青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< November 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 「対決−巨匠たちの日本美術」 | main | 「大昆虫展」 >>

フェルメール展も忘れずに。

昨日「対決展」を鑑賞し興奮のあまり「フェルメール7点よりもはるかに見応えあります。」と書いてしまいました。今はどっぷり日本美術にハマっていますが、ついこの前までは正真正銘のフェルメール・オタク。

きっと数年前なら本館(BLUE HEAVEN)を毎日のように更新していたはず。。。
その情熱はもう残っていません。

が、しかし、やはりフェルメールと聞けば黙っていられません。
罪滅ぼしの意味も込めて、今日はJohannes Vermeerネタでも。


フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜
2008年08月02日 - 2008年12月14日 東京都美術館

品のあるチラシに仕上がっています。
都内の駅構内にも大きなポスターがお目見え。

展覧会の顔となるポスター・チラシに抜擢されたのは「ワイングラスを持つ娘」(二人の紳士と女)。今回のフェルメール展に出展されるフェルメール作品7点の中では、ぱっと見最も見栄えがする作品のように思えます。

リストには「絵画芸術」(画家のアトリエ)もありますが、2004年に同美術館で開催された「栄光のオランダ・フランドル絵画展」で使ってしまいましたからね。

「ワイングラスを持つ娘」はドイツ・アントン・ウルリッヒ美術館所蔵のこの作品、約77×66cmのサイズは彼の作品の中では大きなものとなります。

同じくドイツ国内にある「紳士とワインを飲む女」との比較すると、フェルメールの飽くなき空間構築への探求心の一端がうかがえます。パネル展示でもいいので横に並べてもらいたいものです。

因みに両方の絵にそれぞれ描かれているステンドグラス
 ←これを元にして自宅にステンドグラスを制作してもらい取り付けてしまいました。。。詳しくはこちら

【この他のフェルメール作品】

「リュートを調弦する女」
メトロポリタン美術館
この作品について以前書いた記事


「マルタとマリアの家のキリスト」
スコットランド・ナショナル・ギャラリー


「ディアナとニンフたち」
マウリッツハイス美術館


「小路」
アムステルダム国立美術館

そして、問題のこの作品も。

「ヴァージナルの前に座る若い女」個人蔵

2004年に話題をさらった「新発見」のフェルメール作品。
長いこと調査が進められ、フェルメールの真作と判断が下されました。

以下、当時のBBC NEWSの記事から引用。

In 1993, he showed it to Sotheby's Old Masters specialist Gregory Rubinstein, who suspected it might be the real thing.

Mr Rubinstein said pigments used in the painting matched those that Vermeer used - and which set him apart from his contemporaries.

The dimension of the canvas and its structure matched another Vermeer painting, The Lacemaker, suggesting the canvasses were prepared at the same time.


使われている顔料とフェルメール「レースを編む女」(ルーブル美術館)で用いるキャンバスと一致したとのこと。これについては以前、別のところで書きましたし、個人的に思うところがあるのですが、それはまだ胸中にしまっておきます。

そして丁度4年前の7月7日、サザビーズのオークションで驚きの値で落札されました。詳しくはこちらの記事を。「フェルメール」落札!

この何とも不安そうな顔つきの女性が描かれている作品を2001年にニューヨーク、メトロポリタン美術館で実際にこの目で観ました。展覧会名は「Vermeer & the Delft School」(ちなみに今回の展覧会名が「フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜」かなり、かぶってます)


Vermeer & the Delft School

ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵の「ヴァージナルの前に座る女」の脇に堂々と展示してあったこと鮮明に覚えています。しかし絵は決して鮮明ではなく、光彩を放つどころかくすんだ印象しか受けませんでした。当時は単なるフェルメールの「引き立て役」だとしか思えない作品でした。

「ヴァージナルの前に座る若い女」2001年当時の感想。
この作品(ロンドンの「ヴァージナルの前に座る女」)と構図がそっくりの作品が右に並べて展示してありました。説によるとその作品もフェルメールのものとする人もいるそうです。でも、私は違うと感じました。この絵の寂しさに加えて、空間的な圧迫感があるフェルメールらしからぬ絵だったからです。

さて、今回の「フェルメール展」で再会を果たすことになります。どんな風に今の自分の目に映るかそれが最も楽しみな点です。

「フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜」は8月2日からです。

ヨハネス・フェルメール (1632-1675)は、オランダのハーグ近くのデルフトという小都市に生まれました。彼がその生涯で残した作品は、わずか三十数点。この作品の少なさと、光を紡ぐ独特の技法の美しさから、彼は光の天才画家といえるでしょう。フェルメールの作品が展覧会へ出品されることは、ほとんどありません。しかし2008年、日本との修好150周年を記念する欧米各国の多大なるご尽カにより、フェルメールの作品を中心に、オランダ絵画の黄金期を代表するデルフトの巨匠たちの絵画を一堂に集めた奇跡の展覧会が実現することになりました。出品されるフェルメールの作品は、光に満ちた美しい空間を描いた風俗画の傑作《ワイングラスを持つ娘》、現存する2点の風景画のうちの1点《小路》、近年フェルメール作と認定され大きな話題となった《ヴァージナルの前に座る若い女》、フェルメールの最高傑作とされる《絵画芸術》、《マルタとマリアの家のキリスト》、《ディアナとニンフたち》そして《リュートを調弦する女》の一挙7点です。このほかレンブラントに天才と称され、フェルメールの師であるとの説もあるカレル・ファブリティウス(1622-1654)や、デルフトに特有の技法を確立させたピーテル・デ・ホーホ(1617-1683以降)など、世界的にもごく稀少で非常に評価の高いデルフトの巨匠の作品、約35点が展示されます。デルフトの芸術家による名作がこれほど一堂に集うことは、本国オランダでも稀有であり、この奇跡の展覧会は、私たちにとってまさに一生に一度しかめぐり合えることのない機会といえるでしょう。

フェルメールの生まれ育った街、オランダ・デルフト。
今回出展される風景画「小路」もこの街のどこかを描いたに違いありません。

前回デルフトを訪れた際に撮影してきた一枚。

21世紀の今でも大きく変化することなく、慎ましい生活が営なまれています。

こんなんで、いいかな。
昨日のお詫びは。。。

【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 2008年「フェルメール展」開催!!
- 弐代目・青い日記帳 | フェルメール「牛乳を注ぐ女」初来日!
- 弐代目・青い日記帳 | あなたが選ぶ「フェルメール」
- 弐代目・青い日記帳 | フェルメール礼讃
- 弐代目・青い日記帳 | 「フェルメール・センター」閉館
- 弐代目・青い日記帳 | フェルメールの素顔?!
- 弐代目・青い日記帳 | レストラン「Johannes Vermeer」
- 弐代目・青い日記帳 | 贋作?真作?Vermeer
- 弐代目・青い日記帳 | 「婦人画報」 でVermeer
- 弐代目・青い日記帳 | すれ違い「絵画芸術」
- 弐代目・青い日記帳 | 長雨を眺めつつ
- 弐代目・青い日記帳 | フェルメール礼讃

もっと知りたいフェルメール―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
もっと知りたいフェルメール―生涯と作品 小林 頼子

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1444

JUGEMテーマ:アート・デザイン


フェルメール | permalink | comments(6) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

いよいよですね!
この展覧会には赤ちゃんが泣こうが喚こうが(!?)必ず行きたいです(^o^)

ステンドグラス作っちゃったんですか!
詳しく〜の方も見てみましたヨ。
業者さんを探すとこからはじめると
けっこうな時間を費やしたんですね〜
やっぱりTakさん筋金入りのフェルメール・オタクですね。
サッチャン | 2008/07/09 9:57 AM
ステンドグラス素敵ですね〜!
珍しいくらい誠実かつ良心的な業者を発見されたのも、フェルメールを愛する心が引き寄せた縁だったのかもしれませんね。
私もいつか・・・この業者おぼえておこ。
フェルメール展は、万難を排して行きます。
巨匠たちの日本美術展も・・・行ってやる!!
アカンボが現地で昼寝してくれることを祈りつつ。
T.S. | 2008/07/09 3:41 PM
こんばんは。

フェルメール愛が嵩じて
ステンドグラスを造るとは凄いですねー。
よい業者さんでよかったですね。

この展覧会、私も前売り券買ってスタンバイ中です。
日本の巨匠対決といいこの夏はアートが熱いっ!
shamon | 2008/07/09 8:38 PM
@サッチャンさん
こんばんは。

会期がこちらは長いので
時期さえ見計らえば大丈夫でしょう。

ステンドグラスは私のわがままで
作ってしまいました。
親切な業者さんで助かりました。
毎日毎日めにするものですから
自分が納得したものが一番!

はい。オタクです。

@T.S.さん
こんばんは。

この業者さんとても丁寧かつ親切
お値段もかなりリーズナブルでした。
会社のサイトにも掲載されています。
また機会があったらこちらで
紹介しますね。

フェルメール展、結構楽勝かと
高く括っています。

@shamonさん
こんばんは。

業者さんによって雲泥の差ありますからね。
良かったです。ほんと。

対決展とフェルメール展を同時に観るのは
かなり無理なことだと思いますよ。
Tak管理人 | 2008/07/09 10:41 PM
「Vermeer & the Delft School」の写真懐かしいですね.
先程,8月2日からの「フェルメール展」の前売りを購入しました.何度も行くので,パスポートでもあればいいのに.
と思いました.
さてと,今回は何度足を運ぶ事やら.
なんだかんだいって10回ぐらい行きそうな気がします.
それでは

merion | 2008/07/10 11:56 PM
@merionさん
こんばんは。


METの展覧会は大変優れたものでした。
今でも強く印象に残っています。
重い重い図録が本棚で誇らしげです。

今回のフェルメール展はどうも
イマイチ乗り気になりません。
2,3回行けばいいかなと思っています?!
Tak管理人 | 2008/07/12 9:37 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://bluediary2.jugem.jp/trackback/1444
この記事に対するトラックバック