弐代目・青い日記帳 

  
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プロが選ぶ「2008年 ベスト展覧会」
自分のような素人の「展覧会ベスト10」よりも、美術界のプロの方々はどんな展覧会を「良し」とするのか興味のあるところ。師走に入ると各新聞紙上でも「回顧 2008」なんてタイトルで色々と今年一年振り返る記事が掲載されています。

読売、朝日、毎日新聞はチェックできました。
日経さんや産経さんも載せていらしたかもしれませんが、見落としてしまったようです。もしご存じの方いらしたら教えて下さい。ウィンク

まずは最も発表の早かった読売新聞に掲載されていたランキングから。

回顧2008アート(2008年12月11日)

4氏が選んだ展覧会ベスト4

クローバーのエース中原佑介(兵庫県立美術館長)
・「中西夏之新作展絵画の鎖・光の森
 (4〜5月、東京/渋谷区立松濤美術館)
・「塩田千春 精神の呼吸
 (7〜9月、大阪/国立国際美術館)
・「第7回ヒロシマ賞受賞記念 蔡國強(ツァイ・グオチャン)展
 (10月〜来年1月、広島市現代美術館)
・「ライオネル・ファイニンガー展
 (8〜10月、神奈川県/横須賀美術館。愛知県、宮城県に巡回)

ダイヤのエース椹木野衣(美術批評家)
・「三宅一生ディレクションXX1c.一21世紀人
 (3〜7月、東京/21_21DESIGNSIGHT)
・「Chim↑Pom(チン↑ポム)個展友情か友喰いか友倒れか/BLACK OF DEATH
 (8月、東京/hiromi yoshii)
・「大友良英/ENSEMBLES
 (7〜10月、YCAM山口情報芸術センター)
・「ダダカン・糸井貫二 鬼放展
 (9月、東京/ギャラリーアーチストスペース、ギャラリーPara GLOBE)

スペードのエース田中正之(武蔵野美術大学准教授)
・「ヴィルヘルム・ハンマースホイ静かなる詩情
 (9〜12月、東京/国立西洋美術館)
・「美術家たちの『南洋群島』
 (4〜6月、東京/町田市立国際版画美術館。高知県、沖縄県に巡回)
・「アヴァンギャルド・チャイナー<中国当代美術>二十年ー
 (8〜10月、東京/国立新美術館。大阪、愛知県に巡回)
・「森山大道展
 (5〜6月、東京都写真美術館)

ハートのエース光田由里(渋谷区立松濤美術館主任学芸員)
・「丸山直文展一後ろの正面
 (9〜11月、東京/目黒区美術館)
・「町田久美Snow Day」
 (7〜8月、東京/西村画廊)
・「明治の洋画
 (8〜9月、茨城県近代美術館)
・「液晶絵画
 (2〜4月、三重県立美術館。大坂、東京に巡回)



続いて朝日新聞

〈回顧2008〉今年の美術を振り返る(2008年12月13日)

〈私の3点〉評者・50音順

青りんご柏木博 デザイン評論家
・「アヴァンギャルド・チャイナ―<中国当代美術>二十年―」 
 東京・国立新美術館
・「液晶絵画」 
 東京都写真美術館
・「純粋なる形象 ディーター・ラムスの時代―機能主義デザイン再考」 
 大阪・サントリーミュージアム[天保山]

さくらんぼ北澤憲昭 美術評論家
・「熱帯・楽園・浪漫―美術家たちの『南洋群島』」 
 東京・町田市立国際版画美術館
・「五姓田のすべて ―近代絵画への架け橋」展
 神奈川県立歴史博物館
・「岡村桂三郎展」 
 神奈川県立近代美術館鎌倉

よつばのクローバー高階秀爾 美術史家・美術評論家
・「ウルビーノのヴィーナス 古代からルネサンス、美の女神の系譜」 
 東京・国立西洋美術館
・「対決―巨匠たちの日本美術」 
 東京国立博物館
・「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」 
 東京都美術館

きのこオレンジ馬渕明子 美術史家
・「ガレとジャポニスム」 
 東京・サントリー美術館
・「コロー 光と追憶の変奏曲」 
 国立西洋美術館
・「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」 
 東京・森美術館

バナナ山下裕二 美術史家
・「井上雄彦 最後のマンガ展」 
 東京・上野の森美術館
・「絵画の冒険者 暁斎Kyosai―近代へ架ける橋」 
 京都国立博物館
・「朝鮮王朝の絵画と日本 宗達、大雅、若冲も学んだ隣国の美」 
 栃木県立美術館



しんがりは、毎日新聞

展覧会ベスト5(2008年12月15)

日の出高階秀爾(美術評論家・大原美術館長)
・「蔡國強展
 (広島市現代美術館)
・「アネット・メサジェ展
 (東京・森美術館)
・「横浜トリエンナーレ2008
 (横浜・新港ピアなど主要4会場)
・「田村能里子展
 (東京・日本橋高島屋ほか)
・「鴻池朋子展
 (東京・ミヅマアートギャラリー)

鏡もち草薙奈津子(美術評論家・平塚市美術館長)
・「エミリー・ウングワレー展
 (大阪・国立国際美術館ほか)
・「対決−巨匠たちの日本美術
 (東京国立博物館)
・「岡村桂三郎展
 (神奈川県立近代美術館鎌倉)
・「朝鮮王朝の絵画と日本
 (栃木県立美術館)
・「石田徹也−僕たちの自画像」展(練馬区立美術館)

かどまつ本江邦夫(美術評論家・多摩美術大教授)
・「アーティスト・ファイル2008−現代の作家たち
 (東京・国立新美術館)
・「美術家たちの『南洋群島』」展
 (東京・町田市立国際版画美術館など)
・「伊藤彬展
 (神奈川・平塚市美術館)
・「Trinity−粟国久直展
 (東京・小島びじゅつ室)
・「大森裕美子個展
 (東京・ギャラリー現)

凧三田晴夫(美術ジャーナリスト)
・「中西夏之新作展
 (東京・渋谷区立松濤美術館)
・「中村一美展
 (東京・南天子画廊)
・「舟越桂−夏の邸宅
 (東京都庭園美術館)
・「所沢ビエンナーレ・プレ美術展『引込線』
 (埼玉・西武鉄道旧所沢車両工場)
・「丸山直文展
 (東京・目黒区美術館)



それぞれ選考された方の「色」「個性」が強く出ていらっしゃるようです。何名かがあげていらっしゃる「熱帯・楽園・浪漫―美術家たちの『南洋群島』」この展覧会。拝見していないのでとっても気になります。

しかし、折角各新聞社さんこうした記事掲載してくれるの嬉しいのですが、曲がりなりにも専門家さん自ら選んだ展覧会であるなら、それぞれの展覧会のどういった点が素晴らしかったのかくらいは箇条書き程度でもいいから載せてくれないと、素人には何故その展覧会が選ばれたのか、わけわかりません。

また、それぞれ各紙どのように、お聞きしたのかも明らかにしないと!だって朝日と毎日に掲載されている高階秀爾氏の「回答」が……

因みに高階氏が新たに上梓されたこの本、拝読しました。
今がまさに旬な現代作家のカラー図版も多数掲載。
何よりも高階氏が謙虚に背伸びすることなく各アーティストを述べているのが魅力。中々できることじゃーーありません。
日本の現代アートをみる
「日本の現代アートをみる」高階 秀爾
【登場するアーティスト】
会田誠/津上みゆき/福田美蘭/山口晃/小林孝亘/辰野登恵子/やなぎみわ/世良京子/草間彌生/田嶋悦子/遠藤彰子/鴻池朋子/大岩オスカール幸男/三瀬夏之介/奥村美佳/堂本右美/東島毅/蜷川実花/秋山さやか/曽谷朝絵/舟越桂/中村一美/町田久美/森村泰昌/水上央子/小西真奈/内田あぐり/菅原健彦/横尾忠則/山本太郎


日本経済新聞さんと、産経新聞さんの同じような今年の展覧会を振り返る記事ご存じの方いらっしゃいましたらご連絡くださーい。

NIKKEI NET Kansaiにはこのような記事ありました。
 源氏物語千年紀関連の展覧会の中で、「源氏物語千年紀展」(4―6月)と、「読む、見る、遊ぶ 源氏物語の世界」(10―11月)が出色の企画だった。いずれも京都文化博物館で開催。源氏絵から浮世絵、工芸品まで源氏物語がもたらした豊かな実りを幅広く取り上げた。
 日本の伝統美術では奇才の画家、河鍋暁斎に光を当てた「暁斎 Kyosai」(4―5月、京都国立博物館)、海外に輸出された漆器の歴史をひもとく「japan 蒔絵(まきえ)」(10―12月、同)が、企画の意図が明快で見応えがあった。
 アジアの現代美術を取り上げる展覧会が多かったのも印象に残る。西宮市大谷記念美術館の「民衆の鼓動」(5―6月)は韓国の民主化運動と密接にかかわったリアリズム美術が紹介され、時代の熱気を伝えた。開催中の京都国立近代美術館「エモーショナル・ドローイング」(11―12月)と、国立国際美術館「アヴァンギャルド・チャイナ」(12月―2009年3月)は同時代のアジア美術を紹介したもので、その力強さが十分に示されている。
 現代美術では国際的に活躍する大阪府出身の塩田千春の個展(7―9月、国立国際美術館)が、おびただしい毛糸、靴などを使ったインスタレーションで、力量の大きさを実感させた。束芋、名和晃平など若手・中堅が活躍の場を広げる一方で、戦後の前衛美術をけん引した具体美術協会の白髪一雄が亡くなった。
 自治体の財政難で、公立美術館・博物館を取り巻く環境は、苦しい情勢が続いている。滋賀県立琵琶湖文化館が休館。大阪府では橋下徹知事の方針で、弥生文化博物館、現代美術センターなどの存廃が検討され、大きな波紋を呼んだ。
 厳しい状況下、兵庫県立美術館と滋賀県立近代美術館が自治体の枠組みを超え、展覧会の共同開催などを目的とした相互協定を12月に締結。ミュージアムの価値とは何か、改めて問われた1年だった。

おまけ:

表紙が「聖母マリアを侮辱」と批判、プレイボーイ誌が謝罪
(CNN) 住民の9割近くをカトリック信者が占めるメキシコで発売された、男性誌プレイボーイ最新版の表紙が、「聖母マリアを侮辱している」と批判を受け、同誌は15日に謝罪文を発表、「いかなる宗教をもおとしめる意図はなかった」と釈明した。
 やり玉に挙がったのは、アルゼンチン人モデルのマリア・フロレンシア・オノリさんを起用した、メキシコ版の表紙。ステンドグラスを背景に白いベールをかぶった姿で、「マリア、我々はあなたを崇拝している」との一文が添えられており、「聖母マリア」を想起させると批判を受けた。
 しかも発売日が、メキシコ全土で「グアダルーペの聖母」を祝う日だったことから、聖なるマリアを侮辱したとの声が挙がった。
 プレイボーイ側は、表紙のモデルは「グアダルーペの聖母」はおろか、聖母マリアや、宗教的な意味を持つ女性を示したものではなく、ルネッサンス的なムードを出すためだったと主張している。
 しかし、カトリック系ラジオ番組を持つ神父のアルバート・キューティ氏は、「(モデルが)美しい女性であることは疑いないことだ。しかし、ステンドグラスの前で白いベールをかぶった女性が、聖母マリアを思い起こさせるのは確実なこと。なぜ他の月ではなく12月で、しかも『グアダルーペの聖母』の祝日にこれを発行したのか?あまりにも侮辱的すぎる」と、批判している。

グアダルーペの聖母

Playboy Mexico sorry for nude Virgin Mary look-alike on cover

訃報:
サミュエル・ハンチントン氏が24日にお亡くなりになったそうです。81歳。
文明の衝突』(Wiki)
ご冥福をお祈り致します。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1617

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| 展覧会 | 23:42 | comments(2) | trackbacks(0) |
こんにちは。

私などは、プロよりもむしろTakさんのようなセミプロの方のご感想の方が面白いと感じますが(とりわけ音楽の場合はその傾向が強いです)、プロの方も挙げていらっしゃる「ウングワレー」は行っておけば良かったと後悔しています。迷ったんですが、結局行けずじまいでした。

>サミュエル・ハンチントン氏が24日にお亡くなりになったそうです。81歳。『文明の衝突』(Wiki)
驚きました。授業のテキストとして指定されて買ったんですよね。ほとんど読んでませんけど・・・(笑)。

氏に対する敬意を払う意味でも、本棚から探してきて読んでみましょうか。時代を先取りした本ですから、今の時代に読んだ方が理解が深まるかもしれませんし。
| prelude | 2008/12/29 1:01 AM |

@preludeさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。

美術界ではどうなのでしょうね。
狭い世界のようですから。
私のような素人がこうして
適当な感想を書けるのもブログあってのこと。
それにスポンサーとか気兼ねすることないですからね。

「文明の衝突」は新書でも一応出ています。
先日ブックオフで100円で売られていて
何だか悲しくなりましたが。。。

加藤周一氏はじめ
今年も惜しい方が多くこの世をさりました。
ご冥福をお祈りいたしましょう。
| Tak管理人 | 2008/12/30 2:08 PM |










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