青い日記帳 

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「千住博展 ―ハルカナルアオイヒカリ―」

日本橋高島屋8階ホールで開催中の
「千住博展 ―ハルカナルアオイヒカリ―」に行って来ました。



今までで観た中で最短で出口に行きついた記念すべき展覧会。
そしてこの記録は今後二度と破られることないと思われます。

会場入口から出口まで私の歩数にしておよそ60歩で終了。

会場が狭いわけではありません。いつもの会場と同じ広さ。

会場内には千住さんの新作8点が展示されています。
街角のギャラリーですらもう少し展示作品数多いかと。
でも、千住大先生の絵はスケールが違います。

こちらなんて縦約2m、横幅約7mもある巨大な作品。

NIGHT FALLS
蛍光塗料で描かれている作品に会場内を暗くしブラックライトを当てています。
ドン・キホーテでも入手可能な身近な素材を用いて
幻想的(笑)な空間をデパート8階催し物会場の隣りに作り上げています。

因みに入場料800円です。

流石にこれで800円は気が引けると思ったのか
弟の千住明氏のCDの音が会場内に流れています。
「これ何の音ですか?」「はい。水琴窟の音です。」

兄が滝の絵を化学ペンキとエアブラシで描き
弟が水琴窟の音をBGMとして使い花を添える。

どうして滝の絵なのに水琴窟の音なの?と
無邪気な質問していた人がいました。
答えてあげたかったな〜「模範解答


会場の雰囲気作りのために、照明を暗くしBGM流し、
挙句に冷房まで入れて温度下げています。
世界の千住たるものもう少し地球にやさしくなくちゃいけないのでは。
そんな手の込んだことせずとも絵は絵ですから。

こんな時季にやらずに真夏にやればよかったのに。
そうすればまだお化け屋敷程度の愉しみは味わえたはず。
巡回して7月に開催する横浜展は好評かもね。


「千住博展 ―ハルカナルアオイヒカリ―」は3月17日まで。

その後の巡回先です。
【京都展】 京都高島屋7階グランドホール
2008年3月26日(水)〜4月7日(月)

【大阪展】 大阪高島屋7階グランドホール
2008年5月21日(水)〜5月30日(金)

【横浜展】 横浜高島屋8階ギャラリー
2008年7月16日(水)〜7月21日(月)

最短最速で観られる稀有な展覧会。
記録を作りたい方は是非。

会場外にずらりと並んだ著名人や各メディアからのお祝いの花。

大人気だな〜千住さん。さすがーーーー

そうそう、今店頭に並んでいる千住氏の新刊読まれました?
この新刊に「ナイトフォール」も載っています。
美術の核心 (文春新書 614)
「美術の核心」 千住 博

千住博大先生が我々美術に疎い人間の為に「美術の啓蒙書」(←嘘かと思うかもしれませんがこう書いてあります。)として書かれた大変有難い一冊です。

この御本の中で大先生は「日本画―なぜ、私は日本画を描き続けるのか」という最後の章でこんなこと述べていらっしゃいます。

 そこで日本文化とは何かを考えてみます。
 結論を先に言えば、それは「日本語で考えられた文化」のことです。日本語で考えていたら、それがアメリカ人によるものでも、ヨーロッパ人によるものでも、日本文化です。住んでいる場所は関係ありません。日本の文学者がノルウェイで執筆したらノルウェイ文学かというと、そんなことはありませんね。日本語で発想していたら、どこで書いても日本文学でしょう。反対に日本で書いていてもキューバで書いていても、書き手がアメリカ人で英語で発想していたら、それはアメリカ文学です。
 その考え方でいくと、日本画とは日本語で発想された絵画のことになります。ですから私がいくらニューヨークで制作をしていても、日本語で考える日常の中で作品が生まれたら、それは日本画と言っていいということなのです。
 日本語で考えるとは、日本語の文法で考えるということです。日本語の文法は英語の文法のように主語、動詞がはっきりしていることはあまりなく、文章を終りまで読んでみても、だれが主役でどうしたのか、一向にわからないこともあります。それが日本語の特長です。そのあいまいな言葉により考えられたあいまいな文化、それが日本文化なのです。加えてカタカナにすることにより外国語も全て日本語になってしまいますから、言語的に考えてみても、日本文化の包容力の大きさというか、そのアバウトさかげんがわかるというものです。

「美術の核心」 千住 博

きっと何かの表象として書いていらっしゃるのでしょう。
お願いです。もう少し自分にも分かるように書いて下さい。
お忙しくてお忙しくて大変なのは分りますが。

差し出がましいようですが一応「啓蒙」ということば辞書で調べてみました。
“人々に正しい知識を与え、合理的な考え方をするように教え導くこと。”

そうそう、アマゾンのカスタマーレビューが奮っていますね。

それでは最後に「今日の美味


Rabbit Ridge」ラビット リッジ ジンファンデル
可愛らしい青いウサギのラベルが目印のカリフォルニアワイン。
http://www.rabbitridgewinery.com/

【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 「千住博展」
- 弐代目・青い日記帳 | 『ニューヨーク美術案内』
- 弐代目・青い日記帳 | 「FRAGILE」宮島達男展
- 弐代目・青い日記帳 | 『蘆雪を殺す』

ままけ
高島屋一階に「紫式部ゆかりの屏風と古硯、大般若経」が展示してありました。
画像はこちらで。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1319

JUGEMテーマ:アート・デザイン


1995年、第46回ヴェネチアビエンナーレの絵画部門で、東洋人初の優秀賞を受賞した日本画家 千住博。ニューヨークを拠点に活躍し、2007年には京都造形芸術大学学長に就任しました。日本画の概念に縛られないスケールの大きな作品は、国内外で高く評価されています。

本展では、昨年12月から今年1月にかけてニューヨークで発表された新作「ハルカナルアオイヒカリ」を展観。蛍光塗料で手漉きの和紙に描かれた壮大な滝は、会場内のブラックライトとスポットライトにより、荘厳かつ神秘的に輝きます。芸術はコミュニケーションと考え、日本画の革新に挑み、世界へ発信する独自のアートをどうぞご体感ください。
展覧会 | permalink | comments(13) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

Takさ〜〜ん
Takさん。ったら。。。(笑)
?食わず嫌い?かもです。。。違ってる?

rossaがどれだけ、千住先生ファンか。ご存知だったでしょうか?あのね、森村氏と同じく、すごくすごく(本気)尊敬しています。ほんとに、断然☆大好き!!!
・・・・こういうと、他の人から強烈批判を受けることもあるのですが、rossaは断然、貫きます。
千住先生のすごいところは、やはり、だれもやらなかったことを、やった人。だからです。
それと、他の方に、どうぞ、面白そうだな?と思ったら、あなたもどうぞ。お皿の絵の具を流すなり、スプレー買ってきてやってください。って言えるところ。
これは絶対、他の人には言えない。ところです。
千住先生は、求道者というより、布教者。なのです。

?熱く語りすぎ?(笑)
rossa | 2008/03/09 11:33 PM
ぷぷぷっ!
Takさんの「巨匠」嫌いにはよくにやにやさせられてしまいます。
模範解答をクリックしたとき吹き出してしまいました。
はな | 2008/03/10 7:37 AM
たいへん素敵なレビューで、胸がすきました!
なんでこの方、もてはやされるのかしら。芸術家三兄弟、が売りなのかしら。なんて意地悪いこと思ってました。
この方の作品、後世に残るかしらねぇ?
たまぎく | 2008/03/10 7:44 AM
いつも楽しみに読ませていただいています。

千住大先生様へのコメント最高でした。
描けないと、何やら幽玄そうな雰囲気に逃げていらっしゃるのかな?先日の横山大観を見にいきそのように思いました。

千住大先生の著作は読んでいないのでどうこう言うべきではないでしょうが、日本語で考えるから日本画だなんて、何て単純なお考えの持ち主なんだろうと、あまりのナイーブさに驚きです。映画でもよく言われますが言葉にならないから絵を描くのではないんですかね?対象を描ききるなどという情熱、探究心とは無縁な方なんですね。

BUSINESSですね、彼にとって絵は。 BUSINESSをしている私にとってそんな絵はつまらないですね。少なくとも、見ていて、自分の生き方を考えさせられるような、絵が好きです。
dorma | 2008/03/10 12:10 PM
先週、高島屋に足を運んだときにこの展示の告知ポスターを見たような気がします。

日本橋高島屋で800円出すなら、地下のAu Bon Vieux Tempsでケーキを買う方が価値があります。

千住氏の絵はライトアップされた東京タワーが綺麗に見えるのと同じことですね。
なかよし | 2008/03/10 6:17 PM
 貴殿のブログにはいつも感動いたしておりました。
確かに千住一家に対するマスコミの取り扱いに何かと?マークを感じていたので、貴殿のコメントは胸のすくものがあります。
 をーたーふぉーるシリーズにはそろそろ幅広い意見が出てもいいころです。権威の何たるかも少しプロデューサーが、作りすぎているようで・・
 今後も胸のすくような、ブログを期待しております。
みほ | 2008/03/10 8:25 PM
@rossaさん
こんばんは〜

どうも駄目なんですよね。。。
ぐっとくるもの何にもなくて。

森村さんは食わず嫌いなとこあって
今では「好き」に属していますが
千住さんはまだその域に達しません。
ごめんなさい。

きっとお会いしてお話伺ったら
そのお人柄も含めてきっと
好きになるのでしょうが、、、
天空の人というイメージしかありません。

>熱く語りすぎ?
そんなことないですよ。
ふつーーです。

@はなさん
こんばんは。

模範解答いい感じでしょ。
どうやったらいいか悩みましたが。
時が来れば好きになるかもしれません。

@たまぎくさん
こんばんは。はじめまして。
コメントありがとうございます。

一度人気が安定するとメディアとしては
安心して取り上げることできますからね。
学歴も家柄も文句なしですし。

後世には、、、でも残したいそうですよ。

@dormaさん
こんばんは。

横山大観もおなじ臭い感じますが
まだ彼の方があれこれ「実験的」に
模索していたように思えます。

チヤホヤ度が断然違います。

千住氏の近著については記事を
書くつもりだったのですが、
今回のエントリよりも辛口になって
しまいそうなので、断念しました。
ある意味「買い」だと思います。

鑑賞者はそんなに皆だまされる
わけではありません。集客力と
評価、そして感動は全て別物ですよね。

@なかよしさん
こんばんは。

>告知ポスターを見たような気がします。
「気がします」に惚れました。
全てこれで言いつくしていらっしゃるかと。

私も帰りに地下でケーキ買って帰りました。
近いうちに「今日の美味」で紹介しますね。

東京タワーは大好きです。
「物語性」があの鉄塔にはあります。

@みほさん
こんばんは。はじめまして。
コメントありがとうございます。

御苦労もあろうかと思うのでなるべく
良い点を見つけて毎日書いているのですが
昨日はストッパーが外れてしまったようです。

批判するには体力がいるので疲れます。
観に行かないのが一番かもしれませんが
一応同じ時代を生きているので、ついつい。
Tak管理人 | 2008/03/10 9:49 PM
私もジンファンデル好きです〜♪

あ、千住さんも好きなので高島屋行こうと思います。
Takさんはいつもはっきりしてて、そういうところがカッコいいと思います。
ogawama | 2008/03/11 11:52 PM
@ogawamaさん
こんばんは。

あの店でよくS嬢と飲みます。

千住さんきつく書き過ぎたでしょうか。。。
まぁいいですよね。「大家」だし。
そうそう、東山魁夷のプレビュー行かれます?
Tak管理人 | 2008/03/12 11:43 PM
Takさん
こんばんは

この展示、私的にはありだと思いました。
# お金を払ってみたいとは思いませんが...(^^;

美術の核心についてはもやもやしているところが
あるので整理中です...(^^;
lysander | 2008/03/13 10:51 PM
@lysanderさん
こんばんは。

実は知人に暗い会場内で会って
その方はとても良いと仰っていました。

私も青好きなんですけどね〜
これについては新橋の「へそ」で議論しませう。
Tak管理人 | 2008/03/13 11:27 PM
返事遅くてすみませーん。
東山魁夷のプレビューは時間的に無理なんです...残念。
ogawama | 2008/03/15 10:45 PM
@ogawamaさん
こんばんは。

それは残念。
今度ご一緒した時にチケットだけでも。
お送りしましょうか。mixiにメッセ下さい。
Tak管理人 | 2008/03/16 12:32 AM
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