青い日記帳 

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MOA美術館「所蔵 名品展」

静岡県熱海市にあるMOA美術館で開催中の「所蔵 名品展」に行って来ました。



静岡県立美術館もこのMOA美術館も訪れるのは初めて。
熱海駅からタクシーで裏山の細くて急な坂道をタクシーで走ること数分。
あっと言う間に美術館入口に到着。初乗りで行けました。

「エムオーエー美術館まで」とタクシーの運転手さんに告げると
「お客さん、よく正式に言えましたね『モア美術館』と間違えて呼んでる方多いんですよ〜」(あっ汗でも自分もどちらか知らず適当に言っただけです。)

「でも、MOAって何の略なんですか?」と尋ねると。
すかざず「モキチ・オカダです」と教えてくれました。

創立者が岡田茂吉さんそれで
Mokichi Okada Associationなるほど〜

ってこれくらいの会話かわしているとすぐに到着。歩くのは大変そうです。
眼下に今までいた熱海駅と綺麗な太平洋が広がっていました。

       本館1階からの眺め

展覧会はここの美術館が所蔵している多くの名品の中から
選りすぐりの作品だけを展示するという形式のもの。
ほとんどが初めて目にするものばかりでした。

特に今回の目玉は話題の尾形光琳筆国宝「紅白梅図屏風
これに関してはテレビでも随分と取り上げていました。
金箔と思われていた部分や銀が使われていたとされる部分から
化学分析の結果それらがほとんど検出されなかったとう衝撃的なニュースは
まだまだ記憶に新しいところ。
光琳 解き明かされた国宝の謎

その発表から初めての一般公開とあって大勢の人で美術館は賑わっていました。

初めて目にしたこの話題作の印象は…「思ったより小さい」でした。
イメージを勝手に膨らませてとても立派な凄い作品だという思いばかりが
重なりに重なっていたのでしょう。

で、落ち着いたところで、もう一度あらためて対面すると・・・
化学分析の結果やこの作品にまつわる諸説などの知識なんて
まるっきり必要なく、ただただ納得。惚れ惚れ。
名画とはそういうものだと再確認できました。

それにしても、これ本当に金箔使ってないのかな??
頭で分かっていても目ではそうは見えない。
何百年も多くの人を騙してきた実力。感服です。

野々村仁清 国宝「色絵藤花文茶壺
国宝「手鑑 翰墨城
この3点の国宝は圧巻。

紅白梅図だけでなくこの2作品も素晴らしいの一言。
国宝「手鑑 翰墨城」は一番時間をかけて見入ってしまいました。

他にも重要文化財やらモネの絵やらとにかくいっぱい。
観光地にある美術館の中では一番豊富な作品を所蔵している美術館でしょう。
ただ、悲しいかな、鑑賞態度が・・・
うるさかった。。。他の美術館では信じられない騒がしさ。

立地も、作品も環境も全て整っているのに。残念。
以下プレスリリース
当館コレクションは、国宝3点、重要文化財65点、重要美術品45点を含む約3,500点で構成されており、その内容は、日本・中国をはじめとする絵画・書跡・彫刻・工芸等、東洋美術の各分野にわたっています。本展では、当コレクションの中でも見逃せない優品約150点を厳選し、一堂に展示いたします。
 中でも、昨年東京文化財研究所との科学調査により大きな反響をよんだ尾形光琳筆 国宝「紅白梅図屏風」をはじめ、京焼の大成者・野々村仁清の最高傑作として名高い国宝「色絵藤花文茶壺」、奈良時代から室町時代までの、世に名物切と称する主要な古筆切を集めた国宝手鑑「翰墨城」の国宝3点を展示します。さらに中国・唐時代絵画の遺作として著名な重文「樹下美人図」、中国の祖本をもとに奈良時代の日本人が描いたと考えられる重文「過去現在絵因果経断簡」、また多様な蒔絵技法を駆使した重文「山水人物蒔絵手箱」などがご覧いただけます。
 早春のひととき、伝統に培われた東洋美術の精華を、この機会にぜひご堪能ください。

以下美術館パンフレットより
当美術館の創立者岡田茂吉(1882〜1955)は「美術品は決して独占すべきものではなく、一人でも多くの人に見せ、娯しませ、人間の品性を向上させる事こそ、文化の発展に大いに寄与する」との信念のもと、戦後、東洋美術の優品の蒐集につとめ、海外への流出を防ぎ、昭和27年、財団法人東明美術保存会(現在は財団法人エム・オー・工―美術・文化財団)を設立し、箱根町強羅に箱根美術館を開館しました。
その後、創立者の「熱海にも世界的な美術館を建設し、日本の優れた伝統文化を世界の人々に紹介したい」との願いを継承して、昭和32年、熱海市に熱海美術館を開き、昭和57年創立者生誕百年の年には、現在の本格的な美術館を開館し、Mokichi Okada Associationの頭文字を冠するMOA美術館と改め、当財団の中心拠点として、美術品の展観をはじめ、いけばな、茶の湯、芸能、児童作品展など、幅広い文化活動を展開しています。
展覧会 | permalink | comments(11) | trackbacks(4)

この記事に対するコメント

Takさん、こんばんは。光琳の紅白梅図屏風の余韻、いまだ覚めやらずという感じでしょうか。MOAはこれまで1回行き、仁清の国宝の壷などはみたのですが、紅白梅図はまだなんです。横浜に帰ってきて、これを見るのを楽しみにしてましたので、もうすぐこれが実現するかと思うと浮き浮きしてきます。

この美術館はこの時期の来場者が一番多いでしょうね。多少の混雑は覚悟してます。琳派の名宝では紅白梅図をみると、国宝は全部見たことになります。光悦、宗達、光琳、抱一、其一を追っかけてここまで来るのに何年かかったことやら。

MOAには3/12から始まる岩佐又兵衛の浄瑠璃物語絵巻(12巻)の全巻公開でもう一度いくことにしてます。
いづつや | 2005/02/13 5:21 PM
@いづつやさん
こんばんは。
「紅白梅図屏風」今回の分析結果を知ってから見たのと
知らないで見たのでは全く違う印象受けるでしょうね。
私も本当かな〜とかなり近くに寄って観てきました。
でも肉眼ではとてもとても光琳の魔法は分かりませんね。

いづつやさんのようにたくさんの名品ご覧になられていると
目が肥えているでしょうから、もしかして見破ることできるかもしれません。感想楽しみにしております。

MOAは駅からも近くとてもステキな美術館ですね。
熱海往復なら思い立ったらすぐ行けそうな気になりました。
Tak管理人 | 2005/02/13 10:04 PM
Takさん、こんばんは。

>ただ、悲しいかな、鑑賞態度が・・・
>うるさかった。。。他の美術館では信じられない騒がしさ。

この美術館、某宗教団体の運営する美術館ですよね。
岡田茂吉さんはその創始者。
ここの訪問者はその信者さんも多く、とにかく岡田氏の蒐集を
奇跡の蒐集、神の仕業と崇めています。
そう言う方々も多く来られていますので、鑑賞そのものよりも
信仰心で見ている方も多いと聞きました。
学生時代に何度か訪問しましたが、その時もかなりざわついて
いたと記憶しています。
リセ | 2005/02/14 12:17 AM
コメント、ありがとうございました。
>ただただ納得。惚れ惚れ。
そういう時間、最高ですね。わたしは今週末、愛人と逢い引きがてら行く予定です(しつこいようですが、もちろん嘘です、笑)。光琳以外にも胸が躍ります。
若冲といい、フェルメールの青といい、Takさん、わたしの「ハート」を掴むのが上手なようです(あっ、ホモではありません、笑)。
勉強になります。また寄らせて下さい。
桃琳 | 2005/02/14 5:21 PM
@リセさん
こんばんは。
>岡田氏の蒐集を奇跡の蒐集、神の仕業と崇めています。
へーーそうなのですか〜
そこまでの事ではないにしても
まぁそれだけ大口たたくだけの作品は揃っていますね確かに。
あれってどうやって集めたのか知りたくなりました。

ただ、きちんと管理し調査もし、公開もしているので
良いかと思います。独り占めはよくありません。
「棺おけに一緒にいれて焼いてくれ」なんて
過去に発言した日本人いましたが・。・。・。

@桃琳さん
楽しいコメントありがとうございます!(^^)!
愛人と熱海温泉、いいな〜
それに光琳が加われば鬼に金棒(何が???)

若冲、フェルメールとちょっと人気が出てくると
喰らい付くミーハーな私です(^^ゞ
今後ともどうぞよろしくお願いします!!

「女座り」ができるTakでした。
Tak管理人 | 2005/02/14 9:33 PM
今週末に見学を予定。当方足が悪く階段は上がれません。そちらの館は私でも大丈夫でしょうか?教えて下さい。
やまだ | 2005/11/02 2:21 PM
@やまださん
こんばんは。

コメントありがとうございます。
エスカレーターがあります。
エレベーターもあるようです。
大丈夫だと思います。
Tak管理人 | 2005/11/03 12:00 AM
Tek管理人さんへ
 コメント有難う御座いました。楽しみにしています。
お元気で。
やまだ | 2005/11/03 2:35 PM
@やまださん
こんばんは。

お気をつけて!
海が一望できて見晴らしもとても素晴らしい美術館です。
楽しんできてください!
Tak管理人 | 2005/11/03 10:44 PM
Takさん、こんばんは
TB&コメントありがとうございます。
お体の具合はいかがですか?早いご回復をお祈り申し上げます。

Takさんの記事を拝読しますに、去年と今年とで展示品に大差はないようですね。
それにしても「紅白梅図屏風」の背景は金箔にしか見えませんでした。(タイムマシンがあったら制作過程を見てみたいですね。)
それはそうと、あふれ出るような川の描写や見事な構図がとても圧倒的で、熱海に行ったかいがありました。
他の国宝や展示品もとても見応えがあり、それは後日記事にしなければ、と思っています。
アイレ | 2006/02/26 2:52 AM
@アイレさん
こんばんは。

ご心配おかけして申し訳ないです。
いきなり熱が出たので自分でもビックリしました。
体が限界まで達した証拠ですね。。。
休んでいたのですが、東京美術倶楽部今日までなので
無理して出かけてきてしまいました。。。

さてさて、光琳の金箔問題。
「科学的」に解明されたことだけが
唯一の真実ではないと思っているので
私も金箔だと思っています。
そう観たほうが夢があります。
難しい話は専門家さんに任せておきましょう。

仁清の壺も良かったですよね!
Tak管理人 | 2006/02/26 9:52 PM
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