青い日記帳 

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「ティファニー展」

東京都庭園美術館で開催中の
「世界を魅了したティファニー 1837-2007」展に行って来ました。



買えないことは分かっていてもキラキラぴかぴかした石をごまんと魅せつけられれば誰しもが心揺らぐはず。季節的にも芳しくありません。「クリスマスプレゼントに…」なんて言葉がごくごく自然と横にいる人の口から出てきてしまいます。

これまでも「ダイヤモンド展」「パール展」などとても危険度の高い展覧会ありましたが、今回はそのものずばり「TIFFANY」です。危険値max.

かみさんもさり気なく「庭園美術館で良さそうな展覧会やっているね〜」などとアプローチかけてきます。いなすのがやっと。汗汗。

しかし!たまたま偶然にも、かみさんが友達と旅行へ飛行機
この好機を逃す手はありません。まさに千載一遇のチャンス!
光り物の展覧会はひとりで行くに限ります。

さて、さて紅葉狩りも兼ねて日曜の午後庭園美術館へぶらりと。チケットを購入する人の列が。カップル率高し。女性の顔は笑顔笑顔。これからどんな会話が繰り広げられるのか興味あり。頑張れ男子!

で、会場に入るといきなりこれがお出迎え。

ブローチ「バード・オン・ア・ロック
のちに128.54カラットの「ティファニー・ダイヤモンド」
の名で知られることになる世界最大級のファンシー・イエロー・ダイヤモンドの一つは、1877年、南アフリカのキンバリー鉱山で発掘された。石はパリに運ばれた後、ティファニーの宝石学者、ジョージ・フレデリック・クンツによってカットの工程一つ一つに目が通され、従来より24カット面の多い82面カットのクッション・シェイプのブリリアント・カットが施された。「ティファニー・ダイヤモンド」は過去に2度だけ女性の胸元を飾っている。一度目はシェルドン・ホワイトハウス夫人。そして二度目には、映画「ティファニーで朝食を」の広報宣伝のためオードリー・ヘップバーン(1929-1993)が身に着けている。


我が家のオカメインコに似ているなんて言ったら怒られてしまうかな。。。
鳥がダイヤをしっかり掴んでいるように見えます。
因みに留め金は鳥の裏側についていました。

ティファニーで朝食を
ティファニーで朝食を


ボディス用装身具」1890-93年
無数のダイヤモンドをプラチナと金で地を這う薔薇の姿に見立てたブローチ。
ダイヤの輝きは勿論ですがプラチナとの相乗効果かより一層輝いて見えます。

この展覧会で特徴的だったのは展示の仕方。
独立した展示ボックスをそれぞれ設け(このデザインと色も中々のもの)間接照明を巧みに宝飾品に当て輝きを一層際立たせています。しかも展示室自体の照度は落としてあります。現在でも店頭で販売されているものもありましたが店以上に誘う輝きが。ライティングまで仕組まれているのです。男子既に戦意喪失。

矢継ぎ早にキラキラは容赦なく目に飛び込んできます。

ブレスレット」1925-1930年
プラチナ、ダイヤモンド、サファイヤ本当に容赦ありません。
ピンクの真珠を使ったかと思えば今度はサファイア〈青)で攻め立てます。

しかもこのブレスレットの模様を良く観ると…
鳥さんがいます!
しかもヘタウマ系で妙にカワイイ。
キラキラにカワイイが加われば落城確定。

そうそう、この展覧会タイトルが「世界を魅了したティファニー 1837-2007」となっている通り、歴史順にその時代の流行と合わせて観て行くと、美術館的な鑑賞できます。例えば↑のブレスレットも年代的にアール・デコ様式真っ盛りの頃のもの。その影響が如実に現れているの分かります。

また先程の「ボディス用装身具」やこちらはさながらアール・ヌーボーの影響でしょうか。植物の意匠が積極的に用いられています。

ブローチ」1889-1893年
これ、パリのお店で販売されたそうです。
胡蝶蘭をエナメル(無線七宝)で表現し金、ダイヤモンド、ルビーを少々、、、

キラキラだけでなくティファニー社が制作した数々の高級雑貨も展示されています。こちらは安心して観ることできますよ。ただ合間合間にキラキラが必ず出現するので気は抜けません。


シガレット・ケース付き化粧セット」1920-1939年頃
このセット当時幾らくらいしたのでしょうね。
キラキラの値段は全く知りたくないのですが、
こういう少し身近なものになると「尺度」知りたくなります。

ところでこの木のデザインどこかで見覚えありません??

  


そうそう、これこれ↓
ロッテグリーンガム
1930年頃、佐藤卓氏と同じような発想のデザイナーさんいたのかな。
佐藤卓 「日常のデザイン」展

またこちらは「北斎漫画」の影響がうかがえるとか

煙草入れ」1880年
小さいのでよく観ないと会場内では意匠よく分かりません。
「かわいい〜」と言っているコいましたが、結構グロかと。
捕らえられたトンボの曲がり具合や蛙のカメラ目線などなど。

この展覧会は2006年ロンドン、ギルバート・コレクションでの開催を皮切りとする世界巡回展だそうです、アメリカで開催され日本に巡回してきたとか、お次はお隣韓国で開催されるようです。まさに「ティファニー巡業ツアー」の様相。セールスが上手く巧みです。

最後の方には現在店頭でも販売されている建築家フランク・ゲーリーがデザインを担当した「新作」も展示されていました。冗談でなくここで観てその足でティファニーへなんてコースもあり得るから恐ろしい。

トルク リング
この指輪格好いいんです、これが。キラキラ感はないですけど。かみさんがいない間にこっそり観にきたはずが自分が物欲に負けるとは。。。不覚。
フランク・ゲーリーについて書いた記事です「中身より外見

それでは最後に「今日の一キラぴかぴか


ブローチ アメリカン・フラッグ」1900-10年
合衆国の洲の数のダイヤいれるとすると小粒になってしまうので
一つだけ大きな大きなダイヤを…

星条旗を「描いた」人といえばこの人

ジャスパー・ジョーンズ「フラッグ」
自分はこっちが欲しいな〜
ジャスパー・ジョーンズに迷いがない頃の作品はストレートで受け止めやすいから好きです。長生きしてダメな人となってしまいましたが。。。

この展覧会は12月16日までです。
国内巡回はしないそうです。

また今行くともれなく庭園美術館で紅葉が楽しめます。

キラキラを拭い取るには自然の力を借りるのが一番。
色とりどりの紅葉を目にし「自然の方が綺麗だね」と誌的に語れば憑き物も落ちるかもしれません。無理かな〜頑張れ男子!(ティファニーのキラキラ前に間違っても「君の方が綺麗だよ〜」なんて言わないように。多分、きっと呆れられます)

健闘を祈ります。御武運も。

ティファニーのテーブルマナー
ティファニーのテーブルマナー
W.ホービング

おまけ:
【その1】
「シトリン」という宝石があります。(黄水晶)
自分も最近知った石です。同僚のハンドルネームが「シトリン」
こんな色の石です。

【その2】
時代を反映したデザインが見所と書きました。当然、1837-2007には第二次世界大戦も。戦争時に作られたイヤリング、何とB25爆撃機をモチーフにダイヤがキラキラ。かなり複雑。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1218

JUGEMテーマ:アート・デザイン


旧朝香宮邸を美術館とした庭園美術館は、その室内空間を活かし工芸、宝飾など数多くの装飾美術の展覧会を開催してきました。現代風の装いの美術館とは異なり、アール・デコ様式の優雅な室内は、装飾美術の魅力を一層引き立て、ほかでは得がたい独特の鑑賞空間を創り出します。 今回はアメリカの宝飾界を代表するティファニーの特にジュエリーを紹介する展覧会です。ティファニーは1837年、創立者チャールズ・ルイス・ティファニーにより、贈答品や高級雑貨などを扱う店としてニューヨークでスタートしました。その後、優れた着想を持つ創立者の指揮のもと、19世紀後半から20世紀にかけて開催された万国博覧会への出品に力を注ぎ、グランプリをはじめ数多くの賞を獲得し国際的な評価を得ることとなります。万博という世界の舞台を飾ったジュエリーは、ティファニーの生え抜きのチーフ・デザイナー、ポールディング・ファーンハム、ステンドグラス作家としても活躍した後継者のルイス・コンフォート・ティファニーをはじめとする優秀で個性的なデザイナーたちの作品でした。
伝統を誇るヨーロッパ宝飾の影響を受けた時代を経て、ティファニーはアメリカの素材、デザイン、技術を結集し、ティファニー独自の洗練されたジュエリーを創り出したのです。それはアメリカのジュエリーの歴史そのものといえるでしょう。近年ではジーン・シュランバーゼー、エルサ・ペレッティやパロマ・ピカソ、建築家フランク・ゲーリーなどをジュエリー・デザイナーとして迎え、話題を集めています。
1961年、オードリー・ヘップバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」の舞台となったことはその名を世界的なものとし、今日まで日本においても常に人々の心を惹きつけています。
またティファニーは銀器、高級雑貨でも知られていますが、本展はジュエリー、装身具に焦点をあてた日本で初めての展覧会となります。特にティファニー・ダイヤモンドをセットしたブローチ《バード・オン・ア・ロック》や、銀器の技術を活かして制作された日本趣味の装身具などが日本の鑑賞者の目を楽しませることでしょう。

ティファニー・アンド・カンパニー・アーカイブの全面的協力を得て、その創立から170年間の輝ける歴史とデザインの変遷を約200点のジュエリーにより紹介いたします。
展覧会 | permalink | comments(10) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

この展覧会、おそらく一般女子とぜんぜん違った視線で眺めておりまして(笑)・・・男子に安全な(?)tsukinohaです。
歴史の変遷が伺えて大変興味深い展覧会でした。
tsukinoha | 2007/12/04 5:37 AM
行くべきか行かざるべきかそれが問題だ・・・などと悩んで、ついには行きそびれそうなわたしです。
『シガレット・ケース付き化粧セット』とロッテグリーンガム・・・(!!)ナイスです〜♪
デザイン的にはいかにもその時代だな〜とカワイイなと思っていましたが、Takさんのキャプションにウケました。

この展覧会はこの後世界へ向かうそうですね。
いい場所で開催したなぁ、とそれにも感心しきりです。
遊行七恵 | 2007/12/04 12:36 PM
色付き文字がティファニーブルーだ!
わたしもトルクリング欲しいです。
ヴィトン@MOCAのように館内では売らないのでしょうか?
バブルの頃日本橋のデパート勤務だった妹が、早朝ティファニーの前に並ぶ男子の列を見て感心していたのを思い出します。
わたしも若い頃はティファニー一辺倒でしたが、最近はあんな華奢なデザインはさすがにできなくなりました。
↑の画像のような華奢ではないデザインのものが買えるようになりたいです!
さちえ | 2007/12/04 1:31 PM
こんばんは。先日はTBとコメントありがとうございました。

鑑賞お疲れ様でした。
記事、楽しく拝見しましたが、
殿方には心臓に悪い展示会みたいですね^^;。

数年前、その年のイブに銀座のティファニーまで
夫に連行されたことがあります(笑)。
その年の苦労をねぎらってあげようという
夫の私への心遣いだったのですが、
家計を預かっているのは私なので(爆)
何も買わずに出てきました(笑)。

化粧セットのグリーンがきれいですね。
時間があったら私も観に行こうかな。
shamon | 2007/12/04 5:46 PM
こんばんは、私は美の壺と同日に見てきました。
ちなみに当方、宝石を見るのは大好きな一応女性ですが、
あのくらい凄いものばかり大量に見てしまうと、逆に
なまじな石では却って手を出す気も失せてしまいます。
…ま、見た直後だけの話かもしれませんが。(笑)

ともあれ、久々に目に嬉しいジュエリー展でした。
この後は年末大丸の展示も楽しみですね。(^^)
飛嶋千尋 | 2007/12/04 10:03 PM
@tsukinohaさん
こんばんは。

今回の展覧会
出足早かったですよね。
歴史の変遷確かに見て取れますね、はっきりと。
でも会場内の人ほとんどがキラキラ系でした。

@遊行七恵さん
こんばんは。

あのシガレットケースだけちょっと異色でした。
この後、韓国へ巡回するそうです。
あちらでもグリーンガムあるのかな。
これでペンギンがあれば最強です。

>いい場所で開催したなぁ、とそれにも感心しきりです。
ですね。
ここだからこそ余計に輝いて見えるかと。
場所性って大事ですからね。

@さちえさん
こんばんは。

>色付き文字がティファニーブルーだ!
ありがとうございます。
気が付いていただいて。
こんなことばかりやっているから
記事書くの遅くなり内容が薄くなります。。。

館内では販売していませんでした。
そうそう、ヴィトン展のカタログを
丸善で発見しました。
結構いいお値段していました。

そういえばここ数年、ティファニーのお店
行っていませんでした、自分も。

@shamonさん
こんばんは。

楽しかったですよ。

>家計を預かっているのは私なので(爆)
結婚していると結局そうなってしまいますよね。
高価なもの欲しいけど
苦しむのは我が身も一緒。
そうなるとなかなか手を出せなくなります。

若い頃って後先考えずによくまぁ、、、

お勧めですよ。
遊行さんも仰っている通り
ここの美術館でやるからこそ意義があるかと。
国内は巡回しないそうです。
是非。

@飛嶋千尋さん
こんばんは。

高島屋と掛け持ちでしたか。
どちらが先かが問題ですね。

誘惑の多い展覧会は
なるべく避けるようにしていますが
なんだかんだ言って自分もこういうの
見るの好きなのでついつい。。。
いけません。

怒涛のような年末になりそうです。
正月無事迎えられるかな〜

Tak管理人 | 2007/12/04 11:46 PM
 私もぐるっとパスで庭園美術館の庭を見る「ついで」に、この危険度の高い展覧会(笑)に行ってきました。男の私から見てもきれいだと思いましたが、食い入るように見ている女性たちから放射される「気」が強く感じられ、一人でよかったと思いました。日本庭園の紅葉がすばらしかったです。
マンデーブルー | 2007/12/09 9:24 PM
@マンデーブルーさん
こんばんは。

「ついで」が怖いんですよね。。。
>女性たちから放射される「気」が強く感じられ
そうそう、仰る通りです。
微動だにせず見つめている人とかいますよね。
いやはや。。。
ダイヤモンドに目が眩んでしまうと
折角の紅葉も美しく見えないかもしれませんね。
勿体無いなーー
Tak管理人 | 2007/12/09 10:36 PM
遅くに失礼します。
この美術展、キラキラしててきれいでしたが、混雑してましたね。

>男子既に戦意喪失。
ちょっと同行している男性方が大変そうでしたね(^^;)

>鳥さんがいます!
これ、私も気がついて「おお?!」と思ってみていました。(^^)
なんか「ひよこ」とかを連想しました。ポーズがみんな違っていましたよね。

本当にグルーンガムそっくりですね。この記事を拝見するまで、「なんかに似てる」とは思ったのですがまさかガムとは。
しのぶん | 2007/12/11 9:48 PM
@しのぶんさん
こんにちは。

大混雑でした。
しのぶんさんもお書きになっているとおり
人の流れがとっても悪かったです。

でも何故かイライラせずに観られました。
不思議だ〜

鳥さんがあちこちにさり気なく使われていて
かわいいことかわいいこと。
鳥好きにはたまりませんでした。

ティファニー展行ってグリーンガム連想しちゃう
自分って一体どうなの。。。と思いつつもついつい。
Tak管理人 | 2007/12/12 12:56 PM
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388 世界を魅了したティファニー1837-2007 | たまゆらデザイン日記 | 2007/12/04 5:28 AM
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