青い日記帳 

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「金GOLD 黄金の国ジパングとエル・ドラード展」

国立科学博物館で開催中の
「金GOLD 黄金の国ジパングとエル・ドラード展」に行って来ました。



日本・コロンビア外交関係樹立100周年記念して開催される展覧会。
展覧会会場は大きく二つに分かれています。

ひとつは日本国内で古来様々なものに使用されてきた「金」という物質の俯瞰的な紹介。もうひとつはコロンビア黄金博物館所蔵のお宝公開。

日本国内なら国内で的を絞って「金」が使われているものを集め展示した方が、一般的には受けがいいし、観た後も「何を観たか」という印象を持てるはず。

そうすれば、思わぬ身近な場所にも金が使用され「お宝」のイメージが強い金が、普段の生活になくてはならない身近な存在として一気にその距離を縮められたかもしれません。特に「夏休み」に開催する展覧会ならなおのこと。

ただ、小中学生は「金GOLD 黄金の国ジパングとエル・ドラード展」に無料で入場できるというのは大変素晴らしいことです。小中学生からも容赦なく600円も入場料をせしめた昨年暮れの「大ロボット博」とは比較になりませんし、比較していはいけません。そもそも。


「黄金の国ジパングとエル・ドラード展」

実物の金塊を手で持つことできます。こういった体験は珍しいことかと。
触れたりすることあっても持ち上げることができるのは何だか嬉しい。

想像以上の重量に皆一様に驚いているようでした。
ルパンもこれじゃ車に山ほど金塊積んでとんずらなんて到底無理無理。

さて、日本サイドの展示で最もこれが有名で出来も状態も良い。

重要文化財 法隆寺伝来「金銅菩薩半跏像
国立博物館所蔵。

国宝 薬師寺展で観た日光、月光菩薩さまも創建当時はこのように
全身金箔が施され、極彩色で細部も彩られていたことでしょう。

こうした仏像はお隣の東博で気軽に観ることできるので
この会場でしか見られない、しかも科博らしいものを。。。

今回、国内の金が展示されている部屋で最も輝き心を惹きつけたものがこちら。

金鉱石

こういった金鉱石がいくつも展示されています。
加工され作品に昇華されている金もいいのですが、
こうした言わば自然のままの姿の金に魅力を感じます。

美を競う為、今冬東西様々な時代の人間が「金」を自らの身体を飾り立てました。そしてそれは生きている社会に、自分自身を繋ぎとめる為に、誰にも教えられたわけではない暗黙のルールであったように思えます。

他のどんなレアメタルでも金の魅力には敵いません。


復元品ですが「黄金の茶室」まで!

さて、もう一つの展示空間、
コロンビア黄金博物館所所蔵品による「エル・ドラードの至宝


↑のチラシに大きく用いられている「コウモリ男のペンダント」今回このような、動物を金で拵えたり、副葬品として墓に埋葬する為の「金の人形」など200近い数の金製品が一挙に来日しています。

多分、きっと素人考えですが、もう少し見せ方や焦点を絞って展覧会開催した方が、良かったかもしれません。何ならコロンビア黄金博物館所所蔵品の約200点の作品でも工夫次第でいくらでも出来るはずです。

日本人にとて、コロンビアは名前さえ知っているものの馴染みは薄い国。フットボール好きならコロンビア代表の恐ろしさ知っているかな。

ちょっと「黄金の国ジパングとエル・ドラード」よくばり過ぎた展覧会でそれぞれが互いに関係性を有し作品鑑賞のために役立つわけでもなく、並べただけ感ありあり。もったいないことするな〜

サントリー美術館なんて蒔絵だけで展覧会やっちいますよ!

「japan 蒔絵 ―宮殿を飾る 東洋の燦めき」展
2008年12月23日(火・祝)〜2009年1月26日(月)

ただし、これまで科博で観た特別展の中では悪くありませんでした。
地球館と日本館をたっぷり時間をかけてみるなら安いものかと。

「金GOLD 黄金の国ジパングとエル・ドラード展」は9月21日までです。
小中学生は無料!夏休みに是非。

関連エントリー】
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- 弐代目・青い日記帳 | 「世界遺産ナスカ展」
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エル・ドラド〈上〉 (新潮文庫)
エル・ドラド〈上〉 (新潮文庫)服部 真澄


おまけ:
因みに、科博のシンボル・ロゴが新しくなりましたね。

キャッチコピー 「想像力の入口」
シンボルマーク及びロゴタイプ製作:グラフィックデザイナー 佐藤卓

 国立科学博物館は、明治10年(1877)の創立以来、多くの変遷を経て今日に至っておりますが、平成19年4月に独立行政法人として2期目2年目を迎え、今年で開館130周年を迎えました。また、常設展もグランドオープンし、当館の歴史のなかでも大きな節目を迎えたことを契機として改めて今後に向けての発展を考え、新しくシンボルマーク及び館名のロゴタイプの作成をすることとしました。

【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 佐藤卓 「日常のデザイン」展
- 弐代目・青い日記帳 | 佐藤 卓ディレクション「water」
- 弐代目・青い日記帳 | 「POST切手」展


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 マルコ・ポーロが『東方見聞録』でジパングと称した黄金の国は存在したのでしょうか。
 日本では北海道から九州まで各地に金山が点在していました。江戸の貨幣経済を支えた有名な佐渡金山をはじめ、東大寺大仏の表面に使われ、奥州藤原氏の黄金文化を支えた奥州の金、戦国時代、武田氏の甲州金に使われた甲州の金、近代では北海道の砂金が知られています。そして、現在日本で唯一金を産出しているのは鹿児島県の菱刈金山です。佐渡を抜き、日本一の産出量を誇っています。菱刈以外の金山はほとんど採掘していませんが、現在でも東京の多摩川をはじめ、日本各地で砂金を採取することができます。
 日本の歴史上の文化財には多くの金が使われてきました。中尊寺金色堂や金閣寺、織田信長の安土城などの建築、古墳時代の副葬品や仏像、蒔絵や絵画、大判・小判など日本ではさまざまなものに金を利用してきました。黄金の文化が花開いていたのです。
 日本はまさに黄金の国と呼べるほど金の豊富な国でした。
 本展は、金の科学や日本各地で産出した金塊、砂金、金鉱石を紹介すると同時に、多くの国宝、重文を含む文化財によって日本に花開いた金の文化、工芸品や工業利用までも含めた現代の金、金のリサイクルまで、日本における金をあらゆる角度から紹介します。
 また、日本とコロンビアの外交関係樹立100周年を記念して、“エル・ドラード”と呼ばれる黄金伝説の国コロンビアの黄金の文化財約220点も紹介します。
展覧会 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

初日の午前中に行ってきました。

人類と金とのつながり、興味深いものがありました。


関連ですが、平泉が世界遺産申請から漏れてしまったのは残念でした。

選考員の方々は、中尊寺を見たのでしょうかね。


金塊を持ち上げようとしたのですが、

重くて腰が抜けそうでした(笑)

それにしても会場内にはガードマンが目立ちました (^v^)
わん太夫 | 2008/07/18 12:44 AM
@わん太夫さん
こんばんは。

平泉は無理でしょう〜
何でも世界遺産にするのも
どうかと思いますしね。
好きな土地であるので
そっとしておいてほしいです。

科博にしてはまぁまぁの
展覧会だったのではないでしょうか。
Tak管理人 | 2008/07/19 12:29 AM
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