青い日記帳 

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特集陳列「中国書画精華」

東京国立博物館 東洋館で開催中の
中国歴代の書画の名宝 特集陳列「中国書画精華」に行って来ました。



「大琳派展」で賑わいをみせる東京国立博物館。本館では「大琳派展」に合わせ「絢爛の琳派絵画ー巨匠と継承者」なる展示や「応挙館の障壁画」なども公開されています。更に表慶館では「スリランカ展」も開催中。

これだけ様々な展示物や展覧会があると一日かけて観ても、全て観きれないかもしれません。(きっと途中で疲れてしまいます)

ところが、まだまだ東博の底力こんなものではないようで、東洋館では特集陳列「中国書画精華」が開催されています(通常料金で観られます)

記事を書くのがすっかり遅くなってしまい、既に前期(9月9日〜10月5日)は終了してしまいましたが、展示替えを行い現在後期展示(11月3日まで)の真っ最中。



【主な出品作品】東博のサイトからコピペ
国宝 十六羅漢図(第四尊者)  北宋時代・10〜12世紀 京都・清凉寺蔵(2008/10/5まで展示)
重要文化財 蓮池水禽図 於子明筆 南宋時代・13世紀 京都・知恩院蔵(2008/10/5まで展示)
重要文化財 二祖調心図 伝石恪筆 南宋時代・13世紀(2008/10/5まで展示)
重要文化財 六祖截竹図 梁楷筆 南宋時代・13世紀(2008/10/5まで展示)
重要文化財 寒江独釣図 伝馬遠筆 南宋時代・13世紀(2008/10/5まで展示)
重要文化財 草虫図 元時代・14世紀(2008/10/5まで展示)
重要文化財 雛雀図 伝宋汝志筆 南宋時代・13世紀(2008/10/5まで展示)
国宝 寒山拾得図 因陀羅筆 元時代・14世紀(2008/10/5まで展示)
国宝 紅白芙蓉図 李迪筆 南宋時代・慶元3年(1197)(2008/10/7から展示)
重要文化財 李白吟行図 梁楷筆 南宋時代・13世紀(2008/10/7から展示)
重要文化財 洞山渡水図 馬遠筆 南宋時代・13世紀(2008/10/7から展示)
重要文化財 竹鶏図 蘿窓筆 南宋時代・13世紀(2008/10/7から展示)
重要文化財 寒山拾得図 伝顔輝筆 元時代・14世紀(2008/10/7から展示)
重要文化財 四万山水図 文伯仁筆 明時代・嘉靖30年(1551)(2008/10/7から展示)
国宝 瀟湘臥遊図巻 李氏筆 南宋時代・12世紀(2008/10/7から展示)
花卉雑画巻 徐渭筆 明時代・万暦3年(1575)(2008/10/7から展示)
国宝 王勃集巻第二十九・三十 唐時代・7〜8世紀
行書三帖巻 米ふつ筆 北宋時代・11〜12世紀
行草十詩五札巻 鮮于枢筆 元時代・13世紀 
楷書玄妙観重脩三門記巻 趙孟ふ筆 元時代・14世紀
楷書前後出師表巻 祝允明筆 明時代・正徳9年(1514) 


書の方はからっきし理解できないので、ただぼんやりと遠目からながめてくるだけでしたが、絵画の方は日本画のルーツを探る上でも大変興味深い作品が目白押し。

例えば現在観られる作品としてこんなものが!

国宝 紅白芙蓉図」李迪筆

ちょっとだけお花の時季とずれてしまったかもしれませんが、秋を代表する芙蓉の花。円山応挙や伊藤若冲ももしかして目にしていたかもしれない優品。


重要文化財 李白吟行図」梁楷筆
高校時代の漢文の教科書にこんな絵載っていました。
我々が持つ「李白」のイメージの元になっている作品。

あの有名な「静夜思」の詩を詠んだ時の場面でしょうか。
月は描かれていませんが、李白の視線の先にそれがあること明らか。

この二枚だけ観に行くだけでも十分価値があろうかと。

前期展示にはこんなものも出ていました。

重要文化財 六祖截竹図」梁楷筆

どうしても「竹取物語」思い出さずにはいられません。

今は昔竹取の翁といふ者ありけり
野山にまじりて竹を取りつつよろづのことに使ひけり


中学か高校で習う「竹取物語」の有名過ぎる書き出し部分。
でも学生時代って本文を辞書片手に訳すことだけに一生懸命で大事なポイントを見過ごしがち。おかしいと思ったことありませんでした?どうしてかぐや姫を見つけるのが「竹取の翁」だと。

「竹取を生業としているおじいさん」なんてどう考えてもフツーの人ではありません。フツーじゃないからこそかぐや姫に出会えるわけです。「貴種流離譚」の中の「贖罪型」の要素既に冒頭からそれとなく漂わせているわけです。

ああ、、、話脱線し過ぎました。。。


国宝 寒山拾得図」因陀羅筆

平成館、本館、表慶館、法隆寺館と観て回りたとえ足が棒のようになっていたとしても最後の力振り絞って東洋館行かれることお勧めします。日本美術のルーツがそこにあります。

特集陳列「中国書画精華」は11月3日までです。

最後に「今日の一枚


重要文化財 五龍図巻」伝陳容

なんてスペクタルな墨絵。5匹の龍が絡み合い互いに威嚇牽制。
もしかしたらじゃれ合っているだけかもしれませんが。。。
巻物ですが大画面テレビでもこれだけの迫力表現するの難しいかと。

谷口吉郎の手により1968年に完成した東京国立博物館東洋館
這う這うの体であっても立ち寄る価値ありありです。


昨日店頭に並んだ講談社「週刊 世界の美術館」も今週号は東京国立博物館を取り上げています。(画家の生涯では尾形光琳が登場!)

おまけ
うえの華灯路


上野公園内に江戸風景を描いた華灯篭を点灯しています
 江戸から明治にかけての華やかな上野が描かれた浮世絵を絵柄にした「浮世絵行燈」が「うえの華灯路」として上野公園に開設されています。
 夜間の点灯は午後6時から午後9時です。




今日の美味に替えて。
11月21日に「ミシュランガイド東京2009」が刊行されます。
ミシュランガイド東京2009 日本語版
ミシュランガイド東京2009 日本語版

発売前の11月18日に表参道ヒルズで「ミシュランガイド東京2009 出版記念パーティー」が開催されるそうです。報道関係者などを招き開催するこのパーティーに、ブロガー記者10名を招待してくれるとのこと。ミシュランガイドに載っているような店には行ったことなくとも出版記念パーティーは気になります。応募は以下から。

「ミシュランガイド東京2009」出版記念パーティー

がらりとネタ変わって「ロッシーニオペラフェスティバル」
公式サイトhttp://www.asahi.com/rossini/index.html
・びわ湖公演 11月15日〜16日 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール
・東京公演 11月18日〜23日 Bunkamura オーチャードホール

日本公演開催に合わせ各メディアでも以下のような番組の放映が決定。
1)11月1日(土)TBS「世界不思議発見!」 ロッシーニ特集
http://www.tbs.co.jp/f-hakken/info.html
2)インターネットラジオ「OTTAVA」
http://ottava.jp/news/2008_1023.html
ロッシーニの「知られざる素顔」を紹介する特集番組「OTTAVA conbrio special "ロッシーニ・ルネサンス"」が期間中(〜11月23日)オンデマンドで聴取可能
3)TBSラジオで本日10月24日(金)27時〜同上の特集を放送

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1552

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 秋恒例、中国書画の名品をあつめた特集陳列「中国書画精華」を開催いたします。
 日本には古くから中国の書画が舶載されましたが、特に鎌倉時代以降、禅宗とともに、宋元時代の書画を中心に数多くの書画が舶載されました。それらは、新たに日本人の美意識にもとづいて、書院や茶室において鑑賞され、今に至るまで親しまれてきました。東山御物に代表される中国の書画の名品の中には、中国には同趣のものが伝わることがなく、日本においてのみ現存しているものも少なくありません。また、明治以降は、中国の文人趣味を理想とした日本の愛好家により、唐宋から元明清に至る歴代の書画の精品も、少なからず日本に伝えられました。それらは、中国の芸術の神髄を示すものといえます。
 この機会に、唐・宋・元・明・清の歴代の書画の名品を、心ゆくまでお楽しみください。


展覧会 | permalink | comments(7) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

こんにちは。
まさしく東博の実力ですね。
紅白芙蓉図の写真撮影許可!など度量も広い。
とら | 2008/10/25 12:00 PM
こんにちは。中国絵画は、初めはとっつきにくいですが、じわじわ良さが分かってくる感じです。

>とら様
日頃、度量の広い東博になじんでいる私は、京博の平常展示で写真を撮ろうとして(室内に禁止の掲示がなかったので)「お客様!館内は全て撮影禁止です!」と叱られてしまいました。
jchz | 2008/10/25 10:05 PM
@とらさん
こんにちは。

東博凄いですよね〜
これなんて本当は
ちゃんとした企画展としても十分通用します。
写真撮影okなのもうれしいですね。

@jchzさん
こんにちは。

色合いとかは流石に年季を感じさせますが
それ差し引いても十分見ごたえありますよね。
Tak管理人 | 2008/10/26 2:31 PM
こんばんは。前期は記事にし損ねましたが、しっかりと前後期見てきました。
こう優品ばかりですと、一度は中国絵画の特別展を見てみたくなりますね。

下手な写真ばかりを挙げただけの記事ですが、
TBさせていただきます。

>ロッシーニオペラフェスティバル

チケット争奪戦に敗れました。(高額席は買えません。)行きたかったのですが…。
はろるど | 2008/10/30 10:44 PM
@はろるどさん
こんにちは。

私も昨夜、後期見てまいりました。
大琳派展の喧騒とは裏腹に
こちらの会場はひっそり閑としていました。

でも、ルーツはここにあったりするのですよね。

オペラ一度は行ってみたいと
思っているのですが、中々・・・
Tak管理人 | 2008/11/01 7:46 AM
こんにちは。
この展示はすごかったですね。
国宝、重文ばかりで、江戸絵画、大和絵のルーツを辿る豪華展覧会。しかも常設展扱いの価格設定。
東山御物の片鱗に普通に接すること自体が驚きです。
mizdesign | 2008/11/09 10:52 AM
@mizdesignさん
こんばんは。

これはもっと宣伝しても
いいですよね〜
もったいないです。
東博カクヘン状態に突入した感あります。
恐るべき底力です。
Tak管理人 | 2008/11/10 12:51 AM
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 東博には舶載画の良いものが多い。しかし常時展示されていないので、観ている国宝もそれほど多くない。今回は、前期・後期に分れているが、後期に3つの国宝が出ているので、疲れた足をひきずって東洋館の2階に行ってきた。  まず有名な李迪の《紅白芙蓉図》↓。
中国書画精華 @東京国立美術館 | Art & Bell by Tora | 2008/10/25 12:01 PM
東京国立博物館(台東区上野公園13-9) 「特集陳列 中国書画精華(平常展)」東洋館第8室 9/9-11/3(後期:10/7-11/3) 毎年、この時期になると、館蔵(一部、館外)の中国書画の優品を展観するそうです。東洋館で開催中の「特集陳列 中国書画精華」へ行ってきまし
「特集陳列 中国書画精華」 東京国立博物館 | はろるど・わーど | 2008/10/30 10:43 PM
 東京国立博物館東洋館で開催中の「特集陳列 中国書画精華」を観ました。  辻惟...