青い日記帳 

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「ピサロ展」

大丸ミュージアム・東京で開催中の
「オックスフォード大学・アシュモリアン美術館蔵 印象派の巨匠ピサロー家族と仲間たちー」展に行って来ました。



ネプリーグ「ファイブボンバー」で「印象派の画家を五人答えよ」と出題されたら……さて誰の名前が出て来ます?モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、シスレー、ゴーギャン、マネ、コローにモリゾ。。。

大事な誰か忘れていませんか?1874年第1回目が開催された「印象派展」から最後の第8回展まで一度も欠かすことなく出展した唯一の画家。

カミーユ・ピサロ(Camille Pissarro, 1830年〜1903年)

この人なくして印象派というグループは存在しなかったと言っても過言ではない偉大な画家さん。グループの指導者として時に「父」として慕われていたそうです。しかしながらピサロってどんな画風だったけ?と思い返してみてもどうも曖昧。

そんな偉大でありながら、影の薄い画家ピサロの久々の展覧会。
高松、京都と巡回しやっと東京へ。待ってたよ〜父さん。

まずはピサロが多大な影響を受けたコローの作品から。




30歳以上年長のコローが印象派に大きく関与していたことは、今年西洋美術館で開催された「コロー展」(現在神戸市立博物館で開催中)でしっかり学んだばかり。

ただ悲しいかな、そのコローとの関連性が自分にはいまひとつ判然とせず。観る力ないな〜と肩を落とす。それよりもこんな作品をピサロが描いていたことに目を奪われ「目が点」に。そう点描画。


↓拡大!


1888年の作品だそうです。果敢に新しい画法にチャレンジしていた様子伺い知ることできます。ピサロの作品を今回まとめて拝見し、何てバリエーション豊富な作家さんなのだろう!という思いが強く心に残りました。

悪く言ってしまえば、「自らのスタイルが定まらない」のかもしれませんが、時代が時代です。大きく変化する絵画の流れの中で様々な様式を試して行ったのではないかと。印象派の父として後世に道を切り開く為、また貪欲に吸収する為に。

因みにチラシに用いられている作品は1899年に描かれたもの。


またこちらの「ピオニー」は1873年。


ピサロという画家さんがより一層見えなくなってしまいました。
う〜ん。全くの勉強不足。

27日までの会期中に「復習」し今一度行かねば納得いきません。

ピサロ作品の他に「仲間」の作品も多数。

ミレー「群れの呼び寄せ」1865-70年頃

こちらは初めて(記憶にない)目にした画家さん。
1880年頃
エドゥーアール・レピーヌ「ラ・ガレンヌ・サン=ドニのセーヌ川

ミレーは分かりますが、他の画家さんはごちゃまぜに。
どうやらこの展覧会鑑賞者の力量を見極めているかのようで怖い。
今日は完敗でした。特に前半は頭の中ぐちゃぐちゃに。

「ハンマースホイ展」「大琳派展」を前日に鑑賞し、ふらりと買い物がてら軽い気持ちで立ち寄ったのが運のつき。ゴメン!ピサロ(と仲間たち)

でも、後半少し持ち直すことができたのは「家族」のおかげ。
自画像
ピサロは子宝に恵まれ8人も子供さんいらっしゃったそうですが、何とそのうちの5人が父親と同じ画家の道を歩んだそうです。「印象派の父」だけではなかったわけです。家族にも仲間からも尊敬されていた証かと。

ピサロ家の子供たちについては、どんちゃんさんの「ピサロ家は画家だらけ」を参照して下さい。


リュシアン・ピサロ「妖精」1894年

長男のリュシアンの作品。長男=甘えん坊という構図はフランスでも成立するのでしょうか。勝手な思い込みかもしれませんが。。。

はじめこの作品を観た時に「妖精」が判別できませんでした。
まさかそこに「妖精」が描かれているとは思いもしなかったので。。
赤い花を抱え大きなアニメキャラのような目をした「妖精」。
まさか手前の手入れの行き届いた「木」が妖精ではないですよね。


フェリックス・ピサロ「ねずみ」1892-97年

フェリックスは三男坊。明らかにお兄ちゃんとは違います。
やんちゃだったのかな〜

月並みですが、浮世絵もしくはゴーギャンの影響受けているような作品。
ポストカード買って来てぐるぐる360度回転させ様々な角度からこの作品観ましたが、どこから見てもそれなりの構図に。横にして左右に動かすとネズミが動き出します(こんなバカなことやってるの自分だけだろうな…)

「ピサロ展」は10月27日までです。

巡回先:
いわき市立美術館…11月1日(土)〜12月14日(日) 

最後に「今日の一枚


たった一枚しか展示されていないルノワールの作品。

ルノワールの描く風景画だけは、ピサロはじめ他の印象派の画家の追随を許さぬこと今回も明らかに。申し訳ないけど下手過ぎ。空気淀んでいるし、風もモヤモヤ。目立ってましたよ〜会場でも。

印象派の歴史
印象派の歴史
ジョン リウォルド

それでは最後に「今日の美味


姫路へ単身赴任中のruruさんから昨日の「大琳派オフ」の時に頂戴した塩味饅頭「汐路」こしあん、つぶあん、抹茶の三種類。餡子たっぷり入っているのに塩味。塩キャラメルは食べたことありますが、これは初めて。不思議な味です。

伊勢屋本店
住所:兵庫県姫路市西二階町84
TEL:079-288-5155

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カミーユ・ピサロ(1830-1903)は、19世紀後半に活躍した印象派グループの中心的な画家の一人で、フランスの豊かな田園風景やそこで働く人々の姿を描きだしました。彼は全8回に及ぶ「印象派展」すべてに参加した唯一の画家であり、またグループの指導者として多くの画家から父のように慕われたことはよく知られています。またピサロの息子たちも教育熱心であった父の薫陶を受け画家を志望し、特にイギリスに渡った長男のリュシアンは新印象主義や、版画制作などにおいて重要な貢献をなしました。
本展はイギリス最古の美術館であるオックスフォード大学・アシュモリアン美術館コレクションから、リュシアンの死後寄贈されたピサロ家の画家たちの作品を中心に、ピサロの作風に影響を与えたコロー、ミレー、ドービニーらバルビゾン派の作品、そしてクールベ、マネ、ルノワールら親交のあった同時代画家の作品など、あわせて約90点をご紹介します。自然への賛歌を高らかに謳いあげた「大地の画家」カミーユ・ピサロとその家族、仲間たちによる珠玉の作品の数々を通して、印象派運動そして近代美術におけるピサロの影響関係や存在意義を探りたいと存じます。

展覧会 | permalink | comments(11) | trackbacks(4)

この記事に対するコメント

大丸にしては、珍しく作品リストがありましたね。
初めて、もらって来た様に思います。
10/13の昼前にウロウロしてました。

鼎 | 2008/10/14 12:30 AM
ありゃま...
塩の餡子初体験でしたか...
塩大福とか、塩羊羹とか...ね....

酒井家は松平不昧公系の茶道です。
って事でお許しを...(汗)
ruru | 2008/10/14 5:30 PM
@鼎さん
こんばんは。

リストもらい忘れました。
あそこにリストあるとは
頭から思っていませんでした。
自分は同日の夕方ごろウロウロと。

@ruruさん
こんばんは。

お饅頭ありがとうございました。
想像していたものと違い
包みを開けてまずびっくり。

酒井家と繋げますか。。。
そこまでは考え及びませんでした。

ご馳走様でした!!
Tak管理人 | 2008/10/14 5:42 PM
こんばんは。

自己主張しないけどしっかり存在感はある。
ピサロのそんな印象をより強くする展覧会でした。

しかしお子さんの人数とその画家率(笑)には驚きでした。
穏やかな作風は幸せな家庭あってこそだったのですね。

ちなみに私もリストを貰い損ねました・・・。
パスポートがあるのでまた行かなきゃ。
shamon | 2008/10/14 9:33 PM
大丸ミュージアム、久しぶりですね。
昨日買い物に行って、ピサロ展やっていること気づきました。
面白く見られそうですね。
ogawama | 2008/10/15 1:17 AM
私もパスポート持っているので、近々行きます。

大丸のパスポートって以外に使い勝手が悪くて、

お中元とお歳暮の時期は美術展無いんですよ。

その間美術館は消滅・・・・・
わん太夫 | 2008/10/15 11:03 AM
いいですね〜この展覧会。
行きたい!
ただ、期間が短いんですよね…
サッチャン | 2008/10/15 10:15 PM
こんにちは。京都で見てきました。ピサロだけでなく周辺の画家や家族の絵もうまくまとめられた展覧会でした。オックスフォード大学にピサロの資料が沢山あることを知りましたが、ぜひもっと公開してほしいですね。
KAZUPON | 2008/10/16 11:07 PM
@shamonさん
こんばんは。

子供さんと絵描き率の高さには
ほんとびっくりしました。
あんなにいたとは。。。

以前、伊勢丹かどこかで開催した
ピサロ展よりも幅広く楽しめました。

あまり目立ちませんが良い展覧会です。

@ogawamaさん
こんばんは。

大丸ほんとご無沙汰でした。
あまり難しく考えずにピサロの
画風の変遷だけ追うだけでもよろしいかと。

@わん太夫さん
こんばんは。

あらら、、、そうなんですか。
まぁ所詮デパートですからね。
新宿の小田急や伊勢丹、三越
早々に美術館閉じたのと比べればましかと。

@サッチャンさん
こんばんは。

そうなんです。
大丸は巡回先が多いので期間短いのが
玉に瑕です。内容的には悪くありません。
毒のない作品でした。

@KAZUPONさん
こんばんは。

オックスフォード大学の資料は
現地に行っても観られないのですか?
それは勿体ないですね。
英国にあるのも一興。
Tak管理人 | 2008/10/17 7:06 PM
昨日行ってまいりました。
ピサロ、よし分かった!、とはとても言えず、目をぱちくりしながら鑑賞終了。
それでも、時間の流れのようなものは感じられて、とても感慨深かったです。

ミレー、すごかったですね?
ak | 2008/10/19 12:29 AM
@akさん
こんばんは。

ピサロの正体結局つかめず。
ピカソのように大胆に作風を
変えるわけでもないので
とても掴みにくかったです。

印象派と言っても分からないこと
沢山あるものですね。奥が深いです。
Tak管理人 | 2008/10/19 6:13 PM
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