青い日記帳 

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偽物で振り返る2007年

2007年「今年の漢字」は「
2007年は、何も信じられなくなった「偽」の年



っということで、このブログで取り上げた偽物、贋作関連の記事を今一度、そして更に記事にはしませんでしたがゴーギャンの贋作ネタも。

まずは贋作と言えばこの人。
ハンス・ファン・メーヘレン(1889-1947)が描いたフェルメールの贋作。
エマオのキリスト

まんまと騙され購入してしまったロッテルダムのボイマンス美術館では「解説」付きで展示されています。大変観にくい壁の一番高い場所に。

他の画像と共にこちらの記事で紹介しています。

来年は大規模なフェルメール展が開催されます。亡霊のようにメーヘレンもまた脚光を浴びることでしょう。ボイマンス美術館辛いだろうな〜。一枚もオランダを代表する美術館でありながらフェルメールの真作持っていないのに贋作だけはしっかり所蔵しているのですから。。。

また猛暑続きだった夏にはこんな話題も。
オランダ生まれの印象派画家ビンセント・ファン・ゴッホ(1853〜90年)の作品とされ、オーストラリアの美術館が所蔵していた油彩画「ある男の肖像画」が、実は別人の作品だったことが判明した。

ゴッホの真作と思っていた作品が別の作家のものだったという、何とも悲しいニュース。所蔵美術館さんに同情。がっかりですよね、そんな事実判明したら。その問題の作品はこちら。


しかし贋作と知るととたんに嘘くさく感じるのは気のせいでしょうか?
人をどこか小馬鹿にしたような顔つきにさえ見えてきます。

新発見のゴッホの作品も含めこちらの記事にまとめてあります。

そうそう、東京美術出版から今月はじめにゴッホファンお待ちかねの一冊が発売になりました。誰しもが知るゴッホですが、果たしてどれくら彼のことについて、また彼の作品について知っているかと言えば答え窮するところ。37歳という若さで逝ったゴッホが残した作品や書簡などから丹念に真のゴッホ像を浮かび上がらせる一冊です。

もっと知りたいゴッホ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
「もっと知りたいゴッホ―生涯と作品」 圀府寺 司
伝説のヴェールをはいで見えてくるゴッホの新たな魅力

もちろん全編カラーで図版も盛りだくさん。「こんな絵も描いていたの!」と驚くこと間違いなし。↓は33歳頃に描いた「垢抜けない印象派風」の作品を紹介するページ。


そして実はこの「もっと知りたいゴッホ―生涯と作品」でもまず最初にゴッホの贋作を世にばらまいた画商:オットー・ヴァッカーについて紹介されています。これがまた衝撃的な内容です。それと読者も試されます。同ページに三点掲載されている作品の中にゴッホの真作は一枚しかないというクイズまで。

この本は嘘偽りなくお買い得かと。

閑話休題。話をもとに戻しましょう。
秋には、アンディ・ウォーホルの贋作ニュースもありました。
ウォーホルの「ブリロ・ボックス」、105個は贋作


「本物」のブリロをそのまま「ホンモノ」の作品にしただけ。
ところが、そのウォーホルが作ったとされる「ホンモノ」の「偽物」(贋作)が見つかったというのですから話はややこしくなります。

「本物」って一体何なの?と疑問提示させられたニュースでもありました。
ベンヤミンがにやりとしている顔がちらつきます。

紹介した記事はこちらです。(「本物」の「ホンモノ」の「偽物」)

さて、さて今月に入ってからも贋作、偽物でこんなものが。

British forger fools US museum

何とも薄気味悪いこの彫刻ですが、長いことシカゴ美術館でポール・ゴーギャンの真作として展示公開されていた作品だそうです。

This presumed Paul Gauguin sculpture, "The Faun" (c. 1888), is a fake.
The Paul Gauguin The Faun sculpture at the Art Institute of Chicago is a fake, according to the museum. The art institute, which has had the ceramic figure in its collection for a decade, said the work is one of a spate of forgeries by the Greenhalgh family, recently sentenced for creating and selling everything from faux Assyrian stone reliefs to copies of Henry Moran paintings, the Associated Press reports. Olive and George Greenhalgh and their son, Shaun Greenhalgh, pleaded guilty earlier this year to defrauding art institutions and other buyers over the course of 17 years.
先ほどのゴッホの贋作ではないですが、偽物と知るととたんに見方が変わってくるから不思議で尚且つ嫌なものです。嫌というのは自省を含めて。

他の画像探してみました。もう「本物」とは全く思えなくなってしまいます。


最後に彫刻ネタ?もう一点。
こちらはかなり話題となりましたのでまだまだ記憶に新しいかと。

独ハンブルクの兵馬俑展 複製展示が発覚し中止
 中国の秦の始皇帝の兵馬俑を展示しているとの触れ込みだったドイツ北部の展示会が14日までに中止された。ドイツの業者が複製を納入していたことが発覚したためだ。
 先月末から始まったハンブルクでの兵馬俑展では、8体の兵士と2体の馬などが展示され、約1万人が来場した。しかし、関係者から「本物」ではないとの指摘が寄せられ、警察も捜査を開始。結局、独東部の展示業者が独メディアに対し、中国から入手した複製であることを認めた。博物館側は来場者への払い戻しを直ちに始めた。
 独国内の専門家は今回の事態について、「ドイツの美術史上、最大の犯罪」と強く批判。中国の兵馬俑管轄部局も「人々を欺く行為」と業者への提訴も辞さない構えだ。

素人目には本物か偽物かなんて分りませんが、専門家の方が見ると一目瞭然だそうです。筋肉の表現など今回展示されていたものは稚拙を極める粗悪品だとか。。。

これにおかんむりなのが中国当局。
中国の文化遺産保護当局、偽兵馬俑展示の独博物館に対し法的措置も
ハンブルク民族学博物館の運命や如何に。でも記事を読んでみると中国芸術文化センターとの共催となっているのにどうしてこんなこと起きてしまったのでしょうね。




まさか中国さん、かつてドイツ人が起こしたこの笑える事件を実は根に持っているわけではありませんよね。。。最後の最後にこれをご覧になり笑って一年を終えましょう!久々にこれ見ましたが何度見ても可笑しい。偽物でもこれくらいユーモアがあれば許せちゃうのですけどね。

おまけ:
再度、「年忘れ!山愚痴屋感謝祭!!」でいきなり山口さんがお書きになった「偽」の文字と「ミートホープ」を表す?絵文字。


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1242

JUGEMテーマ:アート・デザイン


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この記事に対するコメント

「この笑える事件」拝読させていただきました。

思わず笑っちゃいますね〜


『偽』は身近なとこにもありますよ・・・

その昔仲人さんから頂いた、家内の照会文の中、

趣味や性格、今にして思うと、・・・・ですねぇ〜
わん太夫 | 2007/12/30 10:36 PM
@わん太夫さん
こんにちは。
コメントありがとうございます。

兵馬俑といえばこの事件まず
まっ先に頭に思い浮かんでしまいます。

これの仕返しではないかと
秘かに思っていたりもします。

同じ「偽」が我が家にも。。。
お互い苦労が絶えないかと。

来年も耐え忍びましょう。
Tak管理人 | 2007/12/31 12:36 PM
この笑える事件、笑いました!今年の笑い収めになりそうです。
今年はお会いする事が出来て光栄でした。新年会には残念ながら参加出来ませんが、来年もどうぞよろしくお願い致します。
ふみ | 2007/12/31 1:59 PM
@ふみさん
こんばんは。

最後の最後に笑っていただけれうれしいです。
来年もまたオフ会など企画いたします。
機会があればまだ是非!

来年もどうぞ宜しくお願い申しあげます。
佳いお正月を!
Tak管理人 | 2007/12/31 10:35 PM
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