青い日記帳 

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天明屋尚展「闘魂」

ミヅマアートギャラリーで開催中の
天明屋尚展「闘魂」に行って来ました。



2年ぶりとなる天明屋さんの個展。
2年の間にオークションで天明屋作品の値は天井知らずの急上昇。

今年6月に香港で開催されたクリスティーズのオークションで以前ガンダム展(「GUNDAM 来るべき未来のために展」)に出展した「RX-78-2 傾奇者 2005 Version」が約6500万円で落札されたのことは、まだ記憶に新しいところです。

The $600,000 Gundam Painting
At a Christie's auction in Hong Kong, Japanese artist Tenmyouya Hisashi 's traditional-meets-modern Gundam painting "RX-78-2 Kabuki-mono 2005 Version" went for HK$4.8 million (approx. US$600,000)

西洋絵画でも日本画のいずれの文脈にも属さないオリジナルな作品を精力的に発表される天明屋さん。絵画を鑑賞する際に知らず知らずのうちに「ジャンル分け」しながら自分の中で作品を消化してゆきますが、残念ながら天明屋さんの絵の前ではその手は使えません。

だって「ガンダム」ですよ!刺青を施した!!
「絵画好き」と称する人は少なからず、眉ひそめるはずです。

今している「色眼鏡」外し、中目黒の古びたビルの二階にあるギャラリーに一歩足を踏み入れてみて下さい。新しい「色眼鏡」必ず手に入れること出来ます。

2階のギャラリースペースでは今回の個展のタイトルともなっている横幅3mもある大作「闘魂」をはじめ、以下の作品が。

龍神来迎図」「射箭之図
鶴 英姿颯爽」「白象 容貌魁偉」「白虎 鎧袖一触
双幅「蝙蝠 蟷螂 蛇 乱舞纏」「蛸 蛇 乱舞纏繞

天明屋さんが丁度会場にいらっしゃったのでお時間頂戴しお話を伺うことが出来ました。(隣のオフィス空き家になってしまったらしく絶好のインタビュースペースに)

今回新たに制作された作品についてあれこれとお話お聞き出来たのですが、「ネタばれになっちゃうな〜」と少し困った様子。

今回の作品(特に「闘魂」)はどうしても会場へ足を運んで頂き、じかに作品を間近で観て欲しいとのこと。DMも最初は文字だけにしようと思ったほどだそうです。

それだけ仰るだけのことはあります。
画像や印刷物だとのっぺりとした感じ(べた塗り)のようにどうしても見えてしまいがちですが、天明屋さんの作品を間近でみるとまるでエッチングのような精緻な線で陰影などが付けられていること分かります。

画像も掲載しないで欲しいとの天明屋さんからの直々のお願い。
勿論載せませんって。そこまで仰られのですからご自身が。

まさに「渾身の一作」となっています。
横幅3mの中央に立って是非作品全体が持つ迫力と緊張感を味わって下さい。
入場は無料です。

帰途に着くころには目が「金色」に光っていることかと。

さて5階の展示スペースは、「2007年8月6日から約1年間、日本経済新聞朝刊で連載された北方謙三氏による小説「望郷の道」の挿画原画を展示」されています。

こちらでは撮影許可と掲載ok頂きました。

第1章 水流


第3章 階(きざはし)

挿絵と題字の担当は、浮世絵からポップアートまで様々な絵画の技法を駆使した作風で注目される、現代美術家の天明屋尚氏(てんみょうや・ひさし)です。


新聞をスクラップしたものも会場内に置いてありました。
原画一枚でいいから欲しいな……

特にこれとか。

アシュラ!

そうそう、大事なこと書くの忘れていました。

インタビューの中で「大琳派展」行かれましたか?と伺ったところ、「全く興味がないんだ」とのお返事。それではどんな画家さんがお好きですか?と伺うと間髪入れずに「狩野芳崖」とお答えになりました。

先月まで藝大美術館で開催していた「狩野芳崖 悲母観音への軌跡−東京藝術大学所蔵品を中心に」にはお出かけになられたそうです。

他には狩野一信(かのうかずのぶ)がお好きだそうです。最後の狩野派の画家です。天明屋さん曰く「狩野派の最終到達点が狩野一信だと思う」と仰っていました。

因みに狩野一信の名を轟かせている大傑作「五百羅漢図」一昨年東博で公開されました。その時の記事がこちら「狩野一信の五百羅漢図」です。画像もあります。異様で妖しげな日本画のある種到達点とくとご覧あれ。



随分前に少しだけギャラリーでお話させて頂いたことを、よーく覚えて下さっていてかなり感激しました。山口晃さんでも会田誠さんでもなく、次回の池田学さんとも鴻池さんとも違う誰とも比することの出来ない孤高の作家・天明屋さん。

その天明屋さんの魂込めた新作を是非会場で!

天明屋尚展「闘魂」は11月15日までです。

最後に「今日の一枚

天明屋さんの作品ではないですが、もしかしたらお好きかな〜と。

安本亀八「相撲生人形」1890年

お忙しい中、拙い素人インタビューに応えていただき有難うございました。

天明屋 尚 作品集 傾奇者 kabukimono
天明屋 尚 作品集 傾奇者 kabukimono

おまけ
ゆずの北川悠仁さんからお花が届いていました。


「ゆず」すばらしきこの世界
ポスターを手がけたそうです。


それでは最後に「今日の美味


さちえさんから頂戴した「Laduree (ラデュレ)」の「マカロン
コメントしようがない!今まで食べていたマカロンは何だったの?!

【関連エントリー】
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この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1548

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天明屋尚は日本の伝統美術の描法や要素を用いながら当世社会を諷刺する作品などで知られています。伝統の技術や思想の原点または発展過程に着目し、それをアイロニーをこめて現代の世に表現するという、その一貫した制作姿勢が多くの人を引き付けてやまない作家です。近年は国内外での展覧会のほか、2006年FIFAワールドカップ公式アートポスターの制作、松本人志監督映画「大日本人」の刺青デザイン、日本経済新聞朝刊での連載小説挿画、2009年第12回IAAF世界陸上競技選手権ベルリン大会公式アートエディションへの参加など、活動の場を限定することなく様々な分野で作品を発表しています。



婆娑羅、傾奇者など西洋文化の影響を受ける以前に培われた日本独自の美学と、天明屋尚の美意識が混ざり合って生まれた新作には、どこか嵐の前の静けさのような張り詰めた静寂が漂っています。ぜひ御来廊いただき、直に作品をご覧いただければと存じます。
展覧会 | permalink | comments(6) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

ちゃっかりインタビューに同席させていただきありがとうございました。
天明屋さんって今までなんとなく怖いイメージだったのですが(だってほら、あの風貌とキャップがセンター街系で…)お話してて「なんだ、フツーじゃん」と親近感がわきました。
なんと同い年でした!(学年もね)
狩野芳崖が好みってなんとなくわかります。
映像の分野にも力を入れてるようで、そちらもチェックしたいと思います。
さちえ | 2008/10/21 12:18 AM
マカロン。
そんなに美味だったのですね!
Laduree。覚えておかないと(笑)

香港でのオークションで落札価格が約6500万円って。
凄い評価の高い作品だったのですね。
コンドル | 2008/10/21 8:32 PM
@さちえさん
こんばんは。

先日はご一緒していただき
ありがとうございました。
色々と興味深いお話聞くことでき
有意義な時間過ごせましたね。

天明屋さん見た目とまるで違って
とても優しい方です。
自分のこと覚えていて下さっただけでも
嬉しかったです。単純に。

@コンドルさん
こんばんは。

銀座と日本橋の三越にあります。
写真は日本橋のお店の様子。
銀座はカフェも併設されています。

天明屋さんの作品は国内外で
高い評価受けています。
今回の作品も。。。
Tak管理人 | 2008/10/21 8:49 PM
天明屋さんというのですね!この作家さん。

何度か見たことがあって気になっていたんですが。。名前。。覚えていませんでした(恥;)

カッコイイですよね。この方の作風。
芳崖ファンなんだ!でも解かるような気もします。

十六夜 | 2008/10/21 9:10 PM
月曜日、中目黒方面を歩いていまして
ミヅマ何やってるのかなーと覗いてのけぞりました。
天明屋尚!!
日経朝刊の小説、絵だけ見てうっとりして
それだけで満足していた私なのに。
それなのに、月曜、ミヅマ、休み。がーーん。
この記事読んで、ますます天明屋尚への想いが募っております。
わくわく。
菊花 | 2008/10/22 12:17 AM
@十六夜さん
こんばんは。

現代作家の方中々
作品と名前一致しませんよね。

ただ天明屋さんは一度
覚えてしまえば絶対に忘れないかと。

芳崖についてかなり熱く語っていましたよ〜

@菊花さん
こんばんは。

月曜日でしたか、、、
残念。

日経の小説、文章はさておき
単行本化する際には是非とも
天明屋さんの挿絵も全て
入れて欲しいですよね。
読売は山口さんの絵カットしました。
あれはないです。
売上に大きく響きます。
Tak管理人 | 2008/10/22 11:21 PM
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ミヅマアートギャラリーで開催中の天明屋尚さんの個展に行って来ました。送られて来たDMに使われたのが左画像の作品です。ハガキ大ながらも色彩と構成に目を奪われましたが、実物の美しさには圧倒されました。天明屋さんの描く人物の背中には入れ墨が入っている事が多い
天明屋尚展 「闘魂」 | What's up, Luke ? | 2008/10/21 12:19 AM
美術ネタが最近は多くなっているのは、仕事関係であるけれど今頃になってそれを意識し
天明屋尚 | Taki's blog | 2009/02/07 11:03 PM