青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< November 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 京博建て替え | main | 「松井冬子/Narcissus」 >>

「ルーブル美術館展」

東京都美術館で開催中の
「ルーブル美術館展−フランス宮廷の美−」に行って来ました。



まず、昨日の非礼お許しください。
昨夜は泥酔してしまいました。久々に「三次会」まで。はぁ〜

まだ復調していません(だってお酒飲みたいと思わないんです)
でも、ブログを書かないと、余計体調悪くなりそうでコワイ。
泳いでないと生きられないマグロのような身体にの自分。。。

明日、明後日(土日)と仕事でどこへも出かけられないので
無理して先週の土曜日に混雑承知で上野へ。約20分待って会場入り。

不思議なもので、何が何でも観たいものではない展覧会だと
並んでいてもストレス溜まりません。適当に眺めればいいかなと。

でもって、大混雑する会場内でフランス宮廷文化が作りだした
脂っこい調度品をごくごくさらりと「見物」してきました。

因みに一昨年同じく上野で開催された「ルーブル美術館」とは
タイトルは一緒でも中身は全然違います。読売対朝日。

朝日新聞創刊130周年・テレビ朝日開局50周年記念ということで
通常のA4サイズのチラシも豪勢に4種類もあります。


塩入れ」だそうです。1758-59年に作られた。
キューピッドに塩入れるのではなく両脇の二枚貝の中に入れたのでしょうか。
何とも贅沢というか、無駄に豪奢というか。。。

まぁ、まぁ物見遊山の展覧会ですから、気にせず先に。


ダイヤモンドを象嵌した飾り武器模様の嗅ぎ煙草入れ」1759-60年
蓋に散りばめられているダイヤからこの調度品の大きさ想像できます。
チラシで観るよりも、かなり小さなものです。
実は最初、見落としてしまいました。。。気をつけないと!
これらはルイ15世の時代に作られた品々。

フランス宮廷文化を一層華やかなものにしたのが時々の王の寵愛を受けたお妃たち。ということで、ルイ15世や16世の夫人たちを描いた肖像画が展覧会会場にキラキラの調度品に混じり展示されています。


フランソワ・ブーシェ「ポンパドゥール夫人の肖像」1750年頃

この絵面白かったですよ。
だって「顔」だけしかきちんと描かれていません。
語弊があるかもしれませんが、よくご覧になって下さい。
顔を(奇麗に可愛らしく若々しく利発そうに)描くことに
ブーシェは全神経を注いでいるように思えませんか。
これぞお抱え絵師の鏡!

身体のラインやポーズはすべて夫人を美しく見せるための演出。
左手を置いている楽器の描き方の粗さなど驚くばかりです。
展覧会内であれだけきらびやかに輝いている調度品たちも
この絵の中に入ってしまうと一瞬にして輝きを奪われてしまいます。

侯爵夫人ポンパドゥール―ヴェルサイユの無冠の女王
侯爵夫人ポンパドゥール―ヴェルサイユの無冠の女王 

大混雑していて調度品ばかり見せられて、名前倒れの「ルーブル美術館展」と感じてしまうことも確かにあろうかと思います。私も半分はそんな気分。でも救いの主はいるものです。今回その美味しい役所を担ったのが先のフランソワ・ブーシェ.

実は自分の中でここ数か月ちょっとしたマイブームがあります。
それはフランスのロココ時代の美術。享楽的で女性的な絵画が主流の。

それまでほとんど顧みることなかったロココ美術に興味を持ったきっかけは
印象派をどう捉え、考えるかと自分なりにあれこれ出来の悪い頭を回転させ
出した答えがおよそ100年前のロココ時代から見直してみることでした。

印象派単独で考えているから袋小路にすぐぶち当たってしまうわけで
フランス美術の流れを再確認してみるとどうしても外せないのが
当たり前のことですが、このロココや新古典主義といった時代でした。

「木を見て森を見ず」状態から少しだけ抜け出せた感じです。
遅い遅い、、、何を今さらと笑ってやって下さい。

で、ブーシェです。

アモールの武器を取り上げるヴィーナス」1749年


ヴィーナスの化粧」1749年

これ、今回どちらも展示されています。
あらためて観てみると18世紀中ごろのフランス美術をきちんと鑑賞したことあまりないのでは?少なくともモネやルノワールを観ている度合いに比べれば格段に異常なまでに回数は少ないはずです。

因みにルノワールはブーシェを大変尊敬していたそうです。
「ルノワール+ルノワール展」もいいけどたまには美術史的に価値ある
ブーシェとルノワール展」なんて企画展もそろそろやって欲しいかなと。

さて、さて今回の展覧会の売りはマリー・アントワネット関連の品々。

マリー・アントワネットの旅行用携行品入れ」1787‐88年

一度か二度使ったのかどうかも分からないほど奇麗。
「旅上手は荷物が少ない」なんて言葉はあくまでも庶民の話。
王妃ともなれば「荷物は多ければ多いほど旅上手」ということかな。
それにしても、いくらなんでも多すぎるだろ〜こまごまとしたもの。


香水の泉

1700年代に焼かれた中国製の陶器がフランスにどんぶらことやってきて
そのまま使用するかと思いきやここがフランスらしい点でブロンズの
煌びやかな装飾を施してしまったのがこの一品。

この類のもの他にもたくさん観られて愉快でした。
こういう発想日本人にはまずないことですからね。

その点も数少ない見どころの一つかと。

しかし、よくまぁフランス革命を経てこれだけの品々が残っていたのか
不思議なことです。だれかくすねて大事に「保管」していたのかな??

それでは「今日の一枚


狩猟服を着た王妃マリー・アントワネット」1788年

この肖像画を描いたのはアドルフ=ウルリク・ヴェルトミュラー
マリー・アントワネットの顔のイメージと違うという印象持たれた方もおおいのでは?でもこちらの肖像画は本人の特徴(大きめの鼻や広い額など)を忠実に描いたとされています。当然ですが不評だったそうです。。。
(マリー・アントワネットを描いた他の絵こちらにまとめました)

クールベが生まれる30年前の作品。
写実主義の幕開けを告げているかのようです。

↓ある意味とても見てみたい一冊。買っちゃおうかな…
マリー・アントワネット―革命の犠牲になったフランス最後の王妃
(小学館版学習まんが人物館)
 石井 美樹子,市川 能里

「ルーブル美術館展−フランス宮廷の美−」は4月6日までです。
【巡回先】
神戸市立博物館 2008年4月26日〜7月6日

二日酔いの頭で書きいつも以上に取り留めのない記事ですがご勘弁あれ。

それでは最後に「今日の美味

ルーブル展会場で販売されている
「ピエール・エルメ・パリ 青山」の特別限定スイーツ

にしよぅと思っていたけど、店員さん(販売員)があまりにも
おしゃべりに花を咲かせ、下品な振る舞い見せていたので買うのやめました。

因みに自分の前に購入されたご婦人、商品間違えて渡されていました。

【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | ぐるっとルーブル美術館
- 弐代目・青い日記帳 | 「ルーヴル美術館展」
- 弐代目・青い日記帳 | 山口晃『全部見てはいけないルーヴル サニーサイドに気をつけろ!』
- 弐代目・青い日記帳 | ハートのエースが出てこない
- 弐代目・青い日記帳 | ミニチュア・アート・コレクション
- 弐代目・青い日記帳 | パリ&ロンドンのヴィンチ
- 弐代目・青い日記帳 | ルーヴル-DNPミュージアムラボ(「うさぎの聖母」)
- 弐代目・青い日記帳 | ルーヴル-DNPミュージアムラボ(「銃騎兵」)
- 弐代目・青い日記帳 | 「ベルばらチケット」(ルーヴル美術館展特別観覧券)
- 弐代目・青い日記帳 | 「古代エジプト展」


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1309

JUGEMテーマ:アート・デザイン


 本展は、王妃マリー・アントワネットの調度品など、ルーヴル美術館が誇る所蔵品から18世紀後半のフランス宮廷美術の粋を紹介する展覧会です。
 18世紀のフランス宮廷では、歴代で最も洗練された文化が花開きました。ルイ15世の寵愛を受けたポンパドゥール夫人やルイ16世の妃マリー・アントワネットら、美を愛する女性たちがサロンを彩り、ロココや新古典主義などの芸術様式が展開します。宮廷人が特注した装身具や調度品には高価な材料と高い技術が惜しみなく用いられ、フランスの美術工芸はここにひとつの頂点を極めたといわれています。
 宮廷で使われた品々の多くはフランス革命によって失われましたが、ルーヴル美術館には貴重なコレクションが残されています。本展ではその中から選りすぐった名品約140点を展示し、ポンパドゥール夫人好みの繊細な金銀細工やマリー・アントワネットの趣味が色濃く表れた私室の書き物机、旅行用携行品入れなど、その多くが日本初公開となります。
 革命前のフランス王室が贅の限りを尽くした品々に、どうぞご期待ください。

展覧会 | permalink | comments(15) | trackbacks(8)

この記事に対するコメント

Takさん、こんにちは。
あげられてるブーシェの絵画、優美でよかったです!
ピエール・エルメ、購入されなかったのですね。
でもたしかに、カウンターの中で妙に内輪な雰囲気出されるとお客の側からみるとすっごくいやです。
はな | 2008/03/01 9:40 AM
こんばんは。印象派からロココへと言うご視点でしたか。ブーシェの絵画もどこか新鮮ですね。

工芸では日本の蒔絵との勝手コラボ(?)が面白かったです。どうしてあのようなセンスに…。

会期末は上野の桜と合わせて大変なことになりそうですね。そういえばもうビーナスも間近ですし。
はろるど | 2008/03/01 11:24 PM
復調されましたか〜
私は日曜に行ったのですが、意外と混んでなかったです。
金銀のゴージャスな食器がタイプでした。私生活では絶対使いませんが。
ほんと、「見物」気分で見ると結構楽しい展覧会でしたね。
ogawama | 2008/03/01 11:32 PM
「旅行用携行品入れ」は発注したもののアントワネットの手元に届くことはなかった、とどこかで読みました。
納品されちゃうと亡命の計画がバレる!っていうのもあったんでしょうか。
上でご紹介の「まんが人物館」のアントワネット、子供の頃こんな絵ばっかり描いてたなーなんて思い出しちゃいました。
さちえ | 2008/03/02 1:14 AM
@はなさん
こんばんは。

ブーシェいいでしょ!
ロココ調の絵画をきちんと
観られる展覧会開催して欲しいです。

ピエール・エルメさんですが
大抵の事なら我慢しますが
今回は酷すぎました。
がっかりです。

@はろるどさん
こんばんは。

そうなんです。
新鮮に映るんですよね。
美術史的にはそれはおかしなことなのに。
いかに偏っているか分ります。自分の見方。

勝手コラボはあちらさんの「お家芸」なのでしょう。
日本人の感覚では到底考えることできませんが。。。

ビーナス早速観て来たいと思ってます。

@ogawamaさん
こんばんは。

復調まだです。。。
追い打ちかけるように仕事が立て込んでいます。
どれひとつとして日本の食卓に登場することない
食器や調度品ばかりでしたが「見物」するには
丁度いい感じの派手さ加減でした。
意外と楽しんできましたよ。

@さちえさん
こんばんは。

マリー・アントワネットの扱うセクションとか
もうちょっと工夫できなかったのかな〜と
思いますが、違い出すのが難しいでしょうね。
せめて大幅に壁の色とか変えるとかすると良いかも。
マリー・アントワネットに関してきちんとした
史実を読んだことがありません。
これを機に勉強かな。
Tak管理人 | 2008/03/02 8:36 PM
コメント&TBありがとうございました^^

狩猟服のマリー・アントワネットの絵。当時は不評でも後世には貴重な作品ですね^^
みつたけ | 2008/03/04 10:53 PM
@みつたけさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

カメラのない時代ですから
貴重ですよね!拍手です。
Tak管理人 | 2008/03/04 11:56 PM
TB ありがとうございました。
私も 混んでいたので サラリと見て回ってしまいました。
売店の ベルバラ商品が気になりましたが♪
スノーパンダ | 2008/03/06 2:27 AM
@スノーパンダさん
こんばんは。

売店混雑していましたね〜
展覧会会場以上に。
そそられる品々のこれまた多いこと。
商売上手です、ほんと。
Tak管理人 | 2008/03/06 5:09 PM
TB&コメントありがとうございました。

ブーシェ + ルノワール展、
是非いつか見てみたいですねぇ。

kumakuma | 2008/03/06 11:48 PM
@kumakumaさん
こんばんは。

ブーシェ + ルノワール展観たいですね。
系列だてて構成してくれると
美術史の流れや繋がりが見えてくるはずです。
Tak管理人 | 2008/03/07 11:11 PM
Takさん はじめまして。
先日は、コメント&TBありがとうございました。
ブーシェ、良かったです。
嗅ぎ煙草入れ、会場では、4色のゴールドがわからなくて、友人と頭を捻ってしまったのですが、買って帰った図録を見て漸く、金の色がわかりました。
銀製品が多くて、今も保存が大変なのでしょうね。
曜子 | 2008/03/09 4:59 PM
@曜子さん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

銀製品の保存状態の良さには
かみさんと二人で目を丸くしてました。
手入れさぞかし大変ではないでしょうか。

ブーシェを先日大丸でも観ることできました。
フランス行きたくなりますね。
Tak管理人 | 2008/03/10 9:31 PM
いつも楽しみに拝見しています。

野暮な指摘ですみませんが、ブーシェの絵の名前、「ヴィーナスの化粧」は下の絵のほうではありませんか?
ぜひ、ご確認してみてください。
はせまな | 2008/03/19 9:50 PM
@はせまなさん
こんにちは。

ご指摘のとおりですね。。。
ありがとうございます!
いつもこんなドジばかりです。
助かりました、早速訂正します。

今後とも宜しくお願い致します。
本当に有難うございました。
Tak管理人 | 2008/03/20 9:17 AM
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://bluediary2.jugem.jp/trackback/1309
この記事に対するトラックバック
東京都美術館で今日から開催の「ルーブル美術館展 ―フランス宮廷の美―」に行ってまいりました(会期:1月24日から4月6日まで)。 装飾工芸品は大好きなんだけど、でも、今の貧乏暇なしの妙に忙しい時期に時間を割けるのか…横山大観が先ではないのか…ということで直
ルーブル美術館展 ―フランス宮廷の美― | はなことば | 2008/03/01 9:42 AM
東京都美術館(台東区上野公園8-36) 「ルーヴル美術館展 - フランス宮廷の美 - 」 1/24-4/6 マリー・アントワネット(1755-1793)愛用の品など、主にルイ15世(在位1715-74)、16世(在位1774-92)周辺の装身具、または調度品が紹介されています。東京都美術館で開
 日本人はルーブルが好き。自分もご多分に漏れずそうなんだけど^^;いつか行って観たい、世界の博物館、美術館巡り  大英博物館、ルーブル美術館、メトロポリタン美術館、スミソニアンにも・・・(妄想中)  今回の「ルーブル美術館展」は18世紀のフランス宮廷
ルーブル美術館展 | 如月日記 | 2008/03/04 10:34 PM
美術展巡り  2月22日(金)   リフレッシュ休暇が2日残っていたので、これを有意義に使おうと、土日をはさんで4連休を取りました まず4連休初日は最近行けてなかった美術展巡りをすることにしました   「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」/
美術展巡り | 京の昼寝〜♪ | 2008/03/05 8:39 AM
上野東京美術館で開催中の ルーブル美術館展〜フランス宮廷の美〜 に行ってきました。 ようやくのアップです。まだ寒いので すいているかな、と思ったのですが、入り口に入るまでに 25分待ち。ここで すでにちょっと げんなり… やっぱり 「ルーブル」 とつ
ルーブル美術館展 | 二子玉川 de ぼちぼち絵日記 | 2008/03/06 2:28 AM
1/24より東京都美術館で始まった「ルーブル美術館展-フランス宮廷の美-」を、昨日見てきました。 この写真にあるとおり、チラシやポスターデザインのメイン色は、ピンクとブルーで、パッと目を引く配色!ピンクがマリー・アントワネットや華やかさを容易に想像出来る
ルーブル美術館展-フランス宮廷の美- | 日日是好日〜つれづれ日記〜 | 2008/03/06 11:41 PM
東京都美術館 『ルーブル美術館展 フランス宮廷の美』
ルーブル美術館展 | 私の好きなもの | 2008/03/10 12:53 AM
ルーヴル美術館展2月22日(金)の午後から会社を有給で早退して、東京都美術館で開催されている「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美〜MuseeduLouvre,FastesdelacourdeFrancesuXVIIIesiecle」を鑑賞してきた。この展示会では、フランスの装飾美術が劇的に変化し進展し