![]() 2008.10.19 Sunday
「国宝 阿修羅展」記者発表会
来春、東京国立博物館で開催される
興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」の記者発表会にお邪魔して来ました。 追記:展覧会行って来ました!会場内の様子もご覧いただけます→こちら 更に追記:ベストアングル「阿修羅像」(こちらにも会場内の写真あります) ![]() 一村雨さんが昨年暮れに偶然耳にし、思い描いたことが現実のものと。 来年のカレンダーや手帳もうお持ちの方いらしたら早速チェックしておきましょう。「国宝 阿修羅展」2009年の春東京で開催されます! 公式サイト 興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」 2009年3月31日(火)〜6月7日(日) 東京国立博物館 平成館(上野公園) 開演時間:午前9時30分〜午後5時 ※ただし金曜日は午後8時、土曜・日曜・祝・休日は午後6時まで。 ※月曜・休館。ただし5月4日(月・祝)は開館、5月7日(木)休館。 ※入場は閉館の30分前まで。 東京展終了後、九州国立博物館へ巡回 2009年7月14日(火)〜9月27日(日) ![]() 「国宝 阿修羅像」奈良時代・734年 奈良・興福寺蔵 公式サイトの「みどころ」にもある通り、「阿修羅像」が東京へお出ましになるのは実に約半世紀ぶり。前回は昭和27年に日本橋三越で公開されたそうです(←これはこれで驚きですが…) 東京国立博物館 学芸企画部長の松本伸之氏曰く「興福寺所蔵の阿修羅像をはじめとするあまたの仏像やお宝を寺外で公開するなど望んでも望めないことだった」そうです。まさに門外不出のお宝が東博にやって来るわけで、展示方法も今から入念に検討・準備が進められているとのこと。 興福寺の国宝館に一般公開されている「阿修羅像」ですが、ガラスケースの向こうのお姿しか通常拝見することしか出来ません。しかし今回の展覧会ではガラスケース無しの露出展示で360度様々な角度から拝見することが可能だそうです。 三面のお顔を持つ「阿修羅像」横顔や背面などもじっくり観察することが出来ます。「阿修羅像」顔は3つあっても「耳」は一組しかありません。でも違和感なくそれぞれのお顔にちゃんと耳があるように見えるのです。 東博と言えば、照明ですが、その証明も今回の展示に合わせ新たに設計しなおすとのこと。気合の入り方が違います。 それもそのはずです。展覧会の名称が「国宝 阿修羅展」でしたので、てっきり目玉仏像一体がやって来るだけかと思っていましたが、その内容を伺って納得。 東京では会期中の3月31日から4月19日まで、阿修羅とともに一具像として造られた八部衆像と十大弟子像の興福寺に遺存する脱活乾漆像14体すべてが一堂にそろいます。興福寺境内の外で14体がそろって展示されるのは初めてのことです。 八部衆像と十大弟子像全員揃ってお出ましですか!! これなら気合入って当然。逆にそれくらいしないと罰あたります。 今回お出ましになる仏像さんたちは、戦後、文化財保護法施行(1950年(昭和25年))以後はじめて国宝に指定された、正真正銘の「国宝」なのですから。 阿修羅展「八部衆像」「十大弟子像」画像入りの記事はこちら。 「八部衆像」と「十大弟子像薬王菩薩」だけでも展覧会を開催するには十分過ぎる「メンバー」ですが、加えて何と「薬王菩薩」と「薬上菩薩」の両像(360cmほどの巨像)や「釈迦如来像頭部」「四天王像」など、興福寺仮金堂に安置されている諸仏のうち釈迦を除く各像が一挙公開されます。 ![]() 運慶の父康慶作とされる「四天王像」 あまりの事に、配布された資料を疑った始末。何度目を擦ったことやら。。。 実はこの他にもまだまだ出展予定作品があるのです。「国宝 阿弥陀三尊像」(光明皇后の母、橘三千代が日頃から念じていたと考えられる金剛仏)こちらは法隆寺が所蔵するものですが、今回特別に出品されるとのこと。贅沢極まりない仏像ファンならずとも今から胸躍る展覧会です。 因みに「薬王菩薩」と「薬上菩薩」の両像は2010年に立柱式を行い再建される興福寺中金堂に安置されるそうです。3メートルを超す仏像を安置可能な興福寺中金堂一体どれだけ巨大なものだったのでしょう。藤原鎌足恐るべし。 また展覧会会場では凸版印刷さんによるバーチャルリアリティ(VR)映像によって再建される興福寺中金堂や安置された内部の様子など紹介して下さるそうです。 凸版印刷、興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」で公開するVR映像作品の制作を朝日新聞社と共同で開始〜2009年3月31日より東京国立博物館で公開〜 同じ奈良飛鳥時代の仏像の展覧会でも昨年の「薬師寺展」とはまた違う趣きとなりそうな「国宝 阿修羅展」兎にも角にも来年3月31日の予定だけはしっかり空けておかないと!GWは東博、大変なことになりそうですからなるべく早めに行かねば! ![]() 興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」 2009年3月31日(火)〜6月7日(日) 東京国立博物館 平成館(上野公園) 朝日新聞創刊130周年記念、テレビ朝日開局50周年記念企画 主催:東京国立博物館、法相宗大本山興福寺、朝日新聞社、テレビ朝日 後援:平城遷都1300年記念事業協会 特別協賛:農林中央金庫 協賛:凸版印刷株式会社 特別協力:ソニー株式会社 公式サイト お得なペアチケットが期間限定で発売されるそうです。 2枚2400円。(発売期間2008年12月6日〜2009年1月16日) また「阿修羅ファンクラブ」特典付き前売券も発売に。 1500円。(発売期間2008年12月6日〜2009年2月28日) 展覧会鑑賞券と「阿修羅ファンクラブ」会員特製バッチの引換券がセットになった先行前売券。「阿修羅ファンクラブ」内の特別ページへのアクセス権(パスワード)もget出来るそうです。 ![]() 「阿修羅ファンクラブ」会長のみうらじゅん氏と「阿修羅ファンクラブ」公式ソング「愛の偶像」を作曲したTHE ALFEE高見沢俊彦氏。中央の御仁は法相宗大本山興福寺、貫首の多川俊映氏。 ![]() 原寸大 日本の仏像 奈良編 (講談社MOOK) おまけ: 第21回ジュノン・スーパーボーイズ・コンテストに特別賞『阿修羅賞』が! 過去20回の間に武田真治、袴田吉彦、柏原崇、小池徹平、溝端淳平などの数々の人気男性タレントを輩出した 美少年コンテスト「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」(最終選考11月24日)に、今年は特別賞として「阿修羅賞」の追加が決定!小顔でスリムなプロポーションを誇り「仏像界のプリンス」「永遠の美少年像」とされる興福寺の阿修羅像にちなんだ特別賞だそうです。受賞者は「国宝 阿修羅展」広報大使として活躍してもらうとのことです。 【関連エントリー】 - 弐代目・青い日記帳 | 「興福寺国宝展」鎌倉復興期のみほとけ - 弐代目・青い日記帳 | 「水のごとく」4 - 弐代目・青い日記帳 | 「仏像展」(前期) - 弐代目・青い日記帳 | 特集陳列「六波羅蜜寺の仏像」 - 弐代目・青い日記帳 | 海外流出回避!運慶作仏像を三越が落札。 - 弐代目・青い日記帳 | 特別陳列「仏像の道」 - 弐代目・青い日記帳 | 「国宝 薬師寺展」報道内覧会 この記事のURL http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1547 ![]() |