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見所満載!!映画『消えたフェルメールを探して』公式サイト

先月こちらの記事で紹介した映画『消えたフェルメールを探して』の公式サイトがしばらく見ない間にすっかりリニューアルされていました。


消えたフェルメールを探して / 絵画探偵ハロルド・スミス
1990年3月、ボストンの美術館がアメリカの美術品盗難史上、最高額5億ドルの被害に遭った。その中には生涯35点の作品しか残さなかったフェルメールの「合奏」が含まれていた。500万ドルの懸賞を賭けた、FBIの捜査もむなしく、この絵画は未だ見つかっていない。この盗まれた「合奏」の捜査を行う、絵画盗難専門の探偵ハロルド・スミスとともに、事件の謎に迫る。

単館上映のマイナーな映画の公式サイトとしては異例ともよべる内容の充実ぶり。フェルメールの「合奏」だけでなく、1990年春、ボストンにあるイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館から強奪された13点の作品の紹介まで掲載されています。

また「フェルメールについて」と題されたページには、これまで盗難に遭ったフェルメール作品について簡潔丁寧に紹介されています。魚拓、キャプチャ取っておきたくなるページです。


現存するフェルメールの作品は35点。
しかし、「合奏」と題されたこの作品だけは
今は誰も見ることができない…


きっと制作に携わった方ご自身がかなりのフェルメールファンでいらっしゃるのでしょうね。映画宣伝のためとはいえ、中々これだけのページ作るの大変なことかと。(本館をほったらかしにしている自分に自省の念を込めて)

また「劇場情報」を見ると、東京:アップリンク(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル2F tel.03-6825-5502)だけではなく愛知:名古屋シネマテークと大阪:テアトル梅田での公開が予定されているとのこと。

またアップリンクでは9月27日、28日の両日、監督のレベッカ・ドレイファス氏や岡部昌幸氏を招いて公開記念イベントが開催されるそうです。詳しくはこちら



公式サイトの隅々まで拝見していたら、DVD出てからでいいかな〜と思っていた気持ちも一転し是非とも観てみたくなってきました(コロコロ気持ち変わります、秋の空の如く)久々にアップリンク行ってみようかな。

原題: Stolen
監督: レベッカ・ドレイファス
脚本: シャロン・ガスキン
撮影: アルバート・メイルズ、レベッカ・ドレイファス
音楽: ピーター・ゴラブ
製作国: 2005年アメリカ映画
上映時間: 1時間23分

2008年9月27日(土)から公開。
東京:アップリンク
東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル2F
tel.03-6825-5502

【映画予告編】


さて、さてかれこれ盗難に遭ってから20年近く経とうとしています。20年前はフェルメールを観にボストンまで出かけるなんて奇特な趣味持ち合わせていませんでしたので、実際に「合奏」をこの目で観たことがありません。

今、出来ることと言えば、盗まれる前にご覧になられた方々の感想を読みながら想いを馳せるのみ。いくつもの文章を読みあさりましたが、その中でも喜多尾道冬氏が書かれた文章が大変優れており、あたかも目の前に「合奏」があるかのような錯覚さえ覚えます。

その文章の中でたまたま「映画」を例に解説なされている場面があります。核心に近く「合奏」は影の部分を多く見せるように画面構成が工夫されている。など本物を間近でご覧になった方のみ気が付くことができる重要なポイントも。以下一部ですが引用(「フェルメール」喜多尾道冬)



合奏」においてより重要なのは光よりも影にある。今までの作品に比べ影の部分を多く見せるように画面構成が工夫されている。「士官と笑う女」(「兵士と笑う女」フリックコレクション)のような窓からまばゆい白光で部屋を充たしたとしたら、影はコントラストとして濃く、暗く描かねばならない。しかし窓の描かれていない「合奏」においては穏やかに差し込む光のもと、影もまた淡い。(中略)周囲の《もの》は、光や空気を撥ねつけることなく、それとなじんでいる。いわば光と影とが互いに呼吸し合っているのが感じられる。「合奏」にはこの原理が応用されている。窓から入る光は、背景の灰色がかった白壁、ハープシコードを弾く女の白いスカート、それに黒と組み合わされた床の白い大理石のスレートなどに反射して、ちょうど映画を撮影するとき、少しでもレンズを明るくするために有合せの白い画板などで光を反射させてやるように、ここではそれらの反射は弱められた第二次光源となって室内に散乱し、窓から入る光によって陰となる部分をほのかに明るく浮かび上がらせる役割を果たしている。

士官と笑う女

以上の文章の最後に「合奏」には当時のフェルメールが考えつくかぎりの絵画的実験が総結集されている。とし、セザンヌの画期的であった画面構成の200年先を行く画家こそフェルメールと記しています。

何としてでも見ないといけない作品のようです「合奏」

絵画盗難専門の探偵ハロルド・スミスさんはお亡くなりになってしまったそうですが、自分の生きている間に何が何でも目にしたい作品です。いつの日かその願いが叶うこと祈念し、取り敢えず今は映画『消えたフェルメールを探して』でも。

参照:イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館「合奏」盗難関連ページ

Stolen Artwork & Reward for Information
In the early morning hours of March 18, 1990, thieves dressed as Boston police officers entered the Isabella Stewart Gardner Museum in Boston and stole 13 works of art.

A reward of $5 million is offered for information leading to the return of the works of art in good condition. Please contact the museum’s Director of Security Anthony Amore, at 617 278 5114, theft@isgm.org, or the Federal Bureau of Investigation at 617 742 5533.

フェルメール論 増補新装版―神話解体の試み
フェルメール論 増補新装版―神話解体の試み
小林 頼子



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この記事に対するコメント

Takさ〜ん☆
この映画!すごくおもしろそうです☆(._.) φ メモメモ
それと、WEBサイトも、イイ感じ☆ですね。。。
さすが、Takさん。なんでもご存知☆!!
rossa | 2008/09/11 8:51 AM
公開前日の平日昼間という社会人には厳しい時間帯ですが
監督を招いてのトークショー付き試写会があるようです。
http://eiga.com/free/448
http://www.enjoytokyo.jp/OD004Detail.html?EVENT_ID=170837
うぅ、行きたい…
さちえ | 2008/09/11 11:22 AM
この映画館良いですね。
今上映中のレスポールの伝説が観たいです。
もちろんこのフェルメールも観たいのですが、、、
地方にもこういうところがあるといいんですけど、、、
bonejive | 2008/09/11 10:28 PM
見たいです!
イザベラ・スチュアート・ガードナー美術館は、砦のような建物で、中は「ここはベネチアかパレルモか・・・」というような感じ・・・」でした。
でも入るとき持ち物チェック、ものものしい多くのガードマン、絶対館内撮影禁止。
この映画を見てから行きたかった!
gakko | 2008/09/11 10:42 PM
@rossaさん
こんばんは☆★

リニューアルする前とした後では
全然違ったサイトになっています。
内容的にもとっても充実。
これだと観たくなりますね。

@さちえさん
こんばんは。

トークショー行きたいですよね〜
有吉さんもいらっしゃるようだし。
時間的にかなり厳しい。。。です。

うう、、行きたい…

@bonejiveさん
こんばんは。

シネコンおお流行りですからね。
こういった単館上映の作品の中に
キラリと光る良作あるのでしょうね。
美術館も一緒ですね。

@gakkoさん
こんばんは。

個人の邸宅を使って美術館としている場合
ほとんど撮影禁止ですね。
NYのフリックもそうでした。
中庭だけでもとお願いしても「No!」と。
目に焼き付けて帰ってくるしかないですね。
Tak管理人 | 2008/09/12 6:41 PM
takさんこんにちは。大阪でみました。60席ほどのところで、8人の観客でしたが、トレイシー・ヴァリエさんやアンソニー・ベイリーさんら作家の皆さんが登場されて興味深く拝見しました。ガードナー美術館にも出かけたくなりました。イイ映画に出会えました。
kazupon | 2008/12/07 11:44 PM
@kazuponさん
こんばんは。
TBありがとうございます。

作家さんが登場した時は
思わず私も「おおっ!」と
声上げてしまいました。
皆さんそれぞれ独自のフェルメール感
持っていらっしゃいますね。
Tak管理人 | 2008/12/08 5:22 PM
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