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「鳥のビオソフィア」

東京大学総合研究博物館で開催中の
東京大学創立百三十周年記念特別展示「鳥のビオソフィア−山階コレクションへの誘い−」展に行って来ました。



幼い頃から犬や猫ではなく、鳥類を飼うのが好きだった少年は、メーヴェに乗り風を読み大空を自由に飛び回るナウシカの姿に自己を投影し(注1)、またレオナルド・ダ・ヴィンチの「鳥の飛翔に関する手稿」に異様なまでの関心を示しつつ大人に。

この彫刻作品に「鳥」の名を冠したコンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brancusi)に意味もなく惹かれるのも偶然ではないはず。

ブランクーシの「空間の鳥」も今回展示されています。

【関連記事】ブランクーシの鳥

鳥に関しては自他共に認める偏狭ぶり故、展覧会の感想をまともに書けず今までダラダラと。。。ただ好き嫌いは別とし四の五の言わずにこの鳥好きの男の言葉を信じ観に行ってみて下さい。(18日までです。入場は無料)

こちらの本は読まれたことあります?以前もご紹介しましたが現在の価値観を揺るがす程の未知の世界がこの“不思議の部屋”に存在します。
愉悦の蒐集ヴンダーカンマーの謎 (集英社新書 ビジュアル版 5V)
愉悦の蒐集ヴンダーカンマーの謎 (集英社新書 ビジュアル版) 小宮 正安

展覧会の中ほどに位置する第三室「鳥類学者の小部屋」と対面したとき、まっさきに頭に浮かんできたのがヴンダーカンマーでした。

頂戴してきた「東京大学総合研究所博物館ニュース」より一部引用すると…

床面全体を深紅のカーペットで覆い、壁色もそれに合わせて、暖色系とする。この空問には博物学に関する様々な資料を高密度に展示し、前二室との雰囲気の違いを際だたせる。中央部には、帝国大学時代の木製のビューローと椅子を設置する。机上に古いタイプライターやステイショナリーなどの雑物を配し、傍らには小石川分館蔵のウェブスター辞書台を置く。ここでは明治時代の鳥類学者の研究室を仮想的に再現してみせる。デスクの上には、小型の剥製標本、鳥類の古写真類などをセットし、よりヴィヴィッドに臨場感を演出する。片方の壁には山階鳥類研究所の仮剥製保存ケースを、もう片方の壁には博物館の標本収納ケースを設置する。これらの展示ケースには、卵殻コレクション、南米産小型鳥類剥製セット、さらには鳥類図譜の一部などを展示する。各所に他の分野の白然誌標本をさりげなく紛れ込ませ、鳥類学者の「収集」マニア的な性癖が感じられるようにする。

最後の一文に注目。鳥類学者の「収集」マニア的な性癖が感じられるようにする。と書かれています。何と的確な指示でしょうか。

この部屋が自分のものであったらどんなに幸せなことかと夢想する人数知れず。この部屋で暮らせるならパソコンが無くてもいい。鳥さえいれば。

この他の展示室も単に鳥の標本を陳列し並べるだけではなく、いかに美しく見せるかという観点にたって仕事がなされています。これもひとえに鳥たちを愛するが故。

二本の前脚を進化の過程で「手」を放棄し「羽根」を手に入れた鳥たちに、惜しみない賛辞を呈するとともに、「腕」を選んでしまった我々の強い憧憬の念が会場全体を覆い尽くしていました。

会場の様子はこちらからスライドショウで観ることができます。
これだけでも、かなり満足できます。もう何度観たことか…

最後に「今日の一品


ジョヴァンニ・サッキ「レオナルドによる飛行器機
レプリカのレオナルドの手稿と共に展示。
しかもあまり目立たない場所に敢えてさりげなく。

ハンス・アルプやジョアン・ミロなどの作品もありました。
皆、大空を自由に飛翔する鳥に憧れを抱いた作家たちです。

「腕」の自由さは実は不自由であるこを知っていたのでしょう。
その不自由な腕を放棄し「翼」を得たかったのに違いありません。

「鳥のビオソフィア−山階コレクションへの誘い−」展は5月18日までです。


バンコクで作られた高さ3.5mを有する鶏像が出迎えます。狛犬の代わりに。

今回の展覧会の図録9800円也。
高い!とお思いになるでしょうが、厚さは通常の三倍以上はゆうにあります。
重さもそれに比例して。。。欲しかったのですが、ここで買うとその後の美術館巡りや買い物に甚大な支障をきたすため断念。しかーし、アマゾンで取り扱っていました。ヒッチコックの「鳥」よりも怖いAmazon.逃げ場なし。
鳥学大全―東京大学創立百三十周年記念特別展示「鳥のビオソフィア-山階コレクションへの誘い」
鳥学大全―東京大学創立百三十周年記念特別展示「鳥のビオソフィア-山階コレクションへの誘い」

鳥の図鑑だと思ったら大間違い。
「鳥の人」ジョン・グールドと『ハチドリ科鳥類図譜』(黒田清子)/鳥の飛翔――レオナルドの手稿から五百年(河内啓二)/若冲の鶏(佐藤康宏)/東京大学総合研究博物館所蔵 河辺華挙筆「鳥類写生図」(加藤弘子)/花鳥画と博物画(上村淳之)/ブランクーシの「空間の鳥」(中原佑介)

両陛下 鳥の特別展をご鑑賞 案内役は秋篠宮ご夫妻2008.4.30

(注1):それが高じるとこうなります。

八谷和彦展「Open Sky 2.0」

それでは、最後に「今日の美味


Yさんから頂戴した、ねんりん家の「バームクーヘン
「これ食べたら他のバームクーヘン食べられなくなりますよ」と穏やかなYさんがいつになく強くプッシュ。一かけら口に含んでその言葉が嘘でないこと実感。ヤバイ.こんなやわらかなバームクーヘン生まれて初めて食べました。大丸東京であれだけ行列できているのも納得。Yさんありがとうございました!

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1387



  東京大学総合研究博物館では、1996年の改組拡充以来、学術標本の意義と魅力を広く伝えるため、「コレクション」に焦点をあてた展覧会を年ごとに開催してまいりました。そうした取り組みの甲斐もあり、「東京大学コレクション」という呼び名は、いまや学内外で定着をみるに至っております。
  今般、東京大学の創立130周年を記念して開催される本特別展示は、本館が財団法人山階鳥類研究所と共同で進めてきた研究セミナー「生き物の文化誌」の活動成果の一端を、同研究所に保存蓄積されている貴重な鳥類学コレクションと併せ、初めて社会に向けて広く公開しようとするものです。
  財団法人山階鳥類研究所は、鳥類学者山階芳麿博士(1900-1989)の学術遺産を基に、1942年に創設された鳥類研究機関で、鳥に関する資料・情報の一大宝庫として知られています。その前身は、山階博士が1932年に私費を投じて渋谷南平台私邸内に建てた山階家鳥類標本館で、戦災を免れたコレクションをそのまま継承するかたちで、千葉県我孫子市に現在の研究施設が建てられました。100点あまりの模式標本(タイプ標本)を含む、東アジア・太平洋地域他産鳥類の剥製・骨格・巣・卵、液浸等の標本69,000点、国内外の鳥類関連文献39,000点など、研究所に蓄積された鳥類学コレクションの収蔵量は、文字通り、国内随一、世界的に見ても稀有の水準に達しています。
  本特別展示の眼目は下記の通りです。
――これまで纏まって公開される機会に恵まれなかった「山階コレクション」を、初めて本格的に紹介する機会となります。展示物のなかには、昭和天皇ゆかりの鳥類剥製標本群をはじめ、絶滅鳥のドードーやモアの遺物、絶滅危惧種ないし稀少種とされる鳥類の剥製標本、卵殻標本、液浸標本、さらには標本保存用の大型什器類、稀覯書として知られる大型鳥類図譜などが含まれ、他機関からの借用品を含めると、約290品目、総数にして400点を優に超える、かつてない大規模な展示となります。
――鳥類標本は「自然史」を代表する学術資料です。しかし、長い時間をかけて少しずつ蓄積されてきたそれらのコレクションは、ただ単なる自然遺産でなく、いまや立派な歴史的文化財でもあります。また、職人の確かな手業によって作製された古い標本群は、「アート&サイエンス」の協働の結晶体であり、それらの審美的な側面が、デザイン資源としても新たな関心を惹起し始めています。本特別展示では、とくに鳥類標本の文化誌的な特質、形態的な側面に焦点を当てます。
――鳥類に代表される自然史標本は、自然界・生命体の有する「ビオソフィア」(生態知・生命知)を解明するの学術(研究)資源であると同時に、人と自然の持続的な共生社会を実現するために不可欠な産業(遺伝)資源でもあります。特別天然記念物に指定されている尾長4.7メートルのオナガドリをはじめ、ヤケイ・ニワトリなど54点の展示される本特別展示は、「家禽化」の一語で括られる、人と鳥類の相互依存的な関わりについて、語源、歴史、文化、民俗、生態、育種、保全など多角的に考える契機となります。
――展示デザインに関するミュージアム・テクノロジー(博物館工学)の研究成果も併せて公開します。自然誌と文化誌、学術標本とアートワークの新しい融合展示、モバイル・ミュージアムとしての展開が可能な実験的展示モジュール、レプリカの活用法、さらには空間構成、ライティング、グラフィックなど、ミュージアム展示における各種の先端的な試みを集大成します。
  本展は東京大学創立130周年記念事業の一環として特別に開催されるものです。展覧会の実現にあたっては、大学本部の関係各位をはじめ、学内外の多くの研究機関・企業・個人から、多大な支援、御協力を賜りました。ここに関係する各位に御礼申し上げますとともに、来館される多くの方々に、自然誌標本の不可思議な魅力、自然誌と文化誌の隔てを超えた標本世界の驚異を堪能して頂けますよう、心より願っております。
展覧会 | permalink | comments(3) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

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>東京大学総合研究博物館所蔵 河辺華挙筆「鳥類写生図」(加藤弘子)

この加藤さんとご飯をご一緒しました。素敵な方でした♪
知っている人のお仕事の成果が出るとうれしいですね^^
はな | 2008/05/14 9:31 AM
ぐぐぐ、まぁ見たいものをここで知ってしまったぁ〜。
18日までかぁ、行けるかなぁ・・・。

鳥大好きです。図鑑はもちろんありますし、中学生まで
趣味はバードウォッチングでしたよ、最近はやってない
のですが。

もちろん食べる方も好きですが・・・.
KIN | 2008/05/14 11:18 AM
@はなさん
こんばんは。

それは羨ましい!
どんなお話が聞けたのでしょうか。

いいな〜こちらまでわくわくします。

@KINさん
こんばんは。

行けますって!東大近いですし。
後悔しますよ〜

KINさんきっと自分よりも
はるかに筋金入りの鳥好きのようですし。

うちのインコにも見せたい?展覧会です。
Tak管理人 | 2008/05/14 10:58 PM
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鳥と言う美への愛と浪漫〜鳥のビオソフィア展 | 今日の献立ev. | 2008/05/17 12:57 PM