青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< June 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 「舟越桂 夏の邸宅」 | main | スカイアクアリウム ll >>

会田誠 展「ワイはミヅマの岩鬼じゃーい!!」

ミズマアートギャラリーで開催中の
会田誠 展「ワイはミヅマの岩鬼じゃーい!!」オープニングレセプションにお邪魔してきました。



↑のフライヤーが我が家に届いた時、なんだこりゃ?と。しかし個展のタイトルを見て納得。なるほど岩鬼(イワキ)ね。「ドカベン」の。



35歳以上なら知らない人はいない、強烈な個性のキャラクター。
甲子園の常連校、明訓高校野球部のトップバッターを務めた岩鬼正美。
ど真ん中のストレートは三振、敬遠気味の悪球を豪快にスタンドへ。

その岩鬼に自らを喩えて個展のタイトルにしてしまう会田誠さん。
しかし本当は岩鬼だけでなく、山田太郎、里中そして殿間のキャラの要素も持ち備えている、ミズマのオールグランダー的存在の会田氏。

このシャイで控え目なところが女心くすぐるのか、今夜のオープンニングの会場には若い女性の姿が多く見られました。「会田さんの目ってキラキラしているよね〜」と。


さて、さて今回の個展は、ミズマでは2年ぶりの開催。(前回2005年〜06年にかけ開催された会田誠 展「恋の前厄」

新作を引っ提げての久々に会田ワールドを堪能できる仕上がりとなっています。
四肢を切断された少女を描いた「犬」シリーズの新作も今回2点公開!

注:写真はギャラリーの許可を得て撮影掲載しています。


判断力批判批判」と「」(野分)

「犬」シリーズは5年ぶりに描かれた新作。
モデルはエロ本から探して来たとか…どこまで本当なのやら。

芥川賞作家の平野啓一郎さんをして「好き」と言って良いんだろうか?〜会田誠と言わしめる作家。良いのではないですか。好きと言っても。何に憚ることなく。真正面から受け止めて眉をひそめてばかりいないで。

(因みに、平野君の小説やエッセイも好きです)


判断力批判批判

岩波文庫から出ているカントの「判断力批判」上下巻のページに一枚一枚描いて額装。その数何と574枚!!単品でいくつか欲しいな〜と思うものあったのですが、セット販売とのこと。こりゃ手が出ません。

会田さん自身は「劣等性の落書き」とこの作品を評します。
どうしてこの本を選んだかについては「偉そうだから」と。

判断力批判」Wikiより。
同時代の哲学や芸術理論に影響を与えただけでなく 美学、目的論、自然哲学においては現代も読まれる古典的大著である。

「学校で授業退屈な時、教科書によく落書きしたでしょ。あれですよあれ。」と。
一応それらしくみせようと額装したそうです。でもそれも敢えてダイソーで売っている白黒2個セットで100円の額に入れてみたとか。(因みに黒の額はあまっているそうです。使い道なくて)

ギャラリーに寝袋を持ち込んで何日も徹夜して仕上げた作品だそうです。全て観るとなるととっても時間かかります。「落書き」と卑下していますが、観ていて飽きることありません。お時間に余裕を持って来られるのが宜しいかと。

さて、こちらも新作?です。

日本語

国宝「西本願寺本三十六人家集」や「古今集」の歌を料紙に綴った美しい作品。
のように見えますが、が、もちろん違います。


だんだんと、書かれた文字が読めるようになるとその正体が明らかに。

最もわかりやすい部分をズームアップ!


分かりました?巨大掲示板2ちゃんねるから抽出した書き込みを、美しい料紙にさらさらと筆で。会田さんって書も達者なんだと思いきや、これ書家の先生に書いてもらったそうです。

全長8メートルにも及ぶ観目麗しき料紙も美大の生徒さんが作ったとか。。。

しかし、とっても合いますよ!この取り合わせ。
平安時代の貴族たちの娯楽であった和歌。
今の時代に置き換えてみると2ちゃんねるは確かに正解かも。

この他ブロンズの作品「ドーハ」も。
ドーハと言えば忘れられない「ドーハの悲劇」
知らない人は予習して行って下さいね。youtubeにも動画ありますので。


そうそう、5階も会田さんの個展会場ですが、こちらは多摩美の生徒さん中心となって制作にあたっています。段ボールで作る「現代ゴシック


足の踏み場も何にもありません。まだまだ制作中だそうです。
ガンバレ!学生さん。ミズマで発表出来るなんて幸せ幸せ。

会田誠 展「ワイはミヅマの岩鬼じゃーい!!」は10月4日までです。
三振か?ホームランかって?そりゃ〜後者に決まっているでしょう〜
ミズマの岩鬼のかっ飛ばす大ホームランを観にいざ中目黒。

最後に「今日の一枚


あれ〜どこかでお見かけしたような外人さんがいるぞーーと思ったら、前森美術館館長のデヴィッド・エリオット氏(森美術館、館長交代を発表)少し見ないうちにお肥りになりました?それにしても背後の作品がよりにもよって「西洋人は責任をとって全員切腹しろ!!」はなかったかな〜

デヴィット・エリオット氏は2010年に開催されるシドニービエンナーレ ( オーストラリア) のディレクター.わざわざ会田さんの作品を観るためにやってきたということは…

おまけ
「昭和40年会の東京案内2008」が恵比寿のナディッフにて開催中です。

9月15日まで。NADiff GALLERY


昭和40年会 ザ・ムーヴィー 晴れたり曇ったり
現代美術のアーティストグループ、昭和40年会による映像作品です。会田誠、有馬純寿、大岩オスカール、小沢剛、パルコキノシタ、松蔭浩之の昭和40年会のほか、アーティストの宇治野宗輝らも出演しています。

会田誠展が終了すると、続いては天明屋尚展「闘魂」 が。(今夜も天明屋さんお見えになっていました。)そして12月からは京都で山口晃展!!ミズマの作家さんフル稼働ですね。

来年、オペラシティーで鴻池さんの個展もあるとか。。。

【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | ギャラリートーク「森山大道×会田誠」
- 弐代目・青い日記帳 | 「アートで候。会田誠 山口晃展」
- 弐代目・青い日記帳 | 「会田誠 山口晃 トークショー」
- 弐代目・青い日記帳 | 「アートで候。」会田誠ギャラリートーク
- 弐代目・青い日記帳 | 鷹野隆大×会田誠トークイベント「総理に聞く・・・(仮)」
- 弐代目・青い日記帳 | 冬子と誠
- 弐代目・青い日記帳 | 「山口晃展」
- 弐代目・青い日記帳 | 鴻池朋子展「隠れマウンテン&ザ・ロッジ」(隠れ山 ...
- 弐代目・青い日記帳 | 隠れ山キャンプファイヤー(鴻池朋子展)

お知らせ
マイミクのMさんからのお知らせです。

京唐紙の老舗、唐長さんの展覧会が9月5日から開催されるそうです。

西の極み 東の極み 唐長文様の宇宙

期間 9月5日(金)〜10月5日(日)まで
※9月6日(土) 15時から16時30分
鶴岡真弓さん(多摩美術大学 芸術学科 教授 ケルト芸術文化・装飾デザイン学)と千田堅吉氏によるギャラリートーク
[要予約]03-3770-3401
※唐長千田堅吉氏在館日 9月5日、6日


唐長展のお知らせ
ギャラリー所在地
唐長HP

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1501

JUGEMテーマ:アート・デザイン


2008年9月3日よりミヅマアートギャラリーにて、「ワイはミヅマの岩鬼じゃーい!!」 会田誠 展を開催いたします。本展は会田の国内約3年ぶりの個展です。

2006年のシンガポールビエンナーレへの参加や、昨年5月、上野の森美術館にて開催された「アートで候。会田誠 山口晃展」など、大規模な発表の傍ら、作品集の出版や、各誌への連載、映画のポスターから小説の挿絵まで、そのマルチな才能を開花させる会田の最近の活動は、北京、ロンドン、ベルリン、ニューヨークでのグループ展の参加など大きく海外にも広がっています。

これまでにも会田は多種多様な表現形態と主題を扱うことによって、鑑賞者に多方向の解釈と思考を与え、カテゴリー不能の独自の立ち位置を確立してきました。しかしその中でも、自らの生きる国や時代のアクチュアリティー、それらが抱える心の傷や闇に真摯に向き合う姿勢は一貫しているといえるでしょう。
展覧会 | permalink | comments(4) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

おおっ、早速行かれたのですね。今日そろそろだよなぁ、と
思っていながらスルーしてしまいました。
実は私の会社、ミズマから歩いてすぐなのです。帰りがけに
寄ればTakさんとも会えたかもしれなかったのに!

※一個前のコメント返しですが、庭園美術館で撮影可の展覧会
 実は無茶苦茶惹かれてました。忙しい時期に丁度当たるの
 ですが、まぁ、時間さえあればまずくだろうなぁ(時間出来
 るかどうか読めなかったのでその内容にはコメントしません
 でしたが)。撮影可なんて、絶対挙動不審になる、私!
KIN | 2008/09/04 12:01 AM
岩鬼! いいですねぇ、オーバーエイジなネタで!
伸びるハッパの絵が妙に勢いがあって笑えます。
それにしても、新作「日本語」はすごいですね。横浜美術館に展示されていたら、私は源氏物語絵巻だと信じますね。きっと・・・!
えび | 2008/09/04 3:57 PM
面白そうです!
いつも本当に精力的にまわられてただただ感服いたします。
しつこいようですが、フェルメールに関してだけではなく、
Takさん視点の本があったら、楽しいだろうな〜って思います!
こうしてリアルタイムでブログで拝見出来るのは有難いし、
とても刺激を受け、勉強にもなりますが、
素晴らしいものは紙媒体で永久(A級!)保存したい気持になるものです。
な〜んて、何の手段も持たないくせに、言うのは簡単で無責任ですよね。
でも、ホントそれくらい素晴らしいです。

カント、挑戦しましたが、非常に難しくて断念です。
きちんと理解し自分なりに咀嚼反芻して表現してるのだろうな〜と思うと、
徹底的なアーティストさんだなぁと思います。
何か成してる方は、みんな徹底的かな。
みんなスゴイ!すごい人ってほんとにたくさんいらっしゃるのですねえ。。。




nao | 2008/09/05 12:20 PM
@KINさん
こんばんは。

いらっしゃれば良かったのに〜
楽しかったですよ、毎度のことながら。
次回は天明屋さんです。
彼も遅れていらしていました。

庭園美術館の撮影okな時
大変短い期間なので
行きそびれると泣きます。。。
友人は一眼レフ担いで
行くそうです。

@えびさん
こんばんは。

でしょ〜
このネタ中々若い子には分かってもらえないですよね。
ドカベンなんて言葉自体知らないだろうし。
「日本語」よくよく考えると会田さん
何もしてないんですよね。。。

@naoさん
こんばんは。

思い立ったら吉日。
この日も後先考えずに
出かけてきました。

本は「著者」=「オーサー」=
「権威ある人」の世界です。
私にはこうして好き勝手
書いていられるブログが
丁度いいと思っています。

カント帰りに本屋寄ったら
下巻しかなく諦めてしまいました。
Amazonで頼んでみます。
でも読めないだろうな〜
かといって落書きもできないし。
Tak管理人 | 2008/09/05 11:18 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
この記事に対するトラックバック
というわけで会田誠さんの個展に行ってきました。 オープニングに行かれた Takさんが臨場感抜群にレポートされてい るのでリンクします。 ・会田誠 展「ワイはミヅマの岩鬼じゃーい!!」 (弐代目・青い日記帳) それにしても岩鬼、懐かしすぎます。最初普通に『いわお
会田誠展『ワイはミヅマの岩鬼じゃーい!!』(ミヅマアートギャラリー) | 徒然と(美術と本と映画好き...) | 2008/09/07 9:44 PM