青い日記帳 

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辿り着いて新潟

フィンセント・ファン・ゴッホの初期の油彩画「長い棒をもつ農婦」が
新潟県立近代美術館(長岡市)で特別公開中だそうです。

幻のゴッホ、新潟で公開 所有者や入手経路は非公開
 1885年にオランダの農村ニューネンで描かれた絵は、ゴッホから譲られたとみられるオランダの資産家が1920年代まで所有。96年にゴッホ研究者が作った全作品の目録によると、ニューヨークの収集家が所蔵しているとされていた。
 その後、いつ、どのような経緯で日本に渡ったのかは不明だが、数年前、「作品を持っている」という新潟県内在住の収集家が「所有者や入手経路の非公開」を条件に同館に寄託。同館も検証の結果、本物と確認している。
asahi.com

こちらがその作品。
【作品データ】
作家:フィンセント・ファン・ゴッホ(1853年生〜1890年歿) 
作品:長い棒をもつ農婦 制作:1885年
技法:油彩、キャンバス 寸法:38.5×26.5


新潟県のサイトでも「国内未発表のゴッホの貴重な初期作品《長い棒をもつ農婦》を特別公開します!」と大々的に告知されています。

それによると、この作品随分と長い間「所在不明」となっていた所謂「幻のゴッホ」だったようです。美術館での公開は実に70年ぶり。
本作品はニューヨークのコレクターが長く所蔵しており、1930年のアムステルダム市立美術館の「ゴッホ回顧展」に出品された記録が残っているものの、その後国内外で数多く開催されたゴッホの展覧会に出品された形跡はありません。いつ頃日本国内の所蔵家の手に渡ったのかも不明のままです。全く世間から知られないまま長く眠っていた秘蔵のゴッホ作品といえます。

以前、1万円の作者不詳の「婦人像」が実はゴッホの真作と分かり、オークションで6600万円で落札されたことありました。この作品も新潟のゴッホと丁度同じ時期に描かれた一枚。
1884−85年
現在はウッドワン美術館に所蔵されています。

さて、さて新潟で公開中の「長い棒をもつ農婦」ですが、報道によると「ニューヨークの収集家が所蔵しているとされていた」とあります。こういうの調べたくなってしまうのが悪い癖。ゴッホのカタログレゾネ近所の図書館にはないので、頼みの綱はwebのみ。

何らかの手がかりがあるとすればここしかありません。

www.vggallery.com


探してみると…
ありました! 
モノクロですがこの作品に間違いありません。

タイトルは「Peasant Woman Raking
描かれたのが、1885年8月
そして所蔵者は、New York, Collection Mr. and Mrs. P. Schweitzer

Mr. and Mrs. P. Schweitzerの手元からいつどのような経緯で日本の新潟まで辿り着いたかは分かりませんが、確かに以前ニューヨークにあったことは事実のようです。オランダからニューヨーク、そして新潟。

蛇足ですが、ニューヨークは元々オランダ領「1613年、オランダ人が先住民であるデラウェア族 (Lenape) からマンハッタン島を購入してニューアムステルダムを建設 」新潟は。。。Jリーグのチーム、アルビレックス新潟のチームカラーがオレンジ。県の花がチューリップ。そのくらいかな〜オランダとの繋がり。

連休ボケしいつもに増してゆる〜い記事ですがご勘弁あれ。

ついでにこんなサイトも発見。Roles in the hay (work).


新潟のゴッホと同じ主題の「Peasant Woman with a Rake (after Millet)」という作品が他の同主題の作品と共に多数紹介されています。


小林秀雄全作品〈20〉ゴッホの手紙
小林秀雄全作品〈20〉ゴッホの手紙

お知らせ
「もっと知りたいフェルメール」「もっと知りたい伊藤若冲」など多くのヒットを飛ばしている東京美術出版社のもっと知りたいシリーズからいよいよ来月「もっと知りたいゴッホ」が満を持して発売になります。乞うご期待!

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この記事に対するコメント

ゴッホといえば損保ジャパンの所蔵するお宝「ひまわり」が贋作であると主張する人がいて「週刊現代」にその根拠が載っていました、確か本も出ていましたよね。
損保ジャパンとしては迷惑極まりない話でしょうがTAKさんはいかがお考えですか?
僕みたいに実際絵を描いたことのないものはその根拠になるほど!となってしまうのですがー。
oki | 2007/11/25 12:15 AM
@okiさん
こんにちは。

小林英樹氏のゴッホ三部作の完結編で
確かにそのような贋作説を強く訴えていますね。
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1178

私はずぶの素人ですので何とも言えません。
ガラス越しにしか見たことありませんし。
ゴッホはこういったサイドストーリーが
自然発生するほど人気がある証拠かと。
Tak管理人 | 2007/11/25 10:33 AM
こんにちは。
ゴッホのお話面白く読みました。3日前に損保ジャパンで
向日葵を見てきたばかりで、あれ偽物?なんて話も知りませんでした。やっぱり素適と久しぶりに対面しましたけど?本を読んでみます。
ウッドワン美術館の「婦人像」は話題性で見に行きましたが、えっほんとうと思った記憶しかありません。今度のは見たいけれど、新潟ではね、ゴッホの絵は好きなのとそうでないのと、ごちゃ混ぜです。
すぴか | 2007/11/25 12:05 PM
こんばんは。どうしてもこういう話って興味があるんですよねぇ〜。でも、どんな経路や事情にせよ、世界の名画が秘蔵されて光を浴びないよりは、公開されて本当に良かったと思います。

個人的には、あまりゴッホのファンではないのですが、バブル崩壊後によく聞かれたような銀行の担保の差し押さえで金庫内に眠った名画なんて、情けない話だけは是非無くなって欲しいと切に思いました。
alice-room | 2007/11/25 9:36 PM
こんばんは。ブログ、いつも楽しく読ませていただいています。
やはり一週間前に損保ジャパンでひまわりを見てきました。本物のことを祈っています。

今日Takさんが以前紹介していた館林美術館に行ってきました。本当にすばらしいロケーションで、異文化の世界に入り込んできたようでした。企画展は僕の地元の栃木県美術館の作品が中心でしたが、ターナーの再評価ができました。

それから、美術館のレストラン。ロケーションといい、料理の味といいとても満足でした。今時、おいしいハッシュドビーフと食後の珈琲とケーキが付いて1,500円しないなんておとくです!
前日光 | 2007/11/25 11:01 PM
@すぴかさん
こんばんは。

損保ジャパンのヒマワリの贋作話は
購入当初から纏わり付いていました。
一種「有名税」のようなものかと。
真贋なんて素人には分かりませんからね。

ウッドワンのゴッホは私も実物見ましたが
とりたててなにも。。。話題先行しすぎです。
新潟のゴッホ、いつかまたゴッホ展でも開催する時に
貸してくれないでしょうか。

@alice-roomさん
こんばんは。

>世界の名画が秘蔵されて光を浴びないよりは、
>公開されて本当に良かったと思います。

仰る通りですよね。
まぁ個人で楽しみ愛でたいのも分からなくもないですが
ここまで有名な作品となると独占しちゃうのもどうかと。
そういった観点からすると今回の方立派です。

バブルの頃日本にやって来た絵画は
買い叩かれて結局また海外へ……
まさかまだ塩漬け状態のものとかないですよね。。。
地価倉庫に。

@前日光さん
こんばんは。
初めまして。コメントありがとうございます。

損保のひまわりの横に展示してある
セザンヌの静物画がお気に入りです。
あそこへ行くとそれを観ている時間が一番かもしれません。

館林美術館行かれましたか!
小旅行気分ででかけあれだけの環境を
体感できるのは嬉しいですよね。
空気も美味しいし。

レストランも美味しくて安くて言うことなし!
水が周辺に張り巡らされていてメンテナンス
大変だろうな〜と思いつつも美しさにうっとり。
何度も訪れてみたい美術館のひとつですね。

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
Tak管理人 | 2007/11/26 9:11 PM
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幻のゴッホ、新潟で公開 所有者や入手経路は非公開 ポスト印象派の巨匠ゴッホ(1853~90)の初期の作品で、1930年のオランダでの展覧会後、国内外で出品された記録のない油絵「長い棒をもつ農婦」が、新潟県長岡市の県立近代美術館で公開されている。 1
幻のゴッホ、なぜ新潟に? | zara's voice recorder | 2007/11/25 8:56 AM