青い日記帳 

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「山田純嗣展」

日本橋高島屋6階美術画廊Xで開催中の
「山田純嗣 DEEP FOREST-既視感の森-」展に行って来ました。



「誰もやっていない手法だと思います」
高島屋美術画廊で山田純嗣は照れくさそうに話して下さいました。


SURFACE 08-3」(部分)

絵画なのか、写真なのか、立体作品なのかこの小さな画像だけでは判別不可能。
しかし、実際の作品と対峙してもそれは容易なことではありません。
不可思議さは、依然強く頭の中にもたげます。逆に謎を深めて…

既視感の森へ迷い込む

山田氏は自らの作品を「インタリオ・オン・フォト」と呼びます。

タネ明かし。
まず、針金で立体を作りそれに石膏をかぶせ立体作品をこしらえます。
そのオブジェを今度はカメラで撮影。写真作品が出来ます。
更にそれを版画の技法でプリントし完成品の出来上がり。


会場内には撮影に使った立体作品が一緒に展示されているものもありました。
「同じもの」であるはずなのに、まるきり別の作品に見えます。
山田純嗣氏は、1974年長野県に生まれ、1999年に愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻を修了後、個展やグループ展を中心に作品を発表している。氏は、写真や版画という技法をイメージ表現する上で、一つの手法として捉えて制作している作家。イメージしたものをまず自ら立体物として制作し、それを写真撮影して特殊な印画紙に焼き付け、さらに銅版で細密な線を重ねるという「インタリオ・オン・フォト」という独自の表現手法を用いている。
これのビル群も、全部ご自分でお作りになられたのですか?と問うと、

あっけらからんとした表情で「そうです」と。

オブジェを作っている時、写真撮影している時、プレス機で刷っている時。どの段階がお好きなのでしょうか。関心が湧いてきます。

モノトーンの作品ばかりでしたので、色を付けることは考えていらっしゃらないのかともお聞きしたところ、今の段階ではそのおつもりはないそうです。

色が付くと想像性が減退してしまいかねません。
当然ながら、「既視感」も薄れてしまうでしょう。

ジョアン・ミロ(ホアン・ミロ)の残した彫刻作品に色とりどりに塗られたものとブロンズの色そのままの作品がありますが、断然後者に惹かれる自分にとって、やはり山田氏の作品も「カラー」は考えられません。


山田純嗣氏ご自身と「FOREST-ANIMALS 07-28
動物さんたちも一匹一頭それぞれ皆全て手作りだそうです。

誰もしたことない「インタリオ・オン・フォト」なる技法を何故しようと考えたのか?山田氏に伺うと「真っ白なキャンバスに向かい、何を描いていいのか分からなかっただけです」と謙遜して語るあたり、のびしろを大いに感じさせる作家さんだと思いました。

「山田純嗣 DEEP FOREST-既視感の森-」は7月15日までです。

おまけ
いよいよ明後日8日から東京国立博物館にて、創刊記念『國華』120周年・朝日新聞130周年 特別展「対決−巨匠たちの日本美術」(対決展)がスタートします。梅雨明けも間近。暑い一か月の幕開けです。


また、東博本館11室では7月10日〜9月21日まで特集陳列として「六波羅蜜寺の仏像」も始まります。平安・鎌倉彫刻の宝庫、六波羅密寺の仏像がまとめて東京で観られる大チャンス!

しかも常設展ですから「対決展」や「フランスが夢見た日本」と一緒に見ればタダ。
有り難や有り難や。

また、先日ご紹介したこちらの本、届きました!
「美仏巡礼」

本のタイトルが何故「美仏」なのかよーーく分かりました。
美しい写真満載です。

それでは、最後に「今日の美味


銀座バル・デ・エスパーニャ・ペロ(BAR de ESPANA Pero)の「サングリア」
昨夜飲み過ぎたお酒です。。。

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JUGEMテーマ:アート・デザイン


この度、日本橋高島屋美術画廊Xでは「山田純嗣展DEEPFOREST一既視感の森一」を開催いたします。山田純嗣は1974年長野県に生まれ、1999年に愛知県立芸術大学大学院美術研究科油絵専攻を修了後、個展やグループ展を中心に作品を発表しています。
写真や版画という技法を、表現する上での一つの手法として捉えている山田は、自らのイメージと記憶を基に作り出した立体物を写真撮影し、特殊な印画紙に焼き付け、更に鋼版で細密な線を重ねる「インタリオ・オン・フォト」という独自の表現手法を用いて制作しています。幾層ものフィルター(イメージ)を通し、「平面」と「立体」との交感を重ねながら、「虚構」と「現実」、「内(自己)」と「外(他者)」など相反しながらも日常に混在する事象や、「視覚」「認識」「記憶」の暖昧な関係性、それを移行する心の動きを表現しています。何層にも重なり合うイメージと繊細で美しいマチエールは私たちに既視感を呼び起こし、神秘的な夢の世界に誘います。穏やかで深く吸い込まれそうなモノクロームの幻想世界をご堪能ください。
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この記事に対するコメント

面白〜い!!!
こういうの考えつくもんなんですね〜
74年生まれの方なのですか、
もっとお若く見えます。

あ、サングリア!
飲みやすくって美味しいし、
暑い季節にはグイグイいっちゃいますよね(^o^)
サッチャン | 2008/07/07 11:28 AM
Takさ〜ん☆

タネ明かし☆って。。。太っ腹☆です。

普通。。。したくないのでは?(笑)
すご〜〜く技ありな<タネ>ですね☆

あ。でもね、千住氏も、あの滝を<実演>なさって、”どうぞ、お気に召したら、帰りに皆様も<道具や>で、こういうのをお買い求めいただいて、明日からお試しいただいてはいかがでしょう。”・・・って。
太っ腹。でしょう?
?・・・・まだ、だめ?(笑)
rossa | 2008/07/07 8:09 PM
@サッチャンさん
こんばんは。

謙虚な方に思えました。
お話伺っていて。

画像がいまいちよくないのですが
実際はもっと不思議な魅力のプリントです。

サングリアをこの日は飲み過ぎ
そのあと、ハシゴして。。。
へろへろでした。

@rossaさん
こんばんは〜☆

種明かした方が
この方の場合魅力が出るかと。
知らないと、何だこれ?で
終わってしまいかねないので。

千住さんの滝が新宿三丁目の駅に
パブリックアートとして設置されました。
雑踏の中滝の音がかき消されてしまい
もったいない気がしました。
Tak管理人 | 2008/07/08 8:21 PM
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