド」を貸し出ししてくれるとのこと。私が行った日はまだ準備中でした。それと入口のエレベーター脇に展示?されている丸山清人氏の「富士山」にも注目です。

なんにもないところから芸術がはじまる
なんにもないところから芸術がはじまる
椹木 野衣

今回出展している36組のアーティストの作品の中から自分が最も気に入った作品を展覧会出口付近で「投票」できます。この「オーディエンス賞」の受付は12月17日まで。12月20日には受賞者、作品が発表になるそうです。楽しみ楽しみ。

今、全く興味関心がなくても、ご覧になっておくと宜しいかと。
琴線に触れないまでも、あっ!こんな表現の仕方あったんだ。的な小さな発見は必ずあるはずです。アートのアンテナ感度を高める為にも。

この展覧会は2008年1月14日まで期間中無休で開催されています。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1169
多様な日本のアーティストを紹介する「六本木クロッシング」は、現在進行形の美術の動向に注目する森美術館ならではのシリーズ展として2004年にスタートしました。第2回目となる本展では、特に「交差(クロッシング)」の意味に注目し、4人のキュレーターによる活発な議論を通して、枠に収まりきらないエネルギーと影響力をもつ、今見せるべきアーティスト36組を厳選しました。
作家それぞれの表現形態は絵画、彫刻、写真、デザイン、映像、演劇、マンガ、ゲーム、人形、ペンキ絵などさまざまです。近年めざましい活躍を見せる若手作家と共に、60年代、70年代の日本のアートシーンを牽引し、今なお精力的に活動する作家たちも紹介します。作品の意外な組み合わせの中に、不思議な共通点や影響を発見したり、予想外の楽しさや新鮮なエネルギーを見出すことができるでしょう。
また、精緻な手仕事、考え抜かれたコンセプト、オーディエンスを刺激する双方向的な仕掛けなど、アートの持つ様々な要素を総合的に体感できるように構成された本展では、意欲的な新作も数多く発表されます。
「六本木クロッシング2007」では、アーティスト一人ひとりの独創的な表現と、時代の交差に目を向けながら、時や分野を超えて息づく日本の創造性とその傾向を考察し、過去、現在、そしてその先の未来へと脈動する日本のアートの可能性を探ります。
展覧会 | permalink | comments(12) | trackbacks(5)

この記事に対するコメント

私は2日目に行きました。
気に入った作品がたくさんあったので、何度か再訪すると思います。
「ハト命名」には笑いがこみ上げました。
名和さん鬼頭さんファンなので、「ART iT」買わなくちゃ!です。
ogawama | 2007/10/16 11:50 PM
これはまたまた興味津々の展覧会ですね。
期間があるので慌てていく必要も何のがいいですが、必ず見ます。

しかし、榎忠(えのきちゅう)のこの作品が見れるのですか。
楽しそう。
ただ、作家の選定がバラバラなんでどんな風に見えてくるのかも興味あります。
レイ | 2007/10/17 12:28 AM
私は初日の遅い時間に行ったのですが、宇川直宏さんの
カトリーナ、ばりばり回っていましたよ。
作品にはカメラが設置されていて、左手のテレビで現場
放送風映像を流していました...
lysander | 2007/10/17 1:19 AM
@ogawamaさん
こんばんは。

私もまたフェルメール&屏風と
梯子してここ訪れる予定です。
会員になると気兼ねせずにいいですね。
「ハト命名」はよく見るとハトの特徴を
それぞれ捉えているように思えますが如何でしょう。

@レイさん
こんばんは。

知らない作家さんや、どうしてこの人が?
なんてこと多々あるのですが、それ差し引いても
楽しめる展覧会でした。

森美術館こういう「無駄」な展覧会をやってくれるから好きです。
オーディオガイドが始まったら借りてみたいと思います。
楽しみ楽しみ。

@lysanderさん
こんばんは。
TBありがとうございます。

えーーー回っていました!?
いいな〜あれ動いていないとね。。。
次行く時はどうぞ回っていてください。
頼む。
中には入れないのでしょうかね。入れそうですよね。
Tak管理人 | 2007/10/18 10:41 PM
Takさんにお願いがあります。
田中偉一郎の『ハト命名』には一匹だけカラス(!?)が出てくるとの噂を聞きました。
もしお時間があったら、その名前をチェックしてこっそり教えてください...(^^;
lysander | 2007/10/19 1:56 AM
@lysanderさん
こんばんは。

合点承知!
お任せあれ。
しかと確認してきます。
カラスの名前楽しみ。
Tak管理人 | 2007/10/19 11:01 PM
こんばんは。
先日はありがとうございました。
台風マシーンの体験からカラス探し、果ては本物のシシャモまで、とても濃密で楽しい時間でした。

明日もよろしくお願いします!
(ガンバッテ無事辿り着けますように。。。)
mizdesign | 2007/11/24 10:36 PM
@mizdesignさん
こんばんは。

こちらこそ。
明日も六本木で!!

台風マシーンはまさか体験できるとは
思ってもいなかったのであれは素直に嬉しかったです。

流れ流れてまた魚真かな〜
Tak管理人 | 2007/11/25 12:02 AM
初めまして。les_fleursといいます。
先日、六本木クロッシングに行った記事をブログに書きました。それで、トラバさせていただこうと思いました。よろしくお願いいたしますm(__)m
les_fleurs | 2008/01/02 2:19 AM
@les_fleursさん
こんばんは。はじめまして。
コメントありがとうございます。

ブログ以前、拝見させていただきました。
しっかりと書かれていて感心しました。
勉強になります。こちらこそどうぞ
宜しくお願い致します。
Tak管理人 | 2008/01/04 12:57 AM
こんばんは。ファニー、まさに仰る通りですね。見入る作品も多く、現代アートでは手堅い森美の企画力に改めて感じ入るような展示でした。

最終日行かれたのでしょうか。田中さんはもう個展で見たいです!
はろるど | 2008/01/14 10:56 PM
@はろるどさん
こんばんは。

田中さん予想通りの人でした。
赤いプーマのジャンパー来て
表彰式に参列していました。

後日まとめますね。
Tak管理人 | 2008/01/14 11:45 PM
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 僕はやはりコンテンポラリー・アート(現代美術)が好きだ。閃きの勝負で、規制が無い。絵画という額縁の枠内での表現は、純粋な意味で美術ですらないと思う。  美術との出会いは慶応設置のアート・プロデュース/アート・マネジメントという講座を受講した時。夏休み
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