青い日記帳 

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「透明なスピード〜BMWアート・カー展〜」

六本木ヒルズ・Roppngi Hills:森アーツセンターギャラリーで開催中の
「透明なスピード〜BMWアート・カー展〜」 Transparent Speed : BMW Art Car Collection に行って来ました。



車好き、とりわけBMW好きの方。
もしくは建築家・青木淳氏ファンの方にはお勧めの展覧会。

地上52階に位置する、森アーツセンターギャラリー内に5台のBMWアートカーの実車を運び込んでの展示。(運搬用のエレベーターがあるそうです)


お馴染みのこのエンブレムはWikiによると「回転するプロペラ+バイエルンの青い空と白い雲」のイメージ。円と十字は飛行機の回転するプロペラを表している(かつては航空機エンジンメーカーであった事に由来)

展覧会会場入ってすぐに巨大なプロペラが回転する映像があったのは是ゆえ。会場は3つの大きな展示室を使い、5台の車を展示しているため、かなり空間的にゆとりがあります。

要は展示空間をかなり持て余しています。言葉悪く言えばスカスカ.
ただしBMWさんそんなスカスカで済ませるはずありません。
その十分空いたスペースを埋めるべく“建築家・青木淳氏が空間構成を手掛け、自動車が持つ最大の特性である「スピード」を「透明なスピード」として可視化する試みを行っています。

たとえば最初の展示室にはフランク・ステラが手がけたBMW 3.0 CSLが一台だけ展示されています。無数のムートンのラベルがあった空間に今度はたった一台の車があるだけです。

(模型)
フランク・ステラ BMW 3.0CSL 1976

広々とした残りの空間を埋めるべく青木淳氏は無数の透明パイプを天井から吊るすという手段を用いています。第一展示室に足を踏み入れるとまず目に飛び込んでくるのはこの夥しい数の透明なパイプの「集団」でした。

天井から床ぎりぎりまでまるでカーテンのように吊り下げられています。その合間を縫うようにして「通路」を進むとその先にステラの車が見えて来るという仕組み。


BMW 3.0CSLの白いボディーに3種類の太さの線だけで描いています。
1976年に手がけた作品です。まだステラがおかしな方向へ行っていないころ。
鮮烈なデビューを果たしたこの作この作品の面影が残る優品。

展示室と展示室の合間にはそれぞれのアーティストの紹介やビデオ映像が流されています。ステラはその中で「このBMWのアートカーを手がけたことがきっかけで立体の世界に目が向いた」といった内容話していました。


ということは、ステラをダメにしたのはBMW?

次の展示室には2台。
(模型)
デイヴィッド・ホックニー BMW 850CSi 1995

(模型)
ロイ・リキテンシュタイン BMW320i group 5 racing version 1976

この展示室も青木淳氏による透明パイプがずらり。車を見るのに邪魔。
あれはなんとか改善して欲しいものです。

さて、デイヴィッド ホックニーといえば一昨年こちらの本を出し一大センセーショナルを巻き起こしたのは記憶にまだ新しいところ。
秘密の知識 巨匠も用いた知られざる技術の解明
秘密の知識 巨匠も用いた知られざる技術の解明
デイヴィッド ホックニー

ただ、アートカーを手掛けたのは1995年ですから、この本と絡めて見るにはちょいと無理があるかもしれません。

BMW 850CSi
どの車種にペイントをを施すかはアーティストが決定するそうです。今回展示してあった車の中ではこの850CSiが個人的には一番好き。

でも、こんなに「落書き」されちゃうと…

真横から見たアートカーにはハンドルや運転手が描かれているのが見て取れます。
後部座席にどうして犬がいるのか気になっていたのですが、この製作途中の写真を見て深く深く納得。近くに犬侍らせながら描いたのですね。。。

昔からホックニーの作品は現代アートの中でも厭味がなく感じていましたが、彼自身がきっとそのような人物なのでしょう。観ていて一番わくわくする車でもありました。


ロイ・リキテンシュタイン BMW320i group 5 racing version

こちらは5台の中で最も作者を特定しやすい車。
リキテンシュタインが描く作品そのものです。


そうそう、こういったサインも見逃してはいけません。
青木氏のパイプを潜り抜けながら頑張って観てきました。

最後の第三展示室にはこちらの2台。
(模型)
A.R. ペンク BMW Z1 1991

(模型)
ジェニー・ホルツァー BMW V12 LMR 1999

ペンクの選んだ車種もまた魅力的。
BMWのオープンタイプのZシリーズ。
現在はZ4をディラーで見ることできます。

天井のない特製を生かした生命力あふれるデザイン。


ペンクは現代ドイツを代表するアーティスト。
世田谷美術館で以前展覧会が開催されました。
奈良美智の先生と言ったほうが通りは早いでしょうか。

最後はジェニー・ホルツァー。唯一の女性アーティスト.

ジェニー・ホルツァー BMW V12 LMR 1999

これのどこがアートカー?と思うでしょうが、彼女はことばによる表現者。
真上から見るとちゃんとメッセージが描かれているのが分かります。


Protect Me From What I Want

最後にこのメッセージは自分にとって強烈。
何せ欲望の塊ですので。。。

たった5台の展示ですが、それぞれ見ごたえがあるかと。
車好きで現代アート好きの方にとっては52階が天国のように思えるかも。

そうそう、青木氏の飾り付けも3つの展示室それぞれ微妙に違います。

雲をイメージしてこしらえたそうですが、最初の展示室ではまるで自分が雲の中にいるかのような雰囲気に。第二展示室では雲が少し上昇し「くぐれる」高さに。そして最後の展示室ては雲は空高く舞い上がり会場内に「雨」まで降らせています。

水溜りも要チェックです。因みに係りのお姉さんに伺ったところ用いられている透明パイプの総数は全部で一万本にも及ぶそうです。

会場内の画像がある記事↓
「BMW」の芸術“車”作品が見られる 〜BMWアート・カー展開催

「透明なスピード〜BMWアート・カー展〜」は6月8日までです。

Saeco 「BMW デザインワークスデザイン」 Odea Giro Orange (オデア・ジロ/オレンジ) SUP 031 ORG
Saeco 「BMW デザインワークスデザイン」 Odea Giro Orange

東京駅八重洲口(八重洲ブックセンター正面)にあるBMWショールーム「BMW Group Studio」では、5月11日まで、初代のアート・カー「アレクサンダー・カルダーBMW 3.0 CSL」(1975)が展示公開されています。こちらにも青木淳氏による透明パイプが誂えてあります。

BMW Group Studio

BMWコーポレート・ショウケース“BMW Group Studio”では、アレクサンダー・カルダーによる初代BMWアート・カーを展示します。また、BMWアート・カーを手がけてきたアーティストたちを紹介するブック・ラウンジも併設。より深いBMWアート・カーの世界をご覧下さい。
【会期】2008年4月5日〜5月11日
【会場】BMW Group Studio
   (千代田区丸の内1-9-2)
【開館時間】10:00〜20:00
【入館料】無料
【展示作品】アレクサンダー・カルダー|BMW 3.0 CSL/'75



「透明なスピード〜BMWアート・カー展〜」は5台で入場料1000円。
BMWショールーム「BMW Group Studio」は1台ですが入場は無料です。
(写真撮影もBMWショールームならokです!)

【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | オラファー・エリアソンの「BMW Art Car」

それでは最後に「今日の美味


先日、rossaさんから頂戴した和光のチョコレート・ケーキ
あっという間に食べつくし(食べつくされ)ました。
お心遣いありがとうございました〜☆

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1355

JUGEMテーマ:アート・デザイン


「透明なスピード〜BMWアート・カー展〜」は、高層ビルの52階の一角に車を展示するというロケーションに着目し、「雲の中を走る車」というアイデアを視覚化させることを試みています。 アート・カーは、国際的にも知名度の高い5人のアーティストによる5台。
今回の展示では森美術館がアート・アドヴァイザー役を務め、気鋭の建築家、青木淳氏が空間構成を手掛けました。 10000本の透明パイプの合間を光が移動し、光の乱反射の効果によって、雲の合間を駆けぬけるアート・カーのスピード感が表現されます。
本展では、車=BMW、アート=現代美術、高層ビル=六本木ヒルズに内包されている革新的な要素を結合させ、東京という国際的な大都市での展示にふさわしく、車の存在感とスピードの透明感を体感できる場を創出します。
展覧会 | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

私はまだ森ビルの方は行ってませんが、良さそうですね。

アートカーはリキテンシュタインのを買いましたよ。

ところで、ステラの立体は駄目ですか?(笑)
レイ | 2008/04/15 12:19 AM
土曜にブックセンターには行ったんですが、そうですか、
展示目当てならショールームに入ることもできそうですね。
森ビルにも興味あるので機会があったら寄ってみていと思います。

情報ありがとうございました。
makoto | 2008/04/15 3:14 AM
@レイさん
こんばんは。

車好きのレイさんなら
間違いなく価値がわかる展覧会かと。

ステラの立体(特に最近)は
もう苦しんでいるようにしか見えません。

@makotoさん
こんばんは。

東京駅のショールームでご覧になってから
もし1000円払っても観たい!と思われるなら
森まで足を運ばれるとよろしいかと。

もう少し証明明るくても良かったかな〜と
思いますけどね。
Tak管理人 | 2008/04/16 10:14 PM
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