青い日記帳 

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「美の壺展」

日本橋高島屋で開催中の
「アート鑑賞マニュアルNHK美の壺展」に行って来ました。



新日曜美術館が終わった後に「美の壺」の番伝いつもやっています。あの独特の音楽と共に。頭にこびりついて離れません。この番組の強い点です。そして谷啓さんのキャラも和服を召していてもかなり強烈。で、毎回のように番伝だけで強烈な印象ダブルで受けてしまい、金曜22時からの本放送を見逃すこと数多。

「美の壺」のサイトを見ると、去る11月23日放送の「絞り染め」が71回目の放送だとか。そんなに長くやっていたんだ〜〜(去年の4月にスタートしたそうです)

展覧会会場にBGMでチャッチャララ〜ムードとあの音楽が流れていなかったのは幸い。勿論谷啓さんもいない。(部屋は再現してありました)

しかーーし、この展覧会侮ってはいけません。いくらチラシがダサくても。(チラシやポスターもう少し工夫すれば集客力違っていたのに〜)会場内に展示してある品々は当然ながら皆、本物。日本放送協会の折り紙つきです。

はっきり言いましょう。「美の壺展」侮っていたと。
すっぱり非を認めます。もっと早く行くべきだったと。

一、古伊万里/染付
二、アールヌーヴォーのガラス
三、魯山人の器/織部焼
四、根付/櫛
五、掛け軸入門 表具
六、切子
七、藍染め
八、江戸の文様
九、友禅
十、唐津焼


古伊万里は古伊万里でも初期古伊万里が数点いきなり展示されていて「鑑賞のツボ」は指跡のぬくもりなんて見所も添えてあります。他にも「青は枯淡を味わえ」、「白は濁った米のとぎ汁」、「唐草は線を見よ」など数々のツボが指南されています。本物と共に。

古伊万里・染付―NHK美の壷 (NHK美の壷)
古伊万里・染付

一級品の作品が展示整然と展示されているのが展覧会の確立されたスタイル。でもそれをちょっと崩す、ずらす感じの効果的なサジェスチョンが各セクションごとに憎いほど巧い具合に散りばめられています。



アールヌーヴォーのガラスセクションではガレが9点、ドーム兄弟が多数。確か北澤美術館からの出展だったかと。見せ方も工夫がなされています。ガレの「蜻蛉文鉢」はパッパっと照明を変えて色味の変化が楽しめるように(ツボが見て取れるように)なされていたり、ターンテーブルに載せられ光をあて含有するウランが蛍光色に発色したりする様なども。ただ並べてあるだけじゃ〜ありません。



魯山人の良さというもの、いまひとつ理解できないのですが、今回の展覧会で示してくれた「ツボ」で多少は分かった気に。「器に書の至芸を見る

織部焼の水滴や丸碗がとてもシンプルで「へうげもの」らしからぬ姿で逆に新鮮でした。織部は「緑に『けしき』を見よ」「『へうげもの』に遊び心あり」だそうです。なるほどね。

織部焼 (NHK美の壺)
織部焼

掛け軸入門 表具のセクションでruruさんにばったりお会いしたのも何かのご縁。しかしそれにしても入門といいつつも展示してある作品が、五島美術館所蔵の本物の「過去現在絵因果経断簡」だったりするから驚かされます。

これに↓表具が付いて一人前。

確か2パターンの表具が展示されていたかと。
どちらもとても「お似合い」

作品と表具が上手いこと合致してひとつの「作品」に。ムード相乗効果でヨクなろうってB'zも歌っているしね。

更に「高野切」とかを何気なくさり気なく高島屋の8階に展示されているのですから、いやはや…東急ヒヤヒヤ。

表具
表具

友禅の「友禅染色見本帳」というものが展示されていました。これイアユル色見本なのですがその数何十万色!!何でも200年続く友禅・田畑家に伝来する見本帳だとか。インパクトあります。存在感も。

江戸の文様、藍染め、唐津焼と見て、最後にハイビジョンDVD映像で「美の壺」をつまみ食い。「金魚は上から見よ

それでは最後に「今日のツボ」←影響受け過ぎ

根付は「極意は小さく丸く

根付なんていつでも東博の常設展で見れるからパスしようかなーと思っていると目に飛び込んできたのが「小さく丸い」物体。


「せーの」の掛け声でご一緒に、よろしですか?せーの「かわいい〜
ウルトラ反則技。「仔犬」根付とは…

そのすぐ近くにはこんな根付も。。。

白蔵主
身体の黒い部分は黒檀。顔や足の白い部分は象牙が用いられているそうです。
江戸時代底なし沼の如し。
次から次へと「現代人」を嘲笑うかのようなもの登場します、目の前に。

もうひとつこれは愉快な根付があったのですが画像がない。。。
寄せ猫」という根付です。「寄せ鍋」でも「ネコ鍋」でもなく。
画像はなくてもこの絵をもとにして作られたそうなのでイメージは出来ます。

怖っ!!
一鵬斎芳藤「五拾三次之内猫之怪

やっぱりイメージするの無理ですね。。。

一鵬斎芳藤「五拾三次之内猫之怪」についてはこちらの本で。
妖怪曼陀羅―幕末明治の妖怪絵師たち
妖怪曼陀羅―幕末明治の妖怪絵師たち
目次
乾の巻 魔(勝川春亭「四天王土蜘蛛退治の図」
尾形月耕「月耕随筆 九尾狐」
歌川芳藤「五拾三次之内 猫之怪」
歌川貞重「英勇道外地獄廻」
歌川芳幾「今様擬源氏三十九 夕霧 吉田の花子」 ほか)
坤の巻 謔(歌川芳藤「疱瘡絵」
歌川芳幾「与ハなさけ浮名の横ぐし」
歌川芳虎「夢想兵衛胡蝶物語の内 貪婪国」
河鍋暁斎「浮世絵大津之連中酔眠の図」
作者不詳「百気夜興化物評判記」 ほか)

こんなに見所満載な展覧会、もっと宣伝したらいいのに。。。
NHKだとそうもいかないのかな。
東京会場は12月3日までです。

その後以下の会場を巡回するそうです。

京都展:平成20年1月5日〜1月21日 京都眦膕
横浜展:平成20年2月13日〜2月24日 浜眦膕
名古屋展:平成20年2月27日〜3月10日 ジェイアール名古屋タカシマヤ
大阪展:平成20年3月19日〜3月31日 大阪眦膕

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1216

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 2006年4月よりスタートしたNHK番組「美の壺」は、毎回、やきもの、染織、工芸など暮らしを彩る美の品々を取り上げ、目利きたちによる鑑賞のポイントを分かりやすく紹介する美術鑑賞マニュアル番組として好評を得てきました。
 本展は、映像と実際の作品を通じて、「自分の目でみつける楽しさ」「美を見つけるツボ」を味わってもらう体験型美術展です。会場の中には、番組の舞台となる番組案内人・谷啓さんの庵も再現。ジャズの流れる雰囲気の中で、番組で紹介された鑑賞の「ツボ」を手がかりに、より身近に美との出会いを楽しんでいただける、そんな空間を提供いたします。




展覧会 | permalink | comments(10) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

実はそんなに触手の伸びない展覧会ですが、
わんこに見えない「小さく丸い」物体、ツボかもしません。

逆ににゃんこを沢山あつめても怖い猫というのがまた・・・。
(にゃんこはかわいいのが観たいです。)
m25 | 2007/12/02 2:05 AM
しまったぁ〜。昨日日本橋の近くまで行ったのに〜。
美の壺展の事知ってたら絶対行ったのに〜。
3日までですか・・・無理・・・(涙)

根付、「かわいい〜」
レプリカあったら絶対買ってしまうわ。
えりり | 2007/12/02 7:22 AM
今日は、先日フェルメール・オフでいただいたチケットで見てきました。今までNHKでは何回か見ていたのですが、わたしもちょっと侮っていました。いまや谷啓も「クレージーキャッツ」ではないですね。そういえば「寄せ猫」の根付は、おもしろかったです。「壱のツボ」:谷啓侮るべからず。
とら | 2007/12/02 3:04 PM
昨日、行ってきました。
土曜日の昼間ということもあってか、場内混み合っていましたヨ。
私は、三井記念で「安宅英一の眼」を見たあと、
日本橋高島屋で「美の壺」というハシゴだったのです。
「安宅」のどれもコレもど真ん中直球の一級品から、
「美の壺」の緩くハズシつつも
実はこっそり凄いものが!な展示のギャップが
なんともいえず面白かったです。
>せーの「かわいい〜」
ですよねー。連れて帰りたいくらい可愛い。
菊花 | 2007/12/02 11:32 PM
@m25さん
こんばんは。

>実はそんなに触手の伸びない展覧会ですが
っと思うでしょ!
実はそれが違うんですよ。
行ってビックリ見てビックリです。

根付もこんなにユニークなもの
あるなんて初めて知りました。

@えりりさん
こんばんは。

横浜に巡回しますのでそちらで。
それくらいの価値は十分にあるかと。

根付のレプリカ確かにあったらいいですね。
あれ、あったかな?似たようなものが。。。

@とらさん
こんばんは。

まったくです。
侮るべからずです。
もっと早くに行っておけばと後悔。
都合二枚手元にあったので一度出て
休んだ後再度観てきました。

@菊花さん
こんばんは。

三井からの流れはいいですね。
逆だとちょと…かな。
日本橋ぶらぶらと散歩しても
まだそんなに寒くないので
苦になりませんよね。私はこれ観終えたあと
丸善寄ってから東京駅経由で帰途に着きました。
仕事帰りでしたが、とても充足感ありました。
これだから展覧会めぐりはやめられません。

Tak管理人 | 2007/12/02 11:56 PM
ALWAYS続三丁目の夕日で、涙したあと、
高速道路下の日本橋を通って、タカシマヤに向かいました。
会場で「モーニン」流れていませんでしたか〜
私は、あの曲、耳にこびりついて、幻聴が聞こえるようになったようです。
寄せ猫の元絵、探していたのですが、こちらで見ることが
できて、とても嬉しいです。
一村雨 | 2007/12/03 6:06 AM
美の壺展、私も先月行ってきました。元々番組が好きで毎週欠かさず見ている上、これまた大好きな薩摩切子も出るとあって喜び勇んで飛んでいったのですが、同じく高野切にはどっきりでした。(でも抱一の櫛はまだ箱根で展示中だったので、今回の出品にはなかったのがちょっと残念)
ともあれ横浜はちょっと遠いですが、時間が許せばまた行ってみたいです。

あと、私が目を引かれた根付は、犬は犬でもポメラニアンでした。(笑)
飛嶋千尋(旧ちひろ) | 2007/12/03 8:55 PM
@一村雨さん
こんばんは。

とっても良い流れの一日だったようですね。
三越から高島屋までのほど良い距離歩くのに
丁度よく自分もぶらぶらよくしています。

寄せ猫頑張って探してみました。
確かにこんな根付でしたね。
とらさんが画像アップされていたようです。
何度も繰り返しますが江戸時代は今より
文化レベル格段に高かったのですね。

@飛嶋千尋さん
こんばんは。

こういう展覧会ですと、みなさんそれぞれ
自分のツボとなる作品があるので
叶うことならみなでわいわいとあこれこれ
話しながら鑑賞できたらさぞかし楽しいでしょうね。

他人の目の秀でた点を自然と教えてもらえそうです。
横浜へ巡回してきたらまた話題になるでしょうね。
Tak管理人 | 2007/12/03 11:41 PM
こんばんは
TBありがとうございました。
え゛っ去年なの!ということにも「ガチョ〜〜ン」でした。
トップとアンカーの差が三ヶ月でした。
NHKもこういう番組やドキュメント系の優品があるので、支払うわたしです。
遊行七恵 | 2008/03/25 8:46 PM
@遊行七恵さん
こんばんは。

この展覧会にはびっくりでした。
番組を観たことなかったこともありますが。
図録があれば買っていたと思います。
それだけ美味しい展覧会でしたね。
Tak管理人 | 2008/03/26 1:17 AM
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  NHKのこの番組は2006年4月7日の「File1:古伊万里の染付」に始まり、2007年11月23日の「File71:絞り染め」まで続いているとのこと。何回かは聴いてみたが、なんとなくスローな番組構成であるため、最近はチョット敬遠気味だった。  フェルメール
お気に入りのテレビ番組。金曜の夜、NHK教育でやっている「美の壷」。そこから、古伊万里、アールヌーヴォーのガラス、魯山人の器、根付、掛け軸、切子、藍染め、唐津焼など10のテーマを選び、それぞれの鑑賞のツボを紹介している。まず、この番組の第一回目の放映で
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