青い日記帳 

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「ネオ・トロピカリア」

東京都現代美術館で開催中の
「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展のプレスプレビューにお邪魔して来ました。ネオ・トロピカリア展 公式サイト



ブラジルのアーティストを多角的に紹介する展覧会。

色とりどりの作品が展示されている中にあって最も目を惹く強烈な存在感で東京都現代美術館が誇る19mの吹き抜け空間(アトリウム)を別の空間に変容させてしまった作家、エルネスト・ネト。

27組のアーティストや森山大道、藤原大(イッセイ ミヤケ クリエイティブルーム&カンパナプラザーズ)、ルイーザ・ビュファルデチなどこの秋のMOTは見所盛り沢山ではありますが、敢えて今日はernesto netoに的を絞りご紹介。

題して「ネト祭り

お祭りはいいけど、ネトって誰?
エルネスト・ネト Ernesto Neto
1964年、リオ・デ・ジャネイロ生まれ。1997年、パルグア・ラガ・スクール・オブ・ヴィジュアル・アーツ卒業。第11回シドニー・ビエンナーレ(1998年)、第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2001年)を始め数多くの国際展に出品するブラジルを代表する現代作家の一人。伸縮性のある半透明の布によって生み出される有機的かつ官能的な空間は、粘膜、臓器、身体といった内的で親密なものを想起させる。視覚のみならず、触覚、嗅覚を介した観者と作品とのインタラクティヴな関係の探究には、リジア・クラークら〈新具体主義〉に対する強い意識を認めることができる。
ネトは「観る」のではなく「体感」する作品を数多く手がけています。例えば、昨年同じMOTで「公開」されたこちらの作品など実際に「体感」された方もいらっしゃるかと。
「フィトヒューマノイド」
- 「SPACE FOR YOUR FUTURE展」

また、同じ年(2007年)に香川県にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催された「エルネスト・ネト展」では大人から子供まで大喜び。こんなに大勢の人の笑顔で包まれる展覧会他に見たことありませんでした。

理由は簡単。

こんな空間を美術館の中に作り出してしまうのです。


しかも、ここ靴を脱いで中で自由に歩きまわることもできます。作品に直に触れることだってok。ついでに写真撮影も問題なし。


寝そべってみたり、プロレスごっこしてみたり。
鬼ごっこしている子供たちもいました。

それに「フィトヒューマノイド」のような「着られる作品」もあるなど、お客さんを楽しませる術には事欠きません。東京ではちょっと無理かな〜

因みに作品に使用されている素材は「ストレッチ素材ライクラ」(ポリウレタン繊維)伸縮自在のこちらの素材、皆さんがお持ちの服などにも使用されているかも。

ライクラファイバーのサイトにネトのインタビュー記事があります。


カレースパイスがたっぷり入れられたこの場所だけは触れませんでした。
でも、匂いだけで十分満足。


- 「エルネスト・ネト展」

さて、さて今回の「ネオ・トロピカリア」展では他の作家さんのカラフルな作品の中にあってネトのそれは、香川で魅せた色や香りも全くない「真白」な作品で勝負を挑んで来ました。

しかもモチーフは旧約聖書に登場する海の怪物「リヴァイアサン

夏の間、東京都現代美術館のアトリウムには「トトロ」が居ました。季節が変わって今度は「リヴァイアサン」が現出。ここの空間は怪物スペースか?!

こちらが今回ネトが召喚した怪物。


右下にいる人と比べるとその巨大さお分かりになるかと。


床に置かれているのは怪物の排泄物ではなく「クッション」
自由に座っていいそうです。

ネト自身も会見に疲れたのか、腰をおろしていました。

会見の様子はこちら。

中央でマイクを握っている人物がネトご自身。

何でも今回の作品は昨年パリのパンテオン(Pantheon, Paris)内に設置した「リヴァイアサン・トト」の縮小版とのこと。



Ernesto Neto / Leviathan Thot

全部そっくりMOTで展示することは残念ながら場所的に不可能。よって「怪物の指」を今回は展示したそうです。

パリの作品と比べちゃうと空間的にも作品の大きさ的にも勝ち目ないですが、現代美術館の良さは上からも観られる点にあります。


視点を変えれば「怪物」もまた別の姿に。


逆にこちらは地下の展示スペースに寝転んで撮影した「怪物」

若冲の「動植綵絵」に描かれているねっとりとした
粘着性のある雪のようにも見えなくもありません。
「雪中錦鶏図」
(そろそろ「動植綵絵」また観たいな〜と呟いてみる)

ちょっと目を離すとネトどこかに居なくなってしまいます。
自分の作品を熱心にカメラに収めていたかと思うと別の場所に。

聞けば、この日の夜9時過ぎの飛行機でブラジルにお帰りになるとか。
もう時間ありません。せめて作品と一緒に写真でも。。。


発見!!
インタビュー受けているようです。

開会式が始まる前に何としてでも。
ダッシュで地下まで下り、やっとネトをつかまえることに成功。
ふ〜

インタビューも終え、取り敢えずご挨拶。
「ファンです。お会いできて嬉しいです」

「写真を撮らせて下さい」と言ったら「ok勿論だよ!」と陽気に応えたと思うのが早いか、ちゃっかりかみさんを呼び寄せ肩に手をまわしポーズを。

「早く撮って!」と。
参りました。ネトさん。
あなたか益々好きになりました。



またお会い出来ること楽しみにしています!
Adeus.

最後に「今日の一枚


ムードネト、ネト、ネト、ブラジリアン
まん丸、おなかの元気な子
るんるん

もう、ブラジル着いたかな〜ポニョ ネト。

これにて本日の「ネト祭り」終了とさせていただきまーす。

こんな陽気なネトさんはじめブラジル人アーティストの貪欲なまでの生きる力を実感できる展覧会:「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展は2009年1月12日までです。ネオ・トロピカリア展 公式サイト

注:写真は許可を得て撮影したものです。

Ernesto Neto: From Sebstian to Olivia
Ernesto Neto: From Sebstian to Olivia

おまけ
夜になると美術館の外からもはっきりと「怪物」を目にすること出来ます。


それでは、最後に「今日の美味


ブラジルナンバー1ブランド「Valle(バジェ)」の「グアヴァ・ジュース」展覧会会場内でも飲むこと出来ます。エリオ・オイチシカの「フィルター・プロジェクト」にて。

【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 「エルネスト・ネト展」
- 弐代目・青い日記帳 | 「SPACE FOR YOUR FUTURE展」
- 弐代目・青い日記帳 | 「メルティング・ポイント」展

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ブラジル、サンバとサッカーが盛んな国。巨大なアマゾン、バイオ燃料の開発などエネルギー問題やエコロジーなど未来に向けて大きな役割を担う国。多くの移民を受け入れ、ハイブリッド文化を生み出しているこのユニークな国は今もっとも熱い視線を集めています。そして魅力的なのはブラジルの表現は、豊かな色彩やしなやかで有機的な形に溢れ、「生きることの喜び」を伝えていることです。カーニバルやサンバ、音楽で知られるように、ブラジルの表現は、ストリートの人々の生が即興的に、そのままリズムや形になったかのように見えます。

この秋、東京都現代美術館は「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展で、このブラジルの創造力を27組のアーティスト、クリエイターの作品を通じて紹介いたします。ブラジルでは60年代に欧米文化から脱し、独自の文化の創造を目指し「熱帯に住む者の文化のオリジナリティ」をうたった、トロピカリアという芸術運動が興りました。「形式よりも喜びを伝える『生きられた場所』を目指すファンタスティックな即興の産物」であるファベーラ(スラム街)からインスピレーションを得たアーティスト、エリオ・オイチシカ。彼がサンバ・ダンサーのための色とりどりの布をあわせてつくったケープのような《パランゴレ》は着る絵画であり、その象徴と言えます。

「生きることはアートそのものだ」−そんなオイチシカの考えは1990年代以降のアーティストたちの中にも脈々と息づいています。リオのトロピカルな植物の花や緑をモティーフにガラスのファサードに鮮やかな壁画をつくるベアトリス・ミリャーゼス、路上のグラフィティから出発し、ユーモラスなファンタジー絵画をつくるオスジェメオス、原住民の文化をとりいれ、独自のモダニズム建築を提案した建築家リナ・ボ・バルジ、リオの色彩とキュートな形をオブジェのような服にしたてるファッションデザイナー、イザベラ・カペト。ほか、国際的に活躍している日系アーティストの作品も展示されます。21世紀のトロピカリア−ブラジル移民100周年、「日本ブラジル交流年」を記念して開催される本展は、遠くて近いパートナー日本へむけた、ブラジルからの「元気をもたらす贈り物」となることでしょう。
展覧会 | permalink | comments(8) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

ネト祭り面白そうですね。

行かなくては・・・。
えこう | 2008/10/23 12:41 AM
プレスプレビューでお見かけしました。
熱心にお話されていましたので、
会釈だけで通り過ぎましたが…。

私は森山さんに話を聞きに行ったのですが、
さすがにネトの作品には圧倒されました。
丸亀に行こうと思いつつ、行けなかったので
こうして東京で見られるのは嬉しいですね。

しかし、ネトはずっと自分の作品を撮っていて
なんだか微笑ましく思いました。
dictionary | 2008/10/23 3:02 AM
おおっ、おいら陽気なブラジリアン、なネト様、
丸亀の感動よ再び!行きますよー、これ。
KIN | 2008/10/23 8:59 AM
ブラジル音楽大好きな私としては、
ブラジルのアートも観にいかなくちゃです。

ブラジルの人気歌手マリーザ・モンチの
ワールドツアーのDVD(輸入盤)が間もなく発売開始です。

このツアー、舞台美術がエルネスト・ネトなんだそうです。
どのくらい雰囲気が伝わってくるのか分かりませんが、
要チェックですよ!
テツ | 2008/10/23 9:42 AM
ネト氏ご本人に会って、写真撮影までされて、羨ましいです!
ブラジルアートはとても陽気でいいですね。
大阪に巡回しないのが残念です。
見に行こうかな。。。
モモ | 2008/10/23 12:49 PM
@えこうさん
こんばんは。

作品の展示方法に関しては
どうかな〜と思う点もあります。
行かれたら感想お聞かせ下さい。

@dictionaryさん
こんばんは。

先日はどうも。
アイコンタクトだけでしたが
ご挨拶させていただきました。

森山さんどんなお話されたのでしょう。
また機会がれば是非聞かせて下さい。
ネトは超陽気でした。

他の方が会見している間も
ずーーと自分の作品撮っていましたね。
子供のようです。

@KINさん
こんばんは。

丸亀は「神」ですが
今回は違った意味で楽しめるかと。
実物には圧倒されます。

@テツさん
こんばんは。

お詳しいですね。
マリーザ・モンチのDVDの舞台を
ネトが担当していたとは。。。
是非そのDVD観たいです!

取り敢えず、その様子どこかに
落ちてないか探してみます。

うーーん、観たい!!

@モモさん
こんばんは。

東京まで来られることも・・・
でもブラジル好きならきっと
満足されるはずです。
ホワイトキューブの箱の中に
色とりどりの作品が点在。
楽しかったですよ〜
Tak管理人 | 2008/10/24 8:30 PM
こんばんは。臨場感のあるご感想からのTBをありがとうございます。
ネトは今回も作品も見事でしたね。あちこちで引っ張りだこにも納得がいきました。

それにしてもパワフルな人のようですね。
私も写真撮りたかったです…。(さらに触りたかったです…。)
はろるど | 2008/12/26 9:39 PM
@はろるどさん
こんにちは。

ネトひとりに持っていかれた感も
なきにしもあらずですが
展示室内は「色」で溢れかえり
それなりに、らしさが出ていたように思えます。

ネトさんお茶目すぎて
予測不可能でした。。。
Tak管理人 | 2008/12/27 11:50 AM
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