青い日記帳 

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「祝祭の衣装展」

目黒区美術館で開催中の
「祝祭の衣装展〜ロココ時代のフランス宮廷を中心に〜」に行って来ました。



目黒区美術館では「丸山直文展−後ろの正面」「石内都展−ひろしま/ヨコスカ」と立て続けに観るべき展覧会開催していたのに、それらには行かずに、よりにもよってこの展覧会に行くとは。我ながら意味不明。

小粒ながらも良質の展覧会を開催しているこの美術館に良いイメージを抱いている人でしたら今回の展覧会は行かない方がいいかも。

入口付近からしてこの雰囲気。


とても同じ場所で「線の迷宮展」が開催されたとは思えません。また信じたくもありません。あれはダントツに素晴らしい展覧会でした。

まぁ、そうは言っても展覧会毎に美術館の雰囲気は多少なりとも変わるもの。最近では展覧会の内容に合わせ大幅にイメチェン図る美術館もあるくらいですから決して悪いわけでありません。

ただし、今回は如何せん中途半端な感否めません。

髪型や化粧を新調した特別製のマネキン(神戸ファッション美術館、株式会社七彩、造形作家吉田和則氏の協働制作)が出品され、盛装の舞踏会、貴族の邸宅や郊外の散歩などいくつかの場面設定をして展示します。

こう高々と謳っている割には舞踏会会場はしょぼい(これ以上ないというほど小さなシャンデリア一個他突っ込みどころ満載)チラシ裏面の「ロココ・スタイルの衣装 展示風景」↓は実際展示室で目にする光景とはかなりギャップが。


一応見所は以下の4点だそうです。
・ロココ・スタイルのフランス宮廷などの衣装31点、靴、コルセット、レースなど小物(特別製のマネキンにより、貴族の邸宅、盛装の舞踏会、パリ郊外への散歩などいくつかの場面設定をして展示する)

・エンパイア・スタイルの衣装2点

・ダヴィッド作のノートルダムにおける「皇帝ナポレオン1世の戴冠式」より皇后ジョセフィーヌや女官の衣装の復元3点

・18世紀〜19世紀の扇コレクション30点


この時代の衣装を研究されている方や勉強中の学生さんにとっては、とても貴重な展覧会であること間違いありません。でも問題はやはり特製マネキンと中途半端な場面設定。



もしこれが、造形作家吉田和則氏なんぞに依頼せず、百貨店にあるような輪郭だけで目鼻が描かれていない「顔なし」マネキンだったらどれほど良かったことでしょう。折角の貴重な衣装も全部ヘンテコメイクのマネキンの顔の所為で台無し。

また中途半端な舞台設定も足を引っ張っています。下手なことせずにただ「展示」するだけでも十分見ごたえがあるはず。同じく服飾の展覧会(「ポワレとフォルチュニィ」展)を開催している東京都庭園美術館が、きちんとした場面設定が可能なのは美術館が有している場の雰囲気に合わせてあるからこそ。


「目黒・白金FASHION WALK」と称し共にファッション関連の展覧会を開催するのはやぶさかではありませんが、目黒は目黒なりに身の丈にあった展示しないと。背伸びしたって庭園美術館には勝ち目ありません。

目黒区美術館の展示協力をした大阪樟蔭女子大学・杉野学園さんもちゃんとロケハンしたの?ここだけならまだしも庭園美術館と同時開催とか無茶だって。

因みに庭園美術館の「ポワレとフォルチュニィ」展は建築家・内藤廣氏が展示空間を「夜会」のイメージでプロデュース。これ先に観ちゃったからな〜(庭園美術館→目黒雅叙園→目黒区美術館)観る順番も悪かったかもしれません。

良い点もあります。展示以外で。

会場内にも流れていたこちらのCD!!

ヴェルサイユの調べ~マリー・アントワネットが書いた12の歌
ヴェルサイユの調べ~マリー・アントワネットが書いた12の歌
アントワネット,デュセック,蒲谷昌子

マリー・アントワネット生誕250年記念アルバム。『ベルサイユのばら』の原作者でソプラノ歌手でもある池田理代子が、原語歌唱、訳詞、解説、『ベルばら』朗読、書き下ろしのジャケットの、1人5役を務めた豪華版。

そして、子供に遊ばせるに勿体ない内容の着せ替え絵本。

Marie Antoinette Paper Dolls (Paper Dolls)
Marie Antoinette Paper Dolls (Paper Dolls) Tom Tierney

中身はこんな感じ。


以上2点、美術館で販売していました。
Amazonの方が安いので帰宅後注文。

そうそう、写真撮影用の場所も用意されています。

薔薇の造花も貸し出し中!!

こうして振り返ってみるとトータルでは結構楽しかったかも。
それと普段の美術館では見かけないようなファッションの方たちを大勢見ることできます。別世界を垣間見たようで刺激的でした。

最後に「今日の一服


ナポレオンの戴冠式 ジョゼフィーヌの衣装(復元)

この「顔」さえもう少し何とかなればな〜

「祝祭の衣装展」は3月29日まで開催しています。


目黒区美術館
〒153-0063 目黒区目黒 2-4-36 Tel:03-3714-1201
目黒川沿いの図書館・児童館・体育施設が立ち並ぶ区民センターの一角にある美術館。美術館の他に区民ギャラリーも併設。

東京駅から都バス東98系統に乗ると東京タワーや庭園美術館を経由して目黒区美術館の近くまで行けます。(目黒駅経由)権之助坂を上るの厄介なので帰りはいつもこのバスを利用。

【関連エントリー】
- 七夕から重陽まで。 | 弐代目・青い日記帳
- 「線の迷宮凝検 | 弐代目・青い日記帳
- 森の学校「キョロロ」 | 弐代目・青い日記帳
- 弐代目・青い日記帳 | 「水と生きる展」
- 弐代目・青い日記帳 | 「インドネシア更紗のすべて」
- 「ベルばらチケット」(ルーヴル美術館展特別観覧券) | 弐代目・青い日記帳
- 「ルーブル美術館展」 | 弐代目・青い日記帳
- 「ナポレオンとヴェルサイユ展」 | 弐代目・青い日記帳


それでは最後に「今日の美味


Musetti(ムセッティー) クレミッシモ カフェパウダー
「CREMISSIMO/クレミッシモ」はイタリア語で「最もクリーミーな」という意味だそうです。極細挽き豆はエスプレッソ系の濃いコーヒーを飲みたい時にもってこい。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1668

JUGEMテーマ:アート・デザイン


フランス最後の王妃マリー・アントワネット(1755〜1793年)の生誕250年を記念し、その宮廷生活を描いた映画が公開され、修復を終えた王家の居城ヴェルサイユ宮殿の鏡の間が華々しく報道されるなど、近年、世界的に18世紀ロココの時代が注目されています。 本展は、祝祭の衣装を究極の幸福への祈りの表現として捉え、ロココスタイルの舞踏会の衣装、エンパイアスタイルの戴冠式の復元衣装などを頂点として、当時のフランス宮廷関連の衣装により構成されています。
展覧会 | permalink | comments(7) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

Takさん、こんにちは。

テーマとしては非常に興味が湧く展覧会ですが、
そのリカちゃん人形よろしくの、
意味のないチープな演出は、
写真を見ただけで分かりました。

おかげで時間を無駄にせずに済みましたw
ありがとうございました。
Eliya | 2009/02/18 7:49 AM
参考になりました〜。
庭園美術館の方、すごく楽しみです!
ogawama | 2009/02/18 10:44 AM
僕は石内展のアンケートに答えたら、美術館からチケット送ってきたので、出かけました。まあ普通に900円は高いですね。
小さな美術館ですから庭園美術館と比べて勝ち目のないのはおっしゃると
おり、展示数も乏しいしー。
まあ頭の上に軍艦を乗せる奇妙な髪型をみられただけでもよしとしないとー。
なぜかこの展覧会朝日もチケット配ってました。
oki | 2009/02/18 10:46 PM
@Eliyaさん
こんばんは。

そうなんですよーー
折角の大事な衣装を
なにもリカちゃんに
着せることないのに。。。

会場の大きさとマネキンの数も
バランス悪くすかすかでした。

@ogawamaさん
こんばんは。

庭園美術館は必見です。
舟越桂の比ではありません!!

@okiさん
こんばんは。

900円は服飾を専攻している方なら
神戸まで行かずにすむので
お安いのでしょうが一般人にはきついです。
何も知らない親子連れとかでも無理。

髪型の上の軍艦は驚きでした。
糸で釣っているのもまた一興。
変てこなバルコニーにも一応のぼりました。
Tak管理人 | 2009/02/18 11:03 PM
濃いコーヒーに目が奪われました(笑)
濃くてクリーミーなコーヒーなのですね。
さっそく、探してみて飲んでみたいと思います!
コンドル | 2009/02/18 11:27 PM
石内都展は、空間をよい感じに生かしていました。

けれど、これは・・・w
入り口の雰囲気は、おもちゃ博物館ですねぇ。
こうした衣装の展示には、
顔のないマネキンが一般的ですけど、
冒険しちゃったんでしょうかぁ。

庭園美術館の展示は、
テレビで様子をちょっとみました。
あの衣装、あの空間。
まさに「夜会」でした。

展示というのは、
展示品が良くても他の部分で足をひっぱったりと、
やはり難しいものなんですね。
あきこ | 2009/02/19 11:27 AM
@コンドルさん
こんばんは。

イタリアのコーヒーは
ザネッティーにしても
個性的な味で一度嵌ると病みつきに。
お気を付けあれ!

@あきこさん
こんばんは。

これはないでしょうーー
しかも会場の割には展示作品数が
少ないのですかすか。
あんな舞踏会ないって!

「顔」が描かれていることによって
想像性がはぎとられてしまいます。
残念。どうしてそうしちゃったかなーー

庭園美術館は逆に「神」でしたよ。
会場の力の差歴然。
何も同じ時期にやらなくても
よかったのに…
チャレンジャーです。
Tak管理人 | 2009/02/19 7:25 PM
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 ミュージアムでの展覧会というものは、そのテーマに興味があり鑑賞に赴きます。これ
お手上げの展覧会:祝祭の衣装展 | It's a beautiful noise | 2009/03/23 7:00 AM