青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< August 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 美の巨人たち「夏休み建築シリーズ」 | main | 漫画「骨董屋優子」 >>

大事な時にどうして…

鳥明日、8月2日より東京都美術館でいよいよ幕を開ける「フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜」世界に30数点しか現存しないとされるオランダ、デルフトの画家ヨハネス・フェルメールの作品がまとめて一挙に7点も日本にやってくるのですから、これはまさに事件です。


フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜
2008年8月2日 - 2008年12月14日 東京都美術館

asahi.com:フェルメール展「光の天才画家とデルフトの巨匠たち」
フェルメール展 | 日本オランダ年2008-2009
東京都美術館 フェルメール展

どこもかしこも大騒ぎ。いつもならその先頭に立って旗振り役をしているはずなのですが、今回は全くテンションあがらず。。。どうしてヨーロッパ各地からフェルメールが日本にやってくるのに、自分は仕事でこともあろうにヨーロッパへ行っていなくてはいけないのか。。。う〜ん天罰かな。

今回の出張の話を受けまっさきに頭に浮かんだのがフェルメール展。
おいおい、初日に行けないジャン!
よしんば今頃前日に運良く内覧会へも行けたかもしれないのに…

海外のサイトでも勿論この展覧会のことは大きな話題となっています。
例えば、vermeer関連の情報に最も秀でている「Essential Vermeer」でも「7 Vermeers travel to Japan 」と題されしっかりと紹介されています。

Vermeer and the Delft Style
Tokyo Metropolitan Art Museum in Ueno-koen
August 2 - December 14, 2008

Vermeer and the Delft Style features 7 rare masterpieces by Johannes Vermeer and other paintings by his contemporaries affording viewers a suggestive glance of Golden Age of Dutch Art. There has been no occasion, where these masterpieces come together in one exhibition ever hosted in Asia and only three of the Vermeer’s have been formally exhibited.

The Vermeer paintings included in the exhibition are: The Little Street, Diana and her Companions, The Girl with the Wineglass, Woman with a Lute, Christ in the House of Martha and Mary, The Art of Painting' and the recently re-attributed A Young Woman Seated at the Virginals which is rarely on public view. The exhibition also features the miniscule masterpiece View of Delft by Carel Fabritius, a splendid view of Delft by Van der Heyden and two fine De Hoogh’s.

The exhibition will be supervised by Dr. Peter C. Sutton Director of Bruce Museum (U.S.A.) and Dr. Jeroen Giltaij Chief Curator of Museum Boijmas van Beuningen (Rotterdam, The Netherland).

よくよく思い返してみればフェルメールとの相性決して今まで良かったわけではありません。ウィーンで振られ、ロンドンで一日違いで会えず、ハーグでも然り。

まぁ、いくらほぞを噛んでみても仕方ないこと。
帰国したらゆっくりと挨拶に行きたいと思います。

さて、さて今回の展覧会。フェルメールばかりどうしても注目されがちですが、サブタイトルに〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜とあるようにフェルメールと同時代、小さなオランダの街デルフトで活躍した画家さんたちも数多く紹介されます。今でこそフェルメールは誰しも知る画家ですが、17世紀当時はこれから紹介する画家さんたちの方がメジャーな存在でした。


ヤン・ファン・デア・ヘイデン(1637-1712)
デルフト旧運河と旧教会の風景

デルフトを訪れたなら必ずこの角度から旧教会を眺めることになります。ゆっくり歩いても一時間もあれば街の中をぐるっと見て回れるほどのこじんまりとした街です。そしてフェルメールやファン・ヘイデンが活躍した当時とほとんど変わらぬ光景を目にすることができます。


こちらは数年前に自分がデルフトに行った際に撮影してきたもの。
ファン・ヘイデンの作品を意識したわけではなく、何気なく撮った一枚。
この運河に沿って歩いているとどうしてもこの角度から撮りたくなります。

ところで、写真だと協会が左側に傾いているように見えます。
その通り!運河側に傾いています。ピサの斜塔ならぬデルフトの斜塔です。

因みにこの旧教会の中にフェルメールのお墓があります。


カレル・ファブリティウス(1622-1654)
デルフトの眺望

若くして火薬庫の爆発事故に巻き込まれ命を落としたデルフトの画家。生きていたらフェルメールを脅かすほどの存在になっていたこと間違いありません。

この絵に描かれているのは新教会。やはりデルフトの街中にあります。(旧教会のすぐ近く)ここの場所も今でも同じような景色を目にすることが可能です。


ファブリチウスは魚眼レンズで観たような極端な遠近法を用いて新教会を中心に据えデルフトの眺望を描いています。この極端に歪んだ空間をどのように鑑賞したかについては、ニューヨーク、メトロポリタン美術館で2001年に開催された展覧会「Vermeer & the Delft School」の会場に「暗箱」のようなものがこの絵と一緒に展示されていました。


このように作品をたわめてはめ込み、向かい側にあけた穴から覗き込んで鑑賞する仕組みになっていたようです。


今回もこのトリック装置展示されるかな?

「Vermeer and the Delft School」の超重量級の図録。
Vermeer and the Delft School (Metropolitan Museum of Art)
Vermeer and the Delft School (Metropolitan Museum of Art)
Walter A. Liedtke,Michiel Plomp,Axel Ruger

現在ではデルフトの街のあちこちにこうした名画の解説が書かれたボックスが設置されています。もちろんここにも!


更にフェルメールと同じく室内の様子を描いた画家、ピーテル・デ・ホーホ(1617-1683 以降)の作品も数点出展されるようです。フェルメール展というと抱き合わせのようにホーホの作品が展示されます。どこでも。。。


ホーホ「幼児をあやす女性と子供と犬

以前は断然フェルメールの静かな室内画が良いと感じましたが、年をとったせいでしょうか、最近ではホーホの描く幸せそうな家族を描いた作品もいいな〜と思うようになりました。観る時によって絵の感じ方も変わってくるものです。

ということで、12月14日までの長丁場となるフェルメール展。フェルメール作品だけでなく、デルフト出身の同時代の作家さんの作品も楽しむことが出来るはずです。そしてそうすることにより、一層フェルメール作品の理解が深まることでしょう。

なんて、偉そうなこと言ってないで、早く日本に帰らなきゃ!!

フェルメールの秘密 (イメージの森のなかへ)
フェルメールの秘密 (イメージの森のなかへ) 利倉 隆

【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 2008年「フェルメール展」開催!!
- 弐代目・青い日記帳 | フェルメール「牛乳を注ぐ女」初来日!
- 弐代目・青い日記帳 | あなたが選ぶ「フェルメール」
- 弐代目・青い日記帳 | フェルメール礼讃
- 弐代目・青い日記帳 | 「フェルメール・センター」閉館
- 弐代目・青い日記帳 | フェルメールの素顔?!
- 弐代目・青い日記帳 | レストラン「Johannes Vermeer」
- 弐代目・青い日記帳 | 贋作?真作?Vermeer
- 弐代目・青い日記帳 | 「婦人画報」 でVermeer
- 弐代目・青い日記帳 | すれ違い「絵画芸術」
- 弐代目・青い日記帳 | 長雨を眺めつつ
- 弐代目・青い日記帳 | フェルメール礼讃

おまけ:
以前、この記事「フェルメール展も忘れずに。」で書いて反響のあった我が家のフェルメール・ステンドグラス。写真撮ってみました。


いい感じでしょ!!

西側の高い位置にある窓なので、西日が差し込むと壁にはこんな模様が。


フェルメールのステンドグラスを自宅に!

【お知らせ】
現在海外出張中です。帰国は8月4日の予定です。ノーノー
それまでの間、毎日0時に記事が自動更新されるよう設定していきます。
ただし、コメントとTBは受け付けないように設定します(帰国後解除)
また、今までの記事に対してのコメントも承認制とさせて頂きます。
留守中何かとご不便おかけしますが、何卒ご理解下さい。


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1466

JUGEMテーマ:アート・デザイン


フェルメール | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

おかえりなさいませ(^-^)
出張先では美術館巡り出来る時間はあったのかしら?
そう!Takさんより一足先にフェルメール展行ってきました♪
7点たっぷりと堪能してきましたよ。
今回は説明がとっても丁寧なんで
私のように美術に詳しくなくっても分かりやすかったです☆
日記を拝見して、
さらにフェルメールの絵も見てくると
デルフトに行ってみたくなります。
サッチャン | 2008/08/04 4:51 PM
8/25(月)の特別招待が当たりました。
これとは別に、招待券も当たってしまいました。
取りあえず、今週の夜間開館が狙い目でしょうか。
鼎 | 2008/08/05 12:34 AM
@サッチャンさん
こんばんは。

ただいまです。

美術館それなりに観てきましたよ。
あちらは夜遅くまで開館しているので
有り難いです。日本も見習わなくちゃね。

フェルメール展はうちのかみさんも
既に観に行ってきてカタログだけが
部屋にあります。
今日も行くつもりなら行けたのですが
じっくり、ゆったりと鑑賞できる日を
設けてから行くことにします。

楽しみです!!!

@鼎さん
こんばんは。

凄い幸運ですね〜
倍率さぞかし高かったことでしょう。
今回ばかりは流石に夜間も見せるのですね。
来週になってしまいそうですが、楽しみです。
Tak管理人 | 2008/08/06 12:02 AM
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
この記事に対するトラックバック