青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< September 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 「妙心寺展」 | main | 「加山又造展」 >>

「さて、大山崎〜山口晃展」

アサヒビール大山崎山荘美術館で開催中の
「さて、大山崎〜山口晃展」に行って来ました。



関西発の個展の場所として「天下分け目の天王山」の地、大山崎に白羽の矢が立ったのは、偶然とは言えない何か特別なものを感じずにはいられません。

2008年12月14日山口さんのソロトークが開催されるということで、京都まで日帰りで。トークショーの様子は既にご紹介済み。↓

「さて、大山崎〜山口晃展」関連企画「山口晃 ソロトーク」

トーク終了後、はじめて訪れるアサヒビール大山崎山荘美術館まで徒歩で移動。

JR京都線、山崎駅もしくは阪急京都線、大山崎駅より徒歩10分。

但し、徒歩10分というのは穏やかに晴れた気候の良い季節で更に健脚を誇る人の場合。普段運動不足の自分など坂道に息があがりっぱなし。これで雨雪など降ろうものなら果たして辿りつけるかどうか。


途中、隧道までくぐり坂道はまだまだ続きます。

やっと辿り着くとそこはまさに山荘。
他人が簡単に寄り付けない場所に建つ秘密の別荘。


本館、右に見えるガラスの部分が安藤忠雄氏の手による新館。

山道を苦労して登って来ただけあり、美術館に到着するなりここでカメラ取り出し撮影始める方多い多い。ご多分に漏れず私とかみさんで珍しくツーショット。(因みにこれが今年の年賀状に使った写真です)

さて、関西初の山口晃展は一体どんなものなのか。
期待で胸が高まります。

出展リストには35点の作品名が。
本館19点。新館16点。

5作品を除きすべてが今回の「さて、大山崎〜山口晃展」の為に描いた新作。かつて歴史の舞台となった大山崎を自転車で走り、多くの関係者にこの地に関する取材を敢行し描いた作品。(が、メインのはずですが、意外と少ないのはトークショーで語られていた理由によるもの)

美術館館内は写真撮影禁止なので会場の様子お伝えすること出来ないかな〜と思っていたところ、アサヒビール大山崎山荘美術館学芸員のY氏から資料用のお写真をお送り頂けることに。

そのお写真がこちら。いつもより画素数あげてアップ!


「最後の晩餐」が展示されているメインの部屋の展示風景

真正面に見えるのが「最後の晩餐
イエス・キリストと12人の使徒たちを意識したわけではなかったそうですが、人数的に「最後の晩餐」と一致するように最終的にひとり「小人」を加えたそうです。

そして右側に見える現代抽象絵画のような色とりどりの山口さんらしからぬ作品が「チェンバロを弾く高山右近」通称「レインボー

山崎の戦いでは先鋒を務た、キリシタン大名高山右近
その右近が、賛美歌もしくはバロック音楽をチェンバロで奏でる姿を描いた作品。細い線で描かれた人物や楽器とは対照的に荒々しい七色の虹彩は何を表現したものなのでしょうか。

締切(会期開始)までに描ききれずに色をぶちまけてしまったなんてことは。。。
まさかね〜(数年後には七色の部分が音符に変わっていたりとか)


「千宗易」展示風景

本館廊下に展示されている「千宗易
同じく「羽柴筑前」「惟任日向守」そして「大山崎大山崎交通乃圖」がこちらの廊下に飾られています。「大山崎大山崎交通乃圖」以外はガラスケース無し!


大山崎大山崎交通乃圖
サイクリング取材で唯一?収穫を得られた山崎ジャンクションの鳥瞰図。

唯一高速道路のジャンクションで意を決して自転車隊をストップさせ写真を撮ったのですが、ジャンクションて下から撮っても何も分からないんですね。仕方がないので帰宅してgoogleで結局観ることに。。。

本館にはこれまでの山口さんの作品らしいものが主として展示。「携行折畳式喫茶室」など懐かしい作品も。温室廊下に展示!

一昨年、上野の森美術館で開催された「アートで候。会田誠 山口晃展」に出ていた同じ作品。でも随分と見え方違うのは美術館の場所性?こちらに上野での展示の様子の画像あります。

新作では「蘭の戦闘機」がちょっと山口さんらしからぬエロティックな雰囲気出していて好きでした。「大山崎町はかつて西日本の蘭栽培のメッカであった」(大山崎町商工会サイトより)

さて、さて安藤忠雄氏による新館でには一風変わった作品が。


山口さん曰く「安藤建築事務所による「地中の宝石箱」ならぬ「灰色の宝石箱」、円筒形なため作品が展示し辛い。し辛い。ハードルの高い美術館

それにどう対応したかというと。。。「見立て」
コンクリートの壁面に点在するシミ、汚れ?を山口さんが独自のユニークな解釈でそれぞれ「ここは天の川に見えるな〜」といった具合に見立を。

安藤建築に対する挑戦状のようにも取れるこの大胆不敵な作品?
建築家 安藤忠雄
香炉峰」から「二十面相」まで見立ては多種多様。

これから先、雪でも降ろうことならまさに「香炉峰の雪」!嘗て京の都で定子に仕えた清少納言もきっとこの作品には喜ぶはず。機知に富んだ作品です。

他にも2007年に制作し今回初お披露目となる「邸内見立 洛中洛外圖」も新館で拝見することできます。笑いこらえるの大変!


邸内見立 洛中洛外圖」(部分)

「金閣寺」=「きんかくし」でトイレ。「仁和寺」=「みんなぢ」等など。

新館は山口流見立ての宝庫となっています!


さて、大山崎〜山口晃展」は3月8日まで。

アサヒビール大山崎山荘美術館
〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町大山崎銭原5-3 TEL:075-957-2364
JR京都線、山崎駅もしくは阪急京都線、大山崎駅より徒歩10分。

最後に「今日の一枚


「日本のビール アサヒスーパードライ廿周年記念」

2階の喫茶室に展示されているこちらの作品もお見逃しなく!
こちらの画像も美術館さんから送って頂いたものです。
色々とありがとうございました。また会期中伺います(希望)

この本に「邸内見立 洛中洛外圖」ポスター付いています!
prints (プリンツ) 21 2008年春号 特集・山口晃 [雑誌]
prints (プリンツ) 21 2008年春号 特集・山口晃 [雑誌]

【関連エントリー】
- 弐代目・青い日記帳 | 山口晃トークショーin練馬区立美術館
- 弐代目・青い日記帳 | 「山口晃展 今度は武者絵だ!」
- 弐代目・青い日記帳 | 「山口晃展」
- 弐代目・青い日記帳 | 山口晃氏が描くガンダム
- 弐代目・青い日記帳 | 山口晃「ラグランジュポイント」
- 弐代目・青い日記帳 | 「続・無残ノ介」完成!山口晃展in練馬区立美術館
- 弐代目・青い日記帳 | 「prints (プリンツ) 21」山口晃特集
- 弐代目・青い日記帳 | 『山口晃が描く東京風景 本郷東大界隈』刊行記念講演
- 弐代目・青い日記帳 | 「会田誠 山口晃 トークショー」
- 弐代目・青い日記帳 | 「アートで候。会田誠 山口晃展」
- 弐代目・青い日記帳 | 「アートで候。」山口晃ギャラリートーク
- 弐代目・青い日記帳 | 山口晃トークショーin練馬区立美術館
- 弐代目・青い日記帳 | 「アートで候。会田誠 山口晃展」
- 弐代目・青い日記帳 | 「モーニング」表紙担当・山口晃!
- 弐代目・青い日記帳 | 根津神社 御遷座300年大祭
- 弐代目・青い日記帳 | ギャラリートーク「山口晃が巨匠を斬る」

それでは最後に「今日の美味


1階ミュージアムショップで販売している「ワインケーキ」「ビールケーキ」とどちらにしようか迷ったけど、また次回来る時にということで、今回はこちらに。

おまけ:

「皆さん、山口は漫談師ではありません。絵描きですので。」と語るミズマアートギャラリーの三潴氏。山口さんの(迷惑そうな)顔最高!!!

【図録】
さて、大山崎
さて、大山崎
山口 晃

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1641

JUGEMテーマ:アート・デザイン


 山口晃(1969年生まれ)は日本の古美術やマンガからインスピレーションを受け、大胆かつ緻密な描写により、過去と未来が交錯するかのような情景を描き出します。「さて、大山崎 〜山口晃展」において、山口は大山崎にゆかりのある千利休や「天下分け目の天王山」として知られる山崎の合戦からの着想を織り交ぜながら、独自の発想に磨きをかけ、茶や戦に関わる新作絵画などを展示します。また、本邦初公開となる山口版の洛中洛外図である「邸内見立 洛中洛外圖(ず)」、大山崎の交通網を山口得意の鳥瞰図スタイルで描く「大山崎交通乃圖(ず)」、山口流の見立てを効かせたドローイングなども出品します。本展は山口にとって、関西初の個展となります


展覧会 | permalink | comments(12) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

なんだかすでになつかしい!という感覚に。
こうやって画像で見ると、計算し尽くされた展示になっていたんですねぇ。
公約通り3回の鑑賞達成できそうです!
取りあえず来月再訪の予定です。
さちえ | 2009/01/22 12:12 AM
昨日今日とお疲れ様です!
最後の写真は最高ですね〜!
ai | 2009/01/22 12:34 AM
年始に実家(京都市)に帰省した祭に見に行きました。
正月早々開いている美術館もそう無かったもので。

まだ紅葉のきれいな時だったのですね。
私も歩いて登りましたよ、あの坂。

喫茶室には行かなかったので、その作品があるとは知らなかったです。
ともみすと | 2009/01/22 1:37 AM
Takさん

お久しぶりです。
昨年のオフ会では途中で退席し失礼いたしました。

20日に写真の三潴さんに会いました。
Takさんのお話をしましたが、くしゃみはされませんでしたか?
山口さんは、いま岐阜のお寺の天井画の制作に入られているそうですね。
ギャラリーには池田学さんの作品がまだ展示されていて観る事が出来ました。すごい作品ですね。


花子 | 2009/01/22 7:48 PM
@さちえさん
こんばんは。

そうなんですよーー
写真待っていたら
何だか遠い昔のように。
これはまた行けとのこと?!
土曜日に詳しく。

@aiさん
こんばんは。

お世話さまでした。
愉しんでもらえたようで良かった良かった。
ラストの写真はやっとのことで!

@ともみすとさん
こんばんは。

12月というのに、まだ色付いていました。
ここ雪とか降ったら大変でしょうね。
それこそ「要塞」となります。

喫茶室に何気なくスーパードライと
一緒に飾ってありました。
以前、描かれたものだそうです。

@花子さん
こんばんは。

いえいえ、とんでもないです。
またお会いしましょう!

>20日に写真の三潴さんに会いました。
>Takさんのお話をしましたが、くしゃみはされませんでしたか?
どうりで・・・
って何を話されたのですか?
気になるな〜
またその辺のお話もおいおい。

岐阜のお寺のお話知りませんでした。
それは凄いですね!!
いよいよって感じでしょうか。
池田さんはほんと凄いの一言。
Tak管理人 | 2009/01/22 11:19 PM
こちらで知って是非観たい!と思った川瀬巴水は去年
夢がかない堪能することができました。
次は山口晃です!!
今回は無理ですが、今年のいつかは帰国する予定ですし、
彼の展覧会はチャンスがありそうな気が・・・・
記事を拝読するたびに闘志(?笑)に燃えますっ!
OZ | 2009/01/23 4:35 AM
@OZさん
こんにちは。

自分も今年は海外に行きたいと思っています。
少しだけ仕事余裕でてきたので。
今がチャンスです。
山口さんはこれからどんどん
活躍の場を広げていかれるでしょう。
京都などできっとうけもいいはずです。
Tak管理人 | 2009/01/24 12:34 PM
初めてコメントさせていただきます。
かまわぬと申します。知識は無いのですが、絵を見るのが大変好きな者です。
前から山口さんの絵を拝見したいと思っておりまして、
ようやく念願がかない、先日非常に楽しいひと時を過ごしました。
もう一回行きたい、そしてトークショーに参加してお話を聞きたかった・・臍をかんでおります。

こちらの記事、かなり詳しく、あまり氏や絵のことなど知らなかったので、行った後、更にここで勉強させていただきました。
もしよければTBさせてください。(都合悪ければ削除してくださって結構です)突然伺い失礼いたしました。
かまわぬ | 2009/03/03 9:45 AM
@かまわぬさん
こんにちは。はじめまして。

TBありがとうございます。
ご丁寧にコメントまで頂戴し
嬉しい限りです!!

山口さんの講演会が新宿で
今月あります。朝日カルチャースクール。
私は仕事があり行けませんが
知人とかみさんが参加するそうです。

展覧会も凄いのですが、今更に
大きなプロジェクトに取りかかっています。
山口さんのこれからの活躍
益々目が離せません!
Tak管理人 | 2009/03/03 4:10 PM
@かまわぬさん
こんばんは。

↑のコメントに書いた
山口晃氏の講演会。
今月ではなく来月でした。
訂正します。<m(__)m>
Tak管理人 | 2009/03/03 9:56 PM
こんばんは。ついに山口さんの絵と遭遇できました。楽しかったですね。明日が最終日ということで、美術館内は沢山の人です。しかし、見る価値は十分にありますね。
KAZUPON | 2009/03/07 11:40 PM
@KAZUPON
こんにちは。

今日が最終日ですねーー
友人は昨日から京都行っています。
次はお寺の天井画。
仕事ひっきりなしのようです。
Tak管理人 | 2009/03/08 11:47 AM
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://bluediary2.jugem.jp/trackback/1641
この記事に対するトラックバック
京都と静岡の記事がいつまで経っても終わらない。食べても食べても減らないわんこそばのよう。 展覧会に行かなければ良いのだが、じっと...
このところ、'''[http://www.asahibeer-oyamazaki.com/index.html/ アサヒビール大山崎山荘美術館]'''に目が離せない状態となっている。 [[attached(1,center)]] 今回の冬の企画展は、若手現代美術家、'''日本画出身
「さて、大山崎〜山口晃 展」 | かまわぬ女の独り言 | 2009/03/03 9:46 AM
ついに、山口晃の作品を見ることが出来ました。 [[attached(1,center)]] [[attached(2,center)]] 京都と大阪の境、JR山崎駅を北の山沿いに上がっていき疲れたころ・・10分ほどで大正から昭和にかけてのイギリス・チューダー様式の実業家・加賀正太郎の別荘が現在のア