![]() 2008.03.27 Thursday
山口晃氏が伊藤若冲を描き、そして「石灯籠図屏風」もやってくる!
ほ訳の分からない記事タイトルで恐縮です。
ただそれだけ「凄いこと」になっちゃってます。 一体全体何のことかといいますと… ![]() 東京国立博物館にてこの夏(2008年7月8日から)開催される 「創刊記念『國華』120周年・朝日新聞130周年 対決−巨匠たちの日本美術」展 略して「対決展」出展される24人の巨匠たちの姿を山口さんが描いています! その名もズバリ「現代の絵師・山口晃氏が日本美術の巨匠24人に挑む!」 ![]() 運慶、快慶。 雪舟等楊、雪村周継。 狩野永徳、長谷川等伯。 本阿弥光悦、長次郎。 俵屋宗達、尾形光琳。 野々村仁清、尾形乾山。 円空、木喰。 池大雅、与謝蕪村。 伊藤若冲、曽我蕭白。 円山応挙、長沢芦雪。 北川歌麿、東洲斎写楽。 富岡鉄斎、横山大観。 公式サイトに全てアップされる予定のようですが、今時点では6名の巨匠の姿をweb上で観ることできます。山口ファンならずともこれは必見。 勿論そのほとんどは山口氏の想像による巨匠の姿。 写真も何にも残っていませんし、存在自体が謎目かしい巨匠も混じっています。 ところが不思議なことに、山口さんはまるでそれぞれの時代を旅し本人たちに会い、その場でスケッチしてきたかのように生き生きと「リアル」に巨匠たちの姿を描いています。 もう全て描き終えているはずです。公式サイトに順次公開されるのを毎日チェックしなくては!上手いな〜小出しにするやり方。 4月には「対決−巨匠たちの日本美術」展の公式ブログもオープンするとか。 そちらでもまた山口さんの作品見られるかもしれませんね。 【山口晃関連エントリ】 ・山口晃「ラグランジュポイント」 ・「VOCA展2007」 ・『受胎告知』だけでは勿体無い。 ・「アートで候。会田誠 山口晃展」 ・「会田誠 山口晃 トークショー」 ・「アートで候。」山口晃ギャラリートーク ・山口晃ファンの皆さん、科学技術館へ急げ!! ・「山口晃展 今度は武者絵だ!」(顔写真あり) ・「続・無残ノ介」完成!山口晃展in練馬区立美術館 ・山口晃トークショーin練馬区立美術館(顔写真あり) ・最終日の「山口晃展」@練馬区立美術館 ・山口晃トークライブ「年忘れ!山愚痴屋感謝祭!!」 ・山口晃『全部見てはいけないルーヴル サニーサイドに気をつけろ!』 (顔写真あり) ・山口晃氏が描くガンダム さて、以上がタイトルの前半「山口晃氏が伊藤若冲を描き」ですが 後半の「そして「石灯籠図屏風」もやってくる!」は何かといいますと。。。 京都国立博物館所蔵の伊藤若冲「石灯籠図屏風」が何とこの展覧会に出展されるそうです。 ![]() ![]() 「石灯籠図屏風」 「石灯籠図屏風」出展に関してはこちらの東京国立博物館ニュース2008年4、5月号に画像入りで掲載され紹介されています。 ![]() ところが、ところがです。この作品が都内で観られるのは嬉しいのですが、そうすると以前お伝えした同じく若冲の「仙人掌群鶏図襖」はどうなってしまうの? 「サボテン若冲上京!!」 大阪、西福寺所蔵で毎年一回11月3日にしか観ることのできない重要文化財 伊藤若冲筆「仙人掌群鶏図襖」(さぼてんぐんけいず)1789年がこの展覧会に展示されることは以前記事に書いた通り。 「仙人掌群鶏図襖」は東博に置いてあるこちらのチラシにも画像入りでしっかり紹介されているので「対決展」に来ることは間違いありません。 ![]() ということは。。。さてはて一体どういうことでしょう? 二作品一度に観られるの?! ここからは想像の域を出ませんが、今一度気を落ち着かせて先ほどの公式サイトを隅から隅まで見てみると。。。こんな記述が。 開催期間は2008年7月8日(火)〜8月17日(日) 会期中、展示替えがあります。原則として前期(2008年7月8日−7月27日)、後期(7月29日−8月17日)の予定ですが、別日程の作品もあります。 なるほど合点がいきました。 そうですよね、日本美術ですものね。 それもとびきり貴重な作品ですものね。 う〜ん、そうなるといつ行けば何が観られるかが早く知りたい。 毎回同じようなこと書きますが「対決展」フリーパスとか作って下さい! ほんと、毎日は無理でも毎週通いますから。 ![]() 一足早く7月1日からは表慶館にて、日仏交流150周年記念 オルセー美術館コレクション特別展「フランスが夢見た日本−陶器に写した北斎、広重」も始まります。こちらもとっても楽しみ。 東博の賛助会員(TNM Members)にでもなろうかな。真剣に。 こちらの本には「石灯籠図屏風」と「仙人掌群鶏図襖」が佐藤氏の解説と共に大きなカラー図版で掲載されています。 ![]() 「もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品」 佐藤 康宏 【若冲関連エントリー】 - 弐代目・青い日記帳 | プライス展の伊藤若冲 - 弐代目・青い日記帳 | 伊藤若冲の手紙 - 弐代目・青い日記帳 | お待たせ!伊藤若冲「動植綵絵」公開です - 弐代目・青い日記帳 | 伊藤若冲『動植綵絵』人気投票 - 弐代目・青い日記帳 | 伊藤若冲「動植綵絵」の調査と複製 - 弐代目・青い日記帳 | 石峰寺の伊藤若冲「五百羅漢石像」 - 弐代目・青い日記帳 | 伊藤若冲「菜蟲譜」今秋公開! - 弐代目・青い日記帳 | 若冲一纏め - 弐代目・青い日記帳 | 伊藤若冲「白象群獣図」 - 弐代目・青い日記帳 | 速報「若冲展」 - 弐代目・青い日記帳 | 「若冲展」 - 弐代目・青い日記帳 | 「若冲とその時代」展 - 弐代目・青い日記帳 | 「若冲と応挙展」 - 弐代目・青い日記帳 | 京博「若冲を愉しむ」 - 弐代目・青い日記帳 | 「若冲を愉しむ」その1 - 弐代目・青い日記帳 | 「若冲を愉しむ」その2 この記事のURL http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1336 JUGEMテーマ:アート・デザイン 現代の絵師・山口晃氏が日本美術の巨匠24人に挑む! 日本美術の歴史に燦然と輝く傑作の数々は、時代を代表する絵師や仏師、陶工らが師匠や先達の作品に学び、時にはライバルとして競い合う中で生み出されてきました。直接の影響関係がない場合でも、優れた芸術家たちの作品を比較すると、興味深い対照の妙を見出すことができます。きらめく才能の拮抗により、各時代の造形芸術はより豊潤に、華麗に開花してきたと言えるでしょう。本展では、このような作家同士の関係性に着目し、中世から近代までの日本美術史に名を刻む巨匠たちを2人ずつ組み合わせ、名品を「対決」させる形で紹介します。 ![]() |