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副都心線パブリックアート

6月14日に開業した東京地下鉄(東京メトロ)13号副都心線。
連日ダイヤの乱れなど不本意なニュースばかりの新線ですが、アートの側面から見ると副都心線は大変興味深いものがあります。



池袋から渋谷までの8つの駅構内にパブリックアートが設置されているのです。
F-09 池袋駅
F-10 雑司が谷駅
F-11 西早稲田駅
F-12 東新宿駅
F-13 新宿三丁目駅
F-14 北参道駅
F-15 明治神宮前駅
F-16 渋谷駅



地下鉄が開通したその日に初乗りにわざわざ出かけたのも、このパブリックアートが一番のお目当て。(尤も単に新しい路線に早く乗りたかっただけという話もちらほら)

一日乗車券を買いイザ!

午前中から出かけたにも関わらず、ひと駅ごとに降りパブリックアートが設置されている場所をまず探すだけでも一苦労。駅員さんに聞いても大混雑するなかそれどころではない様子。ですよね。。。

予定していたよりも、はるかに時間がかかった事に加え、運行ダイヤが大幅に遅れている為、平均して10分は駅で待たねば電車に乗れない状態。しかもホームにも扉が設置されているので停車位置が少しずれるとドアが開閉できず、いらぬ時間を食う始末。。。

結局夕方からの別用に間に合わせるために3つの駅は降りるの断念。
「完全制覇」なりませんでしたが、大混雑する中、必死の思いで撮ってきた写真で新路線・副都心線アートの旅を楽しんで下さい。

F-09 池袋駅

宮田亮平「幸せのリング


イルカ好きの東京藝術大学学長、宮田氏の作品。
B2F・改札内通路エスカレーターの脇に設置されています。

イルカをなでても幸せになれるわけでもなさそうです。
ましてやイルカの頭なでても学力向上には繋がりません。

F-10 雑司が谷駅 (下車せず)

木村光佑「雑司が谷の詩」目白通り方面改札


木村光佑「雑司が谷物語」池袋方面改札

F-11 西早稲田駅

山口晃「地下鐡道乃圖


緻密な山口晃さんの作品をステンドグラスにしようと考えたのは誰?
山口さんの良さが残念ながら半減してしまっています。
せめて真ん中の横線を無くして「屏風」に見立てれば良かったのに〜

B1F・早大理工方面出口に設置されています。自動改札抜けると目の前に!
早稲田の理工学部と学習院女子大学の生徒は山口さんの絵を観て登校。
何とも羨ましく、贅沢な。。。

西早稲田駅の北改札にはこちらの作品が。

天津恵「大宇宙にはばたく

 
思うにこうしたパブリックアートって基本的に鮮やかな色でパッと人目を引くものが良いのではないでしょうか。天津さんは他にも数多くパブリックアートを手がけていらっしゃるのでそのツボを心得ていらっしゃる。渋谷駅(マークシティー)にも同じような作品あります。

F-12 東新宿駅

中山ダイスケ「新宿躑躅
中山氏もやはり同じく分かっていらっしゃる。どうすればこういった空間で生えるか。そして人々の目を楽しませることができるかと。

 
新宿区の花「ツツジ」を金属レリーフで見事に表現。鮮やかな光彩を放つこの作品の前では多くの人が立ち止まり、作品をバックに記念撮影をしている方も多数。何が人々に受けるのか分かっているな〜奥様が鶴田真由というのも納得。
右の写真はホームに設置された椅子。こちらもつつじの意匠。因みに椅子のデザインも駅ごとに違います。

F-13 新宿三丁目駅

千住博「ウォーターフォール
B2F・高島屋方面改札にあります。改札出てすぐ目の前なのですが、人の往来が大変激しい駅の壁面ということと、ご覧のように黒い画面なので目立ちません。どうせならカラーバージョンにすれば良かったのでは?


とにかく人が多くてこの写真撮るのにとても時間かかりました。。。

新宿三丁目駅にはあと二作品。

山本容子「Hop,Step,Hop,Step」不思議の国のアリスシリーズ1
最も乗降客の多い改札の一つ、B2F新宿三丁目交差点方面改札内にあります。
山本容子好きじゃないけど、このステンドグラスは悪くないです。


改札の外からも見えます。右は大混雑する自動改札。
ここもう少し広く出来なかったのかな〜

ガラスには「江戸名所図絵 四谷内藤新宿」に描かれた人物が。
江戸時代の人と平成の世の人の奇妙な邂逅。

こちらはモザイク壁画。

Tea Party」不思議の国のアリスシリーズ2
B1F丸の内線伊勢丹方面改札付近に設置されています。

F-14 北参道駅 (下車せず)

吉武研司「晴のち雨のち晴」B1F・改札

F-15 明治神宮前駅 (下車せず)

武田双雲「希望」B1F・千代田線連絡通路


野見山暁治「いつかは会える」B1F・神宮前交差点方面改札

F-16 渋谷駅

絹谷幸二「きらきら渋谷」B3F・池袋方改札外通路
渋谷という街のイメージからするととても地味な作品。
しかもかなり駅構内のはずれの方に設置されているので「見つけるぞ!」と思い探さないときっとどこにあるのか分からないかと。それでなくても渋谷駅構内大変な状態になっているのですから。

もう一枚は比較的目につく場所に設置されていました。

大津英敏「海からのかおり」B2F・半蔵門線方改札外通路
どうして渋谷に海と富士山が??
大津氏曰く「遠く富士山が見える七里ヶ浜に立つ娘の姿を描いてみた。」
そんなんでいいの?それもありなのか。パブリックアート。。。
大津氏が一番の「大物」かもしれません。

 
近寄って見ると、お嬢様の顔だけはしっかりと描かれています。
まぁ自分の好きな色の青がとても美しく空間に映えていたのでこれもありかと。

これら全ての作品の原画を現在、外苑前で公開しています。

東京メトロ副都心線開業記念「パブリックアート展」
「AOYAMA M’s TOWER」内のギャラリー「クレアーレ青山アートフォーラム」(港区南青山2:地下鉄銀座線外苑前駅1a出口徒歩2分)で開催中
会期:2008年6月14日(土)- 7月10日(木) 会期中無休
開廊時間:11:00 - 20:00
入場料:無料


原画の中ではダントツで山口さんの作品が優れていました。

Hanako (ハナコ) 2008年 6/26号 [雑誌]
Hanako (ハナコ) 2008年 6/26号 [雑誌]

東京メトロ副都心線開業記念「パブリックアート展」

アートが駅を結んだ。
6.14START!副都心線、開業。

東京メトロ副都心線の8駅には、わが国を代表する12名のアーティストたちが制作した14点のパブリックアート作品が設置されています。

それらの作品の完成を記念して、今回の「パブリックアート展」では、作家たちの創作の源となった各作品の原画を一堂に展示。

あわせてアトリエでの制作状況やプロセスなどを映像と写真を交えて紹介し、ゆとりと潤いのある豊かな空間を築いたアーティストたちの発想の原点を明かします。


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1425

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この記事に対するコメント

Takさん、こんにちは。
パブリックアートの大変丁寧なレポート面白かったです。
全て初めて見る作品ばかりでした。
駅にある作品と言うことで、全て本当に大きな作品ばかり見たいですね。
ところで、作品の横には作品を紹介する解説パネルみたいなのは置かれているんでしょうか?

作家は一個人で、個人的な感情や作品への思いが作品に関わるのは当たり前のことだと思いますが「遠く富士山が見える七里ヶ浜に立つ娘の姿を描いてみた。」には、ちょっと驚きました。
きっと深い思い出があるんでしょうね。
しかし、その駅を毎日通る人々の心を、これだけ個人的な思いが詰まった作品でタッチするとなると名みたいなことではなさそうだと思ったのが正直な所です。
それだけ個人的・プライベートな作品がパブリックアートとして存在していることに疑問を持ちました。実際の作品を目の前にすると感動するのかな?
じゃむ | 2008/06/20 2:29 AM
ギャラリーにも足を運んだので、いつかパブリックアート旅試みたいたいです。
一日乗車券ってあるんですね。
でも、方向音痴なので、捜すのに一苦労しそう・・・
朱奈 | 2008/06/20 7:07 AM
ひと駅ごとの丁寧なレポート力作です。凄い行動力です。
私はミヅマにあった地図付のパンフ眺めているだけでした。実際に目にしなくちゃいけませんね。
副都心線を契機に”早目雑(やめぞう)”を活性化させようという動き、アート界でもガンバレ。
panda | 2008/06/20 10:31 AM
大江戸線の駅も個性があっていいけど、
副都心線はもっとアートな駅なんですね。
ツツジのベンチがいいな♪
座らずに写真撮りたくなっちゃいますよ〜
椅子が一駅ごとにちがうのって良いです。
地下鉄は乗り過ごした時
一瞬どこの駅か分かりづらいから
椅子で「今○○駅だ!」って判断できそうです。
サッチャン | 2008/06/20 2:23 PM
こんばんは。これは素晴らしいですね。副都心線を旅した気分になりました。ありがとうございます。

>山口さんの良さが残念ながら半減してしまっています。

画像でもちょっと残念な感じはありますね。
格子が何とかならないかなと思います。

それにしても開通早々、遅延云々で大変のようですね。
今のところすぐに使う路線でもないので、熱りの冷めた頃にでも乗りにいきたいです。(ただし原画展だけは見ておかないと…。)
はろるど | 2008/06/20 10:36 PM
こんにちは〜!
最新情報キャッチの力とフットワークの軽さに脱帽です!
大きいものをどーんと見るのがパブリックアートの気持ちよさかと思うのですが
あまり乗る機会もおもいつかないので
ひとまず、これを拝見するだけでいいかな…^^;
はな | 2008/06/20 10:59 PM
@じゃむさん
こんばんは。

解説のパネルは脇にきちんと
設置されてあります。
ただし、この壁画の場所を
探すのが一苦労。。。

作家に対してどのような
オファーがあり、そして
制約があったのか全く存じあげませんので
何とも言えませんが、大津英敏「海からのかおり」は
パッと見はとても映える良い作品だと思いました。
空間を明るくしてくれています。

内容は後で知って驚きましたけどね。

@朱奈さん
こんばんは。

例のブツ届きました。

探すの大変ですよ〜
駅員さんも知らなかったりして。
渋谷が最も難関かと。

@pandaさん
こんばんは。

全駅本当はおりたかったのですけどね。
雑司ヶ谷とか駅名だけでも惹かれます。
肝心の列車運行はまだまだ正常に
戻らないようですが、のんびり一日かけて
地下鉄アートの旅もいいかもしれません。

@サッチャンさん
こんばんは。

空間が何しろ狭いので
それを紛らわすために
あれこれと工夫がなされているようです。
デザインの違う椅子もその流れかと。
駅のサインの周りにもその駅独自の
模様が入っています。椅子と同じ模様。

短い区間ですが、美味しいところだけ
選んで通したような贅沢な路線です。

@はろるどさん
こんばんは。

原画展は良いですよ。
あのギャラリーまったりしていますし。
作家さんもたまたまお一人いらして
お話伺うこともできました。

車両の種類の多さにも驚きます。
西武の乗り入れ車掌は運転しにくそうです。
停止線で止まれないことしばしば。
駅ホームに設置された扉も災いしているようです。

@はなさん
こんばんは。

アホでしょう〜
普通開通の日にこんなことしてる人いませんよね。
しかもかなり前々から入念に調べていたなんて。

画像はやっとの思いで撮ったものが多いので
イマイチです。実物の方が何千倍も良いです。
ピックアップしてお好きな作品だけでも。
Tak管理人 | 2008/06/20 11:50 PM
天津恵「大宇宙にはばたく」

とってもイイですね。やはりパブリックアートは目だたなきゃ意味がありませんものね。(全く同感です!)

木村光佑「雑司が谷駅」にあるんですか。この作家さんは懐かしいです。70年代は華でしたからね。

今は無き大阪梅田の阪急ファイブに、彼のパブリックアートが通路脇にあり、カラフルでとってもユニークで斬新で…

やなぎみわさんなんかに創らせたら面白いだろうなぁ。村上
隆は、何故やらなかったのかな。オファーが無かったのかな(笑)

シルフ | 2008/06/23 3:20 AM
@シルフさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

天津恵さんは偶然ばったり
外苑前でお会いして色々と
お話することできました。

こういった空間にどうすれば
映えるかよく理解されています。
流石です。

やなぎみわさんいいですね!
村上隆はきっと断るでしょう。

山口晃さんを使えただけでも
メトロとしては立派かと。
Tak管理人 | 2008/06/23 11:38 PM
稚拙だなぁと感じても美術館や画廊にあったりするとそれなりに見えるけど、置かれる場所がパブリックスペースになるとその辺の魔法が解かれて裸になり、稚拙さが隠せなくなる、ということを実感する。
青いやつとか、見るからに稚拙なやつとか、い○かのやつとか。
いい加減、肩書きや政治力だけで選ぶのを止めないと、いつまでたっても「こどもが貼った○カチューのシール」から脱却できないと感じた。
もちろん、すばらしいものもあった。
匿名 | 2008/06/29 11:36 PM
@匿名さん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

どうしてこの作家さんが
選ばれたのは私には分かりませんが
どう考えても「肩書きや政治力」で
選んでいること間違いないかと。

注目してもらいたいのか
おざなりでいいのかその辺が
よく分かりません。
Tak管理人 | 2008/06/30 6:24 PM
Takさん、こんにちは。
お返事ありがとうございました。
パネルに解説があるんですね!
誰が書いているんでしょう? 

皆さんのご意見なども読ませていただきながら、色んな疑問が溢れます。
このように駅などに設置されるパブリックアートの作品は、誰がどのように選んでいるのか、いつ、どんな風に企画がなされ、オファーの情報が流れているのか等は一般人には中々知らされなく、そのような情報は非常にベールで包まれているという印象があります。
パブリックアート作品は・・・

大きければ良いのか?
人の目を引いて目立つものが良いとされるのか?
小さくて、目立たない(派手ではない)作品は、パブリックアートとして成立しない・出来ないのか?

このような疑問を持ちます。
批判とかそういうのではなく、自然に出てきた疑問なんですが。
じゃむ | 2008/07/01 7:34 PM
@じゃむさん
こんばんは。

パネルの解説は東京メトロの
依頼でどなたがかお書きになっているのかと。

失敗しない、名の知れた
顔の広い、それなりのアーティストさんが
無難に選ばれるのでしょう。
私などには知りえない世界です。
まさに霧の中。

パブリックアートという概念自体
まだまだ一般化していない国で
話題をさらった新路線にこのように
大々的にそれらが設置されたことは
少なくとも悪くはなかったかと。

ただし、評価その他については
これからまだまだ先の問題でしょうね。
Tak管理人 | 2008/07/02 8:43 PM
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