青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< August 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 特集陳列「中国書画精華」 | main | 「都市の表象と心象」 >>

「小路」はどこに

美の巨人たちでヨハネス・フェルメール作「小路」が取り上げられていました。



フェルメールが「小路」を描いたデルフトへはアムステルダムからオランダ国鉄に乗り30分足らずで行けます。



街自体も小一時間もあればぐるっと見て回れるほどの規模。


デルフト駅舎

自転車がずらりと停車してあるのがいかもオランダ的光景。

駅から歩いて5分もしないうちにこんな景色が目の前に。


運河越しに望む旧教会。

この傾いた教会内部にはフェルメールのお墓があります。



フェルメールの死後、管財人を務めたレーフェンフックの霊廟もこちらの教会に。顕微鏡の発見にも寄与したレーフェンフックは「天文学者」のモデルとなった人物とも言われています。

デルフトの街の中心に位置する「マルクト広場」旧教会、新教会、市庁舎などがこの広場にを囲むように林立。


フェルメールが婚姻届を提出した市庁舎

この広場にはまた、フェルメールが9歳のときから住んだとされる「メヘレン・イン」の跡地に建つ建物も。



広場から数分歩くとこんな光景が。

デルフトの新教会

どこかでこの景色観たことありますよね?
そうファブリチウスが描いた「デルフトの風景」そのまま。


このように17世紀当時の風景がそのまま残る町並み。
他にもこの街で活躍したホーホなどの足跡も辿ることできます。

それでは、生涯デルフトの街を出なかったフェルメールが描いた「小路」もきっとこのデルフトの街に今でも残っているはず。

専門家はじめ多くの方が「小路」の在りかを古地図や当時の文献をもとに探したようですが、今の今まで「ここ!」と断定されてはいません。

フェルメールが遺したもう一枚の風景画「デルフトの眺望」ははっきりと場所が断定でき、今でもそこに立てば同じような光景を拝むことできます。


デルフトに行く前に「小路」の場所「突き止めてやるぞ!」と強い決意を持って出向いたはずなのですが、いざこの街へ降り立ち数十分フェルメールが暮らした同じ風に当たっていると、「小路」が何処であるかなどどうでもよいことのように思えてきます。

元来、諦めの早い自分。早々に「そんなこと」忘れデルフトの街の空気を肌いっぱいに感じ取ることに終始。



アトリエの窓から見える景色をたまたま気分転換として描いただけかもしれません。はたまた変わりゆく故郷の光景を彼なりにキャンバスに収めた一大事業だったのかもしれません。もしくは子供の頃の記憶を辿って描いた非現実空間かもしれません。

いずれにしても「小路」がこれだけ多くの人の心を魅了してやまないのは、この描かれた場所が何処であるか分からないことも大きな要因のように思えます。

わずか53.5×43.5cmのキャンバスの中にデルフトの街のエッセンスを凝縮し描き上げた画家が17世紀にこの街にいたことだけは確かなこと。

愛する生まれ故郷をたったこれだけの大きさのキャンバスに表現し得た画家vermeer.そして今なら上野でこの「小路」に逢うことができる幸せ。

「フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜」は12月14日まで。

来月頭にはTBSで特番も放送されるそうです。

フェルメールの暗号〜光の天才画家の作品と生涯の謎を解く〜
11月3日(月・祝)よる9:00〜10:54 TBS系全国ネット

女優・稲森いずみ(36)が20日、東京・上野の東京都美術館で行われたTBS・MBS系「世界芸術ミステリー フェルメールの暗号」(11月3日、後9・00)の制作発表会見に出席した。「仕事やプライベートで海外に行くと、よく美術館に行きます」と話す稲森は現地リポーターとしてオランダ、パリを旅して、17世紀に活躍したなぞの画家フェルメールの足跡をたどる。

【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 「フェルメール展」
- 弐代目・青い日記帳 | フェルメール展も忘れずに。
- 弐代目・青い日記帳 | 2008年「フェルメール展」開催!!
- 弐代目・青い日記帳 | 「フェルメール展」のピーテル・デ・ホーホ
- 弐代目・青い日記帳 | 2008年フェルメール展「前夜祭」
- 弐代目・青い日記帳 | レセプション:フェルメール 「牛乳を注ぐ女」と ...
- 弐代目・青い日記帳 | 「デルフトの眺望」今昔
- 弐代目・青い日記帳 | 「世界の美術館」に写真掲載されました。

Vermeer and the Delft School (Metropolitan Museum of Art)
Vermeer and the Delft School (Metropolitan Museum of Art)
Walter A. Liedtke,Michiel Plomp,Axel Ruger


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1553

JUGEMテーマ:アート・デザイン


フェルメール | permalink | comments(7) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

Takさん、こんばんは。

そう、芸術とは、感じる事。
単純に言えば、好きか、嫌いか、何とも思わないか。
どう取るかは、人それぞれ。史実に照らし合わせて、
絵の解釈をするのは、それなりに楽しい事だと思いますが、
自分の感覚は大事ですよね!
Midori | 2008/10/26 12:25 AM
絵に興味のなさそうな同僚に「小路」のチケットファイルを見せたら、フェルメールのことはほとんど知らないようでしたが瞬時に魅了されたようで、「すんごい綺麗!行く!」と言ってました。
名画のパワーは無敵です。
ogawama | 2008/10/26 8:06 AM
昨日「美の巨人たち」見ましたが、

Takさんのこの記事の方がデルフトのこと、「小路」のこと楽しめました。

さすがはTakさん \(~o~)/
わん太夫 | 2008/10/26 10:18 AM
「小路」に出会いにフェルメール展に行ったのだ、と思っております。
いつまでも心惹かれる絵ですね。
ak | 2008/10/26 10:55 AM
@Midoriさん
こんにちは。

酔っ払って帰宅しTVでこれ観て
なるほどなーーと思いつつも。。。

好きな画家が生まれ生活した場所に
おり立てただけでもしあわせなこと。
途中から地図は鞄にしまい込み
デルフトの町を思う存分楽しみました。

@ogawamaさん
こんにちは。

「小路」が来たことによって
今回の展覧会ぐっと格が上がりましたね。
あんな小さな絵なのに、多くの人を魅了してしまう。

確かに名画の力は無敵ですね!!

@わん太夫さん
こんにちは。

酔っ払って書いた記事なので
今読み返すと恥ずかしいこと所々に。
お恥ずかしいかぎりです。

@akさん
こんにちは。

ダントツの一番人気でしょうね。きっと。
とりわけ女性の方、口を揃えて「小路」礼賛されます。
フェルメール、モテ要素分かっていたのかな〜
Tak管理人 | 2008/10/26 2:37 PM
観光案内所にある冊子に載っていた
「小路」の候補地2箇所へは行きましたよ。
11/1(土)に、ウィーン国立歌劇場のオペラを
観劇するついでに、フェルメール展へ、
行く予定ですが、待ち時間は、
やっぱり、結構ありますか?
Jun | 2008/10/26 10:30 PM
@Junさん
こんばんは。

その冊子入手し途中まで
手にしながら歩いていたのですが
どうでもよくなって鞄の中に。

フェルメール展は混雑しているようですよ。
待ち時間はまちまちなようですが
閉館間際が狙い目でしょうか。
お時間あえば是非。
Tak管理人 | 2008/10/27 10:40 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
この記事に対するトラックバック