青い日記帳 

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「Story of …」カルティエ クリエイション

東京国立博物館表慶館で3月28日より開催される
日仏交流150周年記念特別展「Story of …」カルティエ クリエイション〜めぐり逢う美の記憶〜のプレスプレビューにお邪魔して来ました。


公式サイト

成田空港でフェデックス貨物機の着陸炎上事故が起きたことも知らぬまま(この事故については展覧会を観た後に知った…)本日午前11時頃オランダ、スキポール空港から無事帰国。スーツケースを玄関に入れるやいなや、デジカメを買いに。

今回の旅の途中で愛用していたデジカメを破損(液晶見えず、ズーム利かず…ファインダーもないコンパクト・デジカメ故液晶がお釈迦になるともう使い物になりません)以前使っていたカメラでも良かったのですが、折角のカルティエ展。腕がない分出来るだけ良いカメラで展覧会会場の様子を撮りたいもの。



注:写真は全て主催者の許可を得て撮影したものです。

今回の「Story of …」カルティエ展、単にダイヤだルビーだサファイアだと「石」を見せる宝飾品の展覧会ではなく、カルティエが1847年の創立以来、「創造の歴史と伝統を映し出した1370点以上のコレクション」の中から276点を「Story(物語)」をテーマ軸に据えカルティエ・コレクションの変遷を諦観して行こうという一風変わった展覧会です。

そしてその1370点以上のコレクション」の中から使われている宝石やデザインからではなく「Story(物語)」という観点から実際フランスまで何度も足を運び276点を選んだのが、デザイナーの吉岡徳仁氏。昨年から今年1月にかけ21_21 DESIGN SIGHTで「吉岡徳仁ディレクション セカンド・ネイチャー」展を開催していたのはまだ記憶に新しいところ。


吉岡徳仁氏(後方にある作品は今回の展覧会の為に吉岡氏がデザインしたカルティエの新作。中央にはダイヤモンドが…)

その吉岡徳仁氏が今回の「Story of …」展の監修者を務め、表慶館内をそっくり作り変えてしまったかのように、まるで違った空間に演出され仕立てられています。


カルティエのキュレーターさんが丁度展示ケース向こうでインタビューを受けているのが見えます。展示ケース中央にスクリーンが無いのに映像が展示作品の「物語」が映し出されています。反対側から違う作品を観ても同じように見えます。


長旅の疲れ?か幻を観ているような気分に。

これも吉岡マジックのひとつ。ドイツ製のガラスを用い、映像を屈折させ見せているのだとか。。。仕組みを伺ったのですが時差ボケの頭では理解不能。入口付近で流れていたビデオでこの展示ケースを制作している工程が紹介されていました。

それにしても不思議だ〜

そしてこんな大がかりな展示ケースが2つ。

マハラジャ ネックレス」カルティエ・パリ スペシャルオーダー1928年

今回のチラシにも使用されている「マハラジャ ネックレス」

展示ケース上部にこの宝飾品を身に付けたパティアラのマハラジャの映像が…

この大がかりな展示ケースが2階の階段付近の部屋にそれぞれ設置され阿吽像の如く脇を固めている感じ。これまたビデオ映像で制作途中やプランニングしている様子を拝見しましたが、よくぞまぁこれだけのものを作りあげたなと。カルティエの歴史ある宝飾品の伝統を重んじつつも次の世代、未来へ目を向けた吉岡氏のデザインセンスがキラリと光ります。



2階展示室をたっぷり堪能し階段で1階へ下るとルームGにはこれまた奇妙な展示品?が設置されています。真黒な天井まで届かんばかりの「箱」



正面から拝見すると作業台がひとつ。その上にカルティエ製品が完成するまでひとつひとつの工程がスクリーンに映し出されて行きます。

これを裏側から見ると、またそこには別の世界が。。。


東京ディズニーランドの「ホーンテッドマンション」に住む幽霊が!


正面から見るとただの作業台が置いてあるだけですが、裏面から見るとホログラム映像を用いた「カルティエ職人」が姿を現し作業を。一見こども騙しのように思えてしまうかもしれませんが、百聞は一見に如かず。ここの前で長時間立ち止まる方の多いこと多いとこ。勿論自分もその中のひとり。

そして最後の展示室へ足を踏み入れると。。。


これまでずーと黒一色で統一されてきた展示室の様子が最後に来て一変。急に明かりが差すような純白の展示空間へ。

吉岡氏自らがデザインされたカルティエ作品を2点展示。
会場の隅っこからにょきっと生えた「棒」。


「安部公房の小説」でもなく「塩入れ」でもなし。香水棒。

鼻を近づけると分かります。
この展覧会、この吉岡氏の作品に合わせ調合された香水の香りが。
この展示室やさしい香りに包まれているため、この存在に気が付きました。

因みにこの新作香水、販売の予定は無いそうです。ほんのりとしたやさしい香りは日本人受けすること間違いなし。この展覧会は巡回の予定もないので期間中東博へ足を運ばれることあったら是非、表慶館へも。

ダイヤモンドやルビーだといった表示がない分、かみさんを連れて来ても大丈夫そうな予感。モナコ公妃グレースの身に着けていた作品も展示されたりと光りもの好きな方にはたまらない展覧会かと。


「Story of …」カルティエ クリエイション展は5月31日まで。
阿修羅展は平成館。カルティエ展は表慶館。なんて贅沢。

東京都美術館では4月25日から「日本の美術館名品展
藝大美術館では4月14日から「尼門跡寺院の世界展
西洋美術館では「ルーヴル美術館展

到底一日では観て回るのは無理。
かと言ってどれも外せない展覧会ばかり。
相変わらず上野公園は魔物が棲んでいるようです。

おっと、忘れてはいけません7月14日からは「特別展:インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン」が!

帰国早々これだ…展覧会シンドローム悪化の一途を辿るばかり。


「Story of …」展関連事業
対談「展覧会のディレクションと吉岡徳仁のデザイン観」
平成館 大講堂 2009年4月5日(日) 13:30〜15:00
無料。380名(当日先着順)
講師:デザイナー、本展監修者 吉岡 徳仁 氏
デザインマネジメント 伊東 史子 氏


プロフェッショナル 仕事の流儀 暗中模索、未来創造 デザイナー 吉岡徳仁の仕事 [DVD]
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冷や汗旅行中もコメント、TBありがとうございました。流石に疲れたので今日は休みます。お返事はまた明日にでも。

それでは最後に「今日の美味


オランダで飲んだ「Lipton Green Tea Lemon
味は想像にお任せします。全部飲みきれなかった。。。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1706

JUGEMテーマ:アート・デザイン


 日仏交流150周年を記念し、フランスを代表するジュエラー、カルティエが所有する1370点のアーカイヴピースを中心に、276点を展示。監修・デザインの吉岡徳仁氏が、それぞれの宝飾品に秘められたストーリーを演出します。
展覧会 | permalink | comments(4) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

今日は素晴らしい偶然(タナボタとも言う)をありがとうございました!!
いや、本当にゴージャスで心が豊かになる展示でしたね。
ルーブル展より断然良かったです!!
最後の部屋には驚かされました。
ただの宝飾展ではない、センスの良さとコンセプトを堪能しました。
さちえ | 2009/03/27 1:25 AM
@さちえさん
こんにちは。

あそこで電話を頂けたら
お誘いしないわけにはいきません!
まさに、さちえさんマジックですね。

パラパラと図録を拝見していますが
これ多少読んでから行くとまた
観方見え方も違ってきそうです。
Tak管理人 | 2009/03/27 10:25 AM
私も阿修羅展の後にこの展示に行ってきました。
ミステリークロックや様々なモチーフに驚きました。月面着陸船とか意表をつく作品まであって、単に綺麗ってだけでなく遊び心に溢れているように思いました。
来場している女性達の目が爛々としてるのもちょっと独特ですねw

またTBさせて頂きました(><)
21世紀のxxx者 | 2009/04/13 12:26 AM
@21世紀のxxx者さん
こんばんは。

阿修羅展と同じ時期に開催しているのが
とっても勿体なく感じられる展覧会です。
これ例えば庭園美術館で単独で開催したら
さぞかし人気博するでしょうね。
女性と行くのは勘弁ですが。
Tak管理人 | 2009/04/13 6:51 PM
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国立博物館表慶館で3/28より開催される「Story of …カルティエ クリエイション」の内覧会に参加させていただきました。直前まで西美で「ルーブル展」を見てちょっとガッカリしてたところにTakさんからのお誘い。「すぐ行くから!」と数分で駆けつけました。 この展覧
「Story of...カルティエ クリエイション」 | What's up, Luke ? | 2009/03/28 12:09 AM
阿修羅展の後、一休みしてカルティエ展へ。こちらも結構人が多かったですが、それだけの甲斐がある展示でした。 【展覧名】 日仏交...
「Story of …」 カルティエ クリエイション〜めぐり逢う美の記憶 【東京国立博物館】 | 関東近辺の美術館めぐり 〜美術・美景・美味を楽しむブログ〜 | 2009/04/13 12:22 AM