青い日記帳 

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ロンドン・ナショナル・ギャラリーのフェルメール

ナショナル・ギャラリー(ロンドン) (The National Gallery, London)に所蔵されている2枚のフェルメール作品を観て来ました。


左:「ヴァージナルの前に立つ女」 アート 右:「ヴァージナルの前に座る女

まるで対として同時期に描かれたような二枚の作品。
折角ロンドンまで行って観ないで帰ってきては失礼です。

ということで、日曜日ロンドン郊外の宿泊先から国鉄を利用し出かけて来ました。国鉄、地下鉄それにバスも乗り放題の一日乗車券(7ポンド)を購入しいざ!



チャーリング・クロス駅行きの列車に揺られること約40分。目にする景色全て新鮮。テムズ川を渡るともう終点。ナショナル・ギャラリーはチャーリング・クロス駅から歩いて数分(目の前)


この通りの奥に見えるのがナショナル・ギャラリー.トラファルガー広場に面する巨大な美術館です。(でも、入場は無料:ドネーション制)

開館は午前10時。それより10分ほど早く到着したにも関わらず、すでに開館を待つ多くの人が……正面入口以外にも入館できる箇所あるのでそこへ並ばずとも。。。お勧めは写真手前にある入口。


正面入口は溢れんばかりの人でごった返していました。


並ぶのが嫌いなのと、そんなに慌てなくてもナショナル・ギャラリー広いので混雑することありません。後一時間もすれば多くの人でごった返すトラファルガー広場をのんびり散策するのも良し。


また、路上に描かれたストリート・アートを観るのも良し。


何てことしているうちにいつの間にやら開館。少し空いた頃を見計らって入館。海外の美術館へ行ったら欠かせない「フロアマップ」を受付でゲットしまずは、一番近くの部屋に展示されていたレオナルド・ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」(The Virgin of the Rocks)や「聖アンナと聖母子」(The Virgin and Child with Saint Anne and Saint John the Baptist)を目覚まし代わりに鑑賞。

 

これで、一気に眠気も吹っ飛び、絵画鑑賞モード突入。

あらためてこの美術館に来て思ったのですが、世界に名だたる大美術館の中でこのロンドン・ナショナル・ギャラリーは所蔵作品の質の高さ、バランス、そして適度な広さ観やすさなどからしてベスト1かもしれません。

ルーブルやメトロポリタン美術館は一日歩きまわってもまた観きれません。

さて、さてフェルメール。
4つの年代に区分され色分けされた館内は、目的の作品を探すのにも好都合。(印象派がお好きな方なら入館し右側の1700-1900年代の部屋に直行)目指すフェルメールは1600-1700年代の部屋のどこかにあります。記憶を頼りに前回観た部屋に行ってみるとオランダのほかの画家さんの作品が。

15から37室まである1600-1700年代の部屋をゆっくりと、でも気持はそわそわしつつ探すものの中々見つからず。ここで「まさか」と頭に嫌なことが過ります。「今日は貸出していてここには展示されていないのでは…」という最悪のことまで。

しびれを切らし、係り員の方に聞いてしまいました。「フェルメールはどの部屋にあるのですか?」と。(因みに英語では「フェルメール」ではなく「ヴェーメル」と発音)「25室にあるよ」と教えてもらったその部屋は最も小さな展示室のひとつ。

25室に入ると正面に飾ってありました!こちらの作品が!!

おーー久し振り〜最後に逢ったのは2001年のニューヨーク.

「遅いわよ!」と怒っているかのような表情。

しかし、およそ10年ぶりに対面した「ヴァージナルの前に座る女」は決して輝いては観えませんでした。どうもこの作品からは悲哀しか感じられません。


技法的にも全盛期のフェルメール作品と比べるとかなり見劣りします。画中画の額縁に反射する光の表現なんて、「牛乳を注ぐ女」などと比べようもありません。光の粒が潰れてしまっています。アメーバーのようです。

フェルメール作品を沢山観ているうちに少々手厳しくなってきてしまった自分がそこには居ました。昔のように素直にフェルメール作品に対面し純粋に悦べた時代が懐かしくもあります。

今回この作品をじっくり観ておきたかった訳は、上野で開催されている「フェルメール展」にこちらの作品が来ているからです。
「フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜」


ヴァージナルの前に座る若い女

メトロポリタン美術館で並べて展示してあった時は、歯牙にもかけなかったのですが、今改めて観るとどうこの目に映るか楽しみです。

ところで、展示室内にもう一枚の作品が見当たりません。



ナショナル・ギャラリーにあることは確認してあったのですが、無いとなると焦ります。分からないことはすぐ聞くのがモットー隣の部屋にいらした係り員さんに尋ねると…「もう一枚のフェルメールは海外の展覧会に貸出中だよ」とのこと。聞いてないよ〜しかもナショナル・ギャラリーのサイトにも載っているし!

海外の美術館ではよくあること。慣れっこになっているので、彼を信用せず、別の係り員に伺うと…「別の展覧会会場に展示してある」とのこと。「別って何?」と聞くと「LOVE」と返答が。(こんなところで告白されても…)


結局、ロンドン・ナショナル・ギャラリーの一部を使い開催されている企画展の名称が「Love」。どうやらそこに展示されているようです。

紆余曲折を経てやっと「ヴァージナルの前に立つ女」と対面。もう感想はいいや。気が付けば12時とっくに過ぎていました。お腹空いたのでお昼ごはんでも。



フェルメール巡りの旅はかくも神経を使い疲れるものです。

こちらは、ミュージアムショップで購入してきた一冊。
Dutch Painting: The National Gallery (National Gallery Company)
Dutch Painting: The National Gallery (National Gallery Company)

オランダ絵画「Dutch Painting」のコレクション、充実しています。
今、上野に来ているカレル・ファブリティウスの作品も所蔵しています。

Dutch Painting: The National Gallery (National Gallery Company)

今日の一枚」はこれ。


ティツィアーノ「The Virgin and Child with Saints

これも「Love」展にあった一枚。他にもラファエロあり、クラナッハまでありのとてつもなく贅沢な企画展でした。恐るべしロンドン・ナショナル・ギャラリー...

最後に「今日の美味


別の日に「ミートソース」を注文したら出てきたもの。
チップスの量の方が多いってどういうこと?


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1473

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この記事に対するコメント

こんばんは。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーに
いらしたのですね。いいなあ!
あの2枚の絵のこと、フェルメール展
記念シンポジウムで講演なさった
ナショナル・ギャラリーの女性の方が、
どの絵がいちばん好きかとの問いに、
私はロンドンでは毎日あの絵を見てるので、
といわれてました。あの絵なんですね。
すぴか | 2008/08/07 12:22 AM
やはり収穫多き英国出張でしたか。
Vermeerの作品の彼女を探す道筋は
まるで恋の道。虚言にも負けず、
無事到達して良かったですね。「LOVE」
panda | 2008/08/07 1:19 AM
お仕事の合間を縫ってフェルメールに会いに行ったんですね。
これぞLOVEですね。

ロンドン・ナショナル・ギャラリーの感想、同感です〜!
ゴシック・ルネサンス・バロック・ロココ・新古典主義・印象派…など
「すべての時代に渡って最高の質の作品が展示されている」という点では、
ここが世界一だと思います。しかもタダ!
何年か前に見に行ったときは、ラファエロの聖母子像に、
「このままでは外国に取られてしまいます。ご寄付をお願いします」
なる解説が付いていてウケました。ユーモアも抜群。
全作品の画像を惜しげもなく見せてくれる、公式サイトも大好きです。
Arthur-co. | 2008/08/07 6:13 PM
@すぴかさん
こんばんは。

ここは欠かせません。
必ず数時間でも行かないと
ロンドンに来た気がしません。

ここはいい思い出がたくさんあります。
係り員の人がおっちょこちょいでも。

二枚と対になっているかのような絵ですが
描かれた年代は若干ずれがあるそうです。

@pandaさん
こんばんは。

行ったらどうしても美術館行きたくなりますからね。
まだまだあります……上司がもの分かりよくて!

フェルメール探しとなると目の色変わります。
バッキンガムではこれ以上の騒動が…

@Arthur-co.さん
こんばんは。

LOVEの派手な文字がギャラリー内にあったので
鬱陶しいな〜と思っていた場所にフェルメールが
ありました。。。

>ここが世界一だと思います。しかもタダ!
そうなんです!ここの美術館の良さを
もっと知らないといけませんよね。
ルーブルやメトロポリタンは確かに
作品数は多いのですが、的絞らないといけませんからね。

ラファエロちゃんとありましたよ!
LOVE展に!!
Tak管理人 | 2008/08/07 6:58 PM
こんばんはー。無事ご帰国のこと何よりです。
出張仕事の合間を見てフェルメールとはさすがですねー。
いいなー。
上野へは盆休みを避けて行く予定です。
早く逢いたいフェルメール♪

先日、高橋留美子展を見てきました。
初っ端からラムちゃんがいっぱいでした^^。
shamon | 2008/08/07 7:01 PM
やはりちゃんと見るべきところは押さえてらしたんですね。
私も秋にロンドンの友人とモロッコに行く前に数日滞在するつもりなので、ナショナルギャラリーの再訪と先回行きそこなったテートモダンにいきたいと思っています。
ナショナルギャラリーに素敵なレストランができたって言う噂も耳にしましたが・・。

地下鉄とバスが苦手で、すぐタクシーに乗ってしまうのですが、今回は絶対に乗りこなせるようにしてみたいです。
オイスターカードもそのままにしてますし・・・。
チャーミングクロス駅ですね・・・そこで又騒ぐんだろうな・・・「ナショナルギャラリーって何処??」
方向音痴の一人旅は大変です。

それにしても、そのミートソース!!
イギリスの悪いパターンの食事の代表みたいな写真ですねえ。
gakko | 2008/08/07 10:07 PM
フェルメールコミュのmakotoです。
ロンドン。何度も行ってるのに何故かナショナルギャラリーには
訪れてないんですよね…。去年のオランダ周遊の際もそうでした。
何でだろ。

さて、フェルメール展のシンポジウムでナショナルギャラリーの
学芸員さんのお話を聞くことができました。
その中で、好きなフェルメール絵画は?という問いに、
彼女は「ミルクメイド」と回答。浮気してました。
makoto | 2008/08/07 11:25 PM
「岩窟の聖母」「聖アンナと聖母子」、懐かしいです。
画像を見てぐーっと来ました。
ロンドン、寒くなかったですか?
ogawama | 2008/08/07 11:27 PM
@shamonさん
こんばんは。

フェルメール展金曜夜間でも
流石にそれなりに混雑していました。
お出かけになるのならお早目に。

高橋展は雷雨のため先日諦めたので
会期ぎりぎりですが、なんとか土日で
頑張って観てきます!

@gakkoさん
こんばんは。

地下鉄は何とかなるのですが
バスがだめでこれまでロンドンでは
バスへ乗らずにいました。
でも今回試しに乗ってみたら
意外と簡単。景色も見えるので
降りたいところもすぐ分ります。

>チャーミングクロス駅ですね・・・
チャーリングクロス駅です。
大丈夫ですか〜
頑張って下さいね!!

食べ物はほんと参りました。
他にもいろいろゲテモノあります。

@makotoさん
こんばんは。

何ででしょう??
あそこだけは外せないのですけどね。
巡りあわせとかありますからね。

自分もバチカン美術館へ行ったの
最近ですし。。。あれほどローマ行ったのに。

またオフ会でもやります?
makotoさん企画されません??

@ogawamaさん
こんばんは。

ロンドンは自分が行く前までは寒かったそうです、とっても。
そう聞いていたので上着も持って行ったのですが
結局使いませんでした。25度くらいの快適な毎日でしたよ。
Tak管理人 | 2008/08/09 1:33 AM
こんばんは。またお邪魔します。

先日Londonで見てきました。
The National Galleryでサラダも頂いてきました!
ほんとうに居心地のよい美術館ですね。
てぃな♪ | 2009/01/21 11:52 PM
@てぃな♪さん
こんばんは。ようこそ。

ここロンドンで最も
好きな場所です。
近くにホテルとって
ずーーと通っていたい!
Tak管理人 | 2009/01/22 11:03 PM
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