弐代目・青い日記帳 

  
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最終日の「薬師寺展」
東京国立博物館で今日(6月8日)まで開催された
「平城遷都1300年記念 国宝 薬師寺展」に行って来ました。



3月25日(火)から始まった「薬師寺展」のべ67日間の開催期間中
90万人近い(超えたのかな?)来場者があったそうです。

東京国立博物館・平成館で開催された展覧会では過去最高!

連日一日軽く一万人を超える多くの方が薬師寺の名宝を一目見ようと訪れ長い時では入場まで2時間も待たされる状態だったそうです。

それにも関わらず、この展覧会特有な奇妙な現象が。
それはいくら長時間待たされども、苦情が極端に少ない点。

待つことが嫌いな義理の母も、やはり長い時間並んだにも関わらず「薬師寺展」に大満足し、再度別の日に友人を連れて観に出かけたほど。

有り得ないことだらけ。


平成館入口のこの看板の前で記念撮影をされる方の数、尋常ではありません。
しかも、この看板の前に立ち自分も入っての記念撮影。

その光景を見て思いました。
もう平成館は博物館ではなく、今回完全に「お寺」と化したのだと。

「中身」の力が「箱」をも変えてしまったのだと。

日本人が自然と持つ、敬虔な心と遥か奈良の都からわざわざお出ましになられた仏像たちに対する有り難さ。

(以下の写真は内覧会の時に許可を得て撮影したものです)


展示作品数は47点と極端に少ないながらも、これだけ多くの方にお越し頂き、そして満足感を与える展覧会もまずないのでは。

逆に展示作品数は少なくとも、一点でも心に強く刻まれる展示品があれば満足度は高まる証。数の力にまかせた展覧会にはない荘厳さも会場内に漂っていました。



何度か会場に足を運んでいると、自分のお気に入りの場所が見つかります。
今回の展覧会では「聖観音菩薩立像」(国宝)の脇から「日光・月光菩薩立像」(国宝)へと続くスロープの途中がそれに当たりました。


聖観音菩薩立像を左手に見つつ突き当りを右に折れると日光・月光菩薩立像のお姿が目に飛び込んでくる場所です。そこに何があるか分かっていても尚それでも新鮮な高揚感に包まれる場所でした。



3mをゆうに越す「日光・月光菩薩立像」を下から見上げるだけでなく、特別にあつらえた「高台」からお顔に近い高さでまず拝めるのも今回の展示の白眉。

高さも絶妙。
どんなに背が高い人が観ても決して両菩薩のお顔を見下ろすことない高さ。

また高台には背の小さな子供さんも、車椅子の方もご覧になられるように「のぞき窓」が低い位置に何箇所も設置されていました。

「博物館へ行こう」の著者でもあり、今回の展示を担当された東京国立博物館の木下史青氏の細やかな配慮が随所に見られました。

博物館へ行こう (岩波ジュニア新書 571)
「博物館へ行こう」 木下 史青

今日、展覧会を観終えて平成館を出た処で、木下氏とばったり遭遇。
メールでしか遣り取りしたことなかったので、きちんとお話できたのは
今日が初めて。(講演会は一度拝聴させて頂きました)

最終日の「薬師寺展」で願ってもいない出逢いが待っていました。
これもみ仏のお導き。有り難いことです。

木下氏から貴重なお話などお聞かせ頂き、またとない一日に。
実はここへ来る前に某美術館でとても嫌な思いしたので
東博行くのやめようかと思っていたのですが、やはり来て正解でした。



内覧会にオフ会、そして最終日の出逢いと自分にとっても
この「薬師寺展」は決して忘れることの出来ない思い出深い展覧会となりました。

7月6日まで、博物館本館2階で「聖観音菩薩立像(模造)」が展示されています。


お世話になった方々、お付き合いして頂いた方々に
あらためてお礼申し上げたいと思っております。

取りとめのない記事となりましたが今日はこの辺で。



おまけ
4年前に表慶館で開催された展覧会のチラシ発見!

薬師寺東京別院落慶記念
特別公開 国宝 吉祥天画像
表慶館 2004年7月27日(火)〜8月22日(日)

 奈良六大寺の一つに数えられる名刹・薬師寺の東京別院の落慶を記念して、天平仏画の傑作「国宝 吉祥天画像」(きちじょうてんがぞう)を特別公開いたします。
 吉祥天は、美と繁栄を象徴する幸福の女神です。三日月眉にふくよかな頬、きらびやかな衣装を幾重にも重ねてゆったりと歩を進める姿は中国・唐時代の美人に見まごうばかり。奈良時代の数少ない絵画としてきわめて貴重なこの作品の、華麗で気品に富んだ魅力をご堪能ください。



住職がつづるとっておき薬師寺物語 (日本の古寺)
住職がつづるとっておき薬師寺物語 (日本の古寺)
安田 暎胤

【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 「国宝 薬師寺展」報道内覧会
- 弐代目・青い日記帳 | 「薬師寺展オフ」開催します。
- 弐代目・青い日記帳 | ラストスパート「薬師寺展」
- 弐代目・青い日記帳 | もうすぐ薬師寺展
- 弐代目・青い日記帳 | 「仏像」ファン垂涎

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 東京国立博物館(台東区上野公園)で開催中の「国宝 薬師寺展」は、4日から最終日の8日までの5日間、開館時間を午後8時まで(入館は午後7時半まで)延長することになった。薬師寺金堂の日光・月光菩薩像が初めてそろって寺外で公開されている同展は5月28日に来場者数60万人を突破。同博物館平成館で開かれた仏教美術の特別展としては過去最高の来場者数となっている。
| 展覧会 | 23:54 | comments(6) | trackbacks(1) |
私も、今日、いってましたよー。金曜日に飲んだともだちが、行ってないとのことになり、行こうよ、行こうよというノリになり。市原悦子に感激してました。
| 海 | 2008/06/09 12:36 AM |

平成館がお寺になった!
ホント、そんな感じですね。
きのうは待ち時間0だったのですか。
出かけようと思ったら、チケット忘れたのに
気づき、上野は断念しました。失敗。
| 一村雨 | 2008/06/09 5:48 AM |

結局一度しか行けませんでした。
昨日は東京に帰って来たのが7時頃でしたので(しかも羽田)断念。
イベントとしても大成功でしたが、おっしゃる通りお寺として向かわれた方(特に年配の方)も多かったようですね。
本当に素敵な展覧会でした。
| さちえ | 2008/06/09 9:18 AM |

6月1日は、朝のうちは110分待ち

午後からでも70分待ちでした。

土門拳のカメラ目線で『聖観音』を見てきました。

数センチ立つ位置が違うだけで、観音様の表情が変わるんですね。

土門拳は入念に準備をして、撮影ポイントを発見したようです。

そのポイントから拝見する『聖観音』が、薬師寺のお勧めだとのことでした。

と言うことは、土門拳の視点だと言うことですね ♪ d(⌒o⌒)b♪
| わん太夫 (^u^) | 2008/06/09 11:00 PM |

こんばんは。
薬師寺展が終わった後に、HNKの特番録画を見て、
とても感動しました。
ついつい、営業とか、入場者とか、
色々なことを考えてしまいましたが、
お寺再興を助けてくれた人々に感謝と、
人々の心の安寧を願う一念だったとかで、
この東京行きに際し、日光月光様をぴかぴかに磨き上げて、
送り出す僧侶達の慈愛溢れる眼に
うるっとしてしまいました。
沢山の人々を救い、無事にお役目果たされ、
奈良にお帰りになったことでしょう。
今日は、いつになく、しみじみ背中の優しい曲線に
癒されました。
Takさんも素敵なご縁があって、よかったですね。
| あべまつ | 2008/06/09 11:14 PM |

@海さん
こんばんは。

いらしたのですか!
携帯にご連絡くれれば!!
木下さんにお会いできたのにーー

@一村雨さん
こんばんは。

昨日は一人で行きました。
かみさんの分のチケットは
入口でどなたかに差し上げました。
少なくとも一時間待ち覚悟でしたが
これもご慈悲かと。
そして来年は…阿修羅ですね!

@さちえさん
こんばんは。

こんなに成功した展覧会も珍しいのではないでしょうか。
テレビの効果だけでなく、薬師寺さんの力が大きいと
どなたかからお聞きして納得しました。
それと素直な信仰心。
いつの時代にも変わらず心のどこかにあるものですね。

@わん太夫さん
こんばんは。

駆け込み需要的に最終日付近は
連日大混雑だったようですね。
それでも、今回は文句言う人が
少ない(ほとんどいない)といのうですから驚きます。

あの程度の量でも心に残るものが
一点でもあれば来館者の満足度は
がっちりつかめるのですね!

@あべまつさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

薬師寺の御坊さんが毎日会期中
少なくとも一人は必ず会場に
いらしていたそうです。
それに講演会も普段の展覧会と
桁が違います。入りきれずに
回を増やして下さったりもしたそうです。

とにかく足を運んで下さった方に
対して精一杯の心尽くしをする。
そのお気持ちがあってこそこれだけ
多くの来場者に恵まれたのかと。

昨日は一人でゆっくりと観て参りました。
まさか木下さんにお会いできるとは…
| Tak管理人 | 2008/06/09 11:30 PM |










http://bluediary2.jugem.jp/trackback/1413
薬師寺展もいよいよあさってまでとなりましたが・・・・
  思いつくままにいろいろと書いてみます。 薬師寺は奈良の古刹で、法相宗です。 この宗派は玄奘三蔵、そうです、西遊記で有名なあの三蔵法師が開祖です。 今回の展示にもそのお姿の絵が出展されていました。 薬師寺は天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平
| わん太夫の迷路 | 2008/06/09 10:50 PM |
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