2008.12.29 Monday
2008年 展覧会ベスト10
子年も今日を入れ残すところあと3日。
![]() 素人の分際で、誠に僭越かと存じますが、今年もまた毎年恒例の拝見した展覧会の中から「ベスト10」を選んでみました。アホのように毎週毎週時間さえあれば美術館・博物館へ出かけているので10コに絞り込むのえらく苦労しましたが、まぁこれも「縁起もの」のようなものですから。お付き合いください。 今年このブログで「展覧会」カテゴリーとしてアップした記事は200本以上。その中から独断と偏見により選出。でも、チェックしていると、どうしても後半(9月以降)に観た展覧会が多くなりがち。その辺はご愛敬。 因みに2004年〜2007年までのベスト10はこんな感じでした。 2004年 展覧会ベスト10 2005年 展覧会ベスト10 2006年 展覧会ベスト10 2007年 展覧会ベスト10 尚、TBやリンク各記事同様大歓迎です。 ブログをお持ちの方、ベスト10でなくとも今年ご覧になった展覧会で印象に残っているものでも何でも結構です。記事書かれたら是非ともTB送って下さい。ブログ書かれていない方は「コメント」に書き込んで頂けると嬉しいです。 この記事のトラックバックURL http://bluediary2.jugem.jp/trackback/1618 昨年同様、関連記事と併せて発表させていただきます。 ご意見ご不満。その他もろもろあろうかと思いますがご勘弁あれ。 2008年 私が観た展覧会ベスト10![]() 1位 「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展 国立西洋美術館 ![]() 【関連記事】 ・「ハンマースホイ展」(ロンドン) ・ヴィルヘルム・ハンマースホイ展へ急げ! ・ストランゲーゼ30番地 ・美術館でクリスマス ・小笠原美環 「ひとりごと」 ・「オルセー美術館展」 2位 「王朝の恋―描かれた伊勢物語―」展 出光美術館 ![]() 【関連記事】 ・Run away to the left ・水曜講演会:「伊勢物語絵を楽しむ」 ・井戸辺の恋 ・「源氏物語と和菓子」展 ・「源氏物語の1000年」展 ・「浮世絵の中の源氏絵」展 ・「嫉妬」 3位 「フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜」展 東京都美術館 ![]() 【関連記事】 ・フェルメール展も忘れずに。 ・2008年「フェルメール展」開催!! ・2008年フェルメール展「前夜祭」 ・フェルメール展 限定プレミアム券 ・フェルメール・ワインに風神雷神・ベアブリック ・大事な時にどうして... ・「フェルメール展」のピーテル・デ・ホーホ ・「小路」はどこに ・『フェルメール展 名画争奪の現場』 ・エキナカ・フェルメール 4位 「対決−巨匠たちの日本美術」 東京国立博物館 ![]() 【関連記事】 ・サボテン若冲上京!! ・山口晃氏が伊藤若冲を描き、そして「石灯籠図屏風」もやってくる! ・対決×ペア券@山口晃 ・ギャラリートーク「山口晃が巨匠を斬る」 ・7月の東博を如何せん ・「対決−巨匠たちの日本美術」(最終週) ・「日本史」の教科書が凄い!! 5位 「国宝 薬師寺展」 東京国立博物館 ![]() 【関連記事】 ・もうすぐ薬師寺展 ・「薬師寺展オフ」開催します。 ・ラストスパート「薬師寺展」 ・最終日の「薬師寺展」 ・「仏像」ファン垂涎 6位 「大琳派展」 東京国立博物館 ![]() 【関連記事】 ・アンケート:琳派三大巨匠誰がお好きですか? ・綴プロジェクト「大琳派展」 ・「大琳派展」風神雷神 ・「琳派から日本画へ」 ・大琳派展オフ開催します。 ・お礼「大琳派オフ」 ・さよなら大琳派展オフ開催します。 7位 「モディリアーニ展」 国立新美術館 ![]() 【関連記事】 ・1990年以降の「モディリアーニ展」 ・一日で3度おいしい「モディリアーニ展」イベント ・「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」 ・「ピカソとモディリアーニの時代展」 8位 「没後30年 熊谷守一展」展 埼玉県立近代美術館 ![]() 【関連記事】 ・「クレイギー・エイチソン展」 ・「揺らぐ近代展」 ・第13回「秘蔵の名品アートコレクション展」 ・「日本の版画 1941-1950」 ・「高山辰雄遺作展」 9位 「KAZARI−日本美の情熱−」展 サントリー美術館 ![]() 【関連記事】 ・「発見 日本美術」辻惟雄+山下裕二対談 ・ "私ならこれを選びます" ・TV版『奇想の系譜』登場!「ギョッとする江戸の絵画」 ・たっぷり日本美術 ・「ニューヨーク・バーク・コレクション展」記念講演「生き続ける日本美術」 ・「ニューヨーク・バーク・コレクション展」 ・「日本美術が笑う展」 10位 「屋上庭園」 東京都現代美術館 ![]() ・MOT屋上庭園へ行こう! ・「誌上のユートピア」 ・「大岩オスカール 夢みる世界」 ・チェルシーガーデンの薔薇たち ・ラディウム-レントゲンヴェルケ グランド・プレヴュー 1位「ハンマースホイ展」:これは文句無しの第一位!こういったハレー彗星のような展覧会を東京で観られただけでも幸せなのに、偶然巡回先のロンドンでも拝見できたことも大きな要因(ロンドン展と東京展では展覧会の構成が違っていました)。能天気な性格の自分にとって一見陰鬱でほとんど後姿しか描かれていないハンマースホイの独特な世界観は大変新鮮で刺激的でした。また彼のスタイルが当初からほぼ首尾一貫していてブレがない点にも強く惹かれました。 2位「伊勢物語展」:今年は「源氏物語」千年紀ということで、関西中心に多くのイベント開催されました。でもその「源氏物語」の祖にあたる「伊勢物語」を忘れることなく展覧会開催してくれた出光美術館はエライ!猛烈な「伊勢物語」ファンとしては、どうしてあんなに「源氏」ばかりもてはやされ「伊勢」の人気がイマイチなのか未だに分かりません。詞少なく淡白で読みやすく解釈の幅がいかようにもある「伊勢物語」の楽しさを十分堪能できた展覧会でした。 3位「フェルメール展」:「対決展」と順位最後まで迷ったのですが、これ以上フェルメール作品が日本に来ることもう無いでしょうし、よりにもよって?この展覧会で足掛け10年にも及ぶ「フェルメール完全制覇」に終止符が打てたこともありベスト3に。「Takさん、フェルメール全点制覇おめでとうの会」まで開いて頂き何て感謝の言葉述べたらよいのやら。幸せ者です自分は。 ![]() ・チェックメイト!!フェルメール完全制覇 4位「対決展」:これまで、本やwebでしか見たことのなかった日本美術の傑作がごまんと東博平成館に所狭しと集結。この展覧会ほど開催までにワクワクした展覧会今までにありません。「ただ並べただけじゃん」と言うこと勿れ。こんだけの展覧会もう二度と開催できないのではと要らぬ心配してしまうほど。とにかく愉しかった!「対決」という一見乱暴にも思える新機軸で日本美術をグッと身近なものへとしてくれた功績は大。会場内での山口さんのトークも最高でした。 5位「薬師寺展」:今年最も有り難かった展覧会。100万人近い来場者があったのもその「有り難さ」故。奈良・薬師寺で拝見するお姿とはまるで違う日光・月光菩薩像。平成館で、自然と手を合わせてしまう畏怖の念を抱かせられようとは。冷静に考えると「見せ方」が大変巧かったことも大きな要因でしょうが、いくら上手に見せても「有り難さ」がないとね。平成館が博物館ではなく、今回完全に「お寺」(祈りの場)と化した展覧会。来年の「阿修羅展」は果たして…こちらやこちら。 6位「大琳派展」:夏に「対決展」、秋に「大琳派展」と今年の東博は息つく暇もなく次から次へと日本美術の大規模展を開催。琳派はあちこちでよく目にするので実はそれほど期待はしていなかったのですが、それが間違いであったと展覧会会場で懺悔。「対決展」で拝見した「風神雷神図屏風」も展示方法が変われば見え方も違ってくるのだと実感。出展作品数があまりに多く展示替えが頻繁に行われたので何度も何度も足を運ぶ結果に。嬉しい悲鳴。はろるどさんが主催して下さったオフ会で新たに多くの方々とお知り合いになれたのもこの展覧会のおかげ。 7位「モディリアーニ展」:モディリアーニの名を冠した展覧会これまで数多開催されども、純粋にモディリアーニの作品だけを扱った展覧会は記憶に無し。個人的に待ち望んでいた形の純度100%のモディ展。しかも裸婦像や風景画などは排除し人物画だけに的を絞った潔さにも好感が持てました。以前雑談でどんなモディリアーニ展が観たい?との質問に、人物画だけを制作年代順に「物語性」を極力排除したモディリアーニ展が観たいと答えたことがあります。その夢が実現した展覧会でもありました。モディリアーニには悲しい物語が常に付随し色眼鏡をかけて見がちですが、この展覧会ではまさピュアなモディの制作に対する姿勢を垣間見ることできました。 8位「熊谷守一展」:いつかはまとめて熊谷の作品を観てみたいと思っていたので、この展覧会は「モディリアーニ展」同様待ち望んでいた系の展覧会でした。そして実際展覧会自体も初期の作品から簡略化された晩年の作品まで余すところなくその変遷を辿ることができる充実した内容でした。今さら熊谷守一もないだろうと思うやもしれませんが、彼の作品は小さきものへの愛情に溢れています。熊谷曰く「大好きなもの。特に小さな子供と鳥と虫には目がありません。」量・質・構成三拍子揃った素晴らしい展覧会でした。 9位「KAZARI展」:サントリー美術館は毎回毎回素晴らしい日本美術を軸に据えた素晴らしい展覧会を開催してくれるます。「ガレ」「ロートレック」などを紹介する展覧会でも必ず日本との結びつきを絡めてくれます。(「ピカソ展」だけは例外)「KAZARI展」は日本人が昔から「派手好き」だったことを多くの「証拠」としてありとあらゆる作品を提示し解き明かしてくれました。「平田一式飾」や「つぼつぼ」などこれまで知らなかった世界をも。もっと評判になっても良かったはずなのに…日本人として元気をもらえる展覧会でした。尚サントリーの「小袖展」もまた素晴らしい展覧会でした。 10位「屋上庭園」:内海聖史氏による「三千世界」だけでも観る価値のあった展覧会。(内海聖史氏のブログ「色彩の下」)現在活躍されている若手作家さんの中では一押し。12月20日まで静岡で開催されていた「風景るるる」に体調崩してしまい行けなかったのが今年一番の心残り。(来年1月10日より、馬喰町ラディウムーレントゲンヴェルケにて、内海聖史個展「十方視野」が開催されます)東京都現代美術館のグループ展の中ではピカイチ。あまり長谷川さんが力入れない方が良い展覧会が出来るという好例。 以下、ベスト10入り惜しくもしなかったものの二重丸を付けた展覧会を列挙。 ・「ロートレック展」 ・「芳年・芳幾の錦絵新聞」展 ・「あかり/光/アート展」 ・「鍋島」展 ・「河野道勢」展 ・「フランスが夢見た日本」 ・「ボストン美術館 浮世絵名品展」 ・「石田徹也展」 ・「陶器の東西交流」 ・「若冲を愉しむ」1 2 ・「金刀比羅宮 書院の美」 ・「香りと恋心」展 ・「建築の記憶」展 ・「ガレとジャポニズム」展 ・「舟越桂 夏の邸宅」 ・「おとちゃん」 ・「誌上のユートピア」 ・「ORDER RECEIVED」 ・「土−大地のちから」 ・町田久美"Snow Day" ・「鳥のビオソフィア」 ・「錦絵ってなんだろう?」 ・「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」 ・「モーリス・ルイス展」 ・「Art of our time」 ・「近世初期風俗画 躍動と快楽」 この他、展覧会ではないけれど貴重な体験や興味深かったイベントなど。 ・英国大使館大使公邸内の絵画 ・TNM&TOPPANミュージアムシアター「飛鳥の天人」 ・ルーヴル−DNPミュージアムラボ(ファン・ホーホストラーテン「部屋履き」) ・オノ・ヨーコ「BELL OF PEACE 平和の鐘」 ・シャネル「モバイルアート」 そういえば、東京・代々木からニューヨーク・セントラルパークへ「移動」したシャネルモバイルアートですが、世界経済の急激な不況を受けその後の巡回を断念したそうです。 ![]() 【12月22日 AFP】シャネル(CHANEL)は19日、世界の大都市を最新式のパビリオンごと巡回するアート・プロジェクト「モバイルアート(MOBILE ART)」を予定を繰り上げて終了すると発表した。不況となるとまず真っ先に削られるのが文化的な側面というのは悲しいところ。日本も勿論その負の影響もろに受けるでしょうから来年、再来年辺りは展覧会も縮小傾向になるかもしれません。でも、こういった時こそ「企画力」や日本美術の出番。 大きな美術館の名前やメジャーな画家さんの大展覧会は少なくなるでしょうが、今までになかった新たな切り口も出てくるはずです。昨年今年とちょっと浮かれた感じの展覧会多くありましたしね。 TBやリンクは各記事同様大歓迎です。 ブログをお持ちの方、ベスト10でなくとも今年ご覧になった展覧会で印象に残っているものでも何でも結構です。記事書かれたら是非TB送って下さい。ブログ書かれていない方は「コメント」に書き込んで頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。 こちらの記事もあわせてどうぞ。 ・プロが選ぶ「2008年 ベスト展覧会」 ・かみさんが選ぶ「2008年 展覧会ベスト10」 最後に今年買った本の中で一番トンデモ系だった一冊。 ありとあらゆる本からツギハギして書いたような本。 お手軽と言えばお手軽。コンビニで昼休みに魔がさして買ってしまった。 ![]() 「世界の名画」隠されたミステリー (ビジュアル+好奇心!BOOKS) 追記:ogawamaさんのベスト10を拝見し藝大美術館で開催された 「線の巨匠たち−アムステルダム歴史博物館所蔵 素描・版画展」が選考対象にすらなっていないことが判明。とっても良い展覧会だったのに、記事書いていませんでした。しまった… ![]() 追記: Top 10 Museum Exhibits(Time) この記事のURL http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1618 JUGEMテーマ:アート・デザイン |

















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